ATV58 パラメータガイド 製品紹介 始めに 型式 ATV58 は電源 200 ∼ 240V、380 ∼ 500V 0.37KW ∼ 55KW の 3 相インダクションモーター用インバー ターです。センサレスベクトル制御を採用していますので低速で高トルクを発生します (170%Tn)。 下記3種類があります。 ヒートシンクフィン:予め放熱用のフィン型ヒートシンクが付いています。EMC フィルター内 蔵、非内蔵タイプがあります。 ヒートシンクプレート:機械に直付けし、機械自体をヒートシンク代わりに使用します。全レ ンジに EMC フィルターが内蔵されています。 組み込み済み:IP55 のケースに収納されおり、サーキットブレーカ、回転方向スイッチ、指令 スピード用ボリュームが前面に装備されています。全レンジに EMC フィルターが内蔵されてい ます。 ヒートシンクフィン ( E M C フィルター内蔵) ヒートシンクフィン( 2 製品紹介 ヒートシンクフィン ( E M C フィルターなし) ヒートシンクフィン( ヒートシンクプレート ( E M C フィルター内蔵) ヒートシンクプレート( 3 製品紹介 組み込み済み 4 イントロダクション VW3A58101 ディスプレイモジュールは、ATV58 に付属しています。型式末尾に Z を付けると非付属です。 ディスプレイモジュールのインストール ディスプレイモジュールは、電源 OFF 状態で抜き差しを行います。ディスプレイモジュールでのコントロールがイネー ブルの時に外すとインバーターに SLF エラーが発生します。 ディスプレイモジュールのインストール (リモー ト) ディスプレイモジュールのインストール( VW3A58103 があります。ケーブル、盤マウントパーツ、取説が付属しています。 表示灯 Power:緑色。電源 ON 時点灯。 FAULT:赤。点灯(異常時)。点滅(インバータロック)。 5 イントロダクション 電源を入れる前に及びディスプレイモジュールを使用する前に カバー①のロックを外し ②をモータ の周波数と合わせます。 ロック ディスプレイモジュールは下記用途があります。 - フォルトコード、パラメータ値、モニター値の表示。 - コンフィグレーションの設定変更。 - キーによるローカル操作。 - ディスプレイモジュール内のメモリーへのセーブ、ロード。 6 イントロダクション キーの意味 LOC PROG 点滅:選択されている方向。 LOC PROG ESC 点灯:モータ実回転方向。 ディスプレイモジュールによりコントロール。 プログラミングモード、セットアップ時に表示される。 点滅:データは変更されているが確定されていない。 コード、データー表示部。 1ラインで16文字表示のメッセージ表示部。 ENT FWD REV RUN STOP RESET パラメーター、メニュー、データーのスクロール。 ESC 1つ前のメニューへ又はオリジナル値へ戻る。現在の変更のキャンセル。 ENT メニューの選択、現在値の確定。 ディスプレイモジュールからのコントロールが選択時 FWD REV 逆転。 RUN モータースタートコマンド。 STOP モーターストップコマンド、フォルトリセット。 RESET コネクター:ATV に直接挿入又はリモート用キット(VW3A58103)と接続。 アクセスロックスィッチ: 左:セッティング、コンフィグレーションアクセス不可。 真中:セッティングアクセス可。 右:セッティング、コンフィグレーションアクセス可。 7 始める前に / 最小セットアップ 始める前に : 始める前に: ページ最後のパートにあるパラメータテーブルに予めデーターを設定しておいてください。設定は下記メニュー順が 一般です。(全メニューが必要ということではありません) LANGUAGE MACRO-CONFIG CONTOROL(3線接続時) I/O CONTOROL DRAIVE FAULT COMMUNICATION 又は APPLICATION(拡張カード時) ADJUST 注意:選択した機能が既にされているインバータへの配線とあっているかどうか確認が必要です。 最小セットアップ これは使用アプリがシンプルな時や、設置時の前テスト用にセットアップしてください。 手順: 1 . インバータ前面の50 / 60 Hz スイッチを合わせます。 2.工場出荷時設定のマクロコンフィグレーション(ハンドリング)が使用アプリと合っているかどうか確認します。 必要であれば変更してください。 3.使用するマクロコンフィグレーションと実配線が合っているかどうか確認します。 4.DRIVE メニューでモーターとパラメータが合っているか確認します。必要であれば変更してください。 5.DRIVE メニューでオートチューニングを実行します。 6.必要であれば ADJUST メニューで調整します。 8 メニューロック ロックレベル ディスプレイモジュール背面にあるロックスイッチで3レベルのロックを選択できます。 また、 アクセスコードでもロッ クできます(Files Menu 参照) 。 :LANGUAGE メニューで言語を選択できます。その他のメニューでは表示のみです。 :上に加え Adjust メニューにアクセスできます。 :全メニューにアクセスできます。 9 メニューへのアクセス アクセスできるメニューはアクセスロックスイッチの位置に依ります。 各メニューの中にそれぞれのパラメーターがあります。 