情報システムユーザースキル標準(UISS) の 概要と今後の展開

UISS
情報システムユーザースキル標準(UISS)の
概要と今後の展開
UISS策定WG
沼田 克彦
東京電力株式会社 総合研修センター 技術研修部 技術育成支援G
技術育成支援G
2006/12/05
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1.UISS策定の背景・目的
UISS
UISS策定の背景
 2002年12月ITSS公開
ユーザー企業の感想は?
ほとんどアウトソーシングしているので関係ない
 自社ではこんなにたくさんの職種は抱えていない
 各職種において、レベル1∼7に分ける際の判断基準がよくわからない
 自社ではかなり内製しているが、現実には1人1つの役割なんてあり得ない

このフレームワークを自社の人事考課には直接つなぐことはできないので
興味はない
 各職種を人材育成するためにどうすればいいのかわからない
 このフレームワークをベンダ調達に活用したいが、どのようにすればいい
のかわからない

そもそも用語がよくわからない
 ボリュームが多すぎて読む気にならない

2006/12/05
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UISS
1.UISS策定の背景・目的
UISS策定の背景
 ITSSに対するユーザー企業の感想をまとめると…

ITSSに関心がない
 ITSSそのものがわかりにくい

自社(ユーザー企業)で活用するメリットが見いだせない
ユーザー企業の人材には、そのまま適用できない
ユーザ企業に必要な業務機能を意識したスキル標準が必要では?
ポイントは?
調 達
評 価
利活用
2006/12/05
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1.UISS策定の背景・目的
UISS
情報システムは今…
 情報システムは合理化・効率化の道具から差別化・競争力強化
のツールに進展

事業の継続に必要不可欠なものに
 反面、運用や利活用に対する意識が低いまま情報システムを
導入したことによるトラブルも多発
社会生活に影響を及ぼすようなシステムダウン
 取引における誤発注の多発

従来に増して、情報システムの信頼性・
安全性の確保が重要な課題に
2006/12/05
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1.UISS策定の背景・目的
UISS
このような状況に陥った原因は?
 情報システム(以下“IS”と呼ぶ)機能が、ビジネス環境の変化や
情報技術の進展に対応できるよう、体系的に整理されていない
ことが原因の一つ

これまでは各企業が手探りで、独自にIS機能を体系化

あるいはアウトソーサとの責任分担が不明確なまま業務を遂行
ユーザ企業のIS機能を洗い出し、その実現に必要となる
スキル・知識を網羅的・体系的に整理できないか
2006/12/05
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1.UISS策定の背景・目的
UISS
UISS策定に向けてのアプローチ
 「職種」か「機能」か

職種からのアプローチ
ITSSをベースに、ユーザー企業に必要と思われる職種を想定し、その職種に
必要なスキル・知識を整理

機能からのアプローチ
ユーザー企業に必要な業務機能を想定し、その遂行に必要なスキル・知識を
整理
ISの問題が社会的に注目されている今、IS機能の全体像
を把握したうえで、内製/外注などのあるべき姿を、経営
視点で戦略的に考えることが必要では?
「機能」からアプローチしよう!
2006/12/05
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1.UISS策定の背景・目的
UISS
UISS策定の目的
 IS機能全体の可視化による、戦略的視点での組織力
強化
 IS機能の体系的な一覧を提供することによる、企業自らが
有するIS機能の全体像を可視化
 必要なスキル・知識をひもづけることによる、企業でISに
関わる人材の育成や配置に寄与
2006/12/05
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UISS
1.UISS策定の背景・目的
UISSの策定方針
 「0」から新しい標準を作るのはやめよう!
 世間にすでに存在する標準類(ITSS、情報処理技術者試験
スキル標準、PMBOKなど)を活用
PMBOK
共通
フレーム98
ITSS
情報処理
技術者試験
UISS
ITCプロセス
ガイドライン
システム
管理基準
2006/12/05
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UISS
2.UISSとは
UISSの適用範囲
 組織力強化のための利用

ISに関する機能・役割の可視化
経営層が企業戦略実現に向けた効果的なIS再構築や投資を実施する際に
活用可能
 システムベンダへの発注時の利用

発注対象となる業務に関する合意形成に活用可能
 ISに関する組織および人材の役割・キャリアパスの理解

組織の観点
• 自組織の業務機能を把握し、生産性や業務品質の向上に向けた人材育成の
検討に活用可能
• 所属メンバーの現状のスキル把握、強化すべきポイントの把握などに活用
可能

