国土交通省中部地方整備局 静岡河川事務所 タイムカプセルを開封する参加者 = 静岡市葵区梅ヶ島字大野木地先 梅ヶ島・大河内の小中学校の卒業生ら うめがしま おおこうち 静岡市葵区梅ヶ島・大河内両地区の保育園児、小・中学校の児童・生徒らの作文、作品などを収納した30 年前のタイムカプセルの開封式(梅ヶ島災害50年事業実行委員会主催)が2月11日(土)、梅ヶ島婦人会梅 園で開かれ、卒業生と家族ら約200人が当時を懐かしみ、思い出話に花を咲かせた。 昭和12年(1937)から国による直轄砂防事業が開始され、50周年にあたる昭和62年(1987)に「安 倍川直轄砂防50周年記念事業」を執り行い、50年後の平成49年(2037)にタイムカプセルを掘り出すこ ととしていた。しかし、当時の関係者の記憶が薄れゆく状況の中で、当初予定した時期より早めに開封したい という地元からの強い思いを受け、今回、梅ヶ島災害50年と直轄砂防80周年の両節目となる平成29年 いぬかいかずひろ (2017)に開催することとした。冒頭、犬飼一博実行委員会委員長(国土交通省静岡河川事務所長)は 「梅ヶ島災害50年事業は、当時の災害の記憶を繋いでいくことをテーマに、昨年、様々な取り組みを実施し てきた」と紹介した上で、「今回、思い出が詰まったタイムカプセルを開けることで30年前の記憶が繋がる ことになる。掘り出された作品を見て、更に未来へ、記憶を繋いで頂けたら嬉しい」と挨拶。 開封式では、掘り出された30センチ四方のステンレス製のケース6個がテーブルに並べられ、各学校の代 表者らが蓋を開けると、数々の思い出の品が姿を現した。参加者は自分や友人の作品を探し、照れくさそうに もちづきりゅういちろう 見入った。当時、梅ヶ島中学3年生だった望月隆一郎さん(44)=駿河区在住=は「当時の写真や、50年後 の自分へのメッセージなど、懐かしい作品が入っていた。12名だったクラスメイトも、今日、10名が参加し、 旧友との再会もあり、とても嬉しいサプライズ!」と笑顔を浮かべた。 当時の梅ヶ島地区の生徒・児童ら 梅ヶ島・大河内両地区ともに少子高齢化で、色んな ことをやっていくことが困難な状態となっている。 30年前に美しい清らかな心で入れた数々の作品を見 ながら、もう一度、原点に戻り、この地区を盛り上げ ていくような、そんな前向きな気持ちになってもらえ ると嬉しい。 こいずみすみお 小泉住雄・梅ヶ島学区連合自治会会長 みうらひろあき 三浦弘暉・大河内学区連合自治会会長 当時の大河内地区の生徒・児童ら こんな物まで入っていました!
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