初期電源 ON 通常電源 ON ディスプレイ上に PROG が表示されます アプリケーション カード インストール時 通信カード インストール時 10 メニューへのアクセス 言語 選択をセーブしない 選択をセーブ プログラミング例 選択をセーブ 11 選択をセーブしない マクロ コンフィグレーション アクセスロックスイッチに依らず表示はできますが、変更は の時でかつストップ時のみできます。 用途により下記3つが選択でき、自動的に I/O、パラメータの割り付け、機能が選択されます。 - ハンドリング(Hdg) - バリアブルトルク(VT) - ジェネラル(GEn) 工場出荷値 マクロ:ハンドリング I/O:下表 input LI1 input LI2 input LI3 input LI4 アナログ AI1 アナログ AI1 リレー R1 リレー R2 本体部 Hdg 正転 逆転 2 プリセットスピード 4 プリセットスピード 加算リファレンス 加算リファレンス ATV 異常 コンタクタコントロール input LI5 input LI6 アナログ AI3 又はエンコーダ output LO アナログ AO 拡張カード部 8 プリセットスピード フォルトクリア フォルトクリア リミットトルク 加算リファレンス 加算リファレンス スピードフィードバックスピードフィードバック 電流値到達 コンタクタコントロール モーター周波数 モーター周波数 GEn 正転 逆転 ジョグ フリーホイールストップ 加算リファレンス 加算リファレンス ATV 異常 サーマル値到達 VT 正転 逆転 リファレンススイッチング インジェクションブレーキング スピードリファレンス 1 スピードリファレンス 2 ATV 異常 スピード到達 フリーホイールストップ 加減速スィッチング PI レギュレータフィードバック スピードフィードバック ハイスピード到達 モーター周波数 マクロ コンフィグレーションを変更するときは、 2回確定 (ENT) が必要です。 マクロ コンフィグレーションを変更するときは、2回確定 2回確定( ENT)が必要です。 上記 I/O 割付は I/O メニューで変更できます。 12 ディスプレイメニュー ディスプレイメニュー 動作時のディスプレイ項目選択です。下記パラメータはいつでもアクセスできます。 ラベル Ver. State Freq. Ref. Output Freq. Motor Speed Motor Current MainsVoltage MotorThermal コード rdy rUn ACC DEC CLI dCb nSt Obr FrH rFr SPd LCr ULn tHr DriveThermal tHd Last Fault Freq. Ref. LFt LFr 意味 ATV 準備 OK モータ一定 加速中 減速中 電流制限に到達 DC ブレーキ中 フリーホイールストップ中 自動減速時間調整中 リファレンス周波数 出力周波数 推定モーター回転数 モーター電流 ライン電圧 モーターのサーマル値 118% で OLF トリップ ATV のサーマル値 118% で OHP トリップ 最後のフォルト記録 ディスプレイモジュールからのコントロールが アクティブ時 FrH の変わりに現れるアジャスト メニュー。ここでスピードをコントロール。 13 単位 Hz HZ rpm A V % % Hz アジャストメニュー このメニューはスイッチが と の時にアクセスできます。アジャストパラメータは動作中でも変更可能です。 下記パラメータはどのマクロでも共通です。 ラベル Freq. Ref.-Hz Acceleration -S Deceleration -S Acceleration 2 -S Deceleration 2 -S コード LFr ACC dEc AC2 dE2 Low Speed -Hz High Speed -Hz LSP HSP Gain -% FLG Stability-% StA ThermalCurrent -A ItH DC Inj. Curr. -A IdC DC Inj. Time -S tDC Jump Freq. -Hz JPF LSP Time -S tLS 意味 前ページ参照 加減速時間 範囲 LSP から HSP 0.05S から 999.9S 初期値 3S 2 段目加減速時間 Frt が 0 より大きい時又は入力 がこの機能に割り付けされてい る時のみアクセス可能 ロースピード ハイスピード 0.05S から 999.9S 5S 0 から HSP LSP から tFr 周波数ループゲイン。応答性が 高くなります。ハイトルク、ハ イイナーシャ、高速サイクルの 機械の時は徐々に高くして調整 します。 急激なスピード変化後の安定性 を決めます。オーバースピード を押さえる時は徐々に高くして 調整します。 モータサーマル値。モータの定 格電流を入力します。 0 から 100 0Hz 50/60Hz スイッチによ る 20 0 から 100 20 0.45 から 1.05In (In:ATV 定格出力電 流) 0.25 から 1.5ItH 0.9In 0.7ItH 0 から 30S 0.7ItH 0 から HSP 0Hz no, 0.1 から 999.9S no DC ブレーキ電流 入力がこの機能に割り付けされ ている時のみアクセス可能 DC ブレーキ時間。Cont は連続 (30S 後は IdC=0.5ItH)。 周波数ジャンプ。設定周波数± 2.4Hz をジャンプ。 LSP 回転での動作時間制限。 