景気および市場の動向 (平成20年6月末現在)

りそな
マーケットフラッシュ ウィークリー
◎注意事項をよくお読みください。
先週の動きと今週の見通し
No.713
(2017 年 2 月 27 日~2017 年 3 月 3 日)
■ポイント
 米株、一旦調整の可能性
 ト ランプ大統領の演説に注目
 ドル円の上値も重いか
短期金利
長期金利
円/円スワップ
米国金利
株式相場
為替相場
無担保(翌日物)
円TIBOR(3ヶ月)
新発10年債
先物中心限月
5年
10年
ドルLIBOR(3ヶ月)
T-Note(10年)
日経平均
NYダウ
ドル・円
ユーロ・ドル
ユーロ・円
先週末値
-0.046 %
%
0.057
%
0.060
150.39 円
%
0.10
%
0.26
%
1.054
%
2.312
19,283.54 円
20,821.76 ドル
112.12 円
1.0563 ドル
118.44 円
■ウィークリー コメント
「トランプ相場」の弱み
政策と、「得体の知れない」
展開に相場は期待
28 日、トランプ大統領が議
会で演説
政策の具体案が出る可能性
は低い
今週の予想
-0.080
0.045
0.040
もみ合い
150.00
0.06
もみ合い
0.22
もみ合い
1.02
金利低下
2.15
下落
18,700
下落
20,100
ドル下落
109.00
ユーロもみ合い 1.0450
ユーロ下落
116.00
もみ合い
もみ合い
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
0.000
0.075
0.100
150.70
0.13
0.29
1.08
2.45
19,500
21,100
114.50
1.0700
120.00
%
%
%
円
%
%
%
%
円
ドル
円
ドル
円
〈 チーフストラテジスト 高梨 彰 〉
最高値更新を続けた米国の主要株価指数、そろそろ調整かもしれません。
「トランプ相場」は、ドナルド・トランプ米大統領の新たな政策に対する期待
と、トランプ大統領の言動から連想される「得体の知れない」展開への期待が
重なり合って、出来上がりつつあるものかと思われます。この両者への期待が
共に一旦お休みとなりそうなのです。
2 月 28 日にトランプ大統領は米議会にて演説を行います。大統領就任後
では初となる、政策に関する演説です。先日、トランプ大統領は「今後、2-3
週間で目を見張るような(phenomenal)案を発表する」といった発言をしまし
た。この発言から 2-3 週間後に今回の演説が行われるため、減税やインフラ
投資等の政策案もその場にて出てくるのでは、との思惑も出ていました。
しかし、トランプ政権内外の声から勘案すると、28 日の演説にて具体案が
出てくる可能性は低そうです。また、減税案等が出てくるにしても、早くて 3 月
下旬以降となりそうな気配です。
トランプ政権では、司法判断にて適用が停止された一部の国(以下次頁)
◎注意事項
*当資料に記載された情報は信頼に足る情報源から得たデータ等に基づいて作成しておりますが、その内容に
ついては明示されていると否とに拘わらず、弊社がその正確性、確実性を保証するものではありません。ま
た、ここに記載された内容が事前の連絡なしに変更されることもあります。
*また、当資料は情報提供を目的としており、金融商品等の売買を勧誘するものではありません。取引時期な
どの最終決定はお客さまご自身の判断でなされるようお願い致します。
1
りそなマーケットフラッシュ ウィークリー
減税の前に、オバマケアも
米財務長官、8 月の議会通
過を視野
期待先行の相場、一時停止
も
株の利益確定売りに注意
「得体の知れない」トランプ
「現実的な姿」の取り巻き
FOMC まで市場は慎重姿勢
日本株・ドル円も気迷い
株・為替、ポジション調整の
動き未だ目立たず
(前頁より続く)からの入国制限について、新たな大統領令等を打ち出す見
込みと伝えられています。また、オバマ政権時に成立した、国民皆保険に近
い制度「オバマケア」の改廃について、減税案よりも先に案を提出する見通し
です。法人税減税やインフラ投資案は、これらの後に出てくるとのことです。単
純に時間が足りないようにみえますが、だとすれば 28 日の演説にしても再び
総花的な色彩が濃くなるだけです。
ちなみに、ようやく財務長官に就任したムニューシン氏は、税制改革につ
いて、「議会通過は 8 月を目指す」という発言をしています。会計年度は 10
月から始まるので問題はないようにも思えますが、徐々に政権の停滞が気に
なってきます。
新鮮味が失われつつあるため、期待先行で進んできた相場も一時停止が
意識されます。米国株式市場では先週末に金融株が値を下げていました(図
表 1)。こうした動きが加速しないか、暫く注意が必要です。
