の続き W I T H Y A M A U R 夢 の 続 き A 理念 わたしたちは、お客様を大切にし、巾広い知識と高度 の技術と創造性豊かな発想を持ち、地域の信頼を基 盤に、常に革新と努力によってお客様のニーズに素早 く対応し、お客様に社員一人一人が愛され信頼されて、 地域社会の発展と、企業の繁栄、社員の生活の向上 を目指します。 大自然の香り漂う駒ヶ根で創業したヤマウラは、もうす ぐ一世紀。変わり続ける社会に対応し、一世紀企業にな るためには、すべての分野において一貫性を持ったアプ ローチが必要です。私達は、いつまでも変わらぬ企業と しての基本の姿勢が理念にあると考え、理念を大切に し、役員はもちろん、社員の発言、接遇態度、評価報酬 制度や人材育成に至るまで、理念を具現化しています。 1 Front Loading たとえば大河の見事な景観を、あなたは源 流の一滴からイメージできるでしょうか? ヤマウラは、まず、プロセスの上流に立っ て、顧客ニーズはもとより、品質、納期、時 代の動きなど全体を俯瞰します。そして川 に喩えれば、堤防が決壊しそうなところ、 土砂が詰まりそうなところ、困難な状況を 想定して、未然に然るべき対 策を講じま す。いつでも快適な利便性が確保できるよ うに、上流から、すべてにわたって最適な ソリューションを提供すること。それがヤ マウラのFront Loading の姿勢です。 夢の続き 夢 の 続 き 夢にはふたつの種類があります。はるか遠くにそびえ立つ夢、もうひとつは一歩ずつ着実に実現して いく夢。ヤマウラが夢を語るとき、それは見て満足するだけの夢ではなく、あくまでもリアルに実現し ていく目標のことです。2014年度に策定したヤマウラ中期経営計画は、主に30代の社員による策定 委員会「ジュニアボード」によってボトムアップ方式で練り上げた将来ビジョン。現場を知っている社 員が「いま」をとらえ、夢物語ではないリアルなビジョンを描いています。このようなビジョンを実現す る上では、三つの経営指針が夢をぐんと身近に引き寄せてくれます。その一・根拠ある計画を立て実 行する「計画経営」、その二・誰がやっても正しく処理できる「組織経営」、その三・やった者が正し く評価される「公正経営」です。 夢は、自分たちがつくり、 「実現する」もの。それが、ヤマウラの基本的な考え方です。 「ものづくり」 から「まちづくり」まで、人々の生活を支えるインフラをつくる当社の社員は、皆、つくることが大好き です。そして地域で暮らす人々の生活を豊かにする夢を抱いています。このような社員の「ものづくり のDNA」こそ、ヤマウラの発展の原動力であり、かけがえのない経営資源なのです。 2 夢の続き 夢 の 続 き ヤマウラの歴史は、1920(大正9)年、山浦鉄工所の創業に溯ります。当 時、地域の基幹産業であった製糸業の更なる発展のために、製糸ボイラ ーを始め、様々な機械を製造していました。その後、戦前戦中戦後と時代 の波を乗り越え、やがてお客様の要望から軽量鉄骨の養蚕ハウスを開発 し、これが建築の分野へ参入するきっかけとなります。 1960(昭和35)年、山浦鉄工株式会社を設立。ものづくりで培った合理 的な発想とノウハウを活かしつつ、建設部門を徐々に拡大し、橋梁など の土木工事も請負うようになります。売上高100億円超を続けた1986(昭 和61)年には、株式会社ヤマウラと社名を変更。オリジナル商品のブレイ ンマンションで飛躍しながら、株式公開の準備を進め、1998(平成10) 年には、念願の東証一部上場を果たしました。 創業100周年を迎える2020年まであと数年、ヤマウラはいつの時代も、 「世の中が欲するものをつくる」を誠実に続けてきました。それが、ヤマ ウラの伝統であり、大きな強みです。 3 創業当時。蚕糸景気の需要に応え、 製糸ボイラーや煮繭機を製造した 焼け残った仙台のホテルを手作業で解体回収、 伊那地域の戦中戦後の鋼材不足を補った 画期的な自動給水ポンプを自社開発、 戦後の地域社会の生活改善に貢献した 昭和50年代から総合建設会社として 数多くの大型工事を受注、躍進した 4 建設ICT ( Information and Communication Technology ) 調査・設計・施工・維持管理・修繕の一連の建設生産システムにおいて、効率化・高度化による生産性向上 に寄与する情報通信技術を「建設ICT (Information and Communication Technology)」といいます。