推進・進行管理 6

第
6
章
推進・進行管理
1 計画の推進
本計画を実現性のある計画とするために、市民、事業所、行政及び研究機関が協働して計画を推進し
ていくための体制や役割、進行管理方策等を示します。
また、
計画策定後の事業推進に係る財源確保や市の財政負担最小化を図るための方向性を整理します。
❶ 松本市環境審議会
松本市環境審議会は、本計画の取組みについて毎年度の進捗を確認します。本計画の見直しに当たっ
ては、本市の再生可能エネルギーに関する必要な取組み等について協議します。地域の活性化等に資す
る計画を提案し、再生可能エネルギー地産地消の推進を図ります。
❷ 各主体のパートナーシップによる推進組織
本計画の推進母体として、市民、事業者、各種専門家、NPO、学識経験者、行政等で構成された各主体
のパートナーシップによる推進組織を設置し、同組織の活動を通じて計画の推進を図ります。計画の推
進に当たっては、市民や事業者等との連携強化を図り、各主体の役割分担を検討するとともに、情報提
供等を通じた市民等との協働の仕組みづくりを行い、事業の効率的 ・ 効果的な推進に努めます。
❸ 市民等の参加と協働の仕組みづくり
本計画で定める再生可能エネルギー地産地消の推進に当たっては、市民や事業者等との連携強化を図
り、行政と市民や事業者との役割分担を検討するとともに、情報提供等を通じた市民等との協働の仕組
みづくりを行い、事業の効率的 ・ 効果的な推進に努めます。
❹ 長野県、周辺自治体等との連携 ・ 協力
施策の推進に当たり、市域を超えた広域的視点から検討が必要な課題については、長野県や周辺自治
体と連携・協力して取り組みます。
❺ 地球温暖化防止活動推進員等との連携 ・ 協力
市は、
「地球温暖化対策の推進に関する法律」に基づいて任命されている地球温暖化防止活動推進員や、
地球温暖化防止の理念の普及と機運の醸成を目的として設立された松本市地球温暖化防止市民ネット
ワーク等と連携し、各主体への普及・啓発や地球温暖化対策に関する助言 ・ 相談、人材育成、調査 ・ 研究
を推進します。
73
6章
第
推進・進行管理
❻ 産官学民の連携 ・ 協力
施策の性格に応じて、学術・教育機関、NPO 等と連携 ・ 協力し、本計画を推進します。
また、産官学民の連携により、各主体への普及・啓発や設備導入に関する助言 ・ 相談、人材育成、最新
技術の調査、将来技術の研究を推進します。
❼ 各種行政計画との連携 ・ 調整
本計画は、本市における再生可能エネルギーの導入及び地産地消に向けた基本計画であり、他の行政
計画においても再生可能エネルギーの導入に関連する部分については、この計画の基本的な方向に沿っ
て策定 ・ 推進することになります。必要に応じて連携・調整及び見直しを図ります。
❽ 計画や取組みの適切な広報 ・PR
市民や事業者に対して、本計画の内容や取組みを周知するために、様々な手法を通じて、取組みの成
果を積極的に広報 ・PR します。そして取組意欲の向上、取組みの輪の裾野の拡大に努めます。
松本市
環境審議会
松本市
市民・事業者
市民
事業者
市民・事業者・研究機関
市の協働
パートナーシップ
推進組織
(事務局)
環境政策課
庁内各課
関係機関
学術・教育機関
NPO、市民団体
長野県、周辺自治体等
地球温暖化防止活動推進員
松本市地球温暖化防止市民ネットワーク 等
図6-1 本市の再生可能エネルギー地産地消推進対策の推進体制
74
2 計画の進行管理
計画の進行管理に当たっては、PDCA サイクルにより継続的な改善を図っていきます。
❶ 点検 ・ 評価及び公表
毎年度の再生可能エネルギー導入状況や施策の進捗状況・目標の達成状況の評価 ・ 分析の結果等を、
パートナーシップ推進組織と松本市環境審議会に報告するとともに、年次報告書や市ホームページ等を
通じて公表します。
寄せられた提案や意見を踏まえ、施策や取組みへの反映について検討します。
❷ 計画の見直し
本計画は、5 年ごとの松本市地球温暖化対策実行計画の改定に合わせ、本市を取り巻く環境や社会情
勢の変化等を踏まえ、市民や事業者等の意見を反映させながら、施策や目標等の見直しを行います。
また、上記に限らず、国の動向や対策技術の開発・普及等を踏まえ、必要に応じて計画を見直します。
3 財政的課題への対応
計画の推進に際して直面する最も現実的な課題は、財政的な課題と考えます。
市は、限られた財源の中で効率的かつ着実に計画を推進するため、以下に示す方策を検討し、財源確
保及び市の財政負担軽減を図り、 円滑な計画推進を財政面から担保するように努めます。
❶ 民間資本の有効活用
市民出資による共同発電事業や、ESCO 事業、民間企業による基金への寄付等の社会経済的に合理
的な仕組みを通じた民間資本の有効活用を検討します。
❷ 補助・支援制度の活用
事業の実施 ・ 推進に必要な財源を確保するため、国や関係機関等における再生可能エネルギー対
策や地球温暖化対策等に関する補助制度や支援制度の情報を幅広く収集し、積極的に制度の活用を
図ります。
75