また、仮にトランプ大統領が 28 日の演説にて減税・インフラ投資について
具体的な政策にまで踏み込んだ場合、一見すると市場は好感、株価にも高
値更新への思惑が働きそうです。しかし、内容によってはトランプ政権の「現
実的な姿」を市場が知ることとなり、かえって株の利益確定売りが加速するか
もしれません。あくまで「トランプ相場」に必要なのは「得体の知れない」トラン
プであって、「現実的な姿」ではありません。
市場にとって理想的なのは、「得体の知れない」トランプが取り巻きの醸し出
す「現実的な姿」に導かれるような形で、減税やインフラ投資を進める姿です。
実際、この路線は継続しそうです。ただし、その場合でも株価指数が最高値
付近で気迷い気味となっているため、目先は上値も限定的となりがちです。
カ レ ン ダ ー を み る と 、 3 月 14-15 日 に FOMC ( Federal Open Market
Committee:連邦公開市場委員会)が控えています。その前の週、10 日には
2 月分の米雇用統計も発表されます。追加利上げの時期を推し量る上でも、
この 1・2 週間は慎重な姿勢となりがちです。
慎重な姿勢は米国株だけでなく、日本株や円相場にも拡がりそうです。「ト
ランプ相場」が米ドル高を演出した以上、その色が薄れるとなれば、ドル円も
気迷い度が増すばかりです。
しかも、米国債市場では、米金利上昇を見込んだものの、いつまで経って
も状況が変化しないため「諦めの米債買い」が入ったものの(図表 2)、株や為
替ではそんな「諦め」のポジション整理が未だ出ていないようにみえます。
根っこの期待が維持されているので、この 2 週間程度を無視することも一
つの手ではありますが、本格的なポジション調整がこのところ出ていなかった
だけに、目先は不測な動きの起こる可能性が高まっています。
「お行儀良い」トランプ、本格
的な調整を導く
図表1:
ポジション調整さえ済めば、FOMC 後から新たな機会が訪れると思われま
す。ただ、そのためには「得体の知れない」トランプの存在が不可欠です。28
日の演説が「お行儀良い」時、市場は本格的な調整に向かうかもしれません。
S&P500 金融株指数の推移
図表2:
420
%
2.7
400
2.5
380
2.3
360
2.1
340
1.9
320
1.7
300
10月3日 10月17日 10月31日 11月14日 11月28日 12月12日 12月26日
1月9日
1月23日
2月6日
米国 10 年国債利回り推移
1.5
10月3日 10月17日 10月31日 11月14日 11月28日 12月12日 12月26日 1月9日
2月20日
出所:Bloomberg、りそな銀行
出所: Bloomberg、りそな銀行
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2
1月23日
2月6日
2月20日
りそなマーケットフラッシュ ウィークリー
■今週のひとコマ
図表3:
日本・消費者物価指数の推移
前年比%
コア
総合
食料・エネルギーを除く
4.5
4.0
3.5
3.0
2.5
2.0
1.5
1.0
0.5
0.0
-0.5
-1.0
-1.5
-2.0
-2.5
-3.0
12/12 13/6 13/12 14/6 14/12 15/6 15/12 16/6 16/12
出所: IN 情報センター、りそな銀行
日本銀行の役割
日銀の目的
日銀の役割
物価の安定を図る
目標値 2%を下回る
物価上昇、景気回復や金融緩
和などが必要
原油価格の下落幅縮小
目標水準まで時間かかるもプ
ラス材料はある
わが国唯一の中央銀行は日本銀行です。日銀の目的と役割について、確認
したいと思います。
日銀の目的
日銀の目的は日本銀行法に定められています。箇条書きにすると以下です。
1.銀行券の発行
2.通貨及び金融の調節を行う
3.銀行その他の金融機関の間で行われる資金決算の円滑にする
4.信用秩序の維持に資する
日銀の役割
上記の目的を果たすため、日銀には 3 つの役割があります。
・「発券銀行」・・・政府とすり合わせを行いながら、金融政策に伴う紙幣の発行を
する
・「銀行の銀行」・・・市中の銀行に貸出等を行う
・「政府の銀行」・・・国税などを受払後、政府に書類を送付する
また、目的②通貨及び金融の調節を行う、とは物価の安定を図ることです。日
銀は消費者物価指数の指標を物価判断の最重要材料と位置付けており、物価
安定の目標として価格変動が大きい生鮮食品を除く消費者物価指数(コア CPI)
前年比 2%を掲げています。上のグラフをみると、消費税増税があった 2014 年
4 月からの 1 年間は増税分前年を上回っているものの、増税の影響を受けない
水準では目標の 2%からかけ離れていることがわかります。
