Cisco 1751 ルータ 音声インターフェイス・カード コンフィギュレーション・ノート このマニュアルでは、Cisco 1751 ルータ用のデュアル・ポート ISDN BRI(Basic Rate Interface)VIC (音声インターフェイス・カード)のソフトウェア・コンフィギュレーションについて説明します。 • 準拠規格および安全性について(p.2) • 音声インターフェイス・カードの概要(p.6) • 音声インターフェイスの設定(p.8) • 設定例(p.10) • デバッグ・コマンド(p.11) • 関連資料(p.11) • マニュアルの入手方法(p.12) • テクニカル・サポート(p.13) Corporate Headquarters: Cisco Systems, Inc., 170 West Tasman Drive, San Jose, CA 95134-1706 USA Copyright © 2001. Cisco Systems, Inc. All rights reserved. 78-11389-01-J 準拠規格および安全性について 準拠規格および安全性について ここでは、Cisco 1700 ルータの国際規格および安全性について説明します。ここに記載されている 内容に加えて、ご購入のルータに付属しているインストレーション・コンフィギュレーション・ガ イドも参照してください。 すべての製品マニュアルおよびその他の資料は、製品に付属の CD-ROM パッケージでご利用いた だけます。 ここでの説明内容は次のとおりです。 • 電磁適合性 • カナダでの運用条件 • オーストラリアでの運用条件 • 欧州連合諸国での運用条件 • イギリスでの運用条件 • 認定/規格 • 適合宣言 • Conformité Européenne Directive の適合 電磁適合性 この製品は、EMC(Electro-Magnetic Compatibility)Directive 89/336/EEC の要件に適合しています。 これは ENS5022 および EN5082-1 に定められた要件への適合に基づくものです。 この製品は、TTE(Telecommunications Terminal Equipment)Regulations 1992(Statutory Instrument No. 2423/1992)の範囲内に該当します。 ただし、現在のところ、このカテゴリに属す装置に適用される有効な CTR(Common Technical Regulation)はありません。そのため、TTE 規制の条項 2(1)、4(3) 、6(1)の規定に基づき、こ の規制は適用されません。 したがって、この製品は、1984 年電気通信法(1984 Telecommunications act)セクション 22 に準拠 し、ネットワーク接続に関する米国規格の要件に適合しています。 ただし、これらの規制に適合するためには、インストレーション・コンフィギュレーション・ガイ ドに記載されているインストレーションおよびメンテナンスの手順に従う必要があります。 カナダでの運用条件 カナダでルータを使用する場合は、このマニュアルに記載されている警告および安全ガイドライン に加えて、次の条件が適用されます。 カナダ通信省(Canadian Department of Communications)のラベルは、認定済みの装置であることを 示します。これは、この装置がある一定の電気通信ネットワークにおける保護動作要件および安全 要件を満たしていることを意味しています。カナダ通信省の認定は、この装置がユーザの期待どお りに動作することを保証するものではありません。 ユーザは装置を設置する前に、当該地域の電気通信会社の施設への接続許可が得られることを確認 してください。装置は、許容されている接続方法で設置する必要があります。単一回線の個別サー ビスの場合、屋内配線が認定コネクタ・アセンブリ(電話延長コード)によって拡張されているこ とがあります。上記の条件に従っても、状況によってはサービスの低下を防ぐことができない場合 もあります。 Cisco 1751 ルータ 音声インターフェイス・カード コンフィギュレーション・ノート 2 78-11389-01-J 準拠規格および安全性について 認定装置の修理は、サプライヤが指定したカナダの認可保守機関が行う必要があります。この装置 にユーザが修理または交換を施した場合や、装置に不具合が生じた場合は、電気通信会社から装置 の接続を切断するように要請されることがあります。 自己の安全を守るため、ユーザは電気配線、電話回線、建物内の金属水道管システム(ある場合) のアース設備が相互接続されていることを確認する必要があります。この注意は、都市部以外の地 域では特に重要です。 