「安全でおいしい水を目指した高度な浄水処理技術の確立に関する研究

「安全でおいしい水を目指した高度な浄水処理技術の確立に関する研究
における報告書作成支援委託業務」について
(株) 東京設計事務所
(株)日水コン
水道本部
片石謹也
高山尚人
【受託概要】
イ.発注者:財団法人
水道技術研究センター
ロ.受託年月:平成 20 年 12 月
ハ.担当会社:東京設計事務所、日水コン
【業務の目的】
(財)水道技術研究センターが事務局となり産・官・学による共同研究として「安全でおいしい
水を目指した高度な浄水処理技術の確立に関する研究(e-WaterⅡプロジェクト)」が平成 17 年度
から 19 年度の 3 ヵ年にわたり行われた。本業務は事務局である水道技術研究センターの補佐とし
て 3 ヵ年の研究成果のとりまとめを支援したものである。
【業務の内容】
上下水道コンサルタント協会への主な委託内容は以下の2つである。
①e-WaterⅡ浄水システムの選定に際して、水質評価、浄水システム、機能評価、環境評価の 4 つ
の委員会の成果の関連を整理する。
②浄水システムのコスト、スペース、維持管理性、LCA といった項目について各浄水システムの
比較を行い、浄水システム選定の参考資料とする。
【今後の方向】
今後、浄水施設の更新などに際して、この e-waterⅡの報告書を参考に浄水システムの選定を検
討することが望まれる。
e-WaterⅡプロジェクト
報告書作成支援委託業務
株式会社 東京設計事務所
株式会社 日水コン
報告内容
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
業務概要
委員会成果の関連
水質評価委員会成果
浄水システム委員会成果
機能評価委員会成果
環境評価委員会成果
今後の方向
1.業務概要
1-1.研究の背景と目的
1-2.研究課題
1-3.研究体制
1-4.受託業務概要
1-5.本日の発表内容
1-1.研究の背景と目的
„
e-WaterⅡの背景
„
„
„
„
„
高度経済成長時代に建設した浄水施設の更新
原水水質の変化
安全でおいしい水のニーズ
環境への配慮、等
目的
„
原水条件に応じた最適浄水処理プロセスの選定指針
の作成、おいしい水を目指した臭気原因物質等の検
知と除去方法等の各種研究を実施することにより、需
要者が求めている安全でおいしい水を供給する効率
的な浄水技術の選定手法を確立し水道事業体を支援
する
1-2.研究課題
„
課題1
„
„
原水水質に応じた最適浄水システムに関する
研究
課題2
„
おいしい水を目指した臭気原因物質等に関す
る研究
1-3.研究体制
調整委員会
研究評価委員会
プロジェクト委員会
総合研究委員会
浄水システム
水質評価
機能評価
環境評価
臭気評価
委員会
委員会
委員会
委員会
委員会
1-4.受託業務内容
„
„
原水水質に応じた最適浄水システムに関
する研究に関する4つの委員会(浄水シス
テム、水質評価、機能評価、環境評価)の
成果の関連整理
各浄水システムのコスト、スペース、維持
管理性、LCAに関する比較
1-5.本日の発表内容
„
„
„
受託業務内容の一つである4つの委員会
の関連をまず説明
4つの委員会の関連に注意して各委員会
の成果概要を説明
浄水システム委員会成果の中で二つ目の
業務内容(コスト、スペース、維持管理性、
LCA)について説明
2.委員会成果の関連
浄水システムの選定手順と委員会成果の関連(1)
選定手順
①原水水質の特性把握
概要
対象とする原水水質の特性を把握
<水質評価委員会>
↓
②原水水質に対応した浄
水フローの確認
委員会
対象とする原水水質ではどのよう
な浄水フローが多いか確認
↓
③原水レベルの確認
濁度と有機物の水質レベル(高、中、
低)を確認
↓
④浄水レベルの設定
浄水場の出口濃度について浄水レ
ベル(目標値)を設定
↓
⑤基本システムの選定
