仕 様 書 1 件 名 学習支援及び学習ボランティア養成事業業務委託 2 履行期間 契約締結日から平成30年3月31日まで 3 対象者 (1)学習支援事業 生活保護受給世帯又は、就学援助受給世帯の中学1、2年生 (2)学習ボランティア養成事業 学習ボランティアの活動を希望している区内在住、在勤者または、学習支援に興 味のある大学生。 4 業務内容 (1)学習支援事業 発注者が指定する支援対象者に対して、発注者と連携の上、以下の業務を実施す る。 ①事前面談の調整及び開催 受注者は、発注者の指定する支援対象者の保護者に対して、事前面談の日程を調 整すること。面談日決定後、港区生活・就労支援センターに連絡をし、事前面談に 港区生活・就労支援センター相談員を同席すること。 面談は受注者及び、港区生活・就労支援センター相談員が同席し、支援対象者及 びその保護者に対して行うこと。 事前面談において、支援対象者の学校や家庭での様子及び、学習・生活環境などを 把握すること。 ②学習支援 ア 支援計画の立案 事前面談で把握した日常的な様子や、学習・生活環境を踏まえて総合的、包括的 に支援対象者の課題を把握し、個々の状況に合わせた支援計画を立案すること。 イ 支援内容 アで立案した支援計画を基に目標を設定し、学習ボランティア養成事業修了者 などを講師とし、講師1名に対し生徒2名程度のマンツーマンに近い学習指導 とすること。 個々の生徒の学習習熟度にあわせ、個々の状況に応じたきめ細やかな支援、対 応をすること。 なお実施科目は、数学(必要に応じ算数)、英語及び国語とする。 1 ウ 支援状況報告書の作成及び提出 支援対象者に対する支援内容を評価し、毎月支援状況報告書を支援対象者ごと に作成し、発注者に対して報告すること。 エ 使用教材 支援対象者が学校で使用している教科書等を使用する。また東京都教育委員会 が発行している東京ベーシックドリルを活用するほか、学習支援の効果を高める ために受注者が用意する副教材の使用を認める。なお使用に際しては、発注者の 了承を得ること。 オ 理解度の把握 利用登録時とあわせて年2回程度、独自のテスト又は業者テストを実施し、支 援対象者の理解度と課題を把握すること。 ③相談支援 受注者は、支援対象者の悩み(家庭について、学校生活について、高校進学や大 学進学等進路についてなど)に対応し、的確なアドバイスをするとともに必要に応 じて関係機関と連携すること。 ④イベントの開催 ボランティア等や関係機関と協力して、季節のイベント等の開催をすること。 ⑤支援調整会議への出席 受注者は、発注者が開催する支援調整会議及び、連絡会議等(以下「支援調整会 議等」という。)に出席し、支援対象者の支援状況の報告を行うとともに、他の出席 者との情報の共有及び連携を図ること。 なお支援調整会議等は、一月あたり2回程度の開催を予定している。 ⑥交通費申請書の配布及び受領 事業実施会場までの交通費を要する支援対象者に対して、 (仮)港区学習支援事業 交通費支給要綱に基づく交通費支給申請書を記入させ、翌月10日までに発注者に 提出すること。 ⑦その他本事業等に関連する支援等 内容については、事前に発注者と協議の上実施すること。 (2)学習ボランティア養成事業 ①講座の実施 受講希望者に対し、学習指導方法や子どもに対する接し方、区における子ども関 係の社会資源の紹介、地域における活動方法など、学習ボランティアとして活動す るために必要な講義を実施すること。 ②アフターフォロー講座の実施 学習ボランティア養成事業修了者に対し、学習支援事業に携わったあとの悩み等 に対応するため、年6回程度アフターフォロー講座を実施すること。 ③参加者募集のための事業周知等 2 発注者と連携して、区内関係団体、区内町会、民生・児童委員、都内各大学など に事業内容を周知し、養成講座参加者募集に努めること。 ④参加者への連絡 参加者からの出欠等の連絡は、受注者が受けること。 5 業務実施 (1)学習支援事業 ①履行場所 区内2か所で実施する。 1か所は区が用意する。 1か所は発注者及び受注者の協議の上決定し、費用負担が生じる場合、受注者が 費用負担して実施する。 なお実施場所は、最低限20名程度の受講者が学習できる広さが1室、講座準備 及び面接を行う部屋が1室あることとする。 ②履行時間 毎週水曜日午後4時から午後8時までの実施とする。ただし準備時間及び、整理 時間はこれに含まれない。なお、年末年始は休みとする。 長期休暇期間中(中学校の夏季、冬季及び春季休暇期間)は、午後2時から午後 8時までとする。 ③定員 1か所あたり20名程度 ④支援期間 支援対象者が中学2年生時の3月31日までとする。ただし登校拒否や学力向上 が未だ見込まれない等、継続して本事業の利用が望ましいとする場合は、中学校卒 業まで(中学校卒業後の3月31日までの期間を含む)を最大延長期限として認め る。ただし、その際は発注者と受注者が協議し、支援調整会議にて決定することと する。 ⑤支援対象者の事業利用時間について 支援対象者の事業利用時間は、2時間とする。 ⑥その他 台風等の天候不良、法定伝染病等のやむを得ない事情により、利用を中止する場 合がある。いずれの場合も実施日及び時間の変更、追加、中止等の変更をする場合 には、発注者及び受注者の協議の上決定する。 なお実施及び時間の変更、追加、中止等の変更をする場合、支援対象者または保 護者への連絡は、受注者が行うこと。 (2)学習ボランティア養成事業 ①講義スケジュール 講義のスケジュール等は次のとおりとし、詳細の日程については、発注者と協議の 上、決定すること。 3 1)第1期 平成29年7月から9月まで 月1回 全3回 2)第2期 平成29年11月から平成30年1月まで 月1回 全3回 3)アフターフォロー講座 養成事業修了者に対して、年6回程度実施すること。ただし実施日については、 発注者と協議の上実施すること。 ②履行場所 履行場所は区が用意する。 ③履行時間 午後1時から午後5時までとする。 ただし上記時間には、講座開催のための準備及び整理時間等は含まれないものと する。 ④定員 20名程度とする。 ⑤アンケートの実施 各期終了後、受講者に対しアンケートを実施すること。 ⑥その他 台風、多量の積雪等の天候不良、その他やむを得ない事情により、講座を中止す る場合がある。いずれの場合も実施日及び時間の変更、追加、中止等の変更をする 場合には、発注者及び受注者の協議の上決定する。 6 費用負担 本事業の実施にかかる人件費、事業費等以下に記載する経費を本契約の委託料に含む ものとする。 (1)運営にかかる事務費(消耗品等を含む) (2)教材費 (3)会場借り上げ費 (4)電話機の使用 支援対象者及び、発注者との連絡に用いる電話機は受注者が用意すること。なお電 話代等経費は本契約の委託料に含まれるものとする。 (5)パソコン等電子機器の使用 本事業の実施にあたり使用するパソコン、プリンタ等電子機器及びインターネット への接続手段等は、全て受注者が用意すること。なおパソコン及びプリンタ等電子機 器経費、インターネットへの接続経費は本契約の委託料に含まれるものとする。 7 管理責任者、副管理責任者の配置、役割 受注者は、管理責任者及び副管理責任者を配置し、次の事項を行わせること。また、 受注者は、配置した管理責任者名について、書面により配置前に受注者に報告すること。 4 (1)事前協議、打合せに基づきスタッフやボランティア講師等の現場指揮、指導を行 う。 (2)支援対象者及びスタッフ、ボランティア講師、学習ボランティア事業参加者等の 個人情報の保護、安全管理と成績管理等について全般的な責任を負う。 (3)スタッフ、ボランティア講師に対し、支援対象者の個人情報の保護、安全管理に 関する研修を実施し、周知を徹底すること。 (4)より良い事業運営のため、スタッフ、ボランティア講師、学習ボランティア養成 事業参加者等とコミュニケーションを図ること。 (5)支援対象者及び保護者に対し、参加前に説明会を実施すること。 (6)参加交通費を要する支援対象者に対し、交通費申請書を交付し、確認及び管理を 行い、翌月10日までに発注者へ提出すること。 (7)学習支援の事業実施時に、遅刻、欠席連絡などの情報管理と事前連絡がなく参加 していない生徒の状況確認(家庭への電話連絡等)を担当すること。また、その際に必 要な連絡手段(携帯電話など)は、受注者が準備し経費を負担するものとする。 (8)学習ボランティア養成事業実施時に、遅刻、欠席連絡などの情報管理等を担当す ること。またその際に必要な連絡手段(携帯電話等)は、受注者が準備し経費を負担す るものとする。 8 スタッフ及びボランティア講師の配置 受注者は本事業の完遂を期し、以下の事項に配慮しスタッフ及びボランティア講師を配 置すること。配置したスタッフ及び、ボランティア講師の担当業務を掲載した名簿を書面 で発注者に報告すること。 (1)学習支援事業において、スタッフ及びボランティア講師は、学習ボランティア養成 事業修了者を優先して配置すること。 (2)学習支援事業では、支援対象者の学習を直接的に支援するボランティア講師だけで なく、相談対応、運営補助等に学習ボランティア事業修了者を有効的に活用すること。 (3)スタッフ及びボランティア講師が学習ボランティア事業修了者だけでは不足する場 合、受注者の責において補充すること。その場合、補充するボランティア講師は、学 習ボランティア養成事業修了者と同等のカリキュラムを履修したものであること。 (4)学習ボランティア養成事業修了者に対し交通費程度の謝礼を支払うこと。 (5)学習ボランティア養成事業においては、運営に必要なスタッフを配置すること。 (6)業務運営に支障が生じないよう、欠員が生じた場合は、直ちに代替員を配置するな ど万全を期すこと。 (7)本事業実施時に、遅刻・欠席連絡などの情報管理を担当すること。 (8)ボランティアに対し、東京都社会福祉協議会のボランティア保険の保証に準じた保 険に加入すること。 