【 】きれいな水を保つ取組み(=質の保全)の取組み

県からの情報
最近では人が食べる主食用のお米の消費量が減ってき
ていて、そう簡単に増やすことができません。そこで、
牛などが食べるお米(飼料用米)を作る水田の面積を
増やしたり、お米を作らない時期に水田に水をためる
取組み(湛水)を広げ、地下水を増やしています。
【 】きれいな水を保つ取組み(=質の保全)の取組み
① きれいな水を保つために、染み込む場所の土(地層)
<湛水の取組>
を「きれい」に保つ取組みを、熊本県では「くまもとグリーン農
くまもとグリーン農業
業」と呼び、推進しています。くまもとグリーン農業とは農産物
表示マーク
を育てるための土づくりを農家がしっかりと行い、化学肥料や農
薬の使用をできるだけ減らした取組みです。
例えば、化学肥料を減らすために土の健康診断を行い、足りな
い肥料だけを与えたり、農薬を減らすために害虫の敵となる天敵
を畑で飼育したりする取組みがあります。
くまもとグリーン農業の農産物には、麦わら帽子のくまモンの後ろに四つ葉のマークがついて
いて、区別することができます。
② 牛や豚、鶏などの糞や尿などの家畜排せつ物を使って質の良い堆肥を作り、それらを県全体に
広げる取組みを行っています。堆肥には養分が含まれているので肥料の量が少なくて済み、また
質の良い堆肥は土もやわらかくなって農産物が良く育ち、地下水を汚しにくくなります。県内に
は家畜を飼う畜産業が盛んな地域とそうでない地域があるので、堆肥を県内で流通させて資源を
有効に活用しています。
私たち消費者の役割
平成27年4月に、熊本県は全国で初めて「地下水と土を育む
農業推進条例」を作りました。県民みんなで熊本の地下水と土を
守っていくための決意表明です。
地下水と土を育むのは農家ばかりではありま
せん。私たち消費者にもとても大切な役割があ
ります。それは、
「地下水と土を育む農業」に
よって作られた農産物を積極的に購入して、そ
の取組みを支えることです。
私たちが、地下水と土を育む農産物である「くまもとグリーン
農業の農産物」や飼料用のお米を食べて育った「えこめ牛」等を
購入し食べることが、県民全体で熊本の地下水と土を未来へ引き
継いでいくことにつながっていきます。
−9−
<地下水と土を育む農畜産物>