濁度と有機物の原水レベルに対し
て、浄水レベルを達成するために
必要な基本システムを選定
<浄水システム委員会>
浄水システムの選定手順と委員会成果の関連(2)
選定手順
⑥追加設備の検討
概要
委員会
除鉄・除マンガン設備等の追加検討
<浄水システム委員会>
⑥までで選定したシステムについ
て水質以外の項目について比較
<浄水システム委員会>
<環境評価委員会>
↓
⑦コスト・スペース・維
持管理性・LCA の比較
(水コン受託)
↓
⑧浄水システムの決定
↓
水道事業体による総合評価
⑨運転管理の留意点
濁度、色度、KMnO4 消費量処理の操
作因子に関する参考情報
水質事故に関する参考情報
環境負荷の低減方法
<機能評価委員会>
<水質評価委員会>
<環境評価委員
3.水質評価委員会成果
3-1.研究概要
3-2.原水水質の分類
3-3.原水水質と浄水フローの関係
3-1.研究概要
„
目的
„
„
さまざまな視点から原水水質の分類・評価・解析を行
い、分かりやすい形で原水水質特性をまとめ、原水条
件に応じた最適な浄水システム・水質管理体制の確
立に寄与する
体制
„
„
„
委員長:古米弘明(東京大学)
事業体委員:札幌市、千葉県、東京都、大阪市、福岡
市
企業委員:11社
3-2.原水水質の分類
„
„
„
水道原水を特徴付ける水質項目で、かつ多
くのデータが得られる10項目(一般細菌、
NO3(2)-N、Fe、Mn、硬度、pH、色度、濁度、
KMnO4(TOC)、NH4-N)
主成分分析を実施
クラスタ解析でグループ化
主成分分析とクラスタ解析による分類
6
地表水系(高度処理 オゾン+粒状活性炭)
地表水系(高度処理 粒状活性炭)
地表水系(高度処理 生物)
地表水系(高度処理無、粉末活性炭有)
地表水系(高度処理無、粉末活性炭無)
地下水・湧水系
第二主成分得点(地下水質の特性等:寄与率14%)
クラスタ1(32):低汚濁、高特性
5
4
※高度処理の定義:オゾンor粒状活性炭or生物処理
クラスタ3(46):中汚濁
3
総データ数:242(102浄水場)
2
クラスタ4(4):高汚濁
1
0
-4
-3
-2
-1
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
-1
クラスタ2(160):平均的
-2
第一主成分得点(水質汚濁度合:寄与率50%)
3-3.原水水質と浄水フローの関係
第一主成分得点と浄水フローの分類
消毒のみ
緩速ろ過
凝集急速ろ過
凝集沈澱急速ろ過粉末炭無
凝集沈澱急速ろ過粉末炭有
※膜ろ過は1浄水場しかないため、省略
高度処理(粒状炭)
高度処理(生物)
高度処理(オゾン+粒状炭)
-4
-3
-2
-1
0
1
2
3
4
5
6
第一主成分得点(寄与率50%)
7
8
9
10
11
12
12
4.浄水システム委員会成果
4-1.研究概要
4-2.原水レベルと浄水レベル
4-3.基本システムの選定
4-4.追加設備の検討
4-5.コスト、スペース、維持管理、LCA比較
4-1.研究概要
„
目的
„
„
浄水場や実証実験のデータをもとに各種の浄水シス
テムや個々の処理プロセスの機能を評価し、原水水
質と目標水質に応じた浄水システムを提案する
体制
„
„
„
委員長:伊藤雅喜(国立保健医療科学院)
事業体委員:神奈川県内広域水道企業団、北九州市、
京都市、阪神水道企業団、新潟市
企業委員:11社
4-2.原水レベルと浄水レベル
„
原水レベル
原水レベル
低
中
高
濁度
1 度以下
1度超~5 度以下
5 度超~800 度以下
水質項目
TOC
2.5mg/L 以下
2.5 超~3.5mg/L 以下
3.5 超~7.5mg/L 以下
カビ臭物質※
5ng/L 以下
5 超~25ng/L 以下
25 超~750ng/L 以下
THMFP
0.04mg/L 以下
0.04 超~0.07mg/L 以下
0.07 超~0.12mg/L 以下