人材(個人)の観点
• 目標とするキャリアを実現するために、どのようなスキル開発が必要になるか
を検討するうえでの指標
• キャリアアップやキャリアチェンジを図る際の参照モデル
2006/12/05
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UISS
2.UISSとは
UISSの企業への適用
 UISSは汎用性を持たせて策定

企業の事情に合わせてカスタマイズを!
UISS
IS機能の社内配置状況
IS機能の個人への割り当て状況
業界、業態、企業固有の知識・スキル
企業の事情を反映した
UISS
2006/12/05
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UISS
2.UISSとは
UISSの位置づけ
 UISSで定義するスキルは、専門スキルの「IS」に関するもの

人事制度上の能力評価等に適用する際は、UISSの位置づけを十分に
意識することが必要
【業績】
個人としての
成果
組織としての
成果
【能力】
表出能力
専門能力
共通能力
営業
論理思考
生産・物流
コミュニケーション
財務・経理
タイムマネジメント
IS
ファシリテーション
・・・・・
・・・・・
表出能力
コンピテンシ
(行動特性)
本標準の
対象領域
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UISS
2.UISSとは
UISSの基本構造
構成要素
概
要
タスクフレームワーク
業務機能を図で表現し、UISSの対象範囲となる『IS
機能』を示したもの
タスク概要
各『IS機能』の業務概要を示したもの
機能・役割定義
業務を詳細化し、その実施に必要なスキル・知識を
整理したもの
人材像とタスクの関連
想定される人材像とその人材像が遂行するタスクの
関連を示したもの
人材像定義
各人材像のミッションと担当する業務を示したもの
キャリアフレームワーク
人材像ごとのレベルを一覧化したもの
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UISS
2.UISSとは
タスクフレームワーク
 ユーザ企業におけるIS
機能を経営的観点から、事業戦略も含めて体系的に整理
ユーザ企業におけるIS機能を経営的観点から、事業戦略も含めて体系的に整理
全社戦略
《IS以外の機能別戦略の立案と実行》
事業
戦略
立案
(戦略立案)
(計画策定)
(導入)
(計画評価)
(活用)
(戦略評価)
生産・物流
R&D
生産・物流
R&D
生産・物流
R&D
生産・物流
R&D
生産・物流
R&D
生産・物流
R&D
経営・管理
経営・管理
経営・管理
経営・管理
経営・管理
経営・管理
事業
戦略
評価
個別案件
IS企画
IS戦略
立案
IS導入
IS企画
評価
プロジェクトマネジメント
IS保守・運用
IS活用
IS戦略
評価
IS戦略実行マネジメント
IT基盤構築・維持・管理
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セキュリティ
共通業務
システム監査
《IS戦略の立案と実行》
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, JUAS UISS策定WG
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UISS
2.UISSとは
タスク概要
 タスクフレームワークに示された各タスクの概要を提示(下記は一部抜粋)
機能名
事業戦略策定
事業戦略評価
概要
【目的】全社戦略の実現に向けた事業戦略の策定支援・評価
【主な機能】企業活動において、事業戦略策定・評価における以下の機能を範囲とする。
●事業戦略策定支援(※事業戦略の作成主体は、各事業部門)
・事業環境分析
・情報技術動向分析
・ビジネスモデル策定への助言
●事業戦略評価
・事業戦略達成度の評価
IS戦略策定
IS戦略評価
・事業戦略達成度評価のフィードバック
【目的】事業戦略実現に向けたIS戦略の策定・評価
【主な機能】企業活動において、IS戦略策定・評価における以下の機能を範囲とする。
●IS戦略策定
・対象領域ビジネス及び環境分析
・IS戦略の策定
・全体計画の策定
●IS戦略評価
・全体計画の評価
・IS戦略の評価
IT基盤構築・維持・管理
【目的】ビジネス環境の変化や情報技術の進展に企業として継続的に対応するためのIT戦略策定、構築、評価、維持・管理
【主な機能】企業活動において、IT戦略策定・評価、IT基盤構築・維持・管理における以下の機能を範囲とする
