スクリプト(和訳付き)

英語チップス from 英検 ~Talking English with Yuji and Peter~
第8回
New Year Special
Script(和訳付き)
■Opening Message
Yuji: Hi, everybody! Welcome back to “Eigo Chips from Eiken”. Once again, I’m Yuji.
(こんにちは,皆さん。
「英語チップス from 英検」を再び聞いてくれてありがとう。またまたユウジです。)
Peter: And I’m Peter! Hello, everyone! How are you doing these days? Having fun? As always,
we’re here to help you learn English. OK, Yuji, let’s get started!
(ピーターです。こんにちは,皆さん! 最近,調子はどうですか? 楽しく過ごしていますか? いつもの
ように皆さんの英語学習のお手伝いをしていきます。ユウジ,さあ始めよう!)
Yuji: All right, here we go!
(そうですね,それでは始めましょう!)
■Introduction(導入)
Peter & Yuji: Happy New Year, everyone!
(皆さん,あけましておめでとうございます!)
Yuji: Yes, we hope that you enjoyed your vacation, and that you got a lot of New Year’s money.
(はい,冬休みを満喫して,お年玉もたくさんもらったことでしょう。)
Peter: And we hope that continuing to improve your English is one of your New Year’s
resolutions.
(それから,英語力向上のために勉強を続けることも新年の抱負のひとつにしていることでしょうね。)
Yuji: OK. In honor of the New Year, we’d like to do something a little different this time.
(はい,新年を祝って,今回は少し変わった趣向でお届けしたいと思います。)
Peter: Yes, instead of our usual format, we want to bring in a special guest and talk with her
about her English learning experience. And to begin with, we’ll let her introduce herself.
(はい。今回はいつもの構成ではなく,スペシャルゲストにスタジオへ入っていただき,彼女の英語学
習経験について話をしてもらいます。さて,まずはゲストに自己紹介をしてもらいましょう。)
Chika: Hello, everyone. My name is Chika and I am a graduate student (大学院生) in the
Graduate School of the Department of Letters (文学研究科) at Senshu University(専
修大学). I am originally from Niigata Prefecture, which is famous for its rice, snow, and
ski resorts.
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(皆さんこんにちは,専修大学文学研究科に所属しています,大学院生のチカです。お米,豪雪,スキー
場で有名な新潟県の出身です。)
Yuji: And what do you study at graduate school, Chika?
(大学院ではどんな研究をしているのですか,チカさん?)
Chika: I’m studying Educational Linguistics with Prof. Longcope. We talk a lot about how
language is used in society and in education.
(今はロンコープ先生のもと,教育言語学を学んでいます。社会や教育において言語がどのように使わ
れているかを中心に研究しています。)
Peter: OK, now that the listeners know a little about who you are, let’s move on to your English
learning experience. When did you first start learning English?
(はい,チカさんのことが少し分かったところで,次は英語学習の経験について聞いていきましょう。英
語を学習し始めたのはいつですか。)
Chika: Well, when I was young, I never went to any English conversation school or anything like
that. So I didn’t really start learning English until I got to junior high school.
(そうですね,小さい頃,英会話学校や塾等に通ったということはまったくありませんでした。なので,
実際に英語の学習を始めたのは中学校に進学してからです。)
Yuji: And since English only started to be taught as a school subject in the 5th and 6th grades of
elementary school a few years ago, you wouldn’t have had any English classes before junior
high school, of course?
(で,英語が小学校5,6年生で教科として教えられるようになったのは数年前のことなので,中学校
入学前は英語の授業のようなものはもちろんなかったのでしょうね。)
Chika: Exactly. And then when I was a second year student in junior high school, I took the
EIKEN test for the first time.
(はい,まったくなく,実際,初めて英検を受けたのも中学2年生でした。)
Yuji: What grade did you take?
(何級を受験しましたか?)
Chika: I’m not really sure, but I think it was Grade 4.
(はっきりは覚えていませんが,4級だったと思います。)
Yuji: OK. はい,では要約をここで入れておきます。今月はゲストを招いての新春特別版です。
ゲストのチカさんは,現在,専修大学大学院修士課程で学んでいる大学院生です。大学院
修士課程というのは,大学の学部を卒業して,さらに2年間,「修士」(Master’s Degree)
という学位の取得を目指して専門を深めるコースです。
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大学は university と言いますが,その上の大学院はアメリカでは;
Peter: Graduate School
Yuji:英国では;
Yuji: Post-Graduate School
Yuji:と言います。チカさんは今,その修士課程の2年生です。彼女は新潟県の出身です。新潟と
言えば,そう,おいしいお米,温泉,そして,冬場はスキーが有名ですね。ちなみに「~で
有名な」は,英語で言うと;
Peter: be famous for
Yuji:でしたね。fame は「名声」を,ous は「~で一杯の」を意味します。
「名声で一杯の」とい
うところから発展したのが、be famous for です。
さて,チカさんですが,現在,Peter のもとで教育言語学(Educational Linguistics)という
専門分野の研究を進めています。チカさんが,英語を学び始めたのは,中学生のときでし
た。当時は,まだ小学校では英語の授業はありませんでした。英検を最初に受けたのは中
2で,4級を取得したとのことです。
Peter: OK, now, when you first started learning English, what kind of things did you do to learn
it?
