Dynasylan SIVO550 ポリエチルシリケート 概要 Dynasylan SIVO550 は、ポリエチルシリケートからなる液状シリカ化合物で、その酸化 ケイ素(SiO2)濃度は約 46%です。 Dynasylan SIVO550 は水の存在下で、テトラエチルシリケート(Si[OEt]4)と水から合 成され、エトキシ基の部分加水分解によりシラノール基となり、その後縮合によりシロキ サン結合(-Si-O-Si-)が形成されます。 Dynasylan SIVO550 は他のポリエチルシリケートと比較し、下記のような特徴があり ます。 ・無色~微黄色の低粘度液体 ・高沸点(>290°C ) ・高い引火点=より安全な作業性 ・低濃度の揮発物(VOC) 代表的物性値(規格ではありません) 特性 値 単位 試験法 沸点(1013 hPa) 293 °C ASTM D-1120 引火点 > 111 °C DIN 51755 密度(20 °C) 1.11 g/cm3 DIN 51757 粘度(20 °C) 13.0 mPa⋅s DIN 53015 SiO2 含量 45.0~47.0 % w/w AN-SAA 0851 用途 Dynasylan SIVO550 は、他のポリエチルシリケートと比べ低揮発性であるが故、また 高い酸化ケイ素含有量ながら低粘度であるために、200°C 以上の高温下での作業性に優れ ています。 Dynasylan SIVO550 は水には不溶であるため、加水分解させるには共溶媒を使用して ください。また加水分解触媒として無機酸あるいはアンモニアが最適です。 Dynasylan SIVO550 は、重合系の架橋剤、精密鋳造用のバインダ、有機/無機のカップ リング剤として使用することができます。 1 Dynasylan SIVO550 は、Dynasylan 40 と同様に、加水分解によってケイ酸被膜を 形成します。また、各種無機材料(ガラス、各種セラミック、金属、金属酸化物、無機フ ィラー及び顔料)と強固な共有結合を形成します。こうして形成されたケイ酸の薄膜は高 い化学安定性(耐薬品性) 、熱安定性及び機械強度の向上をもたらします。 各国法規登録状況 EINECS/ELINCS(EU) : 登録 AICS(オーストラリア) : 登録 DSL/NDSL(カナダ) : 登録 PICCS(フィリピン): 登録 TSCA(米国): 登録 IECSC(中国) : 登録 METI(日本): 登録 TCCL(韓国): 登録 安全性および取り扱い Dynasylan製品の使用を検討する前に、製品安全データシート(MSDS)の安全性およ び毒性データに加えて、適切な輸送、保存および使用に関する情報を精読してください。 製品データシートは、弊社ウェブサイト www.dynasylan.com に登録した後に、またはご要 望に応じて最寄りの販売店やカスタマーサービスで入手できます。 包装および保存 Dynasylan SIVO550 の保管期間は、密閉した容器内で 12 ヶ月です。 Dynasylan SIVO550 は、25 kg および 220 kg のドラム缶および 1,000 kg コンテナで提 供しています。またお客様の多様なニーズにお応えするため、特別容器での包装も承りま すので、ご相談ください。 (通常荷姿は変更する場合があります。予めご了承ください) エボニック ジャパン株式会社 東京都新宿区西新宿 2-3-1 ファンクショナルシラングループ 03-5323-7446 2014/11/25 2
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