●IT戦略策定
・対象領域ビジネス及び環境分析
・IT戦略の策定
・全体計画の策定
●IT基盤構築・維持・管理
・IT基盤の構築
・標準体系の策定
・標準作成
・品質統制(ガバナンス)
・標準の維持・管理
●IT戦略評価
・IT戦略の評価
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UISS
2.UISSとは
機能・役割定義
 ユーザ企業におけるIS業務機能と、それを実現するためのスキル・知識を対応
づけて定義したもの(下記は一部抜粋)
業務
大項目
IS 戦 略 策 定
中項目
対 象領 域 ビジネスおよび
環境分析
IS 戦 略 の 策 定
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スキル
小項目
対 象領 域 ビジネスのプロセスレベル での ビジネスモデル をビジネスプロセスのレベルで 正確 に捉 えることが できる
理解
ビ ジ ネ ス の 全 体 像 を 最 上 位 レ ベ ル で モ デ ル 化 し 、 描 くこ と が で き る
知識項目
ビジネスプロセス
ビ ジ ネ ス プ ロ セ ス 分 析 ・表 記
手法
モデ リング
内部環境の
企業の一般
経営管理業
業務分析手
モデ リング
調 査 ・分 析 手 法
的な基幹業務
務 ・手 法
法
現 行 業 務 (A s I s )の 調 査 ・ 分 析
内 部環 境 を正 確 に捉 えることが できる
業 務 上 の 課 題 を 分 析 ・抽 出 し 、文 書 化 で き る
業 界内 に お け る 管 理 面 と業 務 面を評 価 し、文 書化 で き る
情 報 シ ス テ ム (A s I s )の 調 査 ・ 分 析
現 行 情 報 シ ス テ ム の 目 的 、機 能 、ア ー キ テ ク チ ャ 、規 模 、能 力 、コ ス ト、保 守
運 用およ び障害 状 況 を正 確に捉 えることが できる
情 報 シ ス テ ム 調 査 ・分 析 手 法
現 状およ び 近い将 来 に起 こりえる情 報シ ステムの課 題 を的 確 に捉 え文 書 化
情報システム評価手法
できる
業 界内 における平 均 技 術 水 準 を把 握できる
情 報 技 術 動 向 の 調 査 ・分 析
情 報技 術 動 向 を網 羅 的 か つ総 括 的 に捉 えることができる
経 営 ・ 情 報 戦 略 に 適 用 で き る IT 利 用 方 法 を 適 切 に 分 析 ・ 抽 出 し 、 文 書 化 で
きる
情報を継続的に収集できる
IT 動 向
IT 動 向 調 査 手 法
情 報 シ ス テ ム 基 盤 の 将 来 像 (ToB e)
の策定
IS 戦 略 実 現 に 必 要 な 下 記 シ ス テ ム 基 盤 を モ デ ル 化 し 、 描 く こ と が で き る
・プ ラ ッ ト フ ォ ー ム
・ネ ッ ト ワ ー ク
・共 通 シ ス テ ム
・セ キ ュ リ テ ィ
・シ ス テ ム 管 理
・ア プ リ ケ ー シ ョン 構 造
・イ ン タ フ ェ ー ス
アーキテクチャモデル
EA
基本戦略の策定
開 発 / 改 善 / 改 革 対 象 が 適 切 に 識 別 さ れ 、優 先 順 位 づ け で き る
企 業目 標 を達 成 するための中 長 期 計画 を策 定 できる
開 発/ 改 善 / 改 革 対象 を実 現 するための 資 源 獲 得の 算 段 を適 切 にできる
経営要求および資源獲得可能性の条件から開発/改善/改革対象に対
する優 先付 けの 選 択 基 準 を設 定 できる
開発/改善/改革対象を文書化できる
業務分析手法
企業の経営戦略
企業の経営資源
業 務 の 新 全 体 像 (ToB e)と
投資対象の選定
業 務 機 能 と 業 務 組 織 に 関 し て 最 上 位 レ ベ ル で モ デ ル 化 し 、新 全 体 像 が 描 く
ことが できる
新 全体 像 と 現情 報 シ ス テム の ギ ャップを把 握 し、情報 シ ス テ ムへ の 要 件 を
明確にできる
新 全 体 像 の 中 か ら 情 報 シ ス テ ム 対 象 を 選 定 し 、目 標 を 設 定 で き る
プ ロ ジ ェク ト規 模 、優 先 順 位 お よ び 必 要 資 源 等 を 検 討 す る こ とに よ り、適 正
な 情 報 シ ス テム 投 資対 象を選 定 し、目 標
を策 定 して 、文 書化で き る
実 現す る うえ で 想 定 され る リス クを抽 出 し、基本 的 な 対 応 方 針 を提 示 する こ
とが できる
業務分析手法
モデ リング
BPR
