「Processing」と電装シューズで ダンスする?をプロトタイプ

DESIGNED BY: GEN&IKUTA
CATEGOLY
ダンシングシューズ
<手順 1> ダンスとシューズの動きを想定する
「Processing」と電装シューズで
ダンスする?をプロトタイプ
1.
2.
3.
いつも履いているスニーカを電装スニーカに変身させると
どんなことができるのか? ホットモックのセンサーを駆使してプロジェクションされた
映像と組み合わせることで電装スニーカの可能性をプロトタ
イピングしてみた。
またオープンソースソフトウェア「Processing」と連動さ
せることでプログラムの知識で自由度の高い表現を試みよう
1. シューズの織りネームを押すと電源 ON LED 点灯
と思う。
2. 距離センサーで両足が近接すると ACTION !
3. 圧力センサーで足を踏み込むと ACTION !
<手順 2> ダンスシューズにセンサを配置し動作を確認する
使用キット
レガシー KIT デシタル KIT アナログ KIT
T
使用デバイス
圧力センサ ×2 距離センサ ×1 シール LED×1 シールスイッチ ×1
外部デバイス
LED プロジェクタ
プログラム
モックアップの材料
エクステンション
1.
オープンソースソフトウェア「Processing」
延長コード 3 芯 ×6M インソールのあるランニングシューズ
1. 距離センサを側面、圧力センサをインソールのヒールに配置してみる
2. HOTMOCKsetting でインソールのヒールに圧力センサ位置を確認
<手順 3>
Processing サンプルコードと HOTMOCKsetting で動作を確認
1.
2.
HOTMOCKSetting をサーバとして Processing を稼働させる
サンプルコード配布 http://www.hotmock.com/tech 1. HOTMOCK を PC 繋ぎ HOTMOCKsetting と Processing サンプルコードをつなげる
2. シュミレーションモードにしてプログラムが正常に動くか確認
3.Processing プログラムを走らせ、HOTMOCK スイッチを押下し接続の有無を確認
DESIGNED BY: GEN&IKUTA
<手順 6>
細かい動きを HOTMOCKSetting で微調整する <手順 4>
Processing のプログラムで生成されたビジュアルをコントロール
プログラムで生成された色の違う二本のラインアートダンシング・ジオメトリー(仮命名、略:ダンジオ)を
感圧・距離センサとつなぎ挙動を制御する
圧力センサの感度を調整する際、HOTMOCKSetting でセンサの感度を変更し反応を微調整する
●2 本のラインの長さ:距離センサ
// 距離センサによる長さのコントロール
void controlLength(int num) {
1.
lHeight = (num*10); }
2.
●2 本のラインの動きの速さ:圧力センサ
1. コネクタ位置の感圧センサをクリック
// 圧力センサによる左足でスピードをコントロール
2. 圧力センサの感度の幅を変えることで
void controlSpeedLeft(int num) {
反応の速度を変えた
lSpeedLeft = num; }
// 圧力センサによる右足でスピードをコントロール
void controlSpeedRight(int num) {
左右の動きを別々に生成
lSpeedRight = num; }
1.
<手順 5>
シューズのセンサと Processing で作成された映像を繋ぐ
/**
* シリアルイベント インプット 監視
**/
void serialEvent_input() {
boolean bflag = true;
Line = "";
// 信号を受信し続ける
while (bflag) {
2.
// タクトスイッチの信号が「押された /PRESS」であ
る(信号:1)
if(removeDollar[0].equals("1")) {
// プログラムが起動していないなら
if(gflag == 0) {
// プログラムを起動する
gflag = 1;
// 信号を文字列に変換
if (myClient.available() > 0) {
Signal = myClient.read();
// LED ライトを点灯
myClient.write("OUTPUT,"+conn5+",1&");
println("on");
} else { // プログラムが起動しているなら
Line += char(Signal);
} else {
bflag = false;
}
}
// 受信した信号を元に動作しているディバイスを判定
する
if (Line.length() != 0) {
String lineArr[] = split(Line, ',');
println(lineArr[0]);
String removeDollar[] = split(lineArr[1], '&');
// 信号内にタクトスイッチの ID があるか
if (lineArr[0].equals(conn4)) {
<手順 7>
Let’s Dancing
曲は Processing 内に MP.3 を直接読み込んだ。80 年代ユーロビートを取り込み華麗にステップ
// プログラムを停止
gflag = 0;
1. HOTMOCK のセンサケーブルを延長し動きやすい場所を確保しプロジェクターで
// 線の動きを停止する
controlSpeedLeft(0);
controlSpeedRight(0);
2. プロジェクションを自分に向けて映像と同化する
ダンジオを再生。ステップを踏んで映像を動かす
// LED ライトを消灯
myClient.write("OUTPUT,"+conn5+",0&");
println("off");
}
}
抜粋
ここで失敗!プログラムを走らせるとアナログ信号の処理が重すぎて
センサー 3 種を処理しきれずダウン!
対処項目
1. 距離センサを取りやめて両足の圧力センサのみの反応とした
2. 送られてくる信号の速度を変更 (100ms→200ms に変更)
作成のコツ
シューズに関して:センサーが薄く小さいので踏みつけ圧力位置の調整はこまめに行い反応の良い場所を選ん
で貼り付ける。左右にセンサを入れることでダンスの動きがおもしろくなる。
プログラムに関して:リッチな画像を操作するより、シンプルで大胆な動きをするプログラムがおもしろい。
HOTMOCKSetting でセンサの反応感度を確かめながらプログラムを書いていくことがオススメ。
評価と反省点
このプロトタイピングでは汎用的なプログラム使用したので反応や処理速度を読みきれない部分があり結果的
にセンサを減らしてしまった。初期段階で処理の負荷を確認しながら進めるべきだった。しかし人間の動作
(フィジカル)とプログラムアートの繋がりを比較的簡単に表現する事ができた。
踏みつけの力などの感度を簡単に変えられるのでリハビリなど個人の症状に合わせたシューズの開発などに
応用が可能かと考えられる。