この装置の設置または交換は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。 オーストラリアでの運用条件 警告 この装置は、主電源に障害があると動作しません。 オーストラリアで使用されるルータには、このマニュアルに記載されている警告および安全ガイド ラインが適用されます。 欧州連合諸国での運用条件 欧州連合諸国で使用されるルータには、このマニュアルに記載されている警告および安全ガイドラ インが適用されます。 イギリスでの運用条件 イギリスでルータを使用する場合は、このマニュアルに記載されている警告および安全ガイドライ ンに加えて、次の警告および安全ガイドラインが適用されます。 • このルータは、暫定的な CTR3 for Basic Rate Access の要件を満たすように設計されています。 • 次のマークが付けられているポート同士、または次のマークが付けられているポートとマーク のないポートを直接接続した場合、あるいは他の装置を介してこれらのポートを接続した場 合、ネットワークが危険な状態になる可能性があります。 [Safety Warning ― See instructions for use] このような接続を行う場合は、事前に相応の資格を持つ技術者の助言を受ける必要がありま す。 • BRI コネクタは、取り外し不能プラグ(ラッチ・タブが外された RJ-45)を使用して、S 規定点 に固定接続する必要があります。 • [10BaseT]、[Console]、および [ISDN] のマークの付いているポートには、安全に関する次の警 告が適用されます。 「これらのポートは EN41003 の要求を満たすだけの絶縁機能を備えていません。これらのポー トに接続する装置は、EN41003 について認可済みであるか、または事前に B5E301 British Telecommunications plc(Post Office)Technical Guides 2 または 26 に関して評価され、接続許可 が与えられていなければなりません」 これ以外の使用方法によって EN41003:1993 に適合しなくなった場合、この装置に与えられて いるあらゆる認定が無効になります。 • この装置は保護アース・コンタクトの付いたコンセントに接続しなければなりません。 • 電源装置の接続:このルータは、100 ∼ 240 VAC、50 ∼ 60 Hz、最大 0.5A を提供する電源から 給電するように想定されています。 Cisco 1751 ルータ 音声インターフェイス・カード コンフィギュレーション・ノート 78-11389-01-J 3 準拠規格および安全性について 警告 この装置は、電源障害時に救急呼び出しが可能な設計にはなっていません。緊急時には、 他の方法で該当機関にアクセスできるようにする必要があります。緊急時のアクセスは、 この装置の持つ何らかの通話規制機能の影響を受ける可能性があります。 認定/規格 この装置の適合認定および規格は次のとおりです。 (注) • 安全性 ― UL:UL 1950 第 3 版、C-UL/CSA:CSA 22.2 No. 950-M95、TUV-GS:EN 60950 およ び EN 41003、ACA:TS001 - 1997 および AS/NZS 3260、NOM:NOM-019-SCFI、CB 認定:IEC 60950(すべての国別相違部分を含む) • EMI(電磁波干渉)― FCC(連邦通信委員会)パート 15 クラス B、カナダ DOC クラス B、 EN55022 クラス B、VCCI クラス B、AS/NRZ 3548 クラス B • イミュニティ ― ED 50082-1、IEC 1000-4-2、IEC 1000-4-3、IEC 1000-4-4、IEC 1000-4-5、 IEC 1000-4-6 欧州連合では、IEC(International Electrotechnical Commission)規格と EN(European Norm) 規格の間に差異があり、EN 規格が使用されてきました。 • 郵便、電話、電信(PTT)の型式認定 ― USA:FCC パート 68、欧州:CTR2、CTR3、カナダ: Industry Canada CS-03、オーストラリア:TS031、TS043、日本:NTT、ニュージーランド:TNA 134、CB-10 • Cisco 1700 ルータは CS-03 規則に準拠しています。このルータは、DSU/CSU、T1、ISDN BRI S/ T、ISDN BRI U に認定済みの CB-1D、CA48-C ジャックを使用しています。また、ADSL には CA11A を使用しています。 • 次のカードは JATE の認定を受けています。