ヤマ ウラはICT化のリーディングカンパニーです。 東横イン 地主であるお客 様から土 地の有 効活用についてご相談を承ったこ とから、すべてがスタートしまし た。宿 泊 施 設に絞り込 んでから も、建設時のイニシアルコストだ けではなく、運用時のランニング コストまで綿密に計算して、いくつ かの 選 択 肢をご提 案いたしまし た。ホテル施設という建築物のデ ザイン設 計、施 工のみならず、お 客様の立場に立った総合的なコン サルティングが提供できるのです。 これも、ヤマウラが選ばれる大き な理由のひとつです。 小水力発電システム 豊かな水の資 源に恵まれた長 野県 で、特に期待されている自然エネルギ ーが水力です。小規模ながら、安定し た電気を供給できます。行政からの 要望はもとより、環境保全に関心の 高い民間企業からのオーダーも増え ています。 5 「世の中が欲するもの」…言葉では簡単ですが、 これを見つけるのは至難 の技です。 いま人々が何を考え、時代はどちらへ向かおうとしているのか。 ヤマウラは、 徹底的にお客様に寄り添うことから始めます。 たとえば、 建築の 分野では、企画段階から携わり、立地環境の調査、 マーケティング分析によ って商圏の可能性を探り、 さらに経営や財務に関するご相談まで総合的に 承っています。 いわゆる請負型の「待ち」の建設業とは異なり、 クリエイティブ で提案型の「攻め」のスタイルです。 また建設プロジェクトをより効率的かつ 効果的に推進するために、 建設ICTを積極的に推進しています。最新3次 元設計を始め、 GPS搭載の建設機械等のいち早い導入によって、 いま県内 随一の建設ICT化を誇ります。 ヤマウラは、 建設業を技術集約的産業へ、 そ してより魅力的な産業へと変革させています。 さらにエンジニアリングの分野 では、 これまで培ってきた高度な技術をいちだんと進化させるとともに、 小水 力発電システムを始め、 未来に期待されている自然エネルギー利用装置の 開発にも意欲的に取り組んでいます。 ヤマウラは、つねに未来の可能性にアンテナを巡らし、未来へと続いていく 事業を多角的に展開しています。 6 夢の続き 夢 の 続 き ヤマウラの事業展開は、その歴史を見てわかるように、すべてに必然性があ ります。エンジニアリング事業をルーツにしながら、建設事業へ、そして首 都圏事業へと展開していきました。現在、売上を大きく占めているのが建設 事業。いわゆる建設業界のなかでは後発参入ですが、ものづくりで培った 発想力と提案力によって、様々な公共事業や民間の大規模施設を手がけ、 いまや県内有数のゼネコンとして不動の地位を確立しています。また首都圏 事業では、県内で培った土地有効活用のノウハウを、首都圏マーケット向け に発展させて成果を上げています。そしてエンジニアリング事業では、官公 庁や大手企業からの受注に対応して、フルオーダーメイド製品を提供。しか も、製品だけではなく、システム込みでの提案も行っています。 ヤマウラは、それぞれの事業にプロフェッショナルを擁して、業界内で高い 評価を得ています。事業は異なっていても、お客様やマーケットを意識し て、斬新な発想で事業を展開する「ものづくりのDNA」は共有。必要になれ ば、いつでも有機的に結びつくことができます。そして1+1が2を超越する 効果を生み、プラスαの提案力によって、新たな活路を切り拓きます。ヤマ ウラは、つねに活発に動き、革新を続けるイノベーター集団です。 7 建設事業・建築部門 企画・設計・施工からマーケティング業務まで 総合的なサービスを提供 建設事業・土木部門 高度な技術による提案型ソリューションで 安心・安全な生活基盤を実現 建設事業・ ブレインマンションFC事業部門 賃貸マンションのノウハウを ハード&ソフト両面から全国に展開 エンジニアリング事業・ エンジニアリング事業部門 暮らしのインフラを支えるシステムを中核に 多種多様な設備を開発製造 首都圏事業・首都圏事業部門 不動産ソリューションビジネスを 首都圏のマーケットで展開 8 夢の続き 夢 の 続 き あなたは「学校を卒業したら、もう勉強から解放される」と思っていませ んか。