資料2-2-1 国土交通省説明資料(分割版1) (PDF形式:901KB)

資料2-2-1
(国土交通省)
社会資本整備における
ストック効果の向上について
平成29年3月6日
国土交通省
Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism
ストック効果最大化に向けた提言のポイント
基本的な考え方
これからの社会資本整備においては、ストック効果「最大化」戦略を確立。
① 「効果が出る」から「効果を出す」へと発想を転換
② 「賢く投資・賢く使う」の徹底 ⇒ ストック効果の「見える化」さらに「見せる化」へ ⇒ 「フィードバック」 というサイクルの確立
具体的施策
事業の効果的実施
「賢く投資・賢く使う」の徹底
ストック効果の「見える化・見せる化」
(1)「賢く投資」(投資面の工夫)
(2)「賢く使う」(施設運用面の工夫)
(1)幅広い効果の把握
・民間投資の誘発
・施設の利用効率の向上
・事後評価等の充実
- 企業の事業活動に合わせた事業実施スケ
ジュールの調整 等
・複数事業の一体的実施
- 複数施設の配置計画の工夫 等
・ハード・ソフトの総動員
- 道路整備に伴う事業地周辺における規制
緩和 等
・小さな投資で大きな効果
- 既存施設の機能を高める追加投資 等
・新技術の活用
- ICTを活用した先進的モニタリングシステムの利
用 等
- 需要状況に応じた継続的な運用の見直し
- 施設の運用によって得られるデータの活用 等
- 効果を高めた「工夫」の実績や、さらに高める対応策等のレッスンの把握
- 事後評価等での、発現した多様なストック効果の客観的・定量的な把握
・ビッグデータ、アンケート等の幅広い情報の活用
・施設の高度化、多機能化の推進
- PPP/PFIの手法による施設の高付加価値化
- 未利用資源の活用 等
・ビッグデータの活用
- 行政機関や民間事業者が保有する情報、ビッグデータの積極的な活用
- データの所在、活用方法等の整理
(2)誰にでも分かりやすい伝え方へ
- ビッグデータによる施設利用の状況の可視化・分析 等
(3)「賢く投資・賢く使う」の条件整備
・事業計画、完成見通し等の情報開示
- 計画のビジュアル化など分かりやすく、かつタイムリー
な情報発信 等
・地域における協力・連携体制構築
・情報の分かりやすい形での提供
- 事例集の作成やアーカイブ化により、分かりやすく解説・紹介
・相手に応じた伝え方の工夫
(3)経済分析手法の活用に向けた検討
・帰着ベースの分析手法等による効果の「見える化」
- SCGE分析※の試験的実施
・行政手続の円滑化の推進
※空間的応用一般均衡(Spatial Computable General Equilibrium)分析。
受益者側の視点で便益を評価する一手法。
事業へのフィードバック
ストック効果の高い事業への重点化に向けたマネジメントサイクルの確立
○「見える化」で得た知見(工夫・効果・レッスン)の活用
- ストック効果の計測に必要なデータ類の整理
- 工夫・効果・レッスンの蓄積、インデックスを付したアーカイブやマニュアルの作成、横展開
○人材の育成
- 「効果が出る」から「効果を出す」へ職員の意識転換
1
「賢く投資・賢く使う」の徹底
~民間投資の誘発~
○事業の完成見通しの積極的な開示、地域における連携体制の構築等により、計画的な民間投資
を誘発
例:圏央道
例:東海環状自動車道
平成29年2月26日開通
久喜白岡JCT
関広見IC
東海環状自動車道
(西回り)
(高富IC)
東海環状自動車道
(東回り)
H31年度
茨城県
埼玉県
つくばJCT
■大型物 流施設等の
従業者数の 推移
■大型物流施設等の立地
の推移
(件)
(伸び率 )
1,500
1,468
(人)
1.3
90,000
1.2
80,000
(伸び率 )
1.3
86,984
鶴ヶ島JCT
1,400
(大野・神戸IC)
1,376
千葉県
H31年度
78,435
1.2
1,300
大垣西IC
東京都
養老JCT
H29年度
中央道
八王子
JCT
(養老IC)
1,100
(大安IC)
海老名JCT
東員I
C
H28.8.11開通
工業団地に立地した自動車関連企業
数
(H13年以降)
鈴鹿地区
5社以上
3~4社
1~2社
豊田地区
1
出典:総務省
釜利谷JCT
GLP厚木
ランドポート八王子II
H25.12立地 延床約10.7万㎡
H28.9立地予定 延床約3.7万㎡
ロジスクエア久喜
H28.6立地 延床約4.4万㎡
平成26年
■法人住民税の推移
250
200
150
100
○岐阜県の有効求人倍率 50
が1.51(全国3位)に
0
上昇。
(伸び率)
1.23
0.93
71
19
71
東回りには
56社が立地
63
0.60
71
1.4
400
○沿線自治体の大型物流施設等は、5年間で
約90件増加、従業者数は、約9,000人増加
○法人住民税が約150億円増加
○固定資産税(家屋)が約60億円増加
(億円)
経済センサス
(伸び率)
1.3
1,142
1.8
1,081
1.4
1.2
1
1.0
900
約150億円増加
1.1
1
約60億円増加
0.6
平成21年度
1.1
1,000
375
300
200
0
0.00
平成26年
1.4
1.80
1.20
0.9
出典:総務省
1,100
(有効求人倍率)
1.51
1
1,200
528
東回り全線
工事着工
1.0
■固定資産税(家屋)
の推移
500
○東海環状沿線工業団地
に自動車企業が63社
立地。そのうち、東回り
は56社が立地し自動
車産業が集積。
1.1
50,000
0
経済センサス
(億円)
自動車組立工場
東回り開通
(H17.3)
60,000
平成21年
600
(企業数)
1.1
約9,000人増加
約9,000人増加
0.9
平成21年
茅ヶ崎JCT
1.0
0
1,000
豊田東JCT
新四日市
JCT
1.1 70,000
約90件増加
神奈川県
H30年度
1.1
1,200
平成26年度
出典:総務省 地方財政状況調査
800
0
0.9
平成21年度
平成26年度
出典:総務省 地方財政状況調査
H12年末 H17年末 H27年5月
出典:【企業数】自治体調査結果
【有効求人倍率】厚生労働省「一般職業紹介状況」
沿線自治体全体
沿線自治体全体の伸び率(対H21比)
関東(1都4県)全体の伸び率(対H21比)
2