次 独立行政法人国民生活センター法等の一部を改正する法律案 目 参照条文 ○独立行政法人国民生活センター法(平成十四年法律第百二十三号)(抄) ・・・・・・・・・・・・・・・ ○独立行政法人通則法(平成十一年法律第百三号)(抄) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ○消費者契約法(平成十二年法律第六十一号)(抄) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ○消費者の財産的被害の集団的な回復のための民事の裁判手続の特例に関する法律(平成二十五年法律第九十 六 号 ) ( 抄 ) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ○ 民 事 保 全 法 ( 平 成 元 年 法 律 第 九 十 一 号 ) ( 抄 ) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 2 1 6 4 ○独立行政法人国民生活センター法(平成十四年法律第百二十三号)(抄) (定義) 第一条の二 この法律において「消費者紛争」とは、消費生活に関して消費者(個人(事業として又は事業の ためにした行為が紛争の原因になった場合におけるものを除く。)をいう。以下同じ。)又は消費者契約法 (平成十二年法律第六十一号)第十二条の二第一項に規定する差止請求を行う適格消費者団体(同法第二条 第四項に規定する適格消費者団体をいう。)と事業者(法人その他の団体及び事業として又は事業のために した行為が紛争の原因になった場合における個人をいう。)との間に生じた民事上の紛争をいう。 2 この法律において「重要消費者紛争」とは、消費者紛争のうち、消費者に生じ、若しくは生ずるおそれの ある被害の状況又は事案の性質に照らし、国民生活の安定及び向上を図る上でその解決が全国的に重要であ るものとして内閣府令で定めるものをいう。 (センターの目的) 第三条 独立行政法人国民生活センター(以下「センター」という。)は、国民生活の安定及び向上に寄与す るため、総合的見地から国民生活に関する情報の提供及び調査研究を行うとともに、重要消費者紛争につい て法による解決のための手続を実施することを目的とする。 第三章 業務 第一節 業務の範囲 第十条 センターは、第三条の目的を達成するため、次に掲げる業務を行う。 一 国民に対して国民生活の改善に関する情報を提供すること。 二 国民生活に関する国民からの苦情、問合せ等に対して必要な情報を提供すること。 三 前二号に掲げる業務に類する業務を行う行政庁、団体等の依頼に応じて国民生活に関する情報を提供す ること。 国民生活の実情及び動向に関する総合的な調査研究を行うこと。 国民生活に関する情報を収集すること。 重要消費者紛争の解決を図ること。 前各号の業務に附帯する業務を行うこと。 四 五 六 七 - 1 - 第四章 利益及び損失の処理の特例等 第四十三条 センターは、通則法第二十九条第二項第一号に規定する中期目標の期間(以下この項において「 中期目標の期間」という。)の最後の事業年度に係る通則法第四十四条第一項又は第二項の規定による整理 を行った後、同条第一項の規定による積立金があるときは、その額に相当する金額のうち内閣総理大臣の承 認を受けた金額を、当該中期目標の期間の次の中期目標の期間に係る通則法第三十条第一項の認可を受けた 中期計画(同項後段の規定による変更の認可を受けたときは、その変更後のもの)の定めるところにより、 当該次の中期目標の期間における第十条に規定する業務の財源に充てることができる。 2 内閣総理大臣は、前項の規定による承認をしようとするときは、財務大臣に協議しなければならない。 3 センターは、第一項に規定する積立金の額に相当する金額から同項の規定による承認を受けた金額を控除 してなお残余があるときは、その残余の額を国庫に納付しなければならない。 前三項に定めるもののほか、納付金の納付の手続その他積立金の処分に関し必要な事項は、政令で定める。 4 第四十九条 次の各号のいずれかに該当する場合には、その違反行為をしたセンターの役員は、二十万円以下 の過料に処する。 一 第十条に規定する業務以外の業務を行ったとき。 二 第四十三条第一項の規定により内閣総理大臣の承認を受けなければならない場合において、その承認を 受けなかったとき。 ○独立行政法人通則法(平成十一年法律第百三号)(抄) (利益及び損失の処理) 第四十四条 独立行政法人は、毎事業年度、損益計算において利益を生じたときは、前事業年度から繰り越し た損失を埋め、なお残余があるときは、その残余の額は、積立金として整理しなければならない。ただし、 第三項の規定により同項の使途に充てる場合は、この限りでない。 