※ カビ臭物質は 2-MIB とジェオスミンを区別せず、高い方の値を用いる。
„
浄水レベル(浄水場出口濃度)
浄水レベル
水質基準
レベル1
レベル2
2
0.1
0.01
5
1.5
1.0
カビ臭物質 [ng/L]
10
3
1 未満
THM [mg/L ]
0.1
0.040
0.015
水質項目
濁度 [度]
TOC [mg/L]
※
※ 2-MIB とジェオスミンは区別せず扱うことから、浄水レベルはどちらも同じ値に設定される。
4-3.基本システムの選定(1)
„
濁度の場合
浄水レベル
原水レベル
低
1 度以下
中
1 超~5 度以下
高
5 超~800 度以下
水質基準
レベル 1
レベル 2
2 度以下
0.1 度以下
0.01 度以下
不要
凝集+急速ろ過
( - %)
凝集+急速ろ過
(100%)
凝集+沈澱+急速ろ過
(100%)
膜ろ過(100%)
(100%)
凝集+急速ろ過
膜ろ過(100%)
(100%)
凝集+沈澱+膜ろ過※
凝集+沈澱+急速ろ過
(94%)
(100%)
凝集+前ろ過+膜ろ過※
(100%)
( )はそのプロセス群による達成率
4-3.基本システムの選定(2)
„
TOCの場合
浄水レベル
原水レベル
水質基準
レベル1
レベル2
5mg/L 以下
1.5mg/L 以下
1.0mg/L 以下
凝集(94%)
凝集(77%)
不要
粉末炭(99%)
粉末炭(86%)
粒状炭または
オゾン+粒状炭(100%)
粒状炭または
オゾン+粒状炭(84%)
低
2.5mg/L 以下
中
2.5 超~3.5mg/L
以下
不要
粒状炭または
オゾン+粒状炭(100%)
粒状炭または
オゾン+粒状炭(71%)
高
3.5 超~7.5mg/L
以下
粉末炭(100%)
粒状炭または
オゾン+粒状炭(89%)
粒状炭または
オゾン+粒状炭(67%)
( )はそのプロセス群による達成率
„
カビ臭物質、THMについても同様に選定
4-3.基本システムの選定(3)
濁度
不要
有機物
0
不要
凝集
凝集+沈澱
+急速ろ過
+急速ろ過
3
消毒のみ
2-1a
凝集+急速ろ過
膜ろ過
※1
凝集
1-1a
凝集+沈澱
2-1a
※11
膜ろ過
凝集
凝集
凝集+沈澱
+急速ろ過
+急速ろ過
※2
2-1b
※6
2-1b
2-2a
凝集+沈澱
+膜ろ過
4a
凝集+前ろ過
+膜ろ過
1-2a
+急速ろ過
2-1b
2-2a
凝集+膜ろ過
凝集+沈澱
+膜ろ過
4a
凝集+前ろ過
+膜ろ過
1-1b
※12
2-2b
+膜ろ過
4b
粉末炭+凝集
粉末炭+凝集
粉末炭+凝集
粉末炭
粉末炭+凝集
凝集+前ろ過
+沈澱
+沈澱
+沈澱
+膜ろ過
+沈澱
+粉末炭
+急速ろ過
+急速ろ過
+急速ろ過
+膜ろ過
+膜ろ過
粉末炭
1-1b
※3
粉末炭
+膜ろ過
7-1
粒状炭
3
凝集+前ろ過
+膜ろ過
+急速ろ過
3
凝集+沈澱
※4
1-2b
※7
粉末炭+凝集
+膜ろ過
5-1a
※8
5-1a
7-1
※13
5-2a
8
粒状炭
凝集+沈澱
凝集+沈澱
粒状炭
凝集+沈澱
凝集+前ろ過
+膜ろ過
+粒状炭
+粒状炭
+膜ろ過
+粒状炭
+粒状炭
+急速ろ過
+急速ろ過
+膜ろ過
+膜ろ過
7-2
※9
凝集+粒状炭
+膜ろ過
7-3
オゾン+
粒状炭
※5 ※15
オゾン
6-1
※10※16
凝集+沈澱
6-1
※16
7-3
※15
凝集+沈澱+
オゾン
6-2
6-2
凝集+沈澱
※14 ※15
凝集+沈澱
+粒状炭
+オゾン
オゾン
+粒状炭
+オゾン
+オゾン
+膜ろ過
+粒状炭
+粒状炭
+膜ろ過
+粒状炭
+粒状炭
+急速ろ過
+急速ろ過
+膜ろ過
+膜ろ過
4-4.追加設備の検討
„
追加設備判定基準表
追加設備
除マンガン設備
判定項目
原水のマンガン
判定基準値
備考
0.01mg/L
0.05mg/L 以下で急速ろ過設備を持つ場合
は不要
酸注入設備
凝集 pH 値
生物処理設備