(はい,では最初に英語を勉強し始めたとき,具体的にどのようなことをしましたか。)
Chika: I started by doing simple things: mainly working on my English pronunciation and
working on writing English letters.
In my English classes I learned grammar and used a special notebook to learn how to
write English letters correctly.
(主に英語の発音や英語の文字を書くというような,簡単なことから始めました。英語の授業では文法
を学び,アルファベットを正しく書けるよう薄い罫線の入った特別なノートを使いました。)
Yuji: Did you do anything in particular to learn vocabulary?
(単語を学ぶにあたって,何か特別にしたことはありますか。)
Chika: I used to use vocabulary books to learn new words. I would write down the meaning of
the word five times in order to remember it. And then I would quiz myself to make sure
that I remembered them correctly.
(その頃は単語帳を使って学習していました。その単語の意味を覚えられるよう5回ずつ書いていまし
た。そして自分で自分に問題を出して,正しく覚えているか確認するようにしていました。)
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Yuji: When did you first become really interested in English and what got you interested in it?
(最初に英語に対して本格的に興味を持ったのはいつでしたか? またそのきっかけは何でしたか?)
Chika: One of the first things that got me interested in English was pop music. I really liked
listening to pop music in English, and still do, and when I found a song that I liked, I just
listened to it over and over.
After I remembered the music and the sounds of the words, I checked the lyrics and tried
to understand what the song was about. I used to buy CDs, and usually they had the
English lyrics and Japanese translations too.
(初めて英語に興味を持ったのはポップミュージックの影響でした。英語のポップスを聞くのが大好きで,
そして今もそうなのですが,特に好きな曲に出会うと,繰り返し何度もそれを聞きました。まずは曲その
もの,そして歌詞にある言葉の発音を覚え,それから歌詞を確認し,曲が何を伝えているのかを理解しよ
うとしました。よく CD を購入していましたが,その中に英語の歌詞とその日本語訳が入っているものが
普通でした。)
Peter: You know, that’s a great way to learn English: find something that you’re interested in and
read about it or listen about it in English. We’ve always said that the best way to improve
your English is to use it, and one way to do that is to find something that you’re interested
in, music, sports, or something else, and explore about it in English.
Was there anything else that got you interested in English?
(言語を学ぶにはとてもいい方法ですね。自分の興味のあるものを見つけ,それについて英語で読んだり,
聞いたりするというのはとても効果的です。英語力の向上には英語を使うことが一番であり,そのための
一つの方法として自分の興味のあるものを音楽,スポーツなどから見つけ,英語で調べてみるということ
があります。他にも英語に興味を持つようになったきっかけはありますか。)
Chika: I think at the time I was really interested in American pop culture. I liked pop music, as I
said, and I also remember really liking American cartoons at that time as well.
(その当時,アメリカのポップカルチャーにも大変興味がありました。先ほどもお話したポップミュー
ジックに加えて,アメリカのアニメも大好きでした。)
Yuji:はい,要約です。チカさんが中学校で行っていたのは,ごく単純なことで,発音,音とつづ
り字の練習,文法項目の学習でした。語彙学習では,単語帳を作って,5回書いた後に自
分で自分に問題を出して覚えていたそうです。自分で自分に問題を出すことを英語では;
Peter: quiz myself
Yuji:と言うことがあります。quiz は,名詞では,おなじみの「クイズ」の他、「小テスト」も意
味します。ここは,その quiz が動詞で使われています。チカさんは,言ってみれば,自分
に小テストを出しながら,単語を習得していったのですね。
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そんな彼女が英語に興味を抱いた要因のひとつが,ポップミュージックでした。英語のポ
ップスを繰り返し,聞いたそうです。それもただ聞くだけではなく,発音を覚えた後に,
歌詞を確認し,歌の背景まで,つかもうとしていたのですね。
はい,いくつか words & phrases を拾ってみましょう。「興味を抱く」は
Peter: become interested in / get interested in
ですね。さらに「どうして興味を抱くようになったのですか?」は;
Peter: How did you become interested in it?
より具体的にたずねたいときには;
Peter: What got you interested in it?
となります。これは口語ですが,よく使われます。さらに「発音」は:
Peter: pronunciation
ですね。pro-と最初はまとめて発音しましょうね。もうひとつ「歌詞」は英語では;
Peter: lyrics
Yuji:ですね。
いずれにしても,チカさんがポップスやポップカルチャーなど,自分の興味がある分野と
英語学習とを結び付けたことは,皆さんへの tips になると思います。まず,英語で興味が
あることを見つける。そこから自分なりの好奇心に導かれるように,自分で調べて行く…。
語学を学ぶ上での理想的な学習方法を,そうとは知らずにチカさんは実践していたわけで
す。
Yuji: Was there anything else that you recall about your initial interest in English?
(それ以外に興味があったものは何かありましたか。)
Chika: Well, I remember that when I was in the first year of junior high school, my parents
hosted an exchange student from America for about a week—the exchange program was
run by our town.
At the time, though, I couldn’t really speak English at all, and so couldn’t really talk with
the exchange student. In fact, I remember my mother worked hard to try and understand
him, but it was really difficult for her. In the end, though, this experience was another
reason that I got really interested in learning English.