物価を上げるために必要なことは、景気回復、金融緩和などがあります。理由
は、景気が回復することによって購買意欲が増加しモノの値段が上がるため、ま
た金融緩和をすると、お金の量が増え物価上昇に繋がるためです。
日銀は物価上昇に向けて、2016 年 1 月にマイナス金利を導入して以来、様々
な策をとってきました。物価上昇を妨げる要因の一つには、原油安を受けたガス
代などの下落もありますが、このところは原油高から下落幅が縮小してきていま
す。
目標の水準まで届くには、時間がかかりそうですが、こういったプラスの材料が
多くなれば、水準も上向いてくるかも知れません。(中條)
各マーケット・コメントは 2 月 27 日(月)09:00 現在
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3
りそなマーケットフラッシュ ウィークリー
■外国為替市場
米ドル
予想
ドル円:
ドル円は下落
109.00 -114.50 円
ユーロ
予想
ユーロ円:
ユーロ円は下落
116.00 -120.00 円
ユーロドル:
ユーロドルはもみ合い
1.0450 -1.0700 ドル
豪ドル・NZ ドル
予想
豪ドル円:
豪ドル円は下落
83.50 -87.50 円
NZ ドル円:
NZドル円は下落
78.00 -82.00 円
図表4:
119
118
117
116
115
114
113
112
111
110
先週のドル円は下落。週初は米国市場が休場であったため、方向感無く推
移。週前半に日本株高と共に上昇する場面がみられたものの続かず反落する
と、ムニューシン米財務長官が米ドル高に「一定の問題がある」と発言したこと
などを受けドル安が進行すると下げ幅を拡大。週末にはリスク回避から円が買
われ、一時 112 円を割り込む局面がみられた。
今週のドル円は下落を想定。今週は 28 日のトランプ米大統領による議会
演説が焦点。9 日に「2-3 週間で驚異的な案を発表する」と発言したものの米
財務長官などの発言を考慮すれば、具体策の発表は見込み難く、失望感か
ら下落する展開を想定。またこのところ上値の重さも意識され、軟調な展開が
予想される。FRB 高官の発言や ISM 指数などの経済指標も注目される。
先週のユーロドル・ユーロ円は共に下落。ユーロドルはフランス大統領選を
巡る不透明感が強まり、下値を探る動きとなり、一時1.05ドルを割り込んだ。し
かし、1)フランスの中道派が連立を模索する動きや2)FOMC議事録でFRBが
利上げを急ぐ姿勢を示さなかったことが背景となり、週末にかけて下げ幅を縮
小させた。一方で、ユーロ円は週末にかけてリスク回避姿勢が強まり、円買い
が進行。下値を探る動きとなった。
今週のユーロドルはもみ合い、ユーロ円は下落を想定。ユーロドルは、フラ
ンス大統領選を巡る不透明感と米利上げへの不透明感が拮抗し、もみ合う展
開を予想。一方、28日のトランプ米大統領の議会演説では政策的な進展は見
込まれず、円については反動で買われやすい展開であろう。ユーロ円はクロス
円主導での調整を見込む。
先週の豪ドル円・NZドル円は共に下落。週央にかけては、原油が直近高値
を更新するなど、資源国通貨が堅調に推移し、豪ドル円・NZドル円が共に高
値圏で推移。しかし、週末にかけては、リスク回避的な動きがみられ、円が主
要通貨に対して買われ、結局週の安値圏で引けた。
今週の豪ドル円・NZドル円は引き続き下落を予想。今週はトランプ米大統
領の議会演説を受けたリスク資産の動向や中国の経済指標が注目される。内
容次第で一時的な戻りを試す展開も想定されるが、先週末以降、これまでの
ポジションの巻き戻し的な動きが出てきており、持続性には乏しいであろう。豪
ドル円・NZドル円共にクロス円中心の売りから下値模索の展開を予想する。
米ドル円
図表5:
円/ドル
2016/12/23
126
ユーロ円
円/ユーロ
124
122
120
118
2017/1/13
2017/2/3
116
2017/2/24
2016/12/23
出所:Bloomberg、りそな銀行
2017/1/13
2017/2/3
2017/2/24
出所:Bloomberg、りそな銀行
各マーケット・コメントは 2 月 27 日(月)09:00 現在
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4
図表6:
90
89
88
87
86
85
84
83
82
豪ドル円
図表7:
円/豪ドル
2016/12/23
85
NZ ドル円
円/NZドル
84
83
82
81
2017/1/13
2017/2/3
80
2016/12/23
2017/2/24
出所:Bloomberg、りそな銀行
2017/1/13
2017/2/3
2017/2/24
出所:Bloomberg、りそな銀行