ヤマウラは、入社したときから、勉強が始まると考えています。学 びの習慣を持っている社員であれば、どんどん自分を磨くチャンスがあ ります。 「ひとづくり」はヤマウラの基本。人材育成のための投資は必 要経費と捉えます。 たとえば、新人研修においても、合宿研修を組み込み、徹底したカリキ ュラムのもとに実施されます。各部署に配属されてからは、先輩からの 実戦的な指導はもちろんのこと、様々な公的資格へのチャレンジをしっ かりバックアップします。難易度の高い技術士を始め、1級建築士、宅地 建物取引主任者などの資格に、たくさんの社員が合格しており、その人 数は県内トップレベルです。先輩たちが当たり前のように資格を持って いるから、ごく自然に勉強に取り組める社風があります。そして先輩から アドバイスを受け、同僚と心地よいライバル意識を持つ。そのプロセスの すべてが本人の人間的な成長にもつながっています。 9 10 11 超高齢化社会の到来といわれ、老後の暮らしへの不安が高まりつつある時代で す。ヤマウラは、働く社員一人ひとりの生活、未来に対して、いま、何ができるか、 真剣に考えました。そうして公的な年金制度をサポートする目的で、独自の企業年 金制度「永年勤続奨励金」を開発しました。これは、社員持ち株制度を柔軟に取 り入れたシステム。ストックオプションをアレンジして、当社株式を賞与時に貢献 度に応じて支給し、定年退職後に換金していく福利厚生の制度です。東証一部上 場であるヤマウラだからこそ、業績が上がれば、株価の上昇を通じてその利益を 明快にフィードバックできるのです。従来からある退職金制度と併せての企業年 金の柱です。また個人の能力や成果に応じた評価制度も確立されています。これ は業務のみならず、お客様との関係性も含めて、様々なベクトルから総合的に判定 され、客観性の高い評価システムです。仕事へのやりがいは、正当な評価がなけ れば決して生まれません。ヤマウラは、誇りを持って仕事をする社員にしっかりと 報いたいと考えています。 ●ヤマウラへ入社後のライフプランイメージ 住宅新築 第二子誕生 第一子誕生 結婚 年収 住宅手当 退職金 3年~ 新入社員研修 フォロー研修 中堅社員研修 再雇用 子供手当 配偶者手当 第二子大学卒業 住宅ローン利子補助 子供手当 第一子大学卒業 永年勤続奨励金 幹部候補者研修 定年 65歳~ 幹部研修 職種別 専門教育 18歳~26歳 27歳~31歳 32歳~37歳 38歳~43歳 44歳~53歳 54歳~65歳 ジュニア スタッフ2 シニア スタッフ1 リーダー1 リーダー2 マネージャー1 スペシャリスト1 マネージャー2 スペシャリスト2 ~70歳 12 社訓 反省 誉められたら、反省せよ 感謝 怒られたら、感謝せよ 実行 行き詰まったら、実行せよ 誠実 誠心誠意、心を尽くせ 気配り 全ての行動に気配りを持て 私たちは、この社訓をいつも胸に刻んで、お客様と接しています。 13 ビジネスの現場では、様々な能力が問われますが、最終的には人間力が成否を左右し ます。人間力は人としての基本を身につけることで磨かれていきます。ヤマウラは、毎日 の朝礼による情報共有やコンプライアンスはもちろんのこと、あらゆる場面で企業倫理 の徹底を図っています。円滑なコミュニケーションは、ミスを未然に防ぐことにも役立ち ます。さらに人間力を磨くことは、企業としての社会的責任を果たす上で必要とされま す。お世話になっている地元に感謝の意を込めて、地域の清掃活動など環境美化活動 を積極的に行っています。また世界的な課題であるCO2の削減についても、事業所へ の太陽光発電導入、移動しなくても遠隔地とのコミュニケーションを実現するテレビ会 議システムなど、あらゆる対策を実施しています。ヤマウラの事業・社会的責任、そして 社員の成長には、これで終わりというゴールはありません。まっすぐに延びる道は未来 へとつながっています。ヤマウラは創業から1世紀、あなたと共に無限の夢を追い続け ます。 14
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