EA
IS 戦 略 展 開 に お け る 活 動 ・ 成 果 指 標 の
設定
情 報戦 略 の 実 現 度 合いを確認 するための 成 果 指 標 を設 定する ことが でき
る
情 報戦 略 の 実 現 に向 けた活動 が 適 正に実 施 され ているか を把 握 するため
の 活動 指 標 を設 定 することができる
B SC
ロジカル シンキ ング
IS 戦 略 の 策 定 と 承 認 お よ び 推 進 体 制 の
提案
標 準記 述 形 式 に準 じて情 報 戦 略 指針 を文 書 化 できる
情 報戦 略 指 針 を必 要 な 関 係 者に配 布 し、承 認 を得 る こと がで き る
情 報シ ステム部 門の 推 進 体 制 を提 案で きる
情報戦略指針の記述形式
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UISS
2.UISSとは
人材像とタスクの関連
 定義されている機能とスキルがすべて存在すると仮定して、それぞれを異なる
人材が担当(あるいは組織の役割と)した場合のモデル
人材像
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タスク
事業戦略立案
IS戦略立案
IS戦略実行マネジメント
プロジェクトマネジメント
IS企画
IS導入(アプリケーションコ ンポーネント)
IS導入(システムコ ンポーネント)
IS企画評価
IS保守(アプリケーションコ ンポーネント)
IS保守(システムコ ンポーネント)
IS運用
IS活用
IS戦略評価
事業戦略評価
IT基盤構築・維持・管理
2006/12/05
凡例
主たる領域
従たる領域
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UISS
2.UISSとは
人材像定義
 想定した人材像のレベル範囲、ミッション、活動内容を定義(下記は一部抜粋)
人材像
ビジネスストラテジスト
ISストラテジスト
ISアーキテクト
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レベル範囲
職種の概要
3-7
【ミッション】全社戦略の実現に向けた事業戦略を立案・評価する。
【活動内容】企業活動において、事業戦略立案・評価を主な活動領域として以下を実施する。
●事業戦略
・事業環境分析
・情報技術動向分析
・ビジネスモデル立案への助言
●事業戦略評価
・事業戦略達成度の評価
・事業戦略達成度評価のフィードバック
また、IS戦略立案・評価、IT戦略立案・評価を支援する。
3-7
【ミッション】事業戦略実現に向けたIS戦略を立案・評価する。
【活動内容】企業活動において、IS戦略立案・評価を主な活動領域として以下を実施する。
●IS戦略立案
・対象領域ビジネスおよび環境分析
・IS戦略の立案
・全体計画の策定
●IS戦略評価
・全体計画の評価
・IS戦略の評価
また、事業戦略立案・評価、IT戦略立案・評価、IS戦略実行マネジメントを支援する。
3-7
【ミッション】ビジネス環境の変化や情報技術の進展に、企業として継続的に対応するため、IT戦略を立案し、その構
築と評価、維持・管理を行う。
【活動内容】企業活動において、IT戦略立案・評価、IT基盤構築・維持・管理を主な活動領域として以下を実施する。
●IT戦略立案
・対象領域ビジネスおよび環境分析
・IT戦略の立案
・全体計画の策定
●IT基盤構築・維持・管理
・IT基盤の構築
・標準体系の策定
・標準作成
・品質統制(ガバナンス)
・標準の維持・管理
●IT戦略評価
・IT戦略の評価
また、IS戦略立案・評価を支援する。
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2.UISSとは
キャリアフレームワーク
人材像
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レベル
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2.UISSとは
構成要素間の関連
全社戦略
《IS以外の機能別戦略の立案と実行》
タスクフレームワーク
事業
戦略
立案
(戦略立案)
(計画策定)
(導入)
(計画評価)
(活用)
生産・物流
R&D
生産・物流
R&D
生産・物流
R&D
生産・物流
R&D
生産・物流
R&D
経営・管理
経営・管理
経営・管理
経営・管理
経営・管理
(戦略評価)
業務
事業
戦略
R&D
対象領域ビジネ スおよ
IS 戦 略 策 定
び 環 境 分 析 評価
経営・管理
