Vol.30 No.12 3月号 東 京 都 家 畜 保 健 衛 生 所 平成29年2月27日 東京都乳牛共進会お絵かきコンクール作品 韓国で口蹄疫が急速に広がっています 韓国では2月5日から2月13日にかけて、計7件の口蹄疫の発生がありました(2 月14日現在)。うち6件は血清型O型(2000年、2010年の日本での発生はO型)で すが、1件はそれとは異なるA型のウイルスによるものです。A型の口蹄疫は、現 在、韓国、中国及び東南アジア等で発生しており、国内への侵入リスクが高まっ ています。 <A型口蹄疫ウイルスの感染実験での病態について> 農研機構動 物衛生研究部 門で、A型口蹄 疫ウイルスの 感染実験を 行ったとこ ろ、右 図 の よ うな病態が見 られました。 牛では水疱 が趾間に見ら れ、確 認 が 難 しく注意が必 要です。牛では A型口蹄疫ウイルス感染実験の病態(引用:農林水産省HP) 1頭のみに着目すると見落とす恐れがあるため、流涎する個体が多い、症状が 急速に拡がるなど、群としての異状の有無を確認することが重要です。 疑わしい症状をを発見した場合は、直ちに当所までご連絡ください! 鳥インフルエンザの発生が続いています 先月2月4日、佐賀県杵島郡江北町の肉用種鶏農場で高病原性鳥インフルエンザ (HPAI)が発生しました。 また、2月3日に足立区で回収されたオナガガモのHPAIウイルス(H5N6亜型)陽性 事例も含め、野鳥等からのウイルス陽性事例が、21都道府県で212件確認されてい ます(2月15日現在)。 都内での鳥インフルエンザの発生リスクは大変高い状況です。日々の衛生管理を 見直し、鶏に異常があった際は、直ちに当所までご連絡ください。 関東圏での豚流行性下痢の発生が続いています 茨 城 県(県 南、県 西 地 域)、埼 玉 県(県 北 地 域)に お い て、豚 流 行 性 下 痢 (PED)の発生がありました。PEDの発生が近隣県で続いており、都内での発生リス クは依然として高い状況です。今後も飼養衛生管理基準を守り、長靴や車両の消毒 等、特に予防に重要な事項について再確認しましょう。 飼養衛生管理基準が改正されました 2月1日に家畜伝染病予防法施行規則の一部改正により、飼養衛生管理基準が見直 され、以下の項目が追加されました。今後も伝染病の発生及び発生時のまん延を防 止するため、基準の遵守の徹底をよろしくお願いします。 ① 家畜の排せつ物による病原体伝播の可能性が確認されたため、家畜の死体の保管 並びに家畜の死体及び排せつ物を農場外に移動させる際の適切な措置を追加規定。 ② 豚及びいのししにおいては、食品循環資源を原材料とする飼料の利用に当たり、 原材料の詳細及び処理方法を把握していない事例が確認されたため、生肉が含まれ る可能性がある飼料の加熱処理を追加規定 「定期の報告」の提出をお願いします 1月下旬、家畜所有者の皆様に送付しました「定期報告書」の提出期限は下記の とおりです。お忘れなく早目の提出をよろしくお願いします。 家畜所有者の区分 報告期限 牛、水牛、鹿、馬、めん羊、山羊、豚及びいのししの所有者 鶏、あひる、うずら、きじ、だちょう、ほろほろ鳥及び七面鳥の所有者 発行日 平成29年2月27日 編集発行 東京都家畜保健衛生所 平成29年4月15日まで 平成29年6月15日まで 〒190-0013 東京都立川市富士見町3-19-4 TEL :042-524-8001 FAX:042-523-4286 携帯:090-6941-4315 http://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.jp/nourin/shoku/animal/kaho/
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