西畑にある野草・第①輯: 生駒棚田クラブ

西畑にある野草・第①輯: 生駒棚田クラブ
期間 H25年4月~H27年3月11日記録 4-20西畑ネット報告(4-19シート3より)
調査結果まとめ
H15年10月から散発的に調査をしていた。H25年4月から毎月調査してきて2年経過し、以前の比較も試みた
1 西畑①~⑤地域総括
1・1 現存種392種/生駒山系(平群町・生駒市南部 東大阪市 八尾市)692種=56・5%
一地域としては西畑が生駒山系では一番種が多い
1・2 各地域ですべて群生(●)種
オオバコ クズ ジャノヒゲ セイダカアワダチソウ(外) タチツボスミレ チジミザサ テイカカヅラ(木本) ハコベ
ヒカゲイノコヅチ ヒメオドリコソウ(外) フキ ヘビイチゴ ムラサキケマン ヤエムグラ ヨモギ 15種
1・3 生駒山系で、西畑しかない種
アサザ キヌガサタケ オモト クルマバナ トリカブト ミヤマナルコユリ ラセイタソウ 1・4 生駒山系では希少種で西畑に有る種 アキノキリンソウ イヌノフグリ オカトラノオ ギンラン クララ シロバナサクラタデ ツチアケビ リンドウ
ツクバキンモンソウ ツルリンドウ ノダケ ヒメハギ フジバカマ フユノハナワラビ ミミナグサ ヤマルリソウ
1・5 外来は他の地区より少ない。
ブタナ ナヨクサフジ セイバンモロコシ キキョウソウ オオオオナモミ メリケンカヤツリ等の進入がまだ
1・6 生駒市南部(第2阪名以南)に有って西畑に無い主な種
アシ ウラシマソウ イヌセンブリ コウヤボウキ ジュンサイ ササクサ タヌキモ ツルアリドウシ ナギナタコウジュ
ノカンゾウ ヒルムシロ ハエドクソウ ヒツジグサ マツムシソウ ママコノシリヌグイ
2 各地域
2・1 ①地域 地域で希少種として アキノキリンソウ・一箇所しかなし キヌガサタケの出現には驚いた。ヒメハギは可憐な花 フユノハナワラビがポツポツと有る
2・2 ②地域 住家地域なので植栽された種が多い。トリカブトが3株有ったが、現在一株になった。昔、植栽と聞いた
2・3 ③地域
面積も広く一番種が多い 全区域の75%の種が有る。
棚田が多様性を育て豊穣さが有る
地域で希少種として、イヌノフグリ クララ サクラタテ シロバナサクラタデ゙(しばらく消滅していたが、復活した) ミミナグサ
アサザ ・大雨の為、オーバーフロウし流出が残念。いくらかの残に期待したい
タンポポ ・群生は「西洋」の方が多いが、トータルでは「関西」多い 山下市街地では
圧倒的に「西洋」総苞片5段階の反り返りの「西洋」と種が赤みの6種類と 「関西」は、ノビルの葉先状の花 アワコガネギク状の花 白花の4種があってややこしい
クワイの先祖がえり 田の隅に有るのは植栽されたクワイだが、田んぼのイネに混じって生えているのはオモダカかも
イヌビエ 田の最大の害草の ケイヌビエ タイヌビエが少ない。手入れがよいのだろう。荒地は「ケ」が目立
カワラマツバ 一箇所に群生地が有る。地味な草だが、強い
2・4 ④地域
神田川と猪柵の区画で一番、面積が少ないが独特な種が多い
カンアオイ・15株有ったのに現在6株しかなくしかも大型は7→1株しかなく、盗まれた残念
ノダケ ウバユリ・しかっりと保護されている。ノダケは一株 ウバユリは36株を確認した
ツチアケビ・昨年突然出現した。場所は明示されたが同場所に出るかは不明
2・5 ⑤地域
向山のとっかかりとイノシシ柵の間は希少種が多く草種が多い
ショウジョバカマ ウマノミツバ・水の流下が止まるところに有る
ヤマルリソウ・山崎さんが発見。山系でも希少で柵隅によくぞとあったと思う
樹下・薄暗く「草本」は少ないが、ジャノヒゲ(他の区域にも多いが実になるのが少ない)
他に希小種が多い
この地域のみの種 ツクバキンモンソウ ムラサキニガナ オカトラノオ及び ミヤマナルコユリ(山系でもここだけ) ・
3保全・保護について
草木(花・実)に虫・鳥が集まり。小動物が食べる。その連関により、生物の多様性が生まれる。一つの種が滅べば
集まらなくなり、虫・鳥も移動が余儀なくなって、立ち行かなくなる。
たとえばカンアオイには、アリが種を運び、発芽する。カンアオイにとって遅々とした繁殖である。アリと共存していて、盗採
されば、アリもOUT
・ 過去のリストから、18種の退転と、一年草の減少が見られる。
①地域は池干し上がりと竹の放置により土石流が生じた。 ②地区は住居が近くなので、作業が進み易く、草刈が頻繁
③地域は草刈過ぎによる種減少と刈ったほうがよい種があって、選別が必要。
④地域は盗人被害
・ 刈り残したために、サクラタデが復活し、セリがより繁茂し。チガヤは頻繁な草刈の為増加した。田畑にとって強害草で、
厄介者だ。美観の重視は否定しないが刈る位置 時期の考慮等、模索が必要
ガマは、「セイタカ」を刈った為、復活した。円形・矩形で残す工夫すると美観にもよい。
一画地同種を保存すると高さもそろうので美観によい。
③地区の石垣下のしみ出し水が増加し、様子が変わり、湿地植物が元気になった。背が高くならないので、
刈り取り必要なし。
イネ系がのさばると、高さバラバラで貧乏臭くなり、形状が不細工なるので、上記形に残す以外は刈り取るべきだ
・ 1・2月にロゼットの状態が多い。この時に害草を引き抜くと草刈時の残す・残さないの判別の一助となる。
その判別の目を肥やす目的のため、H27年1月から調査を開始した。セイタカアキノキリンソウ アメリカフウロ ウラジロチチコグサ は分かる様になった。