1 第3版‐2012年9月 GSK 取引先・協業先向け行動指針(日本語訳

GSK 取引先・協業先向け行動指針(日本語訳)
発効:2012年9月
GSK は、最も高い倫理基準を反映する方法で業務を遂行することを目指しています。GSK は、私たち
の事業がその事業を行う国・地域と長期的に調和するよう、倫理的、社会的、環境への責任に連動した
原則、ガイドライン、ポリシーのもと、業務を遂行しています。
したがって、GSK は、最も高い倫理基準の約束及び実行を共有し、責任のある倫理的なやり方で、派遣
社員、契約社員、期間労働者、業務委託、サプライヤー、コプロモーション事業者、その他ビジネスパ
ートナーを含む、取引先・協業先とともに業務を遂行します。GSK は、業務活動を管理する法律、ルー
ル、規制、GSK 内の原則及びポリシーを完全に遵守することに全力に取り組みます。私たちが取り組む
基準を高める為、GSK は、本「取引先・協業先向け行動指針」を作成し、取引先・協業先に以下のこと
を期待します。

本行動指針を取り入れ、伝達し、実行する。

適用される全ての法律、ルール、規制、GSK 内の原則及びポリシーを遵守し業務を遂行する。

文化的な違い、及び本行動指針を解釈し実行することに関連した課題を認識する。ここに書かれて
いる規範を満たすためのやり方は変化するかもしれないことを理解し、世界の異なる社会における
法律、価値観、文化的期待に沿ったものでなければならない。