■債券市場
国内
予想
金利はもみ合い
TIBOR(3M):0.045 -0.075 %
長期金利(新発 10 年債):
0.04-0.10%
米国
予想
金利は低下
ドル LIBOR(3M):
1.02 -1.08 %
T-note(10 年):2.15 -2.45 %
図表8:
%
0.18
0.17
0.16
0.15
0.14
0.13
0.12
0.11
0.10
0.09
0.08
0.07
0.06
0.05
0.04
16/2
先週の国内債は超長期債中心に上昇(金利は低下)。23 日の 20 年債
入札を控え、超長期ゾーンの調整が進み、割安感も台頭したことから、前
週までの超長期ゾーン中心の売りが一服。20 年債入札も無難にこなしたこ
とで、週末には一時 20 年債が前週比 7bp低下の 0.635%、30 年債が前週
比 10.5bp低下の 0.810%まで金利が低下する場面も見られた。先物・10 年
ゾーンも徐々に下値を切り上げた(金利は低下)。
今週の国内債はもみ合いを想定。今週は需給面で 2 日の 10 年債入札
が注目。先週までに超長期ゾーンの割安感の解消が進み、10 年債の水準
も月初の指値オペの水準(0.11%)からは低下が進んでおり、現行水準を積
極的に買う動きは限定的。押し目買いの動きが中心となろう。28 日に日銀
が来月のオペの運営方針を公表するが、市場に配慮した内容となることは
織り込み済みで金利低下要因とはならないものと予想する。
先週の米国債は上昇(金利は低下)。22 日に発表された FOMC 議事録
(1/31-2/1 開催)では、3 月利上げを明確に示唆する内容はなく、金利は低
下基調をたどった。フランス大統領選挙を巡る不透明感等もあり、欧州金利
の低下も目立ち、週末にかけて金利は一段と低下。10 年金利は 2 月の最
低水準である 2.3%近辺まで低下した。
今週の米国債は上昇を想定(金利は低下)。28 日のトランプ米統領の議
会演説が注目されるが、目新しい内容は出ない見込み。リスク資産が一段
と買われる材料とはなりづらいであろう。3 日のイエレン FRB 議長講演は
3/14-15 に FOMC を控え注目されるが、先週の議事録から判断する限り、
利上げを急ぐ姿勢を示すことは回避することが想定される。イベントをこな
し、じりじりと金利は低下することが見込まれる。
日米短期金利
図表9:
日本
米国(右軸)
1.30
%
%
1.10
0.90
0.70
0.50
0.30
▲
▲
▲
▲
0.10
16/5
16/8
16/11
日米長期金利
-0.10
17/2
出所:Bloomberg、りそな銀行
日本
0.6
0.5
0.4
0.3
0.2
0.1
0.0
0.1
0.2
0.3
0.4
16/2
16/5
%
2.8
2.6
2.4
2.2
2.0
1.8
1.6
1.4
1.2
1.0
0.8
米国(右軸)
16/8
16/11
17/2
出所:Bloomberg、りそな銀行
各マーケット・コメントは 2 月 27 日(月)09:00 現在
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5
■株式市場
日経平均
先週の日経平均は上昇。週初は円高を背景に輸出株に売りが先行した
ものの、円高が一服すると反発し、堅調な米株市場なども背景に 19,400 円
台まで上昇。ただ、買い進むには材料不足で上値の重い展開が続き、週
末には米ドル安・円高の進行を背景に売り優勢となり、上げ幅を縮小させる
展開となった。
予想
日経平均は下落
18,700 -19,500 円
今週の日経平均は下落を想定。トランプ米大統領による議会演説に注
目が集まるが、政策の進展は見込み難く、値を下げる展開を想定。またこ
のところドル円の上値の重さが意識されており、米ドル安・円高が進行する
なか、日経平均も輸出関連株などを中心に下落するだろう。
NY ダウ
先週のダウは上昇。連休明けの週初は、小売決算が予想を上回るなど
の好材料を手がかりに買いが先行。フランス大統領選で中道派の連携が
報じられリスク回避的な動きが一服したことも下支え要因となり堅調に推
移。米金利が低下する場面では配当利回り選好の強い公益株に買いが集
まった。週末には欧州株が調整色を強めるなか、売り優勢となったものの、
引け際に値を上げ、11 連騰となった。
予想
ダウは下落
20,100 -21,100 ドル
今週のダウは下落を想定。28 日のトランプ大統領による議会演説では、
財務長官などの発言を勘案すれば、具体策が出てくる可能性は見込み難
く、失望感から値を下げる展開を予想。先週末に下げ渋り、11 連騰となった
ものの、持ち高調整から売りが優勢となるだろう。FRB 高官の発言や ISM
指数などの経済指標なども注目材料。
図表10: 日経平均