ここで決められた時間 LSP なら 自動的に停止。再度入力が入る か、リファレンスが LSP 以上な ら再始動。 14 アジャストメニュー 下記パラメータはハンドリング マクロ コンフィグレーション ハンドリング マクロ コンフィグレーション時にアクセスできます。 ハンドリング マクロ コンフィグレーション ラベル IR Compens. -% Slip Comp. Preset Sp.2 Preset Sp.3 Preset Sp.4 Preset Sp.5 Preset Sp.6 Preset Sp.7 -% -Hz -Hz -Hz -Hz -Hz -Hz コード UFr 意味 V/F レシオ補償 SLP SP2 SP3 SP4 SP5 SP6 SP7 すべり補償 第二スピード 第三スピード 第四スピード 第五スピード 第六スピード 第七スピード 範囲 0 から 150% (SPC パラメータ Yes 時は 800 まで) 0 から 150% LSP から HSP LSP から HSP LSP から HSP LSP から HSP LSP から HSP LSP から HSP 初期値 100% 100% 10Hz 15Hz 20Hz 25Hz 30Hz 35Hz 下記パラメータはジェネラル マクロ コンフィグレーション ジェネラル マクロ コンフィグレーション時にアクセスできます。 ジェネラル マクロ コンフィグレーション ラベル IR Compens. -% コード UFr 意味 V/F レシオ補償 Slip Comp. -% Jog Freq. -Hz JOG Delay -s ThermLev.Att -% Trq.Limit 2 -% SLP JOG JGt ttd tL2 すべり補償 ジョグ周波数 ジョグ間隔時間 サーマル出力閾値 第二トルクリミット 範囲 0 から 150% (SPC パラメータ Yes 時は 800 まで) 0 から 150% 0 から 10Hz 0 から 2S 0 から 118% 0 から 200% 初期値 100% 100% 10Hz 0.5S 100% 200% 下記パラメータはバリアブルトルク マクロ コンフィグレーション バリアブルトルク マクロ コンフィグレーション時にアクセスできます。 バリアブルトルク マクロ コンフィグレーション ラベル V/f Profile -% コード PFL 意味 V/f レシオの2次曲線 調整(Energy Eco が No 時) は I/O 拡張カード装 着時 15 範囲 0 から 100% 初期値 20% アジャストメニュー 下記パラメータは I/O がそれに割り付けされるとアクセスできます。 ラベル Prset Sp.2 -Hz Prset Sp.3 -Hz Prset Sp.4 -Hz Prset Sp.5 -Hz Prset Sp.6 -Hz Prset Sp.7 -Hz Jog Freq. -Hz JOG Delay -s Freq.Lev.Att -Hz Curr.Lev.Att -A ThermLev.Att -% Trq.Limit 2 -% コード SP2 SP3 SP4 SP5 SP6 SP7 JOG JGt Ftd Ctd ttD tL2 意味 第二スピード 第三スピード 第四スピード 第五スピード 第六スピード 第七スピード ジョグ周波数 ジョグ間隔時間 モータ周波数閾値 モーター電流閾値 モーターサーマル閾値 第二トルクリミット は I/O 拡張カード装 着時 16 範囲 LSP から HSP LSP から HSP LSP から HSP LSP から HSP LSP から HSP LSP から HSP 0 から 10Hz 0 から 2S LSP から HSP 0.25 から 1.36In 0 から 118% 0 から 200% 初期値 10Hz 15Hz 20Hz 25Hz 30Hz 35Hz 10Hz 0.5S 50/60Hz 1.36In 100% 200% ドライブメニュー このメニューはスイッチが の時にアクセスできます。またパラメータはインバーターが STOP 時のみ変更できます。 ドライブのパフォーマンスは下記事でオプティマイズされます。 - モータープレート値を入力することによって - オートチューニングを行うことによって スペシャルモータを使うときは、 - ハンドリングまたはジェネラルマクロコンフィグレーションを選択し - ドライブメニューの SPC パラメータを Yes にし - アジャストメニューの Ufr を調整します。 ラベル Nom.Mot.Volt -V コード UnS 意味 モーター定格電圧 範囲 200 から 240V 380 から 500V インバータによる Nom.Mot.Freq -Hz FrS モーター定格周波数 40 から tFr Nom.Mot.Curr -A Nom,MotSpeed -rpm Mot. Cos Phi Auto Tuning nCr nSP COS tUn 0.25 から 1.36In 0 から 9999rpm 0.5 から 1 No 又は Yes Energy Eco nLd モーター定格電流 モーター定格周波数 モーター力率 オートチューニング 終了すると Done が、 エラーがあれば No が 表示 負荷に合わせた効率 のオプティマイズ。 バリアブルトルクマ クロコンフィグレー ション時のみ No 又は Yes Yes DecRampAdapt brA No 又は Yes マクロコンフィグ レーションによる No:ハンドリング Yes:バリアブルトル ク、ハンドリング SwitchRamp2 -Hz Frt イナーシャ大の負荷 の急激な減速時の自 動減速時間調整。