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(そうですね,中学1年生のとき,地元で行われていた交換留学プログラムを通してアメリカから来た学
生のホームステイの受け入れを1週間ほど行いました。しかしその当時は全くといっていいほど英語が話
せず,家に来た学生とも話すことができませんでした。そのため,母が彼を理解しようと奮闘していたの
を覚えています。しかしこれを通して,本格的に英語を勉強しようという気になりました。)
Yuji: Was there anything about learning English in high school that you particularly remember?
(高校で英語を勉強するにあたって,特に印象に残っていることはありますか。)
Chika: Mainly I remember us working on translating from Japanese to English and from English
to Japanese. Also, we learned a lot of grammar.
(主に日本語を英語に訳す,または英語を日本語に訳すということが多かったと思います。あとは文法を
たくさん学びました。)
Peter: Did you focus a lot on entrance exams at that time?
(当時は入試を強く意識していましたか。)
Chika: Yes. It’s a traditional school, so, of course, we spent a lot of time focusing on entrance
exams in English classes and we learned a lot about grammar and vocabulary.
Actually, for a while in high school I started to lose interest in learning English. English
class became more difficult, and I started to lose my motivation for learning it.
Obviously that didn’t last, and I re-gained my interest in English.
(はい,進学校だったため,授業でも受験対策にたくさん時間をかけていましたので,文法や語彙をた
くさん学習しました。授業中,実際に英語を使うということはあまりなかったと思います。英語の授業
がだんだん難しくなり,英語学習に対するやる気を失いかけていました。もちろんそれは長くは続かず,
英語に対する興味を再び取り戻しました。)
Peter: How did you re-gain your interest? Can you tell us a bit about that?
(どうやって再び興味を呼び起こしましたか。少し話してもらえますか。)
Chika: Actually I re-gained my interest after I entered Senshu University. As an undergraduate
student, I met a lot of native English speakers, and a lot of Japanese professors who were
fluent in English.
I also met a number of older students who were excellent English speakers. In many
classes, I had to speak English and also write in English. All of this inspired me to start
studying English again.
(実は再び興味を取り戻したのは,専修大学に入学してからのことでした。学部生になり,たくさんの英
語のネイティブや,英語を流暢に話す日本人の教授陣に出会いました。さらに英語を話すのが上手な先輩
方にも出会いました。授業では英語を話し,そして書かなければなりませんでした。全ての出来事から,
また英語を勉強しようという気になりました。)
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Yuji:要約です。中1のときにホームステイの留学生を受け入れたことが彼女にとって,英語学習
の2つ目のモチベーションになったそうです。留学生を家庭に入れるということは,英語
を使わなければいけない環境を作ることになります。
高校に進むと,日本語を英語に,または英語を日本語に訳す,同時に文法項目の学習が増
加し,英語に対する興味が失われそうになったといいます。そんな中,専修大学への入学
を見事果たし,スランプなどとは言ってはおられない状況の中で,英語への興味が再燃し
た,とのことです。
Yuji: I understand that you then went to the University of Nebraska for a year. Can you tell us all
a little about that?
(そうそう,学部在籍中に1年ほどネブラスカ大学に留学されたと伺いました。そのことについて少し教え
てください。)
Chika: While studying at Senshu University, I became interested in studying abroad. Then I
decided to go to Nebraska for a year. Nebraska is located in the middle of the US and is
famous for corn and its college football team. During my year there, I was living in
Lincoln, which is the capital city of Nebraska.
(専修大学ではどのように英語を使ってコミュニケーションを行うかを学びました。多くの授業で,英
語を話したり英語で何かを書いたりしなければなりませんでした。このような授業を履修する中で,留
学というものにも興味を抱くようになりました。そしてその後,1年間ネブラスカに留学することを決
意しました。ネブラスカ州はアメリカの真ん中に位置しており,トウモロコシと大学のフットボールチ
ームが有名です。当時私はリンカーンというネブラスカ州の州都に住んでいました。)
Peter: Senshu University has exchange programs with a lot of foreign colleges and universities.
Why did you decide to go to Nebraska?
(専修大学にはたくさんの姉妹大学があるのに,なぜネブラスカに行こうと決めたのですか?)
Chika: Well, I had met and become friends with a number of University of Nebraska students
while I was at Senshu, so I thought that would be a good place to go to improve my
English.
(専修大学にいる間にたくさんのネブラスカ大学の生徒と出会い,友達になっていました。ですので,
自分の英語力の向上にはもってこいの場所だと考えました。)
Yuji: What were some of the challenges that you faced while you were in Nebraska?
(ネブラスカにいる間に直面した,大変なことはなんでしたか。)
Chika: One of the challenges was my L and R pronunciation. But it wasn’t that people couldn’t
understand what I was saying, because usually they could understand me just from what
we were talking about.
(一つは L と R の発音です。とはいえ周りの人が私の言っていることを理解できないというほどではあり
ませんでした。というのも,大抵の場合は話している内容から意味を読み取ってくれたからです。)
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Peter: Sure. For example, if you said something like, “I can’t see, could someone please turn on
the right?” it wouldn’t matter that you made an l/r mistake, everyone would be able to
understand what you were trying to say.
(そうですね。例えば,
「ちょっと見えないので,誰か電気をつけてもらえますか。
」と言ったとして,そ
こでたとえ L と R を間違えていても大きな問題にはならず,みんなが理解できるでしょう。)
Chika: Exactly. But at the same time, my friends would sometimes kindly point out my mistakes
and help me work on the pronunciation problem, and that really helped me to improve in
that area.