N96-K075-0(WIC-1T)、M98-N028-0/N98-N024-0 (WIC-2T) 、N98-N018-0(WIC-1DSU-T1) 、T96-5295-0(WIC-1B-S/T) 、T96-5295-0(WIC-1B-S/ T-LL)、S98-2481-1(VIC-2FX0)VIC-2FX0 は、Cisco 1750 ルータ専用のカードです。 FCC パート 15 の告示 Cisco 1700 ルータは FCC 規則のパート 15 に準拠しています。この装置を運用するには、次に示す 2つの条件に従う必要があります。 1. この装置が有害な干渉を生じないこと。 2. 望ましくない動作状態をもたらす可能性のある干渉を含めて、この装置が受けた干渉すべてを 受け入れること。 FCC パート 68 の告示 Cisco 1700 ルータは FCC 規則のパート 68 に準拠しています。この装置の底面には、他の情報とと もに FCC 登録番号が記されたラベルが付けられています。要請された場合は、この番号を電話会 社に知らせてください。 この装置には、FCC 準拠の電話コードおよびモジュラ・プラグが付属しており、適合するモジュ ラ・ジャックを使用して電話ネットワークまたは構内配線に接続するように設計されています。 この装置は公衆電話には使用できません。共同電話サービスへの接続には州税がかかります。 Cisco 1751 ルータ 音声インターフェイス・カード コンフィギュレーション・ノート 4 78-11389-01-J 準拠規格および安全性について この装置が電話網に害を与える場合、電話会社は、一時的なサービス停止の可能性があるとの事前 通知を行います。ただし、事前通知が現実的に不可能である場合、電話会社はできる限り早期に通 知します。その際、必要に応じて FCC に苦情を申し立てる権利があることも通知されます。 電話会社はこの装置の動作に影響を与えるような施設、装置、運用方法、または手順の変更を行う ことがあります。このような場合、電話会社は、ユーザが必要な変更を施してサービスを中断せず にすむように事前通知を行います。 この装置に問題が発生した場合は、修繕および保証については、製品を購入された代理店へお問い 合わせください。発生した問題が電話網に害を及ぼす場合、電話会社から、問題が解決されるまで 電話網に装置を接続しないように要請されることがあります。 この装置は、AC サージ・アレスタの付いた AC コンセントに接続することを推奨します。これに よって、落雷およびその他の電気サージによる装置の損傷を防ぐことができます。 表 1 に、Cisco 1700 シリーズ・ルータおよび WAN インターフェイス・カードに使用されている USOC(Universal Service Order Code)ジャックを示します。 表1 Cisco 1700 シリーズ・ルータおよび WAN インターフェイス・カードの USOC ジャック Cisco 製品番号 ファシリティ・インター フェイス・コード サービス・オーダ・コード ジャックの タイプ WIC1-ADSL 02DU9 ACREN:0.1B、DC REN:N/A RJ-11C WIC-1B-S/T 02IS 6.0N – WIC-1B-U 02IS 6.0N RJ-49C WIC-1DSU-T1 04DU9-BN/DN 6.0N RJ-48C WIC-1DSU-56K4 04DU5-56 6.0N R3-48S VIC-2FXO 02LS2 AC REN:2.6B、DC REN:0.7 RJ-11C VIC-2FXO 02LS2 AC REN:2.6B、DC REN:0.7 RJ-11C VIC-2E/M TL11E 9.0F RJ-1CX VIC-2E/M TL12E 9.0F RJ-1CX VIC-2E/M TL31E 9.0F RJ-1CX VIC-2E/M TL32E 9.0F RJ-1CX ルータ・ポートの認定友 CC および Industry Canada 表 2 に、ルータ・ポートの FCC 認定および Industry Canada 認定を示します。 