おとな り| Interview エリックさん愛用のピッコロトランペット、トランペット、 フリューゲンホルン(右から) 。多いときには 50 本も のトランペットを所有し、使い分けていたこともあるそ う。エリック・ミヤシロモデルのトランペットもある 1963 年、アメリカ・ハワイ州生まれのト ランペット奏者。高校卒業後、バークリー 音楽院に入学し、在学中からミュージシャ ンとして活 躍。1989 年に来日以 来 27 年。1995 年には日本の一流演奏家を集 めて、自身のビッグバンド「EM バンド」を 結成。日本中で演奏会を行い、2000 年 にはファーストアルバム「Kick Up」をリ リース。著名なアーティストたちからの 信頼も厚い。10 年程 前から世田谷在住 Prof ile になり、癒やしを感じてくれたらい がってるかい 〟と観客に聞いたり んです。よくライブ会場で〝盛り上 いなと、そんな思いで演奏している 年齢を重ねた人生経験が 音に味と深みを与える くことが大事」 。さらに、 「若い時に せん。少ない息を効率的に使って吹 らい大切で、肺活量は関係ありま トでは唇が第2の楽器といわれるぐ 必要かと聞いてみると、 「トランペッ そんなイメージから、さぞ肺活量が の直線的で力強い音が鳴り響いて… 吹奏楽やジャズの演奏会では、一 番の盛り上がり部分をトランペット はいえない」ときっぱり。 が大切。自己満足の演奏はプロと き手がどう感じ受け止めてくれるか によって曲を変えるのだそうで、 「聴 リックさんはその日の聴き手の反応 分の可能性に蓋をしてはいけないと らできないとか、やらないとか、自 た。僕はその方に会って、何歳だか た〟 と言ってくれた笑顔がすてきだっ て楽しかったよ、習いにきて良かっ ど、 〝いろいろな思い出がよみがえっ 習して、上達の速度は遅かったけれ そうです。 好きな曲を一生 懸 命 練 後はそんな思い出を封印してきた でラッパを吹かれていたそうで、戦 戦地に兵隊を送り出す時の音楽隊 せがありました。その方は幼い頃、 ランペットを習いたいという問い合わ 聴いてくださった 代の方から、ト いぶん前のことですが、僕の演奏を の散歩や奥さまとのランチをもっと たまのお休みには、大好きな世田谷 良い音楽、良い音を追求し続け るエリックさん、今後の目標は? 「被災地での演奏も継続していきた エリックさんのお話を聞いているうちに、何と しても生の演奏を聞いてみたい、ビッグバンド の圧巻のパフォーマンスを見たいと強く思いま した。きっと TV や CD では感じられないくら いの衝撃を受けるのではないでしょうか。世田 谷にはたくさんのミュージシャンのお仲間が住ん でいらっしゃるとの事でしたので、SETAGAYA ビッグバンドができたらステキですね。ぜひ世 田谷で演奏会をしてほしいです。 (幡本) もっと楽しみたい、とか。 はパワーとテクニックだけでどうに 教わった気がしました」 。 ら僕は変化し、柔軟さを失わない いですし、機会があれば小中学生 みを与えてくれると思います。だか よう心掛けている」 。そしてこんな インタビューを終えて 70 の吹奏楽の指導もしたい」 。そして、 ともにその人生経験が音に味と深 かしようと思いがちですが、年齢と 奏する自分たちだよね(笑) 」 。エ 盛り上げなくてはならないのは、演 は違うんじゃないかなと思っている。 する場面があるでしょ。僕は、それ !? エピソードを話してくれました。 「ず 5 エリック・ミヤシロさん
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