原水のアンモニア態
アルカリ度の確保が必要
7.0
0.3~2.0mg/L
アンモニア態窒素を対象
窒素
除鉄設備
原水の溶解性鉄
-
適切な塩素剤注入で対応
4-5.コスト、スペース、維持管理、LCA比較(1)
„
浄水場(2万m3/日)の場合
1-1-a 膜
1-1-b 粉 膜
1-2-a 凝 膜
1-2-b 粉凝 膜
2-1-a 凝沈 急
2-1-b 粉凝沈 急
2-2-a 凝沈 膜
2-2-b 粉凝沈 膜
3 凝 急
4 -a 凝前 膜
4 -b 凝前粉膜
5-1-a 凝沈粒急
5-1-b 粉凝沈粒急
5-2-a 凝沈粒膜
5-2-b 粉凝沈粒膜
6-1
凝沈オ粒急
6-2 凝沈オ粒膜
7-1 粒膜
7-2 凝 粒膜
7-3 オ粒膜
8 凝前 粒膜
1-1-a 膜
1-1-a 膜
1-1-b 粉 膜
1-1-b 粉 膜
1-2-a 凝 膜
1-2-a 凝 膜
1-2-b 粉凝 膜
1-2-b 粉凝 膜
2-1-a 凝沈 急
2-1-a 凝沈 急
2-1-b 粉凝沈 急
2-1-b 粉凝沈 急
2-2-a 凝沈 膜
2-2-a 凝沈 膜
2-2-b 粉凝沈 膜
2-2-b 粉凝沈 膜
3
凝
急
3
凝
4
-a 凝前 膜
4
-a 凝前 膜
4
-b 凝前粉膜
4
-b 凝前粉膜
5-1-a 凝沈粒急
5-1-a 凝沈粒急
5-1-b 粉凝沈粒急
5-1-b 粉凝沈粒急
5-2-a 5-2-a 凝沈粒膜
1
2
イニシャルコスト
3
凝沈粒膜
5-2-b 粉凝沈粒膜
5-2-b 粉凝沈粒膜
6-1
凝沈オ粒急
6-1
凝沈オ粒急
6-2
凝沈オ粒膜
6-2
凝沈オ粒膜
7-1
粒膜
7-1
粒膜
7-2
凝 粒膜
7-2
凝 粒膜
7-3
オ粒膜
7-3
オ粒膜
8 凝前 粒膜
0
急
4
8 凝前 粒膜
0
2
4
6
ランニングコスト
基本システム2-1-a「凝集+沈殿+急速ろ過」に対する比率を示す。
8
10
0
1
スペース
2
4-5.コスト、スペース、維持管理、LCA比較(2)
„
浄水場(2万m3/日)の場合
1-1-a 膜
1-1-b 粉 膜
1-2-a 凝 膜
1-2-b 粉凝 膜
2-1-a 凝沈 急
2-1-b 粉凝沈 急
2-2-a 凝沈 膜
2-2-b 粉凝沈 膜
3 凝 急
4 -a 凝前 膜
4 -b 凝前粉膜
5-1-a 凝沈粒急
5-1-b 粉凝沈粒急
5-2-a 凝沈粒膜
5-2-b 粉凝沈粒膜
6-1
凝沈オ粒急
6-2 凝沈オ粒膜
7-1 粒膜
7-2 凝 粒膜
7-3 オ粒膜
8 凝前 粒膜
1-1-a 膜
1-1-a 膜
1-1-b 粉 膜
1-1-b 粉 膜
1-2-a 凝 膜
1-2-a 凝 膜
1-2-b 粉凝 膜
1-2-b 粉凝 膜
2-1-a 凝沈 急
2-1-a 凝沈 急
2-1-b 粉凝沈 急
2-1-b 粉凝沈 急
2-2-a 凝沈 膜
2-2-a 凝沈 膜
2-2-b 粉凝沈 膜
2-2-b 粉凝沈 膜
3
凝
急
3
凝
4
-a 凝前 膜
4
-a 凝前 膜
4
-b 凝前粉膜
4
-b 凝前粉膜
5-1-a 凝沈粒急
5-1-a 凝沈粒急
5-1-b 粉凝沈粒急
5-1-b 粉凝沈粒急
5-2-a 5-2-a 凝沈粒膜
1
維持管理性
2
凝沈粒膜
5-2-b 粉凝沈粒膜
5-2-b 粉凝沈粒膜
6-1
凝沈オ粒急
6-1
凝沈オ粒急
6-2
凝沈オ粒膜
6-2
凝沈オ粒膜
7-1
粒膜
7-1
粒膜
7-2
凝 粒膜
7-2
凝 粒膜
7-3
オ粒膜
7-3
オ粒膜
8 凝前 粒膜
0
急
3
8 凝前 粒膜
0
1
2
3
エネルギー消費量(LC-E)
4
0
1
3
4
5
二酸化炭素排出量(LC-CO2)
基本システム2-1-a「凝集+沈殿+急速ろ過」に対する比率を示す。
LCAには、前ろ過を含む処理フローは含んでいない。
5.機能評価委員会成果
5-1.研究概要
5-2.運転管理の留意点
2
6
5-1.研究概要
„
目的
„
„