ObF エラー回避。ブレー キ抵抗使用時は不必 要な場合もあります。 加減速時間変更周波 数。Frt を超えると AC2, dE2 が適応。 0 から HSP 0Hz 17 初期値 230V,400/460V (インバータ及び周波 数選択スイッチによ る) 50/60Hz(周波数選択 スイッチによる) 0.9In No ドライブメニュー ラベル Ramp Type コード rPt 意味 加減速の傾き選択 LIN:リニア S:S 型 範囲 LIN, S 初期値 LIN 周波数 時間 ACC 1/5 ACC DecRampCoeff dCF Trq.Limit -% Int.ILim − A Auto DC Inj. tLI CLI AdC Motor P Coef PCC SW Freq. Type SFt SW Freq. -Hz SFr Noise Reduct Special motor nrd SPC ファーストストップ 時の減速時間 割り 算係数 最大トルクリミット 電流リミット 停止時の自動 DC ブ レーキ モーター切り替え時 の係数(入力がこの 機能に割り付けされ ている時。 ) スィッチング周波数 タイプ。 LF:Sfr 周波数固定。 HF1:小負荷時。ATV サーマルが 95% を超 えると自動的に 4KHz にダウン。70% 以下で 元の周波数に復帰。 HF2:高負荷時。Sfr 周波数固定。 スィッチング周波数 選択。 SF tが LF なら SF tが HF1, 2なら モーター音低減 アジャストメニュー の UFr の可変範囲を 広げます。ハンドリ ング、ジェネラルマ クロコンフィグレー ションで有効です。 18 1/5 ACC 1 から 10 4 0 から 200% 0.25 から 1.36In No-Yes 200% 1.36In Yes 0.2 から 1 1 LF, HF1, HF2 LF 0.5/1/2/4KH z 8/12/16KH z Yes-No 4KH z 16KH z コントロールメニュー ラベル TermStripCon コード tCC Type 2 Wire tCt AI2 min Ref. -mA AI2 Max. Ref. -mA CrL CrH 意味 入力受け付け動作 2-wire:次のパラメー タ tCt による 3-wire:パルス受付 2-wire 入力の受け付 け定義。 LEN:入力状態による TRN:入力状態の変化 による。 PFo:入力状態による が正転が逆転より優 先。 AI2 最小値 AI2 最大値 範囲 2W-3W 初期値 2W LEN-TRN-PFo LEN 0 から 20mA 4 から 20mA 4mA 20mA 周波数 HSP LSP 0 Save Ref. Str KeyPad Comm. LCC CrL +/- スピード機能用で す。その入力が無く なった時や(RAM)電 源が切られた時 (EEPROM)のリファレ ンスを記憶。復帰後 記憶リファレンスが 有効。 ディスプレイモジュー ルからのコントロール を有効にします。 STOP/RESET, RUN, FW/ RV が有効になります。 スピードリファレンス は L F r で与えられま す。 ディスプレイモ ジュールが外れると ATV は SLF フォルトで ロックします。 19 CrH 20mA AI2 NO-RAM-EEP No No-Yes No コントロールメニュー ラベル STOP Priorit コード PSt 意味 ディスプレイモジュー ルの STOP キーを有効 にします。 無効にするには 1.No を選択し 2.ENT キーを押すと 3.See manualと表示さ れるので 4.▲キー、▼キー、ENT キーの順で押します。 20 範囲 No-Yes 初期値 Yes I/O メニュー このメニューはスイッチが の時にアクセスできます。またパラメータはインバーターが STOP 時のみ変更できます。 入力割り付け表 ラベル例 LI2 Assign I/O 拡張カード→ ATV 標準→ RV :Reverse RP2:Switch ramp2 JOG +SP:+ Speed -SP:- Speed PS2: 2 Preset SP PS4:4 Preset SP PS8:8 Preset SP NST:Freewhi Stop DCI:DC inject. FST:Fast stop CHP:Multi. Motor TL2:Trq.Limit 2 FLO:Forced Local RST:Fault Reset RFC:Auto/manu コード例 LI2 意味 下記表を参照 Run reverse(逆転指令) Ramp switching(加減速時間変更) Jog oreration(ジョグ動作) + speed(スピードアップ) - speed(スピードダウン) 2 preset speed(2段スピード) 4 preset speed(4段スピード) 8 preset speed(8段スピード) Freewheel stop(フリー回転ストップ) Injection stop(DC ブレーキ) Fast stop(高速ストップ) Motor switching(モータ切り替え) Second torque limit(第二トルクリミット) Forced local mode(ローカルコントロールへ) Clearing