大 項 生産・物流
目
個別案件
IS企画
IS戦略
立案
IS企画
詳細化
IS導入
評価
必要とされるスキル・知識への展開
中項目
スキル
小項目
知識項 目
対象領域 ビジネスのプロセ
スレベル での理解
ビジネ スプロセス
ビジ ネ ス モ デ ル をビ ジ ネ ス プ ロセ ス の レ ベ ル で 正 確 に 捉 え る ことが で き る ビジ ネ ス プ ロ セ ス 分 析 ・表 記
ビ ジ ネ ス の 全 体 像 を 最 上 位 レ ベ ル で モ デ ル 化 し 、 描 くこ と が で き る
手法
モ デ リン グ
現 行 業 務 (A s Is )の 調 査 ・ 分
析
内 部 環 境 を 正 確 に 捉 え る ことが でき る
業 務 上 の 課 題 を 分 析 ・抽 出 し 、 文 書 化 で き る
業 界 内 に お け る管 理 面 と業 務 面を評 価 し、文 書 化 できる
内部環 境の
企業の 一般
経営管 理業
業務分 析手
モ デ リン グ
情 報 シ ス テ ム ( A s Is ) の 調 査 ・
分析
現
保
現
書
業
情 報 シ ス テ ム 調 査 ・分 析 手
法
情報システム評価 手法
情 報 技 術 動 向 の 調 査 ・分 析
情報技術 動向 を網羅的か つ総括的に 捉えることができる
経 営 ・ 情 報 戦 略 に 適 用ジ
で きるS
IT 利 用 ロ
方 法 をロ
適 切 にS分 析 ・プ
抽 出 しス
、文 書 S
化
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情 報 を 継 続 的 に 収 集 でスき る ト
ナ
情報システム基 盤の将来像
(ToBe)の 策 定
IS 戦 略 実 現 に 必 要 な 下ト記 シ ス
ザで き る
マ盤 を モト デ ル 化
ス し 、 描シく こ と が
テテ ム 基
・プ ラ ッ ト フ ォ ー ム
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ナ
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機能・役割定義
IS活用
プロジェクトマネジメント
IS戦略
評価
情 報 シ ス テ ム の 目 的 、機 能 、ア ー キ テ クチ ャ 、規 模 、能 力 、コ ス ト、
運 用 お よ び 障 害 状 況 を正 確 に 捉 え る こ とが で き る
お よ び 近 い 将 来 に 起 こりえ る 情 報 シ ステ ム の 課 題 を的 確 に 捉 え 文
できる
内における平 均技術水 準を把握 できる
人材像
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人材像の
モデル化
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人材像とタスクの関連
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キャリアフレームワーク
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タスク
事業戦略策定
IS戦略策定
IS戦略実行マネジメント
プロジェクトマネジメント
IS企画
IS導入(アプリケーションコンポーネント)
IS導入(システムコンポーネント)
IS企画評価
IS保守(アプリケーションコンポーネント)
IS保守(システムコンポーネント)
IS運用
IS活用
IS戦略評価
事業戦略評価
IT基盤構築・維持・管理
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人材像
レベル設定
ISストラテジスト
具体化
1
人材像ミッションと活動 内容
【ミッション】事業戦略 実現に向けたIS戦略を策定・評価する。
【活動内 容】企業活動 において、IS戦略策定 ・評価を主な活動領域として以下を実 施する。
●IS戦略策定
・対象領 域ビジネスおよび環境分析
・IS戦略の策定
・全体計 画の策 定
●IS戦略評価
・全体計 画の評 価
・IS戦略の評価
また、事業戦略策定 ・評価、ⅠT戦略策定 ・評価、IS戦 略実行マネジメントを支 援する。
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人材像定義
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UISS
2.UISSとは
レベルの評価
 ITSSのレベル概念に相当する表現に