浄水プロセスごとに水質の面から評価を行い、
浄水処理技術の確立を図る
体制
„
„
„
委員長:松井佳彦(北海道大学)
事業体委員:山形市、茨城県、埼玉県、防府
市、北九州市
企業委員:9社
5-2.運転管理の留意点
„
„
浄水処理プロセスの設計諸元、運転条件
が濁度、色度、KMnO4消費量、2-MIB、
ジェオスミンの処理性に与える影響を重回
帰分析を行なって解析
解析結果の一部を参考として紹介
原水濁度
原水濁度
1.0
0.671
0.5
0.396 0.364
0.341
0.145
重相関係数
原水平均水温
フロック形成池
実滞留時間
-0.5
凝集剤
平均注入率
0.0
中PACの有無
-0.203
混和池実滞留時間
„
原水濁度が高い場合、
凝集剤の注入率を高
くし、混和池の滞留時
間を長くし、中PACを
注入する傾向がある
色度、KMnO4消費量
についても同様の解
析を実施
偏相関係数・重相関係数(-)
„
-1.0
説明変数(偏相関絶対値上位5位)
6.環境評価委員会成果
6-1.研究概要
6-2.LCA実施マニュアル
6-1.研究概要
„
目的
„
„
水道事業を対象としたLCA手法を確立して、環
境負荷の視点を導入することにより、水道事
業における環境負荷の低減に寄与する
体制
„
„
„
委員長:滝沢智(東京大学大学院)
事業体委員:仙台市、北千葉広域水道企業団、
静岡市、東京都、横浜市、宇部市
企業委員:8社
6-2.LCA実施マニュアル
„
LCA簡易計算シート
„
„
浄水施設の材料などの
設計数量を入力するこ
とでLCAを算出可能
20,000m3/日で代表
的な浄水システムにつ
いてLCAを試算
„
この試算結果をもとに
4-5.コスト、スペース、
維持管理性、LCAの比
較に活用
建設データ
系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
浄水系
大
分
類
中
分
類
小
分
類
原水
着水井 着水井
原水
着水井 着水井
原水
着水井 着水井
原水
着水井 着水井
原水
着水井 着水井
原水
着水井 着水井
原水
着水井 着水井
原水
着水井 着水井
原水
着水井 着水井
原水
着水井 配管・弁
原水
着水井 配管・弁
原水
着水井 配管・弁
原水
着水井 床排水ポ
凝集沈澱薬品混和薬品混和
凝集沈澱薬品混和薬品混和
凝集沈澱薬品混和薬品混和
凝集沈澱薬品混和薬品混和
凝集沈澱薬品混和薬品混和
凝集沈澱薬品混和薬品混和
凝集沈澱薬品混和薬品混和
凝集沈澱薬品混和薬品混和
凝集沈澱薬品混和薬品混和
凝集沈澱薬品混和攪拌機
凝集沈澱薬品混和攪拌機
凝集沈澱薬品混和攪拌機
凝集沈澱上下迂流フロック形
凝集沈澱上下迂流フロック形
凝集沈澱上下迂流フロック形
凝集沈澱上下迂流フロック形
凝集沈澱上下迂流フロック形
凝集沈澱上下迂流フロック形
凝集沈澱上下迂流フロック形
凝集沈澱上下迂流フロック形
凝集沈澱上下迂流フロック形
凝集沈澱上下迂流セキ
凝集沈澱横流式傾沈澱池
凝集沈澱横流式傾沈澱池
凝集沈澱横流式傾沈澱池
凝集沈澱横流式傾沈澱池
凝集沈澱横流式傾沈澱池
凝集沈澱横流式傾沈澱池
凝集沈澱横流式傾沈澱池
凝集沈澱横流式傾沈澱池
凝集沈澱横流式傾沈澱池
凝集沈澱横流式傾傾斜板沈
凝集沈澱横流式傾傾斜板沈
凝集沈澱横流式傾傾斜板沈
凝集沈澱横流式傾汚泥掻寄
凝集沈澱横流式傾汚泥掻寄
凝集沈澱横流式傾汚泥掻寄
凝集沈澱横流式傾汚泥掻寄
数
量
1
1
1
1
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2
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2
2
2
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2
2
2
2
2
1
1
1
1
2
2
2
4
4
4
4
単
位