9 業務報告書の提出 受注者は、月ごとに実績報告書を作成し、翌月10日までに発注者に提出する。 5 10 学習支援事業における情報の共有 (1)支援状況報告書により、月に1回支援対象者の出欠状況及び学習支援状況・結果 などの情報を発注者に提供すること。 (2)支援対象者の緊急的な事項(支援対象者の日常と異なる様子、通所途中の事故、 支援対象者の家庭状況の変化など)が生じた場合は、速やかに発注者に連絡をするこ と。 (3)上記(2)の情報は、発注者から支援対象者の関係機関(港区福祉事務所、港区 子ども家庭支援センター、スクールカウンセラー等)に原則フィードバックする。 (4)情報提供の方法は、受託者及び発注者で協議し決定する。 11 委託料の支払い 各月の業務履行確認後、受託者からの請求に基づき支払うものとする。 12 秘密の保持 (1)受注者は、港区個人情報保護条例を遵守しなければならない。支援対象者及び、 その家族、学習ボランティア養成事業受講者、ボランティアスタッフ等に関して知 り得た個人情報を、当受注業務の実施以外の目的に使用してはならない。 (2)受注者は、業務上知り得た秘密を他人に漏らしてはならない。業務終了後も同様 とする。 (3)受注者は、使用を許可された以外の電子機器で業務を行ってはならない。受注者 は、発注者が保管する被保護者等に関する電磁的記録を発注者の事務所の外へ持ち 出してはならない。 (4)受注者は、発注者が保管する被保護者等に関する文書及び写し等を発注者の承諾 なく発注者の事務所の外へ持ち出してはならない。ただし、発注者が承諾した場合 であっても、個人情報が特定される形式で、文書並びにその写し等を持ち出しては ならない。個人情報が特定される形式かどうかの判断は、受注者と協議の上、発注 者が行う。 (5)受注者は、受注者が当業務の実施上知り得た秘密を他人に漏らし、又は当業務の 実施以外の目的に使用したことにより、発注者若しくは被保護者等又は第三者に損 害を与えたときは、その損害を賠償しなければならない。 13 事故への対応等 (1)受注者は、支援対象者及びその家族等との間に紛争が生じたとき又は事故があっ たときは、直ちに警察・消防への通報等適切な措置を講ずるとともに、発注者にそ の詳細を報告する。 (2)受注者は発注者に対して、受注された業務の実施に関して真実を報告しなければ ならない。受注者の発注者に対する虚偽の報告により、受注者若しくは支援対象者、 その家族等又は第三者が不利益を被ったとしても、発注者は何ら責任を負わない。 (3)受注者による本事業の履行にとって支援対象者又は使用物件に損害が生じた場合、 6 発注者の責めに帰すべき事由に基づく場合を除き、全て受注者の責任とする。 14 保険の加入 発注者は支援対象者の有事に備え、事業利用のための保険に加入すること。 保険の範囲は、支援対象者が本事業参加のために自宅を出てから、帰るまでとする。 なお保険の範囲について、事前面談の際に支援対象者及び、その保護者に対し説明 をし、了解を得ること。 なお保険の種類、金額は、特別区自治体総合賠償責任保険に準じるものとする。 15 その他 (1)受注者の責務において、支援対象者・業務関係者等に対する安全対策に万全を期し、 事故防止に関する必要な処置を講ずること。 (2)関係法令等を遵守し、その適用及び運用は受注者の責任において適切に行うこと。 (3)環境によりよい自動車利用について ①本契約の履行に当たって自動車を使用し、又は利用する場合は、都民の健康と安全 を確保する環境に関する条例(平成12年東京都条例第215号)の規定に基づき、 次の事項を遵守すること。 ア ディーゼル車規制に適合する自動車であること。 イ 自動車から排出される窒素酸化物及び粒子状物質の特定地域における総量の削 減等に関する特別措置法(平成4年法律第70号)の対策地域内で登録可能な自 動車利用に努めること。 ②低公害・低燃費な自動車利用に努めること。 ③適合の確認のために、当該自動車の自動車検査証(車検証)、粒子状物質減少装置 装着証明書等の提示又は写しの提出を求められた場合には、速やかに提示し、又は提 出すること。 ④本契約の履行に当たって観光バスを使用する場合は、「観光バスの環境性能表示に 関するガイドライン(平成21年3月27日付改正20環車規第837号)」に規定 する評価基準Aランク以上の車両を供給すること。 (4)受注者は、 「港区職員のハラスメントの防止等に関する要綱」を遵守すること。また、 ハラスメントが発生した場合は、発注者と連携して適切に対応すること。 (5)受注者は、本契約の履行に当たり、 「港区職員の障害を理由とする差別の解消の推進 に関する要綱」の趣旨を踏まえ、適切な対応に図ること。 (6)この仕様書に定めのないものについては、発注者と受注者とで協議の上定める。 16 連絡先 港区保健福祉支援部 生活福祉調整課自立支援担当 7 篠塚 03-3578-2463
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