No.10 簡易型細胞培養イメージング装置の製造販売 株式会社ブラスト かながわビジネスオーディション2017 22 かながわビジネスオーディション2017 経営理念・目標 ・自らの存在意義を高らかに掲げ、立場と役割を明確にしてビジネスを強力に進めます。 ・主体性を持って行動し、当社でなければできない事へ柔軟かつ積極的に取り組みます。 ・革新的な価値を創造し続け、市場ひいては時代を刷新する小さな大企業を目指します。 事業概要 ①市場特性とターゲット 生化学や創薬の研究分野において、細胞培養の状況を動的に評価するため、顕微鏡下で培養し ながらタイムラプス(間欠的な)撮影して動画にまとめる細胞イメージングが行われています。 しかしそれには高額で大掛かりな装置が必要で、潤沢な予算と体制を有する研究室でなければ実 施は難しいのが現状です。 近年は再生医療技術が目覚ましく発展し、今後ますます重要な実験手法となっています。そこ で従来品より非常にコンパクトかつ操作が簡単で、それでいて価格も劇的に安価な装置を製造し て研究現場に提供します。 ②製品・サービスの概要 コンセプトとしては基本的な性能を十分に有しながら複雑な設定や高度な機能を一切省き、研 究の初期段階であるスクリーニング的な実験に使用するものです。市販の細胞培養容器を弁当箱 大のチャンバーに収納し、制御装置にて細胞培養に必要な温度とphを維持管理します。チャンバー には熱源として透明ガラスヒーターが天面と底面に設置され、顕微鏡での観察を阻害することな く発熱して内部を一定温度に加温します。 多種多様に市販されている顕微鏡のステージに合わせてアタッチメントを用意し、取り付けと 固定を容易にします。また3種類の構成を標準在庫して短納期で対応しつつ、構成の一部を組み 替えることで研究目的に応じて形状寸法を変更したり各種センサ用の穴を設けたりと、カスタム の要求に柔軟に対応します。 ③独自性・独創性・特長 透明なまま発熱するガラスヒーターは元々は医療機器を開発していた時の要素技術ですが、従 来技術を弊社独自のノウハウで改良し、高い発熱効率・透明性・耐久を実現しました。これによ り細胞イメージング装置をよりコンパクトで安価なパッケージに仕立てることができました。 今後の課題と対策 海外からの引き合いも多いながら、体制やPLリスクの問題から昨年は控えていました。しかし国 内でも実績も徐々に増えて生産が安定していること、元々はより大きな市場である海外での販売を 前提としていたことから、今年は本格的に着手する予定です。 大手メーカーにOEM販売して先方のブランドと品質保証にて海外展開するプランを立案中ですが、 より動きが早くて意欲的な海外メーカーとの協業も視野に入れています。いずれもリスク回避のメリッ トは大きいものの相手方の意向に左右されやすく、主体的に行動できないことがネックになってい ます。そこで第一投を予定している国に現地法人を設立し、動きを加速させることを検討しています。 3月に現地を視察予定ですが、専任者の選定と決断のタイミングが目下の課題です。 株式会社ブラスト http://www.blst.co.jp e-mail 〒212-0011 川崎市幸区幸町2-593モリファーストビル4F 代表取締役 下﨑 勇生 [email protected] かながわビジネスオーディション2017 23
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