fault(フォルトリセット) Reference switching(レファレンス変更) 21 LI5, LI6 LI2 から LI4 可 可 可 可 可 可 可 可 可 可 可 可 可 可 可 可 I/O メニュー 出力割り付け表 I/O 拡張カード→ ATV 標準→ RUN:DrivRunning OCC:OutputCont. FTA:Freq Attain. FLA:HSP Attatined CTA:I Attained SRA:FRH Attained TSA:MtrTherm Lv1 OCR:Motor Curr. OFR:Motor Freq. ORP:Output Ramp TRQ:Motor Torque PNP 出力(LO) リレー R2 可 可 可 可 可 可 可 ATV 動作中 下流コンタクタコントロール 周波数が閾値に到達 電流が閾値に到達 周波数がリファレンスに到達 サーマルチに到達 モーター電流 モータースピード 加減速周波数 モータートルク アナログ出力(AO) 可 可 可 可 可 可 可 可 可 可 可 入出力をデフォルト割り付けから変更した場合、マクロコンフィグレーション表示は CUS(Customize)になります。ま た下表のパラメータ値を必ず確認してください。 割り付け機能 RP2(Ramp switching) JOG(Jog operation) PS4(4 preset speeds) PS8(8 preset speeds) DCI(Injection stop) TL2(Second torque limit) FTA(Frequency threshold reached) CTA(Current threshold reached) TSA(Thermal threshold reached) -SP(-speed) FST(Fast stop) CHP(Motor switching) RST(Clearing fault) パラメータ AC2 dE2 JOG JGt SP2-SP3 SP4-SP5-SP6-SP7 IdC tL2 Ftd Ctd ttd Str(コントロールメニュー) dCF(ドライブメニュー) PCC(ドライブメニュー) rSt(フォルトメニュー) 22 I/O 割り付け機能 DC Injection braking(DC ブレーキ) Summing inputs(指令スピード加算) +/- speed(+/- スピード) Reference switching(指令スピード切り替え) Freewheel stop(フリーストップ) ← Fast stop(高速停止) Jog operation(JOG 動作) Preset speeds(プリセットスピード) Jog operation Preset speeds Freewheel stop Fast stop Summing inputs +/- speed Reference switching DC Injection braking 割り付け機能コンパチビリティーテーブル 1つの機能を選択すると、それと併用できない機能があります。下表を参照ください。載っていない機能は併用可能で す。 ↑ - ● - ● ●● - ↑ ● ● - ← ↑ - ← ● ● ●;併用不可 空白:併用可 ←:左が優先 ↑:上が優先 Stop 機能は RUN コマンドより優先します。 デジタル入力からの速度指令は、アナログによるそれより優先します。 23 - ← ↑ I/O 割り付け機能 デジタル入力アプリケーション機能 回転方向 :正転 / 逆転 回転方向: 逆転機能は使用不可にできます。 コントロール: 2-wire コントロール : Run,Stop は同一入力です(その入力が1で動作、0でストップ。又はその入力の変化で)。 : コントロール: 3-wire コントロール Run,Stop 入力は異なります。LI1 は Stop 固定で、Off で有効です。LI2 は正転固定です。 加減速時間変更 : 加減速時間変更: 第一時間:ACC,DEC。第二時間:AC2、DE2。 2通りの方法があります。 - デジタル入力によって - 閾値周波数によって この機能がデジタル入力に割り付けた場合は、この機能はデジタル入力によってのみ動作します。 JOG: JOG 入力が ON で、回転方向入力で動作した場合:加減速時間は0.1 S。 回転方向入力が ON で、JOG 入力で動作した場合:加減速時間は ACC, dEC,AC2,dE2。 アジャストメニューでアクセスできるパラメータは JOG スピードと、入力アンチリピートデレイです。 ± Speed + Speed のみを使うか、− Speed も使うかの2通りあります。 1.+ Speed のみを使う:回転方向 ON 及び+ Speed ON でスピードアップし、+ Speed OFF でそのスピードを維持。そ の後回転方向 OFF でスピードダウンし回転方向 ON でそのスピード維持。 LSP 0 LSP +Speed FW +Speed RV 2.+Speed, -Speed を併用する:回転方向 ON 及び+ Speed ON でスピードアップし、+ Speed OFF でそのスピードを維 持。回転方向 ON 及び -Speed ON でスピードダウンし -Speed OFF でそのスピードを維持。回転方向 OFF で減速停止。 いずれも最大周波数はアナログスピード指令入力で決定されます。 