表2 ルータ・ポートの認定 —FCC および Industry Canada FCC 認定番号 Industry Canada 認定番号 Cisco 製品番号 ポート CISCO1720 ISDN BRI S/T、BRI U、DSU-T1 5B1USA-32568-DE-N 2461-9684A CISCO1750 ISDN BRI S/T、BRI U、DSU-T1 5B1USA-34168-MF-E 2461-10095A WIC-1ADSL ADSL 5B1USA-42011-DL-N 2461-10908A WIC-1B-S/T ISDN BRI S/T 5B1USA-24127-XD-N 2461-7664 A WIC-1B-U ISDN BRI U 5B1USA-24141-DE-N 2461-7687 A WIC-1DSU-T1 ISDN T1 5B1USA-32568-DE-N 2461-8792 A WIC-1DSU-56K4 DSU/CSU 5B1USA-24452-DD-N 2461-7964 A VIC-2FXO FXO 5B1USA-34168-MF-E 246110095 A VIC-2E/M E/M 5B1USA-34168-MF-E 246110095 A Cisco 1751 ルータ 音声インターフェイス・カード コンフィギュレーション・ノート 78-11389-01-J 5 準拠規格および安全性について 適合宣言 以下に適合宣言文を記載します。 社名: Cisco Systems Inc. 170 West Tasman Drive San Jose, CA 95134 USA (408)526-4000 は、単独の法的責任のもとに、この宣言に関わる以下の製品: • CISCO1720 • CISCO1750 が FCC 規則のパート 15 に適合することを宣言します。この装置は次の2つの条件に従って運用す る必要があります。 (1)この装置から有害な干渉を生じないこと。 (2)望ましくない動作状態をも たらす可能性のある干渉も含めて、この装置が受けた干渉すべてを受け入れること。 名前:Jim Lambert Title:Corporate Compliance Engineering、ディレクター 発行日:1999 年 6 月 25 日 Cisco Systems, Inc. 代表 Conformité Européenne Directive の適合 以下に CE(Conformité Européenne)directive を記載します。 CE 0168Xは、この製品がTelecommunications Directive 91/263/EECに適合していることを表明します。 音声インターフェイス・カードの概要 ISDN BRI VIC は、ETSI(ヨーロッパ電気通信標準協会)Net3 スイッチ・タイプを使用した VoIP (Voice-over-IP)のディジタル接続を提供します。BRI VIC には、ネットワーク終端装置(NT)ま たは端末装置(TE)に接続する ISDN S/T 物理インターフェイスが装備されています。ISDN BRI VIC を使用すれば、NT または TE モードで Cisco 1751 ルータを PBX(構内交換機)ネットワーク に接続できます。また、Cisco 1751 ルータを TE モードで PSTN(公衆交換電話網)に接続すること もできます。 2つの各 BRI ポートは、NT モードでクロック・ソースとして、または TE モードでクロック・ス レーブとして動作します。例: • PBX ライン・カード接続では、NT モードでクロック・ソースとして動作する BRI インターフェ イスを提供します。 • PBX トランク・カード接続では、TE モードでクロック・スレーブとして動作する BRI インター フェイスを提供します。 Cisco 1751 ルータ 音声インターフェイス・カード コンフィギュレーション・ノート 6 78-11389-01-J 準拠規格および安全性について 音声インターフェイスを使用したネットワークの例 46592 図1 Cisco 1751 ルータ 音声インターフェイス・カード コンフィギュレーション・ノート 78-11389-01-J 7 音声インターフェイスの設定 音声インターフェイスの設定 ルータの VIC を設定するには、IOC コマンドライン・インターフェイス(CLI)を使用する必要が あります。音声インターフェイスをイネーブルにして設定する手順を以下の各項目にわけて説明し ます。 • BRI レイヤ 1 の設定 • ISDN プロトコルの設定 • ライン・パワーのオン/オフ • ネットワーク・クロック・プライオリティの設定 BRI レイヤ 1 の設定 BRI レイヤ 1 では、 インターフェイス・コンフィギュレーション・モードでの IOS isdn layer1-emulate コマンドを使用することにより、NT(クロック・ソース)モードまたは TE(クロック・スレーブ) モードで動作するように VIC の各ポートを設定できます。 isdn layer1-emulate {network | user} 上記の network は、VIC を NT モードでイネーブルにすることを示し、user は、VIC を TE モード でイネーブルにすることを示します。各ポートのデフォルト設定値は TE モードです。 ISDN プロトコルの設定 ISDN スイッチ・タイプによっては、レイヤ 2 プロトコルが NT モードまたは TE モードで動作する ように設定できる場合もあります。