本行動指針を、取引先・協業先のパフォーマンスを向上させるような継続的改善のアプローチに組
み込む。
取引先・協業先の全ての社員は、法律、ルール、規制、GSK 内の原則・ポリシーに違反している懸念事
項を、GSK の‘Speak Up’ Integrity Line(GSK グローバルの懸念事項通報制度)を通じて、報告する
ことが求められています。これは、取引先・協業先と業務を行う GSK 社員・スタッフによる不正行為
を報告することを含みます。あなた自身が(不正行為に関する)調査を行なわないようにしてください。
報告する際には、GSK の調査が容易となるよう、懸念事項に関する具体的な情報、いつ、どこで、発生
した事象、誰が関与しているか等を提供するように努めてください。
GSK は報復禁止を公約としており、全ての報告に対し適切に機密性及び匿名性を担保します。
あなたの懸念事項は、機密性を担保した GSK の‘Speak Up’ Integrity Line を通じて通報することができ
ます。https://www.tnwgrc.com/gsk/Japanese/main.htm からアクセス可能です。日本語での通報が可能
です。電話、Eメール、郵便で通報する場合も、上記‘Speak Up’ Integrity Line をご参照ください。
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第3版‐2012年9月
倫理
取引先・協業先は倫理的な方法で業務を遂行し、品位ある言動をとらなければなりません。倫理的な項
目は以下のものを含みます。
1.
業務における誠実さ、評判、公平な競争
汚職、恐喝、横領は禁止されています。取引先・協業先は、ビジネス上又は政府関係者との関係におい
て、贈収賄を犯してはならず、また非合法的な勧誘に参加してはなりません。
取引先・協業先は、GSK の見通し、業績、又はポリシーについて外部に発信してはなりませんし、正式
な GSK の承認なしに GSK の有価証券に影響を及ぼすような内部情報を開示してはなりません。取引
先・協業先は、GSK のビジネスのいかなる側面に関連した機密情報又は専有情報を公に開示することを
禁止されています。
取引先・協業先は、公平かつ活発な競争の中で、全ての適用可能な独占禁止の法律を遵守しながら、業
務を遂行しなければなりません。取引先・協業先は、全ての管轄において、競争法の文言と精神を厳し
く遵守し、正確かつ誠実な広告を含め、公平な業務を遂行しなければなりません。
2.
マーケティング及びプロモーション活動
全てのマーケティング及びプロモーション資材・活動は、高い倫理的、医学的、科学的水準を満たして
いなければならず、全ての適用可能な法律、ルール、規制、GSK 内の原則・ポリシーを遵守しなければ
なりません。GSK 以外の組織(例:GSK 競合他社)の製品又はサービスについて触れたプロモーショ
ン資材・活動は、公平にかつ正確にこれらの製品又はサービスを表現していなければなりません。
医療関係者及び医療機関との関わりは、医療行為を進化させ、最終的に患者さんに役立つことを目的と
しています。このような関わりは、製品そのもの、科学的・医学的・教育的情報を与えること、医学的
研究や教育を支援することを、医療関係者及び医療機関へ伝達することに重点が置かれていなければな
りません。医療関係者及び医療機関に対し、処方行為に不当な影響を与える、または処方誘引とみなさ
れるようなやり方で、何かを提供してはなりません。薬又は医療機器の処方、購買、供給、調剤、投与
に不当な影響を与える目的で、又はそれらの活動を継続する確約の為に、金銭的な利益やそれに相当す
るもの(寄附、奨学金、助成金、コンサルティング契約、教育的物品等)を与えてはなりません。
医療関係者及び医療機関との関わりを持つ取引先・協業先は(自組織の)コンプライアンスを確実なも
のとし、GSKの評判を保護する為に上述の項目を遵守しなければなりません。具体的には、医療関係
者及び医療機関との関わりに適用可能なコード・オブ・プラクティス、国・地域特有の業界基準、法規
制を遵守することが該当します。
3.
プライバシー
取引先・協業先は、適切な保護手段の実行により、個人情報の機密性及びセキュリティを担保しなけれ
ばなりません。個人情報の利用及び開示は、個人のプライバシーの権利が保護されることを大前提に実
施されていなければなりません。
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第3版‐2012年9月
労働
取引先・協業先は、労働者の人権を保護すること、及び労働者に対し尊厳と敬意を持って接することを
約束し実現しなければなりません。労働に関する項目は以下のものを含みます。
1.
強制的な労働の禁止
取引先・協業先は、強制・束縛された労働、又は自発的でない強制労働を利用してはなりません。
(取引
先・協業先の)社員は、業務を開始するにあたり、
(労働者に対し)預かり金や一時金を要求してはなり
ません。
2.
児童労働の禁止
取引先・協業先は、児童労働を利用してはなりません。18 歳未満の若年労働者の雇用は、危険のない仕
事において、国・地域の法律で定められた雇用可能年齢、又は義務教育を完了した年齢を超えた時にの
み可能とすべきです。
3.
差別の禁止及び非人道的扱いの禁止
取引先・協業先は、ハラスメントや差別のない職場を提供しなければなりません。人種、肌の色、年齢、
性別、性的指向、民族性、身体障害、宗教、政治参加、組合参加、又は結婚の有無のような理由による
差別は許されません。取引先・協業先は、セクシャルハラスメント、性的虐待、体罰、精神的・肉体的
強要、言葉による暴力のような過酷で非人道的扱いのない職場を提供すべきである。
4.
適切な賃金と労働時間
取引先・協業先は、適用可能な賃金に関する法規制により、最低賃金、残業代、賞与を含め、労働者に
支払いをしなければなりません。取引先・協業先は、労働者に対し支払いが行われた根拠を適時説明し
なければなりません。取引先・協業先は、労働者に対し、残業の必要性、及びそのような残業への賃金・
手当について説明することが期待されています。
5.
従業員の団結権
(取引先・協業先においては)職場上や報酬上の問題を解決する為に、労働者との開かれたコミュニケ
ーション及び直接的な関わりが奨励されています。取引先・協業先は、国・地域の法律に沿って、労働
組合の結成・参加、代表者の選出、労働者会議への参加の為、労働者の権利を尊重しなければなりませ
ん。労働者は、報復、脅迫又はハラスメントの脅威なしに、労働条件について会社の経営陣と開かれた
協議を行うことが可能とならなければなりません。
6.
雇用前の審査
GSK の情報又は業務プロセスに関与して働く要員を雇用する取引先・協業先は、その雇用が確定する前
に、雇用候補者の雇用前又は契約前審査プロセスからの結果が GSK の基準を満たしていることを確実
にしなければなりません。
あなたの懸念事項は、機密性を担保した GSK の‘Speak Up’ Integrity Line を通じて通報することができ
ます。https://www.tnwgrc.com/gsk/Japanese/main.htm からアクセス可能です。日本語での通報が可能
です。電話、Eメール、郵便で通報する場合も、上記‘Speak Up’ Integrity Line をご参照ください。