24 I/O 割り付け機能 プリセットスピード 2、4又は8段スピードを設定できます。各々1、2、3つの入力を使用します。 割る付け順は、PS2,PS4、PS8 です。解除するときは逆の順です。 2プリセットスピード 割り付け:LI xを PS2 へ 4プリセットスピード 割り付け:LI xを PS 2へ その後 LI yを PS4 へ 8プリセットスピード 割り付け:LI xを PS 2へ その後 LI yを PS4 へ、LI yを PS8 へ LIx 0 1 LI y 0 0 1 1 LI z 0 0 0 0 1 1 1 1 指令スピード LSP +アナログ指令 HSP LI x 0 1 0 1 指令スピード LSP +アナログ指令 SP2 SP3 HSP 指令スピード切り替え (Reference switching ) 指令スピード切り替え( switching) 指令スピード(AI1 と AI2)の切り替えはデジタル入力で行います。 この機能では自動的に AI2 は reference 2 になります。 LIx 24V COM AI1 OFF時:スピード指令=AI2 ON時:スピード指令=AI1 10V AI2 0/20mA 4/20mA 25 LI y 0 0 1 1 0 0 1 1 LI x 0 1 0 1 0 1 0 1 指令スピード LSP+ アナログ指令 SP2 SP3 SP4 SP5 SP6 SP7 HSP I/O 割り付け機能 フリーストップ (Freewheel stop ) フリーストップ( stop) フリー回転停止します。モーターパワーはカットされます。割り付けられた入力が OFF 時に有効です。 (DC injection stop) DC ブレーキ ブレーキ( 割り付けられた入力が ON 時に有効です。 高速ストップ (Fast stop) 高速ストップ( ドライブメニューの dCF で決めた数値で減速します。 割り付けられた入力が OFF 時に有効です。 モータ切り替え (Motor switching ) モータ切り替え( switching) このファンクションは1台のATV でパワーの異なる2台のモーターを切り替える時に使用します。よって適切なシーケ ンスを ATV の出力側に入れる必要があります。切り替えはモーターが停止し、ATV が非動作で行われます。 関連パラメータ:ドライブメニューの PCC。 第二トルクリミット (Second torque limit) 第二トルクリミット( 割り付けられた入力が有効になったときトルクを制限します。アジャストメニューの tL2 が関連します。 フォルトリセット (Fault reset) フォルトリセット(Fault 部分的と全体の 2 タイプのリセットがあります。 フォルトメニューの rST が関連します。 部分リセット(rST=RST): 異常原因が無くなった状態で、異常のログと ATV をリセットします。該当異常は - line overvoltage -communication fault - motor overheating - DC bus overvoltage - motor overload - serial link fauly - motor phase loss - loos of 4-20mA - speed controller overheating - overhauling - external fault - overspeed - external fault - overspeed 全体リセット(rST=RSG): SCF(モーターショート)以外の全フォルトに対し、割り付けられた入力が ON の時にリセットします。 26 I/O 割り付け機能 アナログ入力機能 AI1 は常にアナログ電圧スピード指令です。 AI2は上記に対しての加算アナログ電流スピード指令です。 デジタル出力機能 R2 であるリレー出力、LO であるトランジスタ出力。 下流コンタクタコントロール (Downstream contactor control): 下流コンタクタコントロール( R2 又は LO に割り付けできます。 ATV とモータ間のコンタクタを制御します。ATV 動作中は出力が ON、モータへの電流が0になると OFF します。 インバータ動作中 (Speed controller running) インバータ動作中( R2 又は LO に割り付けできます。 モーターがインバータから給電又は動作入力が(0スピード指令にて)入っている時 ON。 周波数閾値到達 (Frequency threshold reached) 周波数閾値到達( R2 又は LO に割り付けできます。 Ftd でセットされた周波数以上になったら ON。 周波数がリファレンスに到達 (Setpoint reached, SRA) 周波数がリファレンスに到達( R2 又は LO に割り付けできます。 モーター周波数がリファレンス(スピード指令値)に到達したら ON。 周波数が HSP に到達 (High speed reached, FLA) に到達(High R2 又は LO に割り付けできます。 モーター周波数がリ HSP(ハイスピード値)に到達したら ON。 電流が閾値に到達 (Current thresold reached) 電流が閾値に到達( R2 又は LO に割り付けできます。 Ctd でセットされた電流値以上にモータ電流がなったら ON。 