第5節 具体的な取組

第5節 具体的な
具体的な取組
徳育推進の具体的な取組として「一徳運動」を大きな柱と位置付けます。
推進母体は、市と連携し、市民に対してさまざな方法で働きかけを行っていきます。
1 一徳運動の
一徳運動の展開
一徳運動とは、それぞれの家庭、学校、地域、団体、職場などにおいて、「佐世保
市民が目指す心豊かな市民像」の実現を目指すために、「いつでも・だれでも・どこ
でも」できる目標を一つ設定して、実践していこうという運動です。
このことにより、徳育をより身近に意識することで、市民運動としての展開が期待
されます。
(1)家庭における一徳運動
家族で話し合い、家庭みんなでできる“一徳”を決めます。
<設定のポイント>
・家庭の実情に合った一徳とする。
・日常的に無理なくできる一徳とする。
・家族の絆が強まり、互いに支え合う気持ちが育つような一徳とする。
・継続することができるように親が手本を示す。
・大人は実行できた子どもを誉め、意欲を高める。
例えば、「くつをならべる」、「一日一回お手伝いをする」など
(2)幼・保、学校、職場などにおける一徳運動
幼稚園・保育所、小中学校、高校、各種学校において、特色ある学校づくり
の一環として、一徳運動を推進します。
また各機関、企業などの特性を生かした目標を設定し実践します。
<設定のポイント>
・校訓や経営方針にちなんだ具体的でわかりやすい一徳とする。
・実態に応じた一徳とする。
・日常生活でできる一徳とする。
・幼稚園・保育園では、幼児でも実践可能な一徳とする。
・お金がかからない一徳とする。
例えば、
「返事は大きな声ではっきりと」、
「素直な心で『ありがとう』」、
「退
社は、『笑顔でお疲れ様でした』」など
(3)地域(地区公民館の区域)での一徳運動
各地区の生涯学習推進会や町内連合会において、特色ある地域づくりの一環
として、一徳運動を推進する。
<設定のポイント>
・地域内の幼・保、学校の一徳運動と連携し、具体的でわかりやすい一徳と
する。
・幼児から高齢者までだれでもできる一徳とする。
・お金がかからない一徳とする。
例えば、「向こう三軒両隣、挨拶+一声で顔見知り」、「朝は、元気におはよ
うございます。」など
2 家庭、
家庭、学校、
学校、地域、
地域、職場などでできるその
職場などでできるその他
などでできるその他の取組例
(1)家庭でできること
・親子読書など家族みんなで過ごす時間の設定
・一徳について話し合うため、少なくとも週1回をノーメディアデー(テレビ、
インターネット、携帯、ゲームに触れる時間を意識的に制限した日)の設定
・年1回以上、家族みんなで学校行事や地域行事への参加
(2)幼・保、小中学校、高校、各種学校でできること
・学校(園)だよりの一部を活用した徳育通信の発行
・特色ある道徳補助教材の活用
・一般市民への道徳授業の公開
・徳育をテーマにした家庭教育講座などの開催
・地域行事、伝統行事への参加
(3)地域でできること
・地域の連帯性を高めるために、
「おはよう」、
「ありがとう」、
「お元気ですか」
など積極的なあいさつ、声かけの実施
・一人親世帯における子育ての負担を少しでも軽減するため、“おやじの会”
が行う子どもたちの「昔遊び」や「地域農園」などの体験を通した子育て支
援
・学校ボランティア活動(図書ボランティア、挨拶ボランティア、見守りボラ
ンティアなど)への参加
(4)職場などでできること
・職場などの特色をいかした「一社一徳」の目標の設定
(社訓や経営方針などを活用)
・「徳育」をテーマとした研修会などの開催
・従業員への地域行事や学校行事等への参加奨励
・ボランティア活動への参加
3 推進母体及び
推進母体及び市の取組例
取組例
(1)推進母体
①市民、企業、高校、各種学校への一徳運動の推進及び推進状況の検証
②全市民を対象とした講演会やフォーラムの開催
③徳育推進新聞の発行(学校、地域等の実践事例の紹介)
④標語、シンボルマーク、キャラクター、ロゴマーク、バッチ等の作成
⑤ポスター、徳育カレンダーなどによる関係団体(PTA、健全育成会、子ども
会、老人会など)への広報啓発
⑥「ココロねっこ運動」との連携
⑦徳育推進強調週間(仮称)の設定
など
(2)市
①全市的な一徳運動の推進及び推進状況の検証
②「徳育推進のまちづくり」宣言
③「広報させぼ」やチラシ配付などによる全市的な広報啓発
④地域の題材や人材を活用した授業の実施
⑤乳幼児期における育児講座の開設
⑥「子育て講座(広場)」、「マナー講座」等の開設
⑦地区公民館だよりへの徳育コーナーの設置
⑧年間の地域や学校の行事・イベントを掲載したカレンダーの作成
⑨「ココロねっこ運動」との連携
⑩市民憲章見直しの検討
など