みんなでつくる井戸ばた会議「卒業式のエピソード」

2 月号 の
ーマ
★ 募集テ
から
ド
ー
ソ
ピ
エ
の
業式
卒
別れの数だけエピソードあり。卒業する側と送る側、両方からお便りをいただきました。そのときの感
情が素直に伝わってくるお話が多く、学生の頃を思い胸がキュンとなりました。
(編集部)
学生の卒業の言葉
学びの原点に気づかされ
東京都 津畑亜紀子 40 代
今も昔も変わらず仲間
福岡県 河内正三 46 歳
れまで培ってきた経験を生かそうと、
互いに切磋琢磨しています。
担任の涙と胸中
送る立場になり分かる
ありました。
意思で決めました。悔いはなかった。
上京後の専門学院の夜学部では、
中学校の卒業式。仲のよい柔道部
認定看護師の養成校で、講師をし
数年前の卒業式で、30 代の学生
の部活仲間と、これから離れても部
ています。 看護師として5 年以上の
が挨拶した内容が印象に残っていま
活を続けるか? 将来なにをするか?
経験を積み、うち3 年以上は目指し
す。「 現場でキャリアを積む中で、 など、離れたくなくて、暗くなるまで
たい専門分野の外来で経験を積む必
人から指摘される機会が減っていた。 駐輪場で話してたことが印象に残って
要があるので、入学してくるのは現
入学して、自分より優れた仲間と学
役バリバリの看護師です。世代も20
び、 意見を交換する中で、 自分に
その後、成人してから同窓会で再
代から50代までと幅広いです。
不足している点を客観的に見つめ直
会すると、みんなすっかり立派に。
「お
います。
年を重ね、今では学ぶことが何よ
期間は半年。朝から夕方まで講義
し、スキルアップすることができた」 金を貯めて、あこがれの車を買うん
皆は卒業で、私は退学。「 留年でき
りの楽しみとなり、介護職員初任者
を受けて、 その後は筆記試験のた
と。それを聞いて、長い歳月働けば、 だ」と言っていた仲間は、見事その
ると」 涙した担任教師が、今も目に
研修の講師を通して送る立場を体験
めの受験勉強などもあるので、働き
人は成長するわけではない。自分が
車を購入し、私にも見せてくれまし
す。 定時制高校では上京が決まり、 浮かびます。
し、喜びを感じながら、当時担任が
ながら学ぶことはできません。 研修
できないこと、分からないことは素
た。 昔のことを思い出し、そのとき
苦学を共にした友との「 別れ涙 」が
涙に至った胸中を思います。
扱いにしてくれる病院もありますが、 直に認め、人から学ぼうという姿勢
だけはあのころに戻って、楽しい時
多くは休職しています。 入学金や授
を失わないようにすることが、すご
間を過ごしました。
業料、実習費などで70 万円以上か
く大切なのだと、あらためて気づか
かるので、学生は真剣そのもの。こ
されました。
群馬県 匿名希望
卒業は自分にとって、淡い記憶で
身内も世間体も払いのけ、自分の
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月刊ケアマネジメント 2017.3
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