サーマルチに到達 (Thermal state reached, TSA) サーマルチに到達( R2 又は LO に割り付けできます。 アジャストメニューの ttd でセットされたサーマル値以上になったら ON。 アナログ出力機能 モータ電流 (Motor current, OCR) モータ電流( モータ電流(実効値)のイメージ。20 mA がインバータ定格電流の2倍に当たります。 モーター周波数 (motor frequency, OFR) モーター周波数(motor インバータで計算されたモーターの推測周波数。20 mA が tFr に相当。 加減速周波数 (Output ramp, ORP) 加減速周波数(Output 加減速周波数のイメージ。20 mA が tFr に相当。 モータトルク (Motor torque, TRQ) モータトルク(Motor モータトルクのイメージ。20 mA が定格トルクの2倍。 27 フォルトメニュー スイッチが の時アクセスできます。変更はインバータ停止時にのみ可能です。 ラベル Auto Restart コード Atr Reset Type rSt 意味 異常が無くなった時のオートリスター ト。下記異常の時可能。 - line overvoltage - DC bus overvoltage - external fault - motor phase loss - serial link fault - communication fault - loss of 4-20mA reference - motor overload(サーマル状態は10 0%以下) - speed controller overheating(サー マル状態は 70%以下) - motor overheating(センサーは 1500 Ω以下) この機能がONで上のエラー1回では異 常リレーはまだクローズのままで、イ ンバータは30秒ごとにリスタートを 繰り返し6回異常があるとオープンに なります。この場合電源 OFF によるリ セットが必要です。 自動的にリスタートするため機械、人 に対して危険に対する配慮が必要です。 この機能は入力がフォルトリセットに RSP 割付されている時にアクセスできます。 2つの選択があります。P22フォルトリ セット参照。 RSG にするには、 1.表示を RSG にし 2.ENT キーを押し 3.”See manual”と表示されるので 4.▲を押し続いて▼を押し、ENT キー を押します。 28 初期値 No フォルトメニュー ラベル OutPhaseLoss InPhaseLoss コード OPL IPL Cont. Stop StP ThermProType tHt LossFollower LFL Catch On Fly FLr 意味 モータ欠相異常。 電源欠相異常。 この機能は ATV58 ● U09M2, U18M2, U29M2, U41M2には無 い。 電源が O f f 時のモータース トップモード。 上の IPL が No の時のみ機能。 IPLが Yesの時はNoにしてく ださい。 No:フリー回転ストップ。 MMS:USF フォルト(電源低 下) が出るまでモータからの エネルギーを利用します。 FRP:dEC 又は dE2 でモーター が停止するまで又はUSFフォ ルト(電源低下)が出るまで 減速します。 この機能は ATV58 ● U09M2, U18M2, U29M2, U41M2には無 い。 モータのサーマル保護のタ イプを決める。 (ATVによる間 接的なサーマル保護) No:保護無し ACL:自己通風型 FCL:他力通風型 AI2 の 4-20mA 入力有り無し チェック。AI2 が割り付けさ れており、CrL, CrH が共に 3mA 以上の時有効。 下記による再スタート時を スムースにします。 (拾い込 み運転) - 電源 OFF - フォルトリセット又は自動 リスタート - フリー停止、DC ブレーキ - インバータ下流回路が切れ た 29 初期値 Yes Yes No ACL No No ファイルメニュー スイッチが の時アクセスできます。変更はインバータ停止時にのみ可能です。 ディスプレイモジュールは4つのコンフィグファイルを持てます。 ラベル File 1 State File 2 State File 3 State File 4 State コード F1S F2S F3S F4S Operat.Type FOt File No. FLn 意味 初期値 各ファイルの状態を表示し ます。 FREE:ファイルフリー EnG:コンフィグはすでにこ のファイルに有り。 ファイルに対する操作を決 めます。 NO:操作しない。 S T R : インバータの現コン フィグをファイルにセーブ。 REC:ファイルのコンフィグ をインバータへロード。 I n i : インバータの現コン フィグを工場出荷値にしま す。この場合、下記パラメー タ FL nを UA rにして有効に なります。 このパラメータは、 上のオペ レーションタイプが No 以外 の時にアクセスできます。 UAr:工場出荷値への変更確 定。 1から4:ファイル番号に相 当。 FREE No 1 操作 REC 又は STR を選択し ENT キーを押す。 Ini 操作時は UA rを選択、REC,STR 時はファイル番号を選択し ENT キーを押す。 操作が STR 又は Ini 時:表示は自動的に Operat.Type になり No にセットされる。 操作が REC 時:2回 ENT キー入力が必要です。