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第3版‐2012年9月
環境・健康・安全
取引先・協業先は、環境負荷を最小限とする為、環境上の責任を持って、かつ効率的なやり方で業務を
遂行しなければなりません。取引先・協業先は、資源を保全し、有害物質の使用を可能な限り回避し、
再利用・再資源化を進めることが推奨されています。環境上の項目は以下のものを含みます。
1.
環境上の行政許認可
取引先・協業先は、すべての適用可能な環境関連の法規制を遵守しなければなりません。
(取引先・協業
先は、
)全ての環境上の必要な許認可、情報登録、制限、業務上・報告上の要求事項を遵守しなければな
りません。
2.
廃棄物・排出物の管理
サプライヤーは、廃棄物、排気、廃水に関する安全な取扱い、移動、保管、再資源化、再利用、管理を
確実にするシステムを持たなければなりません。健康・環境上悪影響を及ぼす可能性のある廃棄物、排
気、廃水は、それらを放出する前に適切に処理され、管理されなければなりません。
3.
流出・漏洩への対応
サプライヤーは、環境への流出・漏洩事故を未然に防止し、かつ軽減するシステムを持たなければなり
ません。
サプライヤーは、会社により提供される生活環境を含め、安全・健康を維持する職場環境を提供しなけ
ればなりません。
1.
労働者の保護
サプライヤーは、職場・生活環境において、化学的、生物的、物理的有害物質へ晒されること、及び肉
体的に負荷のかかりすぎる業務から労働者を保護しなければなりません。
2.
プロセスの安全
サプライヤーは、化学物質の流出・漏洩事故を未然に防止する、または軽減する為のプログラムを持た
なければなりません。
3.
緊急時の備えと対応
サプライヤーは、職場・生活環境における緊急時の状況を特定、評価し、備えや対応計画を実行するこ
とにより、その影響を最小限化しなければなりません。
4.
有害情報
(サプライヤーは、
)医薬品及び中間化合物を含め、有害物質に関する安全性情報を、教育訓練の為に利
用可能な状態とし、労働者を有害物質から保護しなければなりません。
あなたの懸念事項は、機密性を担保した GSK の‘Speak Up’ Integrity Line を通じて通報することができ
ます。https://www.tnwgrc.com/gsk/Japanese/main.htm からアクセス可能です。日本語での通報が可能
です。電話、Eメール、郵便で通報する場合も、上記‘Speak Up’ Integrity Line をご参照ください。
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マネジメントシステム
取引先・協業先は、本行動指針を遵守し、かつ継続的な改善を進める為のマネジメントシステムを導入
しなければなりません。マネジメントシステムには以下の項目を含みます。
1.
約束と実行、説明責任、リスクマネジメント
取引先・協業先は、適切な資源配分により、本行動指針で述べられていることを約束・実行することを
証明しなければなりません。取引先・協業先は、本行動指針で網羅されている全ての分野におけるリス
クを特定し管理する仕組みをもたなければなりません。
2.
法的及び顧客からの基準
取引先・協業先は、適用可能な法規制、関連する顧客からの基準を特定し遵守しなければなりません。
3.
懸念事項の特定
取引先・協業先は、その従業員が組織で定められた報告体系を通じて職場上の懸念事項や違法行為を報
告することができるようにしなければなりません。取引先・協業先は、報告された懸念事項を調査し、
必要があれば是正措置をとらなければなりません。
4.
不正の防止と報告
取引先・協業先は、不正の防止と報告のプログラムを強化し実行しなければなりません。取引先・協業
先は、事の重要度にかかわらず、GSK に対し GSK のビジネスに関連した全ての不正の可能性を報告す
ることが求められています。
5.
報復の禁止
取引先・協業先は、懸念事項が報復の恐れなく報告できることを含め、報復禁止に関する GSK のポリ
シーを遵守しなければなりません。GSK は、報告者又は報告を考えている者に対し、脅し、報復、嫌が
らせを与えるいかなる取引先・協業先に対し、国・地域の法律にそって何らかの行動を起こします。
6.
文書化
取引先・協業先は、
適用される法規制への遵守を証明する為に必要な文書を維持しなければなりません。
7.
訓練と能力開発
取引先・協業先は、本行動指針に取り組む為、管理者及び労働者が適切なレベルの知識、スキル、能力
を満たすよう、教育訓練・能力開発プログラムを持たなければなりません。
8.
継続的改善
取引先・協業先は、社内外の評価、検査、経営層による見直しにより特定された問題・課題に対し、目
標管理を導入する、実行計画を進める、必要な是正措置をとることにより、継続的改善を進めることが
期待されています。
9.
事業継続
取引先・協業先は、GSK のビジネスを支援する業務に対し、適切な事業継続計画を開発し、実行する責
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任を負います。事業継続計画は、GSK の事業中断、停止を最小限とし、評判を保護する為、一時的に中
断、停止された重要な業務を、部分的に又は全面的に回復、復旧できるよう、設計、更新されるべきで
す。
ガイドライン・ポリシーに関する GSK の枠組み
本行動指針で説明したことに加え、GSK は、その要員に対し「GSK 企業行動指針」を定めています。
その企業行動指針では、法律的、倫理的な行動を促進するため、日常業務において GSK に関与する全
ての要員が遵守すべき基本的な基準が説明されています。したがって、GSK の業務・要員と関わりを持
つ取引先・協業先は、以下に述べる利益相反や接待・贈与に関する事項についての GSK の基準を理解
し遵守しなければなりません。
利益相反
GSK では、全ての要員に対し、顕在または潜在の利益相反に影響されないことを求めています。利益相
反は、GSK の直接又は間接の利益が GSK の業務に関連して取引先・協業先の判断や行動に影響を与え
ている、又は与えているように見える場合に発生します。
接遇・贈り物
業務を行う際には、業務上必要な接遇や少額の贈り物が発生する場合があります。GSK のガイドライン
では、GSK の業務に関連していかなる個人・法人との関わりの中で接遇や贈り物に関する基準や制限を
設けています。
GSK の基準
GSK の社員は、それが法律上、倫理上、慣習上において問題がなく、対価として合理的なものであり、
GSK の業務の必要性又は基準を満たす場合、
(取引先・協業先から)接遇を受けることができます。
GSK の社員は、
(取引先・協業先からの)対価として合理的なものでない旅費や宿泊費の負担申し出を
受け入れてはなりません。
GSK の社員は、そのような物品が取引上頻繁ではなく慣習的なものであれば、廉価な物品(例:ペン、
マグ、カレンダー)を受け入れることができます。
上記で認めたものを除き、GSK の社員(その家族も含め)は、GSK の取引先・協業先から接遇又は贈
り物を直接にも間接にも受け取ったり求めたりしてはなりません。以下のものを含みますが、以下のも
のには限定されません。
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休暇

