「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法

「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法施行規則の一部を
改正する省令(平成二十八年経済産業省令第八十四号)附則第七条第二号及び第四号の規定
に基づき、経済産業大臣が別に告示する一般送配電事業者及び再生可能エネルギー発電設備
の種類を定める件(案)」に関するパブリックコメントについて
(意見募集の概要)
平成29年3月
資源エネルギー庁
省エネルギー・新エネルギー部
新エネルギー課
第190回通常国会において、電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する
特別措置法(FIT法)等の一部を改正する法律(平成28年法律第59号。以下「改正法」
という。)が成立しました。
改正法により、発電事業の適切性を担保するため認定制度を変更する等の措置を講ずるこ
とに伴い、改正前のFIT法に基づいて認定を受けた再生可能エネルギー発電事業者のうち、
本年3月31日までに電力会社等と接続契約(発電設備と電力系統を接続するための工事費
負担金額についての契約)を締結していない者は、改正法の施行日(本年4月1日)をもっ
て認定が失効することとなります。
ただし、改正法附則第5条及び第6条の規定により、本年3月31日までに接続契約を締
結するために十分な期間が確保されなかった者については、一定期間、認定失効を猶与する
ための措置が設けられています。
北海道電力管内においては変動性電源である風力発電設備が大量に導入されることが見
込まれており、北海道電力が保持する調整力のみでは同電力管内の電気の安定供給に支障が
生ずるおそれがあったため、北海道電力において対応策が検討されていたところですが、こ
の検討の期間においては、接続契約の締結を行うことができない状況にありました。
その後、本年3月7日に開催された国の審議会(総合資源エネルギー調査会 省エネルギ
ー・新エネルギー部会 系統ワーキンググループ)において北海道電力の対応策案について
審議が行われ、了承され、北海道電力管内における再生可能エネルギー発電事業者が接続契
約の締結に向けた手続に入ることが可能となりました。他方、再生可能エネルギー発電事業
者と北海道電力との接続契約の締結までの期間を勘案すると、相当な期間を要することが明
らかとなりました。
改正法附則第6条の規定を実施するため、北海道電力が講ずる対応策の対象となりうる再
生可能エネルギー発電事業者に対し、認定失効が猶与される措置を講ずる必要があることが
同審議会を経て確認されたため、本件に関してパブリックコメントを行います。
なお、この措置は、改正法の施行日前に講じておかねばならないことから、意見提出期間
を短縮して意見募集を行うこととします。
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改正法附則第6条第1項の規定に基づき、接続の同意を得るために必要な手続その他の行
為であって、相当の期間を要するものとして経済産業省令で定めるものを行っている場合に
は、その行為が終了した日の翌日から6ヶ月間は、現行制度の下での手続を保証する旨の規
定が設けられています。
この省令で定める行為としては、以下のものを位置付ける予定としています。
(1) 電源接続案件募集プロセス(いわゆる系統入札プロセス)等、電力広域的運営推進
機関又は一般送配電事業者によって行われる特別高圧の電力系統の増強工事に係る費
用を共同で負担する者を決定するためのプロセスにおいて行われるもの
(2) 経済産業大臣が別に告示する一般送配電事業者によって行われる、会社間連系線を
介して他の一般送配電事業者の供給能力(調整力)を確保するための措置(経済産業大
臣が別に告示する種類の再生可能エネルギー発電設備により発電された電気に係るも
のに限る。)を利用できる者を決定するためのプロセスにおいて行われるもの
(3) 電力広域的運営推進機関によって行われる、リプレース案件系統連系募集プロセス
において行われるもの
(4) 電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法施行規則(平
成24年経済産業省令第46号)第14条第1項第11号に基づき指定を受けた指定電
気事業者のうち、経済産業大臣が別に告示する一般送配電事業者との接続に係る契約で
あって、次のいずれかの条件が付されるものについて、当該一般送配電事業者が接続す
るかどうかの回答を行うまでの間に行われるもの
① 当該一般送配電事業者の周波数維持に支障が生ずるおそれがある場合に、当該一般
送配電事業者の指示に従って解列措置を講ずること。
② 発電設備の近隣に蓄電池等を設置すること等、当該一般送配電事業者の周波数維持
に資する措置を講ずること。
このうち、(2)の経済産業大臣が別に告示する一般送配電事業者及び再生可能エネルギ
ー発電設備として、北海道電力株式会社及び風力発電設備を定め、(4)の経済産業大臣が
別に告示する一般送配電事業者として、北海道電力株式会社を定めることとします。
(以上)
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