(その通りです。ですが同時に,友人が間違いを指摘し,発音できるように教えてくれることもあった
ので,その点に関しては本当に助かりました。)
Yuji: What about any challenges that you had with how language was used?
(どのように言葉が実際に使われるかということに関して,何か問題はありましたか。)
Chika: That’s a really interesting question. Of course one of the major uses of language is to build
and maintain friendships with other people, and one way that people in America,
especially college-age people, do this is by debating or arguing about things.
(とても興味深い質問ですね。もちろん言葉を使うのは多くの場合友情を築いたり,それを維持したり
するためで,その一つにアメリカでは特に大学生ぐらいの年齢の人が,様々なことについてディベート
や議論をすることで言葉を使うのです。)
Peter: Right. I completely understand. Even here in Japan, when I’m speaking informally with
other Americans, I don’t care that the other person doesn’t agree with me about
something. Instead, I’m happy that that person knows as much about the topic as I do
and is as passionate about it as I am. For example, I love baseball, and I’d be more likely
to be friends with a person who disagreed with me but had a deep understanding of
baseball than someone who agreed with me but had a superficial understanding of
baseball.
(そうですね。とてもよく分かります。日本でさえ,インフォーマルな形で他のアメリカ人と何か話を
するとき,相手が自分に賛成しなくてもあまり気になりません。むしろそのことよりも,相手が私と同
じくらいそのトピックについて知っていて,同じくらい熱心だということがうれしいのです。例えば,
私は野球が大好きなので,私の意見には反対するが野球をより深く理解しているという人の方が,私の
意見に同意するがあまり野球を知らない人よりも,友達になる確率は高いです。)
Chika: Exactly. But this was difficult for me because people would ask me what I thought about
things like politics, movies, or music, and they would want to debate about them, but I
didn’t always want to have those kinds’ conversations. Always arguing about things would
sometimes get a little stressful for me.
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(その通りだと思います。しかし,私にとってはとても大変なことでした。というのも政治や映画,音
楽など様々なことについて私がどう思うかを聞き,それについて議論をしたがりましたが,私がいつも
そういった会話をしたいわけではありませんでした。常に何かについて議論をするということは,とき
どきストレスに感じられることがありました。)
Yuji:はい,要約です。チカさんはその後,専修大学の留学協定校であるネブラスカ大学へ行くこ
とになりました。なぜ,ネブラスカだったのかというと,留学を考える前から,同大学か
ら専修に来ていた留学生と友だちになっていて,ネブラスカに親近感がわいたのが理由だ
ったそうですね。
さて,チカさんが使った友だちになるという表現,前にも扱いましたね。そう;
Peter: make friends with
Yuji:はい,make friends with でしたね。friends と複数にしないと,つまり2人以上でないと友
だちにはなれませんね。
ネブラスカへ行って,チカさんが最初に直面したのが,発音の問題でした。最初は,L と R
がうまく区別できなかったけど,コミュニケーションの流れの中でみんなちゃんと分かっ
てくれるし,友人の中には訂正してくれる人もいて,そのうち克服したとのこと。
L/R がうまくできなくたって,大丈夫,という箇所を Peter は matter という単語で表現し
ていました。動詞の matter は「重要である」という意味ですが,会話では;
Peter: It doesn’t matter.
Yuji:「関係はないよ。/大丈夫さ。」という形でよく用いられます。
チカさんは,アメリカという, 英語が実際に使われる環境で印象に残っているのは,米国
人が徹底的に議論(debate)をしたり,ときには激論(argument)をしたりしながら,自
己主張をしていた姿だった,と述べています。
これは,“agree to disagree”(お互いに意見の違いはあっても,議論を尽くすという点には
同意する)というよく知られるフレーズでまとめることができる米国社会のコミュニケー
ションの特徴であり,同時に民主主義の原点なのです。ただ,自己主張も行き過ぎるとス
トレスがたまってしまうと,チカさんは言っていましたね。
Chika: Another thing that I had difficulty with was talking on the phone because you can’t use
gestures or facial expressions to understand what people are saying, so listening becomes
harder.
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Another difficulty is knowing how to end the phone call. When I speak on the phone in
Japanese, I can tell when the other person is ready to end the conversation because of
the way they are speaking and what they are saying, but those things are different in
English, and I wasn’t familiar with them.
(あと困ったのは,電話での応対でした。電話で話すときの難しさの一つとして,ジェスチャーが使え
ず表情が見えないので,聞くことがより困難でした。もう一つは電話の切り方でした。電話で,日本語
で話すときは,相手が会話を終わらせようとしているのが相手の話し方や言っていることから分かりま
したが,英語ではそういったことが違いましたし,よく知りませんでした。)
Peter: I know what you mean. I have some of the same difficulties talking on the phone in
Japanese.
(これもよく分かります。私も同じように日本語での電話の応対で難しいと感じることがあります。)
Chika: Sometimes I would also have difficulty speaking with a group of friends. When I was
speaking only with one person, that wasn’t too much trouble, but if I was with two or
three people, or more, I would sometimes have trouble following along.
Usually the trouble I had was because the topic of conversation was something I didn’t
know well.