このような設定には、インターフェイス・コンフィギュレー ション・モードで isdn protocol-emulate コマンドを使用します。 isdn layer1-emulate {network | user} 上記の network は、ISDN レイヤ 2 を NT モードでイネーブルにすることを示し、user は、ISDN レ イヤ 2 を TE モードでイネーブルにすることを示します。デフォルト設定値は TE モードです。 (注) レイヤ 1 およびレイヤ 2 の設定は互いに独立しています。たとえば、レイヤ 1 の動作モー ドを NT に設定して、レイヤ 2 の動作を TE に設定することもできます。 ライン・パワーのオン/オフ 接続装置に供給されるライン・パワー(ファントム・パワーのみ)を制御するには、インターフェ イス・コンフィギュレーション・モードで、line_power コマンドを使用します。 line_power no line_power このコマンドが有効なのは、NT モードで動作している BRI ポートに対してだけです。ポートにラ イン・パワー供給ハードウェアが装備されている場合、このコマンドを使用すると、そのポートか らのライン・パワー・プロビジョンがアクティブになります。 Cisco 1751 ルータ 音声インターフェイス・カード コンフィギュレーション・ノート 8 78-11389-01-J 音声インターフェイスの設定 ネットワーク・クロック・プライオリティの設定 TE モードで動作しているポートには、クロック・プライオリティを設定できます。クロック・プ ライオリティによって、ISDN 回線の外部クロックとシステム・ボード上の内部クロックのどちら が制御を行うかが決まります。クロック・プライオリティを変更するには、インターフェイス・コ ンフィギュレーション・モードで network-clock-priority コマンドを使用します。 network-clock-priority {high | low} 上記で high を指定すると、外部クロックによる VIC の駆動がイネーブルになり、low を指定する と、内部クロックによる VIC の駆動がイネーブルになります。デフォルトでは、クロック・プライ オリティは high に設定されます。 (注) ISDN 回線の停止などによって VIC の外部クロック・ソースが失われた場合、外部クロッ クが機能を回復するまで、内部クロック・ソースが制御を引き継ぎます。 Cisco 1751 ルータ 音声インターフェイス・カード コンフィギュレーション・ノート 78-11389-01-J 9 設定例 設定例 (注) VIC の各ポートを設定する前に、BRI インターフェイスがシャットダウンされているこ と、および設定するインターフェイスの動作モードに適したケーブルが接続装置に正し く接続されていることを確認してくださ。 IOS コマンドについての詳細は、IOS のマニュアルを参照してください。 各 BRI インターフェイスの設定手順は次のとおりです。イネーブル・ユーザ・モードから開始して ください。 コマンド 説明 ステップ 1 router# configure terminal グローバル・コンフィギュレーション・モードを開始します。 ステップ 2 router(config)# isdn switch-type basic-net3 ISDN スイッチ・タイプを指定します。 (注) サポートされているスイッチ・タイプは、basic-net3 だ けです。 ステップ 3 router(config)# interface bri 0/0 スロット 0、ポート 0 のインターフェイス・コンフィギュレー ション・モードに変わります。 ステップ 4 router(config-if)# no ip address このインターフェイスには IP アドレスがないことを指定しま す。 ステップ 5 router(config-if)# isdn incoming-voice {voice | modem | data} このポートを着信コール用に設定します。 ステップ 6 router(config-if)# shutdown インターフェイスをシャットダウンしてからレイヤ 1 ポート・ モードとクロック設定値を指定します。 router(config-if)# isdn layer1-emulate {user | network} router(config-if)# no shutdown • ポートを TE に設定してクロック・スレーブとして機能さ せる場合は、user を入力します。これがデフォルト値です。 • ポートを NT に設定してクロック・マスタとして機能させ る場合は、network を入力します。 ポートの設定が終了したら、インターフェイスをアクティブに します。 ステップ 7 ステップ 8 router(config-if)# network-clock-priority {low | high} router(config-if)# line-power (TE に設定されたポートのみに対するオプション)クロック・ ソース・プライオリティの設定値を変更するには、次のように します。 • VIC の駆動に ISDN 回線上の外部クロックを使用する場合 は、high を設定します。これがデフォルト値です。 • VIC の駆動に VIC の内部クロックを使用する場合は、low を設定します。 (NT に設定されたポートのみに対するオプション)ポートから TE 装置に供給される電源をオンにします。 Cisco 1751 ルータ 音声インターフェイス・カード コンフィギュレーション・ノート 10 78-11389-01-J デバッグ・コマンド ステップ 9 コマンド 説明 router(config-if)# isdn protocol-emulate {user | network} レイヤ 2 ポート・プロトコル・エミュレーションを設定します。 • ポートを TE に設定して PBX をマスタにする場合は、user を入力します。これがデフォルト値です。 • ポートを NT に設定して PBX をスレーブにする場合は、 network を入力します。 コンフィギュレーション・モードを終了します。 ステップ 10 router(config-if)# end デバッグ・コマンド コンフィギュレーションのデバッグに使用するコマンドは次のとおりです。 • debug bri • debug isdn q921 • debug isdn q931 • debug isdn events • show isdn status bri • show controller bri • show interfaces bri これらのコマンドについての詳細は、IOS のマニュアルを参照してください。 関連資料 このマニュアルは、次の資料と併せてご利用ください。 • 『Cisco WAN Interface Cards Hardware Installation Guide』 • 『Cisco 1751 Router Hardware Installation Guide』 • 『Cisco 1751 Router Software Configuration Guide』 • 『Release Notes for the Cisco 1751 Router』 Cisco 1751 ルータ 音声インターフェイス・カード コンフィギュレーション・ノート 78-11389-01-J 11 マニュアルの入手方法 マニュアルの入手方法 ここでは、Cisco 製品のマニュアルを入手する方法について説明します。 World Wide Web World Wide Web 上の次のサイトから、Cisco 製品の最新資料を入手することができます。 • http://www.cisco.com • http://www.cisco.com/jp • http://www-china.cisco.com • http://www-europe.cisco.com Documentation CD-ROM Cisco 製品のマニュアルおよびその他の資料は、製品に付属の CD-ROM パッケージでご利用いただ けます。Documentation CD-ROM は毎月更新されるので、印刷資料よりも新しい情報が得られます。 この CD-ROM パッケージは、単独または年間契約で入手することができます。 マニュアルの発注方法 Cisco 製品のマニュアルは、次の方法でご発注いただけます。 • Cisco Direct Customers に登録されている場合、Networking Products MarketPlace から Cisco 製品 のマニュアルを発注できます。次の URL にアクセスしてください。 http://www.cisco.com/cgi-bin/order/order_root.pl • Cisco.com 登録ユーザの場合、Subscription Store からオンラインで Documentation CD-ROM を発 注できます。次の URL にアクセスしてください。 http://www.cisco.com/go/subscription • Cisco.com に登録されていない場合は、製品を購入された代理店へお問い合わせください。 