2 独立行政法人は、毎事業年度、損益計算において損失を生じたときは、前項の規定による積立金を減額し て整理し、なお不足があるときは、その不足額は、繰越欠損金として整理しなければならない。 3 中期目標管理法人及び国立研究開発法人は、第一項に規定する残余があるときは、主務大臣の承認を受け て、その残余の額の全部又は一部を中期計画(第三十条第一項の認可を受けた同項の中期計画(同項後段の - 2 - 4 規定による変更の認可を受けたときは、その変更後のもの)をいう。以下同じ。)の同条第二項第七号又は 中長期計画(第三十五条の五第一項の認可を受けた同項の中長期計画(同項後段の規定による変更の認可を 受けたときは、その変更後のもの)をいう。以下同じ。)の第三十五条の五第二項第七号の剰余金の使途に 充てることができる。 第一項の規定による積立金の処分については、個別法で定める。 (借入金等) 第四十五条 独立行政法人は、中期目標管理法人の中期計画の第三十条第二項第四号、国立研究開発法人の中 長期計画の第三十五条の五第二項第四号又は行政執行法人の事業計画(第三十五条の十第一項の認可を受け た同項の事業計画(同項後段の規定による変更の認可を受けたときは、その変更後のもの)をいう。以下同 じ。)の第三十五条の十第三項第四号の短期借入金の限度額の範囲内で、短期借入金をすることができる。 ただし、やむを得ない事由があるものとして主務大臣の認可を受けた場合は、当該限度額を超えて短期借入 金をすることができる。 2 前項の規定による短期借入金は、当該事業年度内に償還しなければならない。ただし、資金の不足のため 償還することができないときは、その償還することができない金額に限り、主務大臣の認可を受けて、これ を借り換えることができる。 3 前項ただし書の規定により借り換えた短期借入金は、一年以内に償還しなければならない。 4 独立行政法人は、個別法に別段の定めがある場合を除くほか、長期借入金及び債券発行をすることができ ない。 ○消費者契約法(平成十二年法律第六十一号)(抄) (適格消費者団体の認定) 第十三条 差止請求関係業務(不特定かつ多数の消費者の利益のために差止請求権を行使する業務並びに当該 業務の遂行に必要な消費者の被害に関する情報の収集並びに消費者の被害の防止及び救済に資する差止請求 権の行使の結果に関する情報の提供に係る業務をいう。以下同じ。)を行おうとする者は、内閣総理大臣の 認定を受けなければならない。 2~5 〔略〕 - 3 - (認定の有効期間等) 第十七条 第十三条第一項の認定の有効期間は、当該認定の日から起算して三年とする。 2 前項の有効期間の満了後引き続き差止請求関係業務を行おうとする適格消費者団体は、その有効期間の更 新を受けなければならない。 3 前項の有効期間の更新を受けようとする適格消費者団体は、第一項の有効期間の満了の日の九十日前から 六十日前までの間(以下この項において「更新申請期間」という。)に、内閣総理大臣に有効期間の更新の 申請をしなければならない。ただし、災害その他やむを得ない事由により更新申請期間にその申請をするこ とができないときは、この限りでない。 4 前項の申請があった場合において、第一項の有効期間の満了の日までにその申請に対する処分がされない ときは、従前の認定は、同項の有効期間の満了後もその処分がされるまでの間は、なお効力を有する。 5 前項の場合において、第二項の有効期間の更新がされたときは、その認定の有効期間は、従前の認定の有 効期間の満了の日の翌日から起算するものとする。 6 第十三条(第一項及び第五項第二号を除く。)、第十四条、第十五条及び前条第一項の規定は、第二項の 有効期間の更新について準用する。ただし、第十四条第二項各号に掲げる書類については、既に内閣総理大 臣に提出されている当該書類の内容に変更がないときは、その添付を省略することができる。 ○消費者の財産的被害の集団的な回復のための民事の裁判手続の特例に関する法律(平成二十五年法律第九 十六号)(抄) (特定適格消費者団体のする仮差押え) 第五十六条 特定適格消費者団体は、当該特定適格消費者団体が取得する可能性のある債務名義に係る対象債 権の実現を保全するため、民事保全法の規定により、仮差押命令の申立てをすることができる。 2 特定適格消費者団体は、保全すべき権利に係る金銭の支払義務について共通義務確認の訴えを提起するこ とができる場合に限り、前項の申立てをすることができる。 3 第一項の申立てにおいては、保全すべき権利について、対象債権及び対象消費者の範囲並びに当該特定適 格消費者団体が取得する可能性のある債務名義に係る対象債権の総額を明らかにすれば足りる。 特定適格消費者団体は、対象債権について、第一項の規定によるもののほか、保全命令の申立てをするこ 4 - 4 - とができない。 (特定適格消費者団体の認定) 第六十五条 適格消費者団体は、内閣総理大臣の認定(以下「特定認定」という。)