(あと時々大変だと感じたのは,何人もの人と会話をするときでした。一人の人を相手に話すのはそん
なに大変ではなかったのですが,2人または3人以上と会話をするときは話についていくのが難しいと
きもありました。大抵,問題は私がその話題をよく知らないということでした。)
Yuji: What were some of the positive experiences that you had? Things that gave you more
confidence in your English ability.
(じゃあ,よかった経験にはどんなものがありますか。英語力に自信がついたことなどを話してください。
)
Chika: Well, when I first got there, of course I had both ups and downs in my confidence in my
ability to use English. But I remember in particular feeling a lot of confidence when I
went to a restaurant and the waiter or waitress understood me without my friends
needing to explain to them what I wanted.
(そうですね,最初に着いたときはもちろん自分の英語力に自信があったり,なかったりという浮き沈
みがありました。しかし,自信がついたと実感したのはレストランに行ったとき,私が何を注文したい
のかを友達が説明することなく,店員さんが私の注文を理解してくれたときでした。)
Peter: I can totally understand that. I know that some times I’ve gone to a restaurant in Japan
and the waiter or waitress will have trouble understanding me, and even if one of my
friends tells me that what I said is fine, I will still feel that I have a problem.
(本当によく分かります。私も日本のレストランに行ったときに,店員さんが私の言っていることを理解
するのに困ることがあります,そしてたとえ友達に私の言ったことは正しいと言われても,何か問題があ
ったのかなと感じてしまいます。)
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Chika: Right. And often it’s not your fault that they do not understand you, but it always makes
you feel a little bad. So when they DO understand you, it makes you feel even better.
(そうですよね。しかも大抵の場合彼らが理解できないのはあなたのせいではないのに,少し落ち込む
ことになります。だから理解してもえるとなおさらうれしく感じるんですよね。
)
Chika: Another time was when a woman on a bus started to speak with me. We took the same
bus from the same bus stop almost every day, and then one day when she realized that I
spoke English, she started to talk to me. That really made me feel good and gave me more
confidence in my English.
(あとは,バスの中で,ある女性が私に話し掛けてくれたことです。彼女とはほぼ毎日同じバス停から
同じバスに乗っていて,ある日彼女が,私が英語を話すことに気付き話し掛けてくれました。私はこれ
がうれしく,自分の英語力に自信がつきました。)
Yuji:はい,米国で苦労したことのひとつに電話での会話があったそうです。電話の場合,相手の
身振り(gestures)や,顔の表情(facial expressions)はなく,もっぱら音声にたよるわけ
で,真の意味でのリスニング能力が問われます。
また,電話を切るタイミングも苦手だったようです。Peter も日本語での電話会話に,同じ
く苦労をしたそうです。
また,複数のネイティブとの会話も大変だったようです。そういう状況では,向こうは外
国語として英語を学ぶ人に合わせてくれませんから,大勢のネイティブと同時に話しをす
るのは,英語ノン・ネイティブには大変なことですね。チカさんはこれを;
Peter: I would also have difficulty speaking with a group of friends.
Yuji:と表現していました。have difficulty + ~ing は「~するのが難しい」です。その後に出てく
る,have trouble + ~ing(~するのに苦労する)も意味合いは多少違いますが,同じような
形の表現です。併せて押さえておきましょう。
さて,ここまでは苦労話でしたが,逆に自信がついた体験としては,レストランに行って,
友達の手を煩わせることなく,食べたいものを注文できたときだったとのことです。Peter
も我が意を得たり,と言っていましたね。通学で一緒になる女性とコミュニケーションが
できたことも自信を与えてくれたと言っていましたね。その「自信」は英語では;
Peter: confidence
といいます。チカさんが言った;
Peter: That really made me feel good and gave me more confidence in my English.
という文とともに丸ごと覚えましょう。
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米国に行った当初は,浮き沈み(the ups and downs)があったけど,英語が通じたと
いう「成功体験」は確かに何よりも自信を与えてくれます。英語が上手くなるというの
は,このような小さな成功体験の積み重ねの結果だと,私たちは確信しています。
Yuji: So, since coming back from Nebraska, how do you use English in your daily life?
(ネブラスカから帰国後は,日常生活でどのようにして英語を使っていますか。)
Chika: In general, I’ve been trying to speak English as much as possible in my daily life. Usually
when I use English, I’m speaking with one or more people who do not speak Japanese, but,
of course, at least some of the people whom I’m speaking with speak Japanese.
(概して,日常生活においてできる限り英語を話すようにしてきました。ですので,どんなときでも可
能な限りは英語を話すようにしています。大抵英語を使うときは,日本語が話せない一人もしくはそれ
よりも多くの人と話しますが,もちろん少なくとも何人かは日本語を話します。
)
Chika: I’ve found that speaking English in a meaningful way, whether to non-Japanese speakers
or Japanese speakers, is the best way to practice and improve my English.
(有意義に英語を話すのは,相手が日本語を話す人でもそうでない人でも,一番いい練習方法であり,英
語力の向上に繋がると確信しています。)
Peter: OK. Do you do anything else?
(そうですね,他には何かしていますか?)
Chika: Actually, I do a lot of things. I like to watch TV-shows and movies in English, and when I
do, I try to turn off the subtitles, so I’m focused more on understanding the English.