Cisco 1751 ルータ 音声インターフェイス・カード コンフィギュレーション・ノート 12 78-11389-01-J テクニカル・サポート テクニカル・サポート Cisco 社では、技術上のあらゆる問題の最初の窓口として Cisco.com を運営しています。お客様およ びパートナはオンライン・ツールからマニュアル、トラブルシューティングに関するヒント、およ びコンフィギュレーション例を入手できます。Cisco.com にご登録済みのお客様は、TAC の Web サ イトからトラブルシューティング用のツールを入手することもできます。Cisco.com へのご登録に ついては、製品を購入された代理店へお問い合わせください。 Cisco.com Cisco.com は、いつでもどこからでも、Cisco 社の情報やリソースにアクセスできる対話形式のネッ トワーク・サービスです。優れた、使いやすい統合インターネット・アプリケーションにより、 Cisco 製品をより一層、有効にご活用いただけます。 Cisco.com では、お客様やパートナが業務を効率化し、生産性を向上できるように、広範囲の機能 とサービスを提供しています。Cisco.com には、Cisco 社の概要、ネットワーキング・ソリューショ ン、サービス、プログラムなどの情報が掲載されています。また、オンライン・テクニカル・サ ポートによる技術上の問題の解決、ソフトウェア・パッケージのダウンロードおよびテスト、Cisco 社のトレーニング資料や製品の発注を行うこともできます。さらに、オンラインでの技能査定、ト レーニング、認定プログラムといった有益なサービスも提供しています。 Cisco.com に登録されると、各ユーザに合った情報やサービスをご利用いただくことができます。 Cisco.com 登録ユーザは、製品を発注したり、発注状況を確認したり、テクニカル・サポートをご 利用いただけるほか、各ユーザに応じた特典を受けることができます。 Cisco.com には、次の URL からアクセスしてください。 http://www.cisco.com http://www.cisco.com/jp TAC(Technical Assistance Center) Cisco TAC Web サイトでは、お客様が加入されたメンテナンス契約の保証範囲に基づいて、Cisco 製 品または技術についてのテクニカル・サポートを受けることができます。 Cisco TAC Web サイトへのアクセス P3(プライオリティ・レベル 3)または P4(プライオリティ・レベル 4)の問題がある場合には、 次の URL から TAC Web サイトにアクセスしてください。 http://www.cisco.com/tac P3 および P4 レベルの問題とは、次のような状況です。 • P3 ― ネットワークのパフォーマンスが低下している。ネットワークが十分に機能していない が、ほとんどの業務運用を継続できる場合。 • P4 ― Cisco 製品の機能、インストレーション、基本的なコンフィギュレーションについて、情 報または支援が必要な場合。 このような場合、Cisco TAC Web サイトで、ご質問に対する回答を簡単に検索することができます。 Cisco.com へのご登録については、製品を購入された代理店へお問い合わせください。Cisco.com に 登録するには、次の URL にアクセスしてください。 http://www.cisco.com/register/ Cisco 1751 ルータ 音声インターフェイス・カード コンフィギュレーション・ノート 78-11389-01-J 13 テクニカル・サポート Cisco.com 登録ユーザは、TAC Web サイトで技術上の問題を解決できなかった場合、TAC Case Open ツールのオンライン・サービスを利用することができます。TAC Case Open ツールの URL は次のと おりです。 http://www.cisco.com/tac/caseopen 電話による TAC の利用 P1(プライオリティ・レベル 1)または P2(プライオリティ・レベル 2)の問題が発生した場合に は、TAC に電話でお問い合わせください。TAC フリーダイヤルの国別電話番号は、次の URL を参 照してください。 http://www.cisco.com/warp/public/687/Directory/DirTAC.shtml P1 および P2 レベルの問題とは、次のような状況です。 • P1 ― ネットワークがダウンし、すぐにサービスを回復しなければ業務に致命的な損害が発生 するが、対応策が見つからない場合。 • P2 ― ネットワークのパフォーマンスが著しく低下したため、業務に大きな影響があるが、対 応策が見つからない場合。 この装置は、情報処理装置等電波障害自主規制協議会(VCCI)の基準に基づくクラス B 情報技 術装置です。