客観性を高めていくことが必要(今後の課題)
エントリレベル
レベル1
レベル2
業務経験レベル
業務
(小項目相当)
の遂行を担当
業務
(中項目相当)
の遂行を担当
ミ ドルレベル
レベル3
レベル4
業務
(中項目相当)
の遂行に
責任をもつ
業務
(大項目相当)
の遂行を担当
業務
(大項目相当)
の遂行に
責任をもつ
ハイレベル
レベル6
レベル5
レベル7
業務機能(大項目相当)の
目的達成に責任を持つ
社内外で目標
とされる
社内外で認知される
社内で認知される
スキルレベル
指導できる
独力でできる
支援を受けて
できる
知っている
2006/12/05
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UISS
3.UISSの活用
UISSが貢献できること
 企業の状況に応じた活用で下記の2点に貢献

組織力強化
•
•
•
•
•

現行組織が持っているIS機能の確認
組織への要求を果たすために今後必要となる、あるいはムダなIS機能の確認
現状のIS関連組織の戦力把握(人材ポートフォリオ:AsIsの作成)
今後目標とするIS関連組織の戦力想定(人材ポートフォリオ:ToBeの作成)
ギャップ分析と組織力強化に向けた人材育成・調達戦略の策定
人材育成
• 現状のスキル棚卸し
• 目標とするスキルレベルとのギャップ分析
• ギャップを解消するための個別育成計画策定
2006/12/05
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UISS
3.UISSの活用
活用プロセス(全体像)
 標準的な活用イメージ(例)
Input
 経営戦略
 事業戦略
 IS戦略
要求分析
要求分析
 要求事項
Output
 要求事項
業務機能
業務機能
((ToBe)
ToBe)
ToBe)
策定
策定
 業務機能モデル
(ToBe)
 業務機能モデル
(ToBe)
 UISS
 IS人材への
要求事項
 業務機能モデル
(ToBe)
 機能役割定義
(企業固有部分)
 UISS
 スキルセット
UISSとの
との
UISS
UISSとの
突き合わせ・
突き合わせ・
対象範囲
対象範囲
確定
確定
スキルセット
スキルセット
策定
策定
 UISS適用範囲
 機能役割定義
(企業固有部分)
 スキルセット
 人材ポートフォリオ
(ToBe)
現状把握
現状把握
 人材ポートフォリオ
(AsIs)
 機能役割定義
(企業固有部分)
 スキルセット
 人材ポートフォリオ
(AsIs・ToBe)
 UISS
 研修ロードマップ
育成方策
育成方策
検討
検討
 育成方策
 ユーザ企業各社の状況に応じてUISSを取捨選択、固有部分の追加等、
カスタマイズして活用することが可能
2006/12/05
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UISS
3.UISSの活用
活用シーン(1)機能の選定
 『機能・役割定義』を参考に、各企業の業務分担・役割分担の実態に該当する業務を
取捨選択し、これにひもづいたスキル・知識を明確化

『機能・役割定義』に定義されていない業務・スキルが必要な場合は、それを付加
業務
大項目
IS戦略立案・評価
中項目
IS企画・評価
S1-1
知1
小1-2
S1-2
知2
小2-1
S2-1
知3
小3-1
S3-1
知4
小3-2
S3-2
知5
中4
小4-1
S4-1
知6
中5
小5-1
S5-1
知7
小6-1
S6-1
知8
小6-2
S6-2
知9
小7-1
S5-1
知10
小8-1
S6-1
知11
小8-2
S6-2
知12
中3
中6
中7
IS導入
2006/12/05
知識
小1-1
中1
中2
IT基盤構築・維持・管理
スキル
小項目
中8
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UISS
3.UISSの活用
活用シーン(1)機能の選定
 『機能・役割定義』を参考に、各企業の業務分担・役割分担の実態に該当する業務を
取捨選択し、これにひもづいたスキル・知識を明確化