And, I use English in a lot of the classes that I take. Usually, I need to read research
articles in English, but I also take classes where we discuss important issues in English as
well. And I also read English newspapers and English novels.
(実は結構あります。テレビや映画を英語で見るのも好きなので,そのときは字幕をつけないようにし
ています。そうすると英語を理解するのに,より集中します。あとは履修しているたくさんの授業で英
語を使います。だいたいは研究論文を英語で読まなければなりませんが,履修している授業の中に何か
重要な問題について英語で議論する授業もあります。あとは,英字新聞を読んだり英語の小説を読んだ
りします。
)
Chika: Something that I do in relation to learning vocabulary is when I’m reading and I find
words that I don’t know, I create flashcards of those words.
Finally, I use English with social networking sites, like Facebook and Twitter.
(単語学習のために,何かを読んでいるときに分からない単語を見つけたら,その単語のフラッシュカ
ードを作ります。あとは,英語で Facebook や Twitter などの SNS を利用しています。)
Yuji:はい,最後のまとめです。留学が終わり,日本の生活へと戻ってきたわけですが,チカさん
は,英語力の維持のため,可能な限り英語を使うということを考えています。これを彼女は;
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Peter: I’ve been trying to speak English as much as possible in my daily life.
Yuji:と,実にシンプルに表現しています。これもいい文ですね。使ってみること,try to speak …。
ここに上達の秘訣があります。
「使わなければダメ」ということは,番組でも何度も伝えて
いますが,チカさんも彼女なりに「英語使用」環境を意識して作っているわけです。でも,
ただしゃべるだけではなく,「有意義な形」(meaningful way)で話す,と述べていること
に注目してください。
Peter: I’ve found that speaking English in a meaningful way, whether to non-Japanese speakers
or Japanese speakers, is the best way to practice and improve my English.
mean は「意味,意義」という意味で,これに「~に満ちた」を意味する-ful が付いてで
きたのが meaningful という単語です。さらに in a meaningful way で,
「意味のある形で,
方法で」となります。チカさんは,有意義な形で使ってこそ,言葉は身につくと考えてい
ます。これは英語習得の真理でもあります。
その他,英語のテレビ番組や映画を観るときには,サブタイトル(字幕)は off にする,
授業ではできるだけ英語を使う。英語論文を読む,英語で討論をすることなどを続けてい
るそうです。もちろん英字新聞や小説は当たり前のように読んでいます。
その過程で,分からない単語や表現があったらフラッシュカード,つまり単語カードに書
き残しておくこと。そして,Facebook や Twitter などの SNS は,今の学生さんですから
ね,しっかり活用しているとのことです。
Yuji: Well, I hate to say this, but our time is almost up, Chika, thank you very much for taking the
time to come and speak with us about your English learning experiences.
(はい,残念ですが,そろそろ時間です。チカさん,今日は英語学習経験について語ってくれてどうもあ
りがとう。)
Chika: You’re very welcome. I hope that your listeners got something out of it.
(どういたしまして。これをお聞きの皆さんが,私の話から少しでも何か得ていただければ幸いです。)
Yuji: I’m sure they did. It’s good for them to hear some success stories and what they can achieve
if they stick with it.
(もちろんだよ。成功談や,学習を続けるとどんなことが達成できるかというのを聞くことができるのは,
リスナーの皆さんにとってすごく良いことです。)
Peter: And it’s also good for them to hear that even very fluent speakers like you have struggled
at times.
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(また,これほど流暢に英語を話す人でも,かつては苦しむことがあったということを知るのは何より
のことです。)
Yuji:それでは私たちの会話をもう一度,聞いてください。
[*REPEAT]
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Yuji: Yes, we hope that you enjoyed your vacation, and that you got a lot of New Year’s money.
Peter: And we hope that continuing to improve your English is one of your New Year’s
resolutions.
Yuji: OK. In honor of the New Year, we’d like to do something a little different this time.
Peter: Yes, instead of our usual format, we want to bring in a special guest and talk with her
about her English learning experience. And to begin with, we’ll let her introduce herself.
Chika: Hello, everyone. My name is Chika and I am a graduate student (大学院生) in the
Graduate School of the Department of Letters (文学研究科) at Senshu University(専
修大学).
I am originally from Niigata Prefecture, which is famous for its rice,
snow, and ski resorts.
Yuji: And what do you study at graduate school, Chika?
Chika: I’m studying Educational Linguistics with Prof. Longcope. We talk a lot about how
language is used in society and in education.
Peter: OK, now that the listeners know a little about who you are, let’s move on to your English
learning experience. When did you first start learning English?
Chika: Well, when I was young, I never went to any English conversation school or anything like
that. So I didn’t really start learning English until I got to junior high school.
Yuji: And since English only started to be taught as a school subject in the 5th and 6th grades of
elementary school a few years ago, you wouldn’t have had any English classes before junior
high school, of course?
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Chika: Exactly. And then when I was a second year student in junior high school, I took the
EIKEN test for the first time.
Yuji: What grade did you take?
Chika: I’m not really sure, but I think it was Grade 4.
Peter: OK, now, when you first started learning English, what kind of things did you do to learn
it?
Chika: I started by doing simple things: mainly working on my English pronunciation and
working on writing English letters.