この装置は、家庭環境で使用することを目的としていますが、この装置がラジオや テレビジョン受信機に近接して使用されると、受信障害を引き起こすことがあります。取扱説明 書に従って正しい取り扱いをしてください。 この資料は、「関連資料」に記載されたマニュアルと併せてご利用ください。 AtmDirector、Browse with Me、CCDA、CCDE、CCDP、CCIE、CCNA、CCNP、CCSI、CD-PAC、CiscoLink、Cisco NetWorks のロゴ、Cisco Powered Network のロ ゴ、Cisco Systems Networking Academy、Cisco Systems Networking Academy のロゴ、Fast Step、Follow Me Browsing、FormShare、FrameShare、GigaStack、IGX、 Internet Quotient、IP/VC、iQ Breakthrough、iQ Expertise、iQ FastTrack、iQ のロゴ、iQ Net Readiness Scorecard、MGX、Networkers のロゴ、Packet、PIX、RateMUX、 ScriptBuilder、ScriptShare、SlideCast、SMARTnet、TransPath、Voice LAN、Wavelength Router、WebViewer は Cisco Systems, Inc. の商標です。Changing the Way We Work、Live, Play, and Learn、Empowering the Internet Generation は Cisco Systems, Inc. のサービスマークです。Aironet、ASIST、BPX、Catalyst、Cisco、Cisco Certified Internetwork Expert のロゴ、Cisco IOS、Cisco IOS のロゴ、Cisco Systems、Cisco Systems Capital、Cisco Systems のロゴ、Enterprise/Solver、EtherChannel、 EtherSwitch、FastHub、FastSwitch、IOS、IP/TV、LightStream、Network Registrar、Post-Routing、Pre-Routing、Registrar、StrataView Plus、Stratm、SwitchProbe、TeleRouter、 VCO は、米国および一部の国における Cisco Systems, Inc. または関連会社の登録商標です。 このマニュアル/ Web サイトで言及している他のブランド、名称、商標はいずれも、それぞれの所有者のものです。「パートナ」という用語を使用していても、 Cisco 社と他社とのパートナ関係を意味するものではありません。(0010R) Copyright © 2001, Cisco Systems, Inc. All rights reserved. お問い合わせは、購入された各代理店へご連絡ください。 Cisco 1751 ルータ 音声インターフェイス・カード コンフィギュレーション・ノート 14 78-11389-01-J シスコシステムズでは以下の URL で最新の日本語マニュアルを公開しております。 本書とあわせてご利用下さい。 Cisco Connection Online Japan http://www.cisco.com/japanese/manuals/ 日本語マニュアルの購入を希望される方は、以下の URL からお申し込みいただけます。 シスコシステムズマニュアルセンター http://www2.hipri.com/cisco/ 上記の両サイトで、日本語マニュアルの記述内容に関するご意見もお受けいたしますので、 どうぞご利用下さい。 なお、技術内容に関するご質問は、製品を購入された各代理店へお問い合せください。 Cisco 1751 ルータ 音声インターフェイス・カード コンフィギュレーション・ノート Copyright © 2001, Cisco Systems Inc. dehi0107-01 シスコシステムズ株式会社 URL:http://www.cisco.com/jp/ 問合せ URL:http://www.cisco.com/jp/service/contactcenter/ 〒 107-0052 東京都港区赤坂 2-14-27 国際新赤坂ビル東館 TEL.03-5549-6500 FAX.03-5549-6501 DOC-J-7811389= 78-11389-01-J
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