表示は自動的に Operat.Type になり No にセットされる。 30 ファイルメニュー ラベル Password コード COd 意味 パスコードによる操作、アクセスロッ ク パスコードロックを使用する時は十分注意いないと全パラメータがアクセスできなくなります。 そのパスワードは記 パスコードロックを使用する時は十分注意いないと全パラメータがアクセスできなくなります。そのパスワードは記 録しておいてください。 コードは4桁で現され、最後の桁がアクセス権を現します。ディスプレイモジュール背面のアクセスキーとはOR動作に なります。 コード0000(工場出荷値)はロック無しです。 最後の桁の数字により下表の様に、ロックがかかります。 メニュー Adjust 全て(password 除く) アクセスをロック 0又は9 0又は9 表示のみ 1 3 変更可 2 4 例:アジャストメニューだけユーザーに変更許可を与えるには、コードを XXX2 にします(XXX は任意)。このロックがか かっているインバータは ADJUST メニューだけ表示、変更できます。ロックを解除するには先回入力された XXX2 を再入 力する必要があります。工場出荷値の0000、ロック無しにするには0のみにします(上位に数字があってはいけま せん) 。 31 メンテナンス ハード的な操作をする場合は、メイン電源を切り ATV の残留電圧が無くなるまで待ちます(およそ一分)。 緑の LED が完全に OFF になります。 注意:端子+、−、PA,PB は場合によっては DC 900 V に達します。 ATV58 はあらかじめ必要なメンテナンス項目はありませんが、下に一般的、定期的なメンテ項目を挙げます。 - コネクタの緩み、使用周囲温度、湿度の確認。 - 埃の除去 異常があればディスプレイモジュールに表示され、赤色 LED が点灯し R1 リレーが OFF(非励磁)になります。 異常のリセットは原因を取り除き再度電源を投入します(リセット入力範囲外)。 フォルト表示 PHF Mains Phase Loss USF Undervoltage OSF Overvoltage OHF Drive Overheat OLF Mot. Overlaod ObF Overbraking OPF Motor Phase Loss LFF Loss Follower OCF Overcurrent SCF Short Circuit CrF Precharge Fault SLF Serial Link Fault OtF Motor Overheat tSF RTC Therm Sensor 一般的原因 メイン電源無し。 メイン電源の過渡的な相異常。 メイン電源電圧低下。 瞬時電源低下。 ブレーキ抵抗ダメージ。 メイン電源電圧が高すぎる。 対処 メイン電源点検 インバータリセット メイン電源点検 ブレーキ抵抗 メイン電源点検 インバータヒートシンク温度が高い。 モーター負荷、インバータベンチレー ション点検。温度が下がるのを待って からリセット。 継続的なモータ過負荷によるサーマル サーマル値、モータ負荷確認。約7分 トリップ。 後にリセット可能。 過度なブレーキング、過負荷。 減速時間を長くする、ブレーキ抵抗の 追加。 モータへの配線が断線。 配線確認。 AI2 に 4/20mA が無い。 配線確認。 短すぎる加減速時間。 イナーシャ、負荷が大きい。 機械的にロックされている。 設定値確認。 インバータ、モータ、負荷が合ってい るか。 ロックの有り無し。 インバータ出力がアースへショート。 モータへの配線を外して配線とモータ 絶縁確認。 ブレーキ抵抗リレー異常、ブレーキ抵 ATV, 抵抗のコネクタチェック。 抗異常。 シリアルリンク異常。 配線確認。 PTC 使用時、モータ温度が高すぎる。 上プローブの配線異常。 32 モータへのベンチレーション、周囲温 度、負荷の確認。PTC プローブの確認。 PTC プローブ、配線の確認。 メンテナンス フォルト表示 EEF EEprom Fault InF Internal Fault EPF External Fault SPF Sp. Feedbk. Loss AnF Load Veer. Flt SOF Overspeed CnF Network Fault ILF Int. Comm. Flt CFF Rating Fault-ENT Option Fault-ENT Opt.Missing-ENT CKS Fault-ENT 一般的原因 EEPROM へのセーブエラー。 対処 電源の OFF、ON。 内部異常。コネクタ異常。 ATV 内部のコネクタ確認。 外部デバイスによる異常。 外部デバイスによる異常除去。 スピードのフィードバックが無い。 スピード計測センサーの配線、カップ リング確認。 基板変更による。 パワーカードによる。 オプションカードによる。 オプションカードによる。 矛盾した設定 ハード設定確認。電源の OFF,ON。 設定の修正。 工場出荷値へ戻す。 CFI Config. Fault 矛盾した設定が送られた。 設定の確認、修正。 スタビリティーが合っていない。 負荷が重い。 ネットワーク異常。 Stability パラメータチェック。 ブレーキ抵抗追加。 ATV, モータ、負荷が適合性確認。 配線、タイムアウト時間確認。 オプションカードと ATV の通信異常。 カード接続チェック。 33
© Copyright 2024 ExpyDoc