滋賀大学健康セミナー・第6回神経精神分析ワークショップ in Shiga

滋賀大学健康セミナー・第6回神経精神分析ワークショップ in Shiga
(共催)京都大学 平成 27 年度 融合チーム研究プログラム-SPIRITS-
「痛み」の統合的ケアプログラムに向けての複合的観察研究(研究代表者:八田太一)
「ニューロサイコアナリシス-歴史と展望」
ご案内
ニューロサイコアナリシスとは何か、それはどこから来て、どこへ向おうとしているのか?―私
たちは、日本語での最初の入門書『ニューロサイコアナリシスへの招待』(誠信書房 2015)の執筆、日
本心理臨床学会での 2 回の自主シンポジウムの開催を通じて、実のところ何の答えも想定しないまま、
これらの問いかけを私たち自身に向け、また聴衆に投げかけてきたように思います。ニューロサイコア
ナリシスは、なんらかの主義や教条によって規定される集団を形成するものではなく、つまりある考え
方がニューロサイコアナリシス的であるとか無いとかを決めつけるようなものではなく、むしろ議論と対
話を続けるためのフォーラムそのものであり、あえて言えば私たちがそれぞれ理論的に探求し、実証
的に研究を行っていることが、ムーブメントとしてのニューロサイコアナリシスを形作っている―そして
例年本ワークショップにご参加くださる皆様が、それに応えて様々に思考を展開されることがニューロ
サイコアナリシスそのものなのだ、ということになるかもしれません。
そういうわけで、第6回目を迎える本ワークショップでは、『ニューロサイコアナリシスへの招
待』の執筆者が再び登壇し、また改めて語りなおし、語り継ぐことを企画しました。昨年の第 17 回国際
神 経 精 神 分 析 学 会 は シ カ ゴ で 開 催 さ れ ( https://npsa-association.org/events/npsa-congresschicago-2016/)、テーマとして OTHER MINDS(他者の/としての心)が掲げられていました。ひるがえっ
て見れば、フロイトは自分自身の心の中に「他者」として「無意識」を発見したわけで、私たちはおそらく
毎晩、夢の中でそうした他者と出会っているのでしょう。そして他者との共感・関係性の問題は、今日の
社会認知神経科学においても重要な研究領域を形成しており、そこでもやはり、「私たちはどのように
して他者の心にたどり着くことができるのか」、という古くて新しい問題が、例えばハイパースキャニング
(機能的脳画像の複数同時測定)といった最新のテクノロジーの下で探求されているわけです。さて私
たちにとって、「無意識」と「他者」、どちらもが、どれほど遠い存在なのでしょうか?
本ワークショップの特色として、例年どおり、臨床から理論的探求まで、極めて多彩かつ深み
のある話題が提供されます。現時点でのタイトルだけを見てみても、「共感研究の最前線」、「夢のニュ
ーロサイコアナリシス」、「統合医療的ケアプログラムの観察研究」、そして「洞窟壁画とコンシャス・イド
―バウムテストへの示唆」と、それぞれのパネリストの研究への熱意や臨床感覚のユニークさが現れ
ており、今回もニューロサイコアナリシスというムーブメントの魅力を十分に感じ取っていただけることと
思います。学部、大学院生の皆様はもちろん、研究者、臨床家の方々まで、こころと脳に興味をお持ち
ならばどなたでも、ご参加をお待ちしています。
久保田 泰考
パネリスト
秋本 倫子
東洋英和女学院大学 人間科学部
平尾 和之
京都文教大学 臨床心理学部
成田 慶一
京都大学医学部附属病院 臨床研究総合センター
岸本 寛史
高槻赤十字病院 緩和ケア診療科
総合司会・討論
久保田 泰考 滋賀大学 保健管理センター
2017 年 3 月 3 日(金)16:00 ~ 19:00
滋賀大学大津サテライトプラザ
JR大津駅前 日本生命大津ビル 4 階
入 場 無 料 ・ 参 加 の ご 登 録 は 、 滋 賀 大 学 保 健 管 理 セ ン タ ー TEL/FAX 0 7 4 9 - 2 7 - 1 0 2 4 ま で
https://www.facebook.com/shiga.npsa
滋賀大学健康セミナー・第6回神経精神分析ワークショップ in Shiga
(共催)京都大学 平成 27 年度 融合チーム研究プログラム-SPIRITS-
「痛み」の統合的ケアプログラムに向けての複合的観察研究(研究代表者:八田太一)
「ニューロサイコアナリシス-歴史と展望」
タイムテーブル
開会挨拶
16:00~16:10
久保田 泰考(滋賀大学保健管理センター)
八田 太一(京都大学 iPS 細胞研究所)
話題提供
16:10~ 「共感研究の最前線」
秋本 倫子
東洋英和女学院大学 人間科学部
16:40~ 「夢のニューロサイコアナリシス」
平尾 和之
京都文教大学 臨床心理学部
17:10~ 「統合医療的ケアプログラムの観察研究」
成田 慶一
京都大学医学部附属病院 臨床研究総合センター
17:40~ 「洞窟壁画とコンシャス・イド―バウムテストへの示唆」
岸本 寛史
高槻赤十字病院 緩和ケア診療科
総合討論
18:10~19:00
総合司会 久保田 泰考
パネリスト 秋本・平尾・成田・岸本
平成 28 年度滋賀大学健康セミナー
(共催)京都大学 平成 27 年度 融合チーム研究プログラム-SPIRITS-
「痛み」の統合的ケアプログラムに向けての複合的観察研究(研究代表者:八田太一)
第 6 回神経精神分析ワークショップ
ニューロサイコアナリシス歴史と展望
パネリスト
秋本 倫子
東洋英和女学院大学 人間科学部
平尾 和之
京都文教大学 臨床心理学部
成田 慶一
京都大学医学部附属病院 臨床研究総合センター
岸本 寛史
高槻赤十字病院 緩和ケア診療科
総合司会・討論
久保田 泰考 滋賀大学 保健管理センター
2017 年 3 月 3 日(金)16:00 ~ 19:00
滋賀大学大津サテライトプラザ
JR大津駅前 日本生命大津ビル 4 階
入場無料
ご登録は、滋賀大学保健管理センターTEL/FAX 0749-27-1024まで