『機能・役割定義』に定義されていない業務・スキルが必要な場合は、それを付加
業務
大項目
中項目
S1-1
知1
小1-2
S1-2
知2
小2-1
S2-1
知3
小3-1
S3-1
知4
小3-2
S3-2
知5
中4
小4-1
S4-1
知6
中5
小5-1
S5-1
知7
小6-1
S6-1
知8
小6-2
S6-2
知9
小7-1
S5-1
知10
中2
IT基盤構築・維持・管理
IS企画・評価
中3
中6
中7
IS導入
2006/12/05
知識
小1-1
中1
IS戦略立案・評価
スキル
小項目
小8-1
S6-1
知11
《例》「IS戦略立案・評価」「
戦略立案・評価」「IT
IT基盤構築・維持・管理」「
基盤構築・維持・管理」「IS
IS企画・評価」を選定
企画・評価」を選定
IS中8
小8-2
S6-2
知12
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UISS
3.UISSの活用
活用シーン(2)組織・人材像の設定
 選定した業務を遂行する人材の職務範囲を設定
業務
大項目
IS戦略立案・評価
IS戦略立案・評価
IT基盤構築・維持・管理
IT基盤構築・維持・管理
IS企画・評価
IS企画・評価
中項目
2006/12/05
スキル
知識
小1-1
S1S1-1
知1
小1-2
ISストラテジスト
S1S1-2
知2
中2
小2-1
S2S2-1
知3
小3-1
S3S3-1
知4
小3-2
ISアーキテクト
S3S3-2
知5
中1
中3
中4
小4-1
S4S4-1
知6
中5
小5-1
S5S5-1
知7
小6-1
ISアナリスト
S6S6-1
知8
小6-2
S6S6-2
知9
小7-1
S5S5-1
知10
小8-1
S6S6-1
知11
小8-2
S6S6-2
知12
中6
中7
IS導入
IS導入
小項目
中8
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IS戦略グループ
IS基盤グループ
IS企画第Xグループ
24
UISS
3.UISSの活用
活用シーン(3)ポートフォリオの設定
 将来期待されるIS機能の推進に必要な人材配置(ポートフォリオ)を検討
組織
IS戦略グループ
IS基盤
グループ
IS企画第1グループ
IS企画第2グループ
プ
ロ
ジ
IS企画第3グループ
プ
ロ
ジ
1
1
1
1
1
1
1
1
1
4
2
2
2
1
2
1
1
2
2
3
2
2
6
2
4
2
3
3
6
2
6
2
5
3
6
I
S
ア
ナ
リ
ス
ト
ク
ト
マ
ネ
I
S
ア
ナ
リ
ス
ト
ャ
ジ
ジ
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ジ
ク
ト
マ
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リ
ス
ト
ー
ー
ー
ク
ト
マ
ネ
ェ
キ
テ
ク
ト
ー
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ロ
ジ
ェ
5
ジ
I
S
ア
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プ
ロ
グ
ラ
ム
マ
ネ
ー
I
S
ス
ト
ラ
テ
ジ
ス
ト
人材像
レベル
7
ハ
イ
ミ
ド
ル
エ
ン
ト
リ
2006/12/05
6
2
1
Copyright©2006 , JUAS UISS策定WG
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UISS
3.UISSの活用
活用シーン(4)ギャップ分析・育成方策検討
 対象組織における「あるべき人材配置」と「現状の人材配置」を比較
組織
IS戦略グループ
人材像
IS基盤
グループ
ク
ト
マ
ネ
ェ
ー
ク
ト
マ
ネ
ジ
2006/12/05
ャ
エ
ン
ト
リ
ャ
ャ
7
ミ
ド
ル
ジ
ジ
ToBe AsIs ToBe AsIs ToBe AsIs ToBe AsIs ToBe AsIs ToBe AsIs ToBe AsIs ToBe AsIs ToBe AsIs
レベル
ハ
イ
I
S
ア
ナ
リ
ス
ト
ク
ト
マ
ネ
ー
ー
ャ
ジ
プ
ロ
ジ
I
S
ア
ナ
リ
ス
ト
ー
キ
テ
ク
ト
プ
ロ
ジ
I
S
ア
ナ
リ
ス
ト
IS企画第3グループ
ェ
プ
ロ
ジ
IS企画第2グループ
ェ
I
S
ア
ー
プ
ロ
グ
ラ
ム
マ
ネ
I
S
ス
ト
ラ
テ
ジ
ス
ト
IS企画第1グループ
全体的にレベルアップが必要
6
5
1
4
2
1
2
1
2
3
2
2
2
2
6
1
戦略系へのキャリア
2
チェンジが必要
1
1
1
1
1
2
1
1
2
2
1
2
2
1
4
3
2
2
2
4
6
4
2
1
4
Copyright©2006 , JUAS UISS策定WG
1
1
1
1
2
2
1
2
2
1
3
3
3
2
6
3
3
5
3
3
6
6
5
4
1
8
26
UISS
4.今後の展開
活用促進に向けて
 UISSが広く普及し、多くの企業で有効に活用されるために…
 「導入・活用ガイド(仮称)」の作成
 UISSの精査(UISS
Ver.1.x?)
 「研修ロードマップ」の作成
2006/12/05
Copyright©2006 , JUAS UISS策定WG
27
UISS
ご清聴ありがとうございました
2006/12/05
Copyright©2006 , JUAS UISS策定WG
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