池
池
池
池
池
式
式
式
式
式
式
式
台
池
池
池
池
池
式
式
式
式
台
台
台
池
池
池
池
池
式
式
式
式
池分
池
池
池
池
池
式
式
式
式
池分
池分
池分
台
台
台
台
耐
用
年
数
58
58
58
58
58
58
58
58
58
38
38
38
16
58
58
58
58
58
58
58
58
58
16
16
16
58
58
58
58
58
58
58
58
58
16
58
58
58
58
58
58
58
58
58
16
16
16
16
16
16
16
入力
排出
材料
細分類/細目
躯体
躯体
土工
土工
土工
グレーチング
グレーチング
アルミ製手摺建具
SUS製手摺
鋳鉄管
鋼管
仕切弁
床排水ポンプ
躯体
躯体
土工
土工
土工
グレーチング
グレーチング
アルミ製手摺建具
SUS製手摺
駆動装置
架台
攪拌軸・攪拌翼
躯体
躯体
土工
土工
土工
グレーチング
グレーチング
アルミ製手摺建具
SUS製手摺
セキ板
躯体
躯体
土工
土工
土工
グレーチング
グレーチング
アルミ製手摺建具
SUS製手摺
PC桁
吊金具
傾斜板
駆動装置
チェーン軸
シャフト
フライト/FRP
区分
土木
土木
土木
土木
土木
土木
機械
土木
機械
配管・弁類
配管・弁類
配管・弁類
電気
土木
土木
土木
土木
土木
土木
機械
土木
機械
電気
機械
機械
土木
土木
土木
土木
土木
土木
機械
土木
機械
機械
土木
土木
土木
土木
土木
機械
機械
土木
機械
土木
機械
機械
電気
機械
機械
機械
原単位区分
コンクリート
鉄筋
根切り
埋め戻し
残土処分
電気めっき鋼板
鋼板類
アルミ押出し品
ステンレス鋼板
ダクタイル鋳鉄管
溶接鋼管
ダクタイル鋳鉄管
電動機
コンクリート
鉄筋
根切り
埋め戻し
残土処分
電気めっき鋼板
鋼板類
アルミ押出し品
ステンレス鋼板
電動機
鋼板類
ステンレス鋼板
コンクリート
鉄筋
根切り
埋め戻し
残土処分
電気めっき鋼板
鋼板類
アルミ押出し品
ステンレス鋼板
ステンレス鋼板
コンクリート
鉄筋
根切り
埋め戻し
残土処分
ステンレス鋼板
鋼板類
アルミ押出し品
ステンレス鋼板
コンクリート
ステンレス鋼板
PVC
電動機
ステンレス鋼板
鋼板類
PVC
組立
単位使用量
72
5,969
132
26
106
167
47
497
103
10,489
150
5,750
1
72
5,969
132
26
106
167
47
497
103
2
180
80
360
29,848
659
128
531
335
105
995
207
360
1,259
104,466
2,305
446
1,859
335
176
995
207
16
1,200
2,800
1
300
2,685
100
単位
㎥/池
kg/池
㎥/池
㎥/池
㎥/池
kg
kg
kg
kg
kg
kg
kg
kw/台
㎥/池
kg/池
㎥/池
㎥/池
㎥/池
kg
kg
kg
kg
kw/台
kg/台
kg/台
㎥/池
kg/池
㎥/池
㎥/池
㎥/池
kg
kg
kg
kg
kg/池分
㎥/池
kg/池
㎥/池
㎥/池
㎥/池
kg
kg
kg
kg
㎥/池分
kg/池分
kg/池分
kw/台
kg/台
kg/台
kg/台
定格電力
kW
軽油 ガソリン 排出物 排出量 定格電力 運転台数 運転時
L
L
kg
kW
台
hr/
0.75
1
1.50
1
2
0.75
4
2
7.今後の方向(e-WaterⅡ利用の留意点)
„
„
„
„
浄水システム選定表は多くの浄水場の実
績から設定(運転条件等はあいまい)
高度な浄水レベル(浄水レベル2)の必要
性、説明責任が求められる
コスト、スペース等の比較から基本システ
ムの長所・短所の傾向把握が可能
個々の事業体の問題、事情を考慮したシ
ステム選定が必要(コンサルタントの役割)