現金の支払い

現金同等物(例:ギフトカード、小切手、金券・リサイクルショップ等で換金可能なもの)
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
サービス

ローン(個人が金融機関から個人的な理由で借りているものを除く)

ディスカウント(値引き)
(GSK の要員に一般的に提供されているものを除く)
GSK は、医療機関・関係者との間の接遇・贈り物について「GSK コード・オブ・プラクティス」を定
めており、これを遵守しなければなりません。
GSK は、
サプライヤー及びその候補先から接遇や贈り物を受けることに関して追加の制限を設けていま
す。例えば、スポーツイベントへの招待、サプライヤーが出資したゴルフイベント、廉価な贈り物への
お返しや処分等があります。
全ての事例において、業務上の接遇及び贈り物の交換は、GSK の透明性の高い活動と品位ある行動の価
値観に照らして、利益相反の機会、またはそう見られることを創出すべきではありません。
GSK との関わりについて追加の情報を入手したい場合、貴殿が接触する GSK の社員・スタッフ、また
は以下に記述されている報告経路、または GSK Corporate Ethics and Compliance 部門(日本の場合、
法務部、ビジネス・コンプライアンス部、リスクマネジメント・コンプライアンス部)までお問い合わ
せください。
あなたの懸念事項は、機密性を担保した GSK の‘Speak Up’ Integrity Line を通じて通報することができ
ます。https://www.tnwgrc.com/gsk/Japanese/main.htm からアクセス可能です。日本語での通報が可能
です。電話、Eメール、郵便で通報する場合も、上記‘Speak Up’ Integrity Line をご参照ください。
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