を受けた場合に限り、被 害回復関係業務を行うことができる。 2~6 〔略〕 (特定認定の有効期間等) 第六十九条 特定認定の有効期間は、当該特定認定の日から起算して三年とする。ただし、当該特定認定の日 における当該特定認定に係る消費者契約法第十三条第一項の認定の有効期間の残存期間が特定認定の有効期 間より短い場合には、同項 の認定の有効期間の残存期間と同一とする。 2 特定認定の有効期間の満了後引き続き被害回復関係業務を行おうとする特定適格消費者団体は、その有効 期間の更新を受けなければならない。 3 前項の有効期間の更新を受けようとする特定適格消費者団体は、当該有効期間の満了の日の九十日前から 六十日前までの間(以下この項において「更新申請期間」という。)に、内閣総理大臣に前項の有効期間の 更新の申請をしなければならない。ただし、災害その他やむを得ない事由により更新申請期間にその申請を することができないときは、この限りでない。 4 前項の申請があった場合において、当該有効期間の満了の日までにその申請に対する処分がされないとき は、従前の特定認定は、当該有効期間の満了後もその処分がされるまでの間は、なお効力を有する。 5 前項の場合において、第二項の有効期間の更新がされたときは、その特定認定の有効期間は、従前の特定 認定の有効期間の満了の日の翌日から起算するものとする。 6 第六十五条(第一項、第二項及び第六項第二号を除く。)、第六十六条、第六十七条及び前条第一項の規 定は、第二項の有効期間の更新について準用する。ただし、第六十六条第二項各号に掲げる書類については 、既に内閣総理大臣に提出されている当該書類の内容に変更がないときは、その添付を省略することができ る。 (特定適格消費者団体の責務) 第七十五条 特定適格消費者団体は、対象消費者の利益のために、被害回復関係業務を適切に実施しなければ ならない。 - 5 - 2 特定適格消費者団体は、不当な目的でみだりに共通義務確認の訴えの提起その他の被害回復関係業務を実 施してはならない。 3 特定適格消費者団体は、被害回復関係業務について他の特定適格消費者団体と相互に連携を図りながら協 力するように努めなければならない。 附 則 第六条 政府は、第三条第一項各号に掲げる請求に係る金銭の支払義務であって、附則第二条に規定する請求 に係るものに関し、当該請求に係る消費者の財産的被害が適切に回復されるよう、重要消費者紛争解決手続 (独立行政法人国民生活センター法(平成十四年法律第百二十三号)第十一条第二項に規定する重要消費者 紛争解決手続をいう。)等の裁判外紛争解決手続(裁判外紛争解決手続の利用の促進に関する法律(平成十 六年法律第百五十一号)第一条に規定する裁判外紛争解決手続をいう。)の利用の促進その他の必要な措置 を講ずるものとする。 ○民事保全法(平成元年法律第九十一号)(抄) (趣旨) 第一条 民事訴訟の本案の権利の実現を保全するための仮差押え及び係争物に関する仮処分並びに民事訴訟の 本案の権利関係につき仮の地位を定めるための仮処分(以下「民事保全」と総称する。)については、他の 法令に定めるもののほか、この法律の定めるところによる。 (民事保全の機関及び保全執行裁判所) 第二条 民事保全の命令(以下「保全命令」という。)は、申立てにより、裁判所が行う。 2・3 〔略〕 (担保の提供) 第四条 この法律の規定により担保を立てるには、担保を立てるべきことを命じた裁判所又は保全執行裁判所 の所在地を管轄する地方裁判所の管轄区域内の供託所に金銭又は担保を立てるべきことを命じた裁判所が相 当と認める有価証券(社債、株式等の振替に関する法律(平成十三年法律第七十五号)第二百七十八条第一 - 6 - 2 項に規定する振替債を含む。)を供託する方法その他最高裁判所規則で定める方法によらなければならない。 ただし、当事者が特別の契約をしたときは、その契約による。 〔略〕 (保全命令の担保) 第十四条 保全命令は、担保を立てさせて、若しくは相当と認める一定の期間内に担保を立てることを保全執 行の実施の条件として、又は担保を立てさせないで発することができる。 2 前項の担保を立てる場合において、遅滞なく第四条第一項の供託所に供託することが困難な事由があると きは、裁判所の許可を得て、債権者の住所地又は事務所の所在地その他裁判所が相当と認める地を管轄する 地方裁判所の管轄区域内の供託所に供託することができる。 (仮差押命令の必要性) 第二十条 仮差押命令は、金銭の支払を目的とする債権について、強制執行をすることができなくなるおそれ があるとき、又は強制執行をするのに著しい困難を生ずるおそれがあるときに発することができる。 仮差押命令は、前項の債権が条件付又は期限付である場合においても、これを発することができる。 2 - 7 -
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