建設工事等における入札契約制度の改正について(埼玉県)

入 第 1498号
平成29年3月8日
一般社団法人建設コンサルタンツ協会関東支部支部長
様
埼玉県総務部入札課長
(公印省略)
建設工事等における入札契約制度の改正について(通知)
県の公共調達改革の推進につきましては、日頃格別の御協力をいただき、お礼申し上
げます。
さて、下記のとおり埼玉県建設工事請負一般競争入札執行要綱等の改正を行いました
ので、参考にお知らせします。
なお、貴協会の会員等については、貴職から周知をお願いします。
記
1
改正する要綱等
(1)埼玉県建設工事請負一般競争入札執行要綱
(2)埼玉県建設工事請負一般競争入札(事後審査型)試行要綱
(3)埼玉県建設工事請負等指名競争入札執行要綱
(4)埼玉県建設工事請負等競争入札参加者心得
(5)埼玉県建設工事請負等の特定調達契約に係る一般競争入札執行要領
(6)埼玉県建設工事請負等の特定調達契約に係る一般競争入札参加者心得
(7)設計業務等の受託者又は当該受託者と資本若しくは人事面において関連がある
者の入札への参加を制限する運用基準【新規】
2
改正の概要
(1)入札に参加する者に必要な資格として健康保険、厚生年金保険及び雇用保険に
事業主として加入している者(適用が除外されている者は除く)であることを要
綱等に追加します。
(2)対象工事に係る設計業務等の受託者(発注者が入札公告又は指名通知で明示し
た者)又は当該受託者と資本若しくは人事面において関連がある者の対象工事の
入札への参加制限を要綱等に追加します。(概要は別紙参照)
3
4
適用日
平成29年4月1日から施行します。
その他
改正後の要綱等は、埼玉県総務部入札課ホームページ「入札・契約事務関係例規集」
(http://www.pref.saitama.lg.jp/a0211/kitei.html)から御覧いただけます。
担当:入札課 企画・公共調達改革担当
電話:048-830-2723、2734
別
H29.4.1 から競争入札において【対象工事に係る設計業務
等の受託者又は当該受託者と資本若しくは人事面におい
て関連がある者】の入札を禁止します。
埼玉県
1
総務部
入札課
適用する入札
建設工事の競争入札に適用する。
2
対象業務
入札に付する当該建設工事の設計金額算出に係る全ての詳細設計に関する業務(以下
「対象工事に係る設計業務等」という。)を委託したもの。
【対象となる詳細設計の例】
道路詳細設計、橋梁詳細設計、建築、電気、機械に係る実施設計等
3
設計業務等の受託者
公正、公平な競争入札が阻害されると発注者が判断し、対象工事に係る設計業務等の
受託者として入札公告又は指名通知等(以下「入札公告等」という。)に明示した者
4 参加を制限する事項
(1) 対象工事に係る設計業務等の受託者(受託者が設計共同体である場合においては、
当該設計共同体の各構成員。以下「設計業務等の受託者」という。)又は当該受託
者と次のアからウのいずれかに該当する者(以下「関連がある者」という。)の対
象工事への入札を禁止する。
ア 資本関係
次の(ア)又は(イ)のいずれかに該当する場合。ただし、子会社(会社法第2条第3
号に規定する子会社。以下「子会社」という。)又は子会社の一方が更生会社(会社
更生法第2条第7項に規定する更生会社。以下「更生会社」という。)又は民事再生
法第2条第4号に規定する再生手続が存続中の会社等(会社法施行規則第2条第3項
第2号に規定する会社等。以下「会社等」という。)である場合を除く。
(ア) 親会社(会社法第2条第4号に規定する親会社。以下「親会社」という。)と
子会社の関係にある場合
(イ) 親会社を同じくする子会社同士の関係にある場合
会社法 第2条(抜粋)
三 子会社 会社がその総株主の議決権の過半数を有する株式会社その他の当該会社がその経営を支配して
いる法人として法務省令で定めるものをいう。
四 親会社 株式会社を子会社とする会社その他の当該株式会社の経営を支配している法人として法務省令で
定めるものをいう。
会社法施工規則 第2条(抜粋)
3 二 会社等 会社(外国会社を含む。)、組合(外国における組合に相当するものを含む。)その他これらに準ずる
事業体をいう。
イ 人事関係
次の(ア)又は(イ)のいずれかに該当する場合。ただし、(ア)は会社等の一方が更生
-1-
紙
会社又は民事再生法第2条第4号に規定する再生手続が存続中の会社等である場合
を除く。
(ア) 一方の会社等の役員が他方の会社等の役員を現に兼ねている場合
(イ) 一方の会社等の役員が他方の会社等の会社更生法第67条第1項又は民事再
生法第64条第2項の規定により選任された管財人を現に兼ねている場合
役員とは次の者とする。
1 会社等の代表権を有する取締役
2 取締役(社外取締役を含む。ただし委員会等設置会社の取締役を除く。)
3 委員会等設置会社における執行役又は代表執行役
4 名称が異なっても1から3のいずれかの職務権限等に該当する者
ただし、監査役、執行役員は役員としない。
ウ その他
上記ア及びイ以外で上記ア又はイと同等な資本関係又は人的関係がある者と発注
者が判断した場合
(2) 対象工事に係る設計業務等の受託者又は当該受託者と関連がある者が対象工事へ
の入札に参加した場合、公平、公平な競争入札が阻害されると判断し対象工事に係
る設計業務等の受託者又は当該受託者と関連がある者が行った入札を無効とする。
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入札を無効とする例
ア A社(又はC社)は、B社(設計業務等の受託者)と資本若しくは人事面におい
て関連がある者のため、A社及びC社が行った入札は無効とする。
イ D社は、E社(設計業務等の受託者)と資本若しくは人事面において関連がある
者のため、D社が行った入札は無効とする。
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