In my English classes I learned grammar and used a special notebook to learn how to
write English letters correctly.
Yuji: Did you do anything in particular to learn vocabulary?
Chika: I used to use vocabulary books to learn new words. I would write down the meaning of
the word five times in order to remember it. And then I would quiz myself to make sure
that I remembered them correctly.
Yuji: When did you first become really interested in English and what got you interested in it?
Chika: One of the first things that got me interested in English was pop music. I really liked
listening to pop music in English, and still do, and when I found a song that I liked, I just
listened to it over and over.
After I remembered the music and the sounds of the words, I checked the lyrics and tried
to understand what the song was about. I used to buy CDs, and usually they had the
English lyrics and Japanese translations too.
Peter: You know, that’s a great way to learn English: find something that you’re interested in and
read about it or listen about it in English. We’ve always said that the best way to improve
your English is to use it, and one way to do that is to find something that you’re interested
in, music, sports, or something else, and explore about it in English.
Was there anything else that got you interested in English?
Chika: I think at the time I was really interested in American pop culture. I liked pop music, as I
said, and I also remember really liking American cartoons at that time as well.
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Yuji: Was there anything else that you recall about your initial interest in English?
Chika: Well, I remember that when I was in the first year of junior high school, my parents
hosted an exchange student from America for about a week—the exchange program was
run by our town.
At the time, though, I couldn’t really speak English at all, and so couldn’t really talk with
the exchange student. In fact, I remember my mother worked hard to try and understand
him, but it was really difficult for her. In the end, though, this experience was another
reason that I got really interested in learning English.
Yuji: Was there anything about learning English in high school that you particularly remember?
Chika: Mainly I remember us working on translating from Japanese to English and from English
to Japanese. Also, we learned a lot of grammar.
Peter: Did you focus a lot on entrance exams at that time?
Chika: Yes. It’s a traditional school, so, of course, we spent a lot of time focusing on entrance
exams in English classes and we learned a lot about grammar and vocabulary.
Actually, for a while in high school I started to lose interest in learning English. English
class became more difficult, and I started to lose my motivation for learning it. Obviously
that didn’t last, and I re-gained my interest in English.
Peter: How did you re-gain your interest? Can you tell us a bit about that?
Chika: Actually I re-gained my interest after I entered Senshu University. As an undergraduate
student, I met a lot of native English speakers, and a lot of Japanese professors who were
fluent in English.
I also met a number of older students who were excellent English speakers. In many
classes, I had to speak English and also write in English. All of this inspired me to start
studying English again.
Yuji: I understand that you then went to the University of Nebraska for a year. Can you tell us all
a little about that?
Chika: While studying at Senshu University, I became interested in studying abroad. Then I
decided to go to Nebraska for a year. Nebraska is located in the middle of the US and is
famous for corn and its college football team. During my year there, I was living in
Lincoln, which is the capital city of Nebraska.
Peter: Senshu University has exchange programs with a lot of foreign colleges and universities.
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Why did you decide to go to Nebraska?
Chika: Well, I had met and become friends with a number of University of
Nebraska students while I was at Senshu, so I thought that would be a good place to go to
improve my English.
Yuji: What were some of the challenges that you faced while you were in Nebraska?
Chika: One of the challenges was my L and R pronunciation. But it wasn’t that people couldn’t
understand what I was saying, because usually they could understand me just from what
we were talking about.
Peter: Sure. For example, if you said something like, “I can’t see, could someone please turn on
the right?” it wouldn’t matter that you made an l/r mistake, everyone would be able to
understand what you were trying to say.
Chika: Exactly. But at the same time, my friends would sometimes kindly point out my mistakes
and help me work on the pronunciation problem, and that really helped me to improve in
that area.
Yuji: What about any challenges that you had with how language was used?
Chika: That’s a really interesting question. Of course one of the major uses of language is to build
and maintain friendships with other people, and one way that people in America,
especially college-age people, do this is by debating or arguing about things.
Peter: Right. I completely understand. Even here in Japan, when I’m speaking informally with
other Americans, I don’t care that the other person doesn’t agree with me about
something. Instead, I’m happy that that person knows as much about the topic as I do
and is as passionate about it as I am. For example, I love baseball, and I’d be more likely
to be friends with a person who disagreed with me but had a deep understanding of
baseball than someone who agreed with me but had a superficial understanding of
baseball.
Chika: Exactly. But this was difficult for me because people would ask me what I thought about
things like politics, movies, or music, and they would want to debate about them, but I
didn’t always want to have those kinds’ conversations. Always arguing about things would
sometimes get a little stressful for me.
Chika: Another thing that I had difficulty with was talking on the phone
because you can’t use gestures or facial expressions to understand what people are
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saying, so listening becomes harder.
Another difficulty is knowing how to end the phone call. When I speak on the phone in
Japanese, I can tell when the other person is ready to end the conversation because of
the way they are speaking and what they are saying, but those things are different in
English, and I wasn’t familiar with them.
Peter: I know what you mean. I have some of the same difficulties talking on the phone in
Japanese.
Chika: Sometimes I would also have difficulty speaking with a group of friends. When I was
speaking only with one person, that wasn’t too much trouble, but if I was with two or
three people, or more, I would sometimes have trouble following along.
Usually the trouble I had was because the topic of conversation was something I didn’t
know well.
