添付文書

※※2012 年1月改訂(第7版、添加物変更に伴う改訂)
※2009 年9月改訂
日本標準商品分類番号
高アンモニア血症用剤・生理的腸管機能改善剤
873999
872359
※
貯
法
【禁
22100AMX01613000
※ 薬価収載
2009年9月
販売開始
1995年9月
(ラクツロース製剤)
室温保存
使用期限
※ 承認番号
3年(外箱に記載)
忌(次の患者には投与しないこと)】
2 . 相互作用
併用注意(併用に 注意 すること)
ガラクトース血症の患者[本剤はラクツロースのほか、ガ
ラクトース(8 . 4 %以下 )及 び 乳 糖( 4 . 6 %以下 )を 含 有
薬剤名等
臨床症状・措置方法
α−グルコシダー
消化器系副作用が増
ゼ阻害剤
強される可能性があ
(アカルボース等) る。
する。]
【組成・性状】
※※1 . 組
成
成分・含量
(1g中)
ラクツロース( C 12 H 22 O 11 )404.96mg[本剤1
個(16.05 g)中にラクツロース( C 1 2 H 2 2 O 1 1 )
6.500gを含有する。]
添
ペクチン、乳酸Ca、クエン酸、ソルビン酸K、
香料(エタノール、プロピレングリコール、
バニリン、エチルマルトール、プロピオン
酸、酢酸エチルを含む)
、カラメル
加
物
※2 . 製剤の性状
状
淡褐色∼褐色のゼリー様で、特有な芳香を有する。
アカルボースにより
増加する未消化多糖
類及びラクツロース
は、共に腸内細菌で
分解されるため、併
用により腸内ガスの
発生や下痢等が増加
する可能性がある。
3 . 副作用
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査
を実施していない為、発現頻度は不明である。
以下のような副作用があらわれた場合には、減量、休薬な
ど適切な処置を行うこと。
消 化 器
性
機序・危険因子
下痢 注)、腹鳴、鼓腸、腹痛、食欲不振、嘔気
注 )水 様 便 が 惹 起された場合には投与量を減ずるか、又は投与を中
止 すること。
4 . 高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下していることが多いので、
【効能・効果】
高アンモニア血症に伴う下記症候の改善
精神神経障害、手指振戦、脳波異常
産婦人科術後の排ガス・排便の促進
少量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら、
慎重に投与すること。
5 . 妊婦、産婦、授乳婦等への投与
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益
性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
【用法・用量】
[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]
通常、成人1日量として、本剤 48 . 1∼96 . 2 gを高 アン モ ニア血
症の場合3回、産婦人科術後の排ガス・排便の目的には朝夕2
回に分けて経口投与する。年齢、症状により適宜増減する。
【薬 物 動 態】1)
ヒト( 健 常 成 人:5 例 )に 48 . 15 g(ラクツロー ス(C12 H22 O 11 )と
して19 . 5 g )を経 口投与した結果、ラクツロー スの 吸収は極めて
【使用上の注意】
1 . 慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
糖尿病の患者[本剤はラクツロースのほか、ガラクトース
(8 . 4%以下)及び乳 糖(4 . 6%以下)を 含 有 する。]
微量であり、血 漿中濃 度は 4 時間後にピーク( 平均 10 . 7μg/mL)
を示し、12時間後には投与前のレベルに戻った。
また、尿中排泄量は0∼4時間で最高となり、8∼12 時間には
投与前のレベルまで戻り、12 時間までの 総排泄量は投与量の
0 . 65%であった。
【臨 床 成 績】2)
※生物学的同等性
高アンモニ ア血症患者54例を対象に c r o ss o v er 比較 臨床試 験を
実 施 し た 結 果、カ ロ リ ー ル ゼ リ ー 40 . 496 %と 標 準 製 剤(シ
ロップ剤、65%)の臨床効果に有意差は認められず、両剤の生
物学的同等性が確認された。
【 薬 効 薬 理 】3)4)5)
※※
【主 要 文 献】
巌 他:基礎と臨床 29,3703
(1995)
ラクツロースはヒト消化管酵素により分解されないため、ほと
1) 滝本
んど消化吸収されることなく下部消化管に達し、腸内細菌によ
2) 佐々隆之 他:新薬と臨牀 44,1139
(1995)
り分解を受け、乳酸、酢酸などの有機酸を生成する。生成した
(1964)
3) Ho ffmann , K. et al.:K l in ische W schr., 42,126
有機酸は腸管内の pH 値を低下させて腸内乳酸菌の育成を促し、
4) Ho ffmann , K. et al.:Sch weiz. Med. W schr ., 99,608
(1969)
Bacteroides、E.coli などのアンモニア産生菌を減少させ、腸管
5) Bircher, J., et al.:Lancet 1, 890(1966)
のアンモニア産生抑制と吸収抑制による血中アンモニア濃度低
6) 佐藤製薬株式会社
社内資料:安定性試験
下作用を示す。また、下部消化管で浸透圧作用により緩下作用
を示す。
【文献請求先】
主要文献(社内資料含む)は下記にご請求ください。
※
【有 効成分に 関する理化学的知見】
一般名:ラクツロース(Lactulose)
佐藤製薬株式会社
- D - fr uctose
)
化学名:β- D - Galactopyr anos y l(1→4
〒107−0051 東京都港区元赤坂 1丁目5 番 27 号
分子式:C12 H 22 O 11
TEL 03−5412−7817
分子量:342 . 30
FAX 03−3796−6560
医薬事業部
構造式:
HO
OH
O
H HO
H
H
HO
O
HO
O
H
OH
H
H
OH
H
性
OH
H
状:無色∼淡黄色澄明の粘性の液で、においはなく、
味は甘い。
水又はホルムアミドと混和する。
【取扱い上の注意】
1 . 本剤は天然の成分を含有するため、色調に変化がみられる
ことがあるが、服用上さしつかえない。
※※2 . 安定性試験 6)
添加物変更前後の製品における相対比較試験(40℃、相対
湿度75%、3箇月間)の結果、両者は同等であることが確
認されたため、添加物変更品においても通常の市場流通下
において3年間安定であることが推測された。
【包
装】
16 . 05 g× 60 個
3