Yuji: What were some of the positive experiences that you had? Things that gave you more
confidence in your English ability.
Chika: Well, when I first got there, of course I had both ups and downs in my confidence in my
ability to use English. But I remember in particular feeling a lot of confidence when I
went to a restaurant and the waiter or waitress understood me without my friends
needing to explain to them what I wanted.
Peter: I can totally understand that. I know that some times I’ve gone to a restaurant in Japan
and the waiter or waitress will have trouble understanding me, and even if one of my
friends tells me that what I said is fine, I will still feel that I have a problem.
Chika: Right. And often it’s not your fault that they do not understand you, but it always makes
you feel a little bad. So when they DO understand you, it makes you feel even better.
Chika: Another time was when a woman on a bus started to speak with me. We took the same
bus from the same bus stop almost every day, and then one day when she realized that I
spoke English, she started to talk to me. That really made me feel good and gave me more
confidence in my English.
Yuji: So, since coming back from Nebraska, how do you use English in your daily life?
Chika: In general, I’ve been trying to speak English as much as possible in my daily life. Usually
when I use English, I’m speaking with one or more people who do not speak Japanese,
but, of course, at least some of the people whom I’m speaking with speak Japanese.
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Chika: I’ve found that speaking English in a meaningful way, whether to non-Japanese speakers
or Japanese speakers, is the best way to practice and improve my English.
Peter: OK. Do you do anything else?
Chika: Actually, I do a lot of things. I like to watch TV-shows and movies in English, and when I
do, I try to turn off the subtitles, so I’m focused more on understanding the English.
And, I use English in a lot of the classes that I take. Usually, I need to read research
articles in English, but I also take classes where we discuss important issues in English as
well. And I also read English newspapers and English novels.
Chika: Something that I do in relation to learning vocabulary is when I’m reading and I find
words that I don’t know, I create flashcards of those words.
Finally, I use English with social networking sites, like Facebook and Twitter.
Yuji: Well, I hate to say this, but our time is almost up, Chika, thank you very much for taking the
time to come and speak with us about your English learning experiences.
Chika: You’re very welcome. I hope that your listeners got something out of it.
Yuji: I’m sure they did. It’s good for them to hear some success stories and what they can achieve
if they stick with it.
Peter: And it’s also good for them to hear that even very fluent speakers like you have struggled
at times.
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■Closing Message
Yuji: All right. That’s all the time we have today.
今回の「英語チップス」のお味はいかがでしたか。
Peter: But don’t forget we’d love to hear from you. So if you have a question or a comment,
please send us an e-mail by using the “question form” or 質問フォーム on the Eiken
Podcast Website. You can access that website at www.eiken.or.jp/podcast.
(私たちが,皆さんからのお便りを心待ちにしているのを忘れないでください。もし質問や感想があれば,
英検のポッドキャストのウェブサイトにある質問フォームを使って私たちに E メールを送ってください。
ウェブサイトは www.eiken.or.jp/podcast からアクセスできます。)
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Yuji: Right. 「よろず相談コーナー」は英検 Podcast の質問フォームを利用してくださいね。繰り
返します,URL は www.eiken.or.jp/podcast です。
Peter: So let us know what you’re thinking or what is difficult for you.
(皆さんの考えていることや詰まっている点などを私たちに教えてください。)
Yuji: ALSO take this chance to practice your self-introductions. In your e-mail, tell us in English
of course what your name is and where you’re from. Because remember …
(また「よろず相談コーナー」を利用して,自己紹介を練習するのもいい機会になりますよ。皆さんのお
名前とご出身を,英語を使ってメールで教えてください。次のことは忘れないでくださいね…)
Peter: … if you want to LEARN English …
(英語を本当にモノにしたいのなら…)
Yuji: … you need to USE English.
(使わないとダメなんです。)
Peter: So have a nice month.
(それでは素敵な 1 か月を。)
Yuji: And we’ll see you next time on …
(そしてまた次回お会いしましょう…)
Y & P: “Eigo Chips from Eiken”!
(「英語チップス from 英検」で!)
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☆講師陣プロフィール☆
田邉 祐司 (Yuji Tanabe)
専修大学文学部英語英米文学科教授・学科長、同大学院文学研究科教授。博士(教育学)。公立高
校勤務の後、予備校、短大などを経て現職。NHK ラジオ「基礎英語 1」元講師。主な著作には、
『太郎と博士のビジュアル英単語帳』(NHK 出版)、『1 日 3 分「脱日本人英語」レッスン』(朝
日新聞出版)などがある。『Asahi Weekly』(朝日新聞社)では「ニュース英語の森を歩く
Wordsmith’s workshop」を連載中。
ブログ:「常時英心:言葉の森から」
(http://d.hatena.ne.jp/A30/)
ロンコープ ピーター(Peter Longcope)
専修大学文学部英語英米文学科および同大学院文学研究科准教授。アメリカ・ニューヨーク州に
あるコールゲート大学で学士号を取得(哲学・教育学)。その後、アイビーリーグのペンシルベニ
ア大学で修士号(TESOL)と博士号(教育言語学)を取得した。専修大学に着任する前は、京都
大学、名古屋大学に勤務。研究テーマは第二言語習得学と第二言語教育学、特に第二言語習得の
社会言語学と内容言語統合学習で、その分野での論文多数。
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