20000
図表11: NY ダウ
円
21000
19500
20500
19000
20000
18500
19500
18000
2016/12/23
2017/1/13
2017/2/3
19000
2016/12/23
2017/2/24
出所:Bloomberg、りそな銀行
中国株
上昇、新株発行制限措置
を好感
インド株
上昇、IT セクターなどが堅
調
ブラジル株
下落、鉄鉱石価格の下落
が重石
ドル
2017/1/13
2017/2/3
2017/2/24
出所:Bloomberg、りそな銀行
中国株は上昇。当局が上場企業の新株発行を制限する措置を打ち出した
ことを受け、需給悪化への懸念が和らぎ買いが先行。先週に続き年金ファンド
からの資金流入期待も相場を後押しした。週後半は高値警戒感から売りに押
され上げ幅を縮小させた。
インド株は上昇。IT 大手が自社株買い計画を発表したことを受け、IT セクタ
ーなどを中心に買いが先行。連日の上昇を受け、利益確定の売りに押される
場面もみられたが、週末にかけて堅調地合いを維持した。
ブラジル株は下落。原油価格の上昇や堅調な欧米市場を背景に、買いが
先行したものの、週後半には鉄鉱石価格の下落を受けて鉄鉱石大手などの
資源銘柄が売られ反落。週末にかけて軟調地合いが継続した。
各マーケット・コメントは 2 月 27 日(月)09:00 現在
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6
ロシア株
ロシア株は下落。先週までの軟調地合いを引き継ぎ売りが先行。連日の
下げで押し目を拾う動きがみられたものの限定的で、原油価格が下落する
場面では売りものがちとなり、週末にかけて値を下げる展開となった。
下落、先週来の軟調地合
いが継続
図表12: 中国上海総合指数
3400
図表13: ムンバイ SENSEX 指数
ポイント
30000
29500
29000
28500
28000
27500
27000
26500
26000
25500
2016/12/23
ポイント
3300
3200
3100
3000
2016/12/23
2017/1/13
2017/2/3
2017/2/24
図表14: ブラジル BOVESPA 指数
70000
2017/2/3
2017/2/24
図表15: ロシア MICEX 指数
ポイント
2350
68000
2300
66000
2250
64000
ポイント
2200
62000
2150
60000
2100
58000
56000
2016/12/23
2017/1/13
2017/2/3
2050
2016/12/23
2017/2/24
図表16: WTI 原油先物(期近物)
57
2017/1/13
2017/2/3
2017/2/24
図表17: NY 金先物(期近物)
ドル/トロイオンス
ドル/バレル
1280
1260
図表18:
1240
1220
1200
1180
1160
1140
1120
1100
2016/12/23
55
53
51
49
2016/12/23
2017/1/13
2017/1/13
2017/2/3
2017/2/24
出所:Bloomberg、りそな銀行
作成 : りそな銀行
2017/1/13
2017/2/3
2017/2/24
出所:Bloomberg、りそな銀行
総合資金部
高梨 彰
中條仁美
水野伸哉
各マーケット・コメントは 2 月 27 日(月)09:00 現在
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7
りそなマーケットフラッシュ ウィークリー
■過去 5 年間の相場推移
図表17: 日経平均(左軸)と NY ダウ(右軸)
ドル
円
22,000
21,000
N
20,000
19,000日
NYダウ
18,000
17,000
16,000
15,000
14,000
13,000
12,000
11,000
10,000
9,000
8,000
2012/02
図表18:
日経平均
2013/03
2014/02
2015/02
2016/02
22,000
21,000
20,000
19,000
18,000
17,000
16,000
15,000
14,000
13,000
12,000
11,000
10,000
9,000
8,000
2017/02
米ドル円とユーロ円
円
円
160
150
ユーロ円
140
150
130
140
120
130
110
120
100
110
90
100
米ドル円
80
90
70
2012/02
図表19:
180
2013/03
2014/02
2015/02
2016/02
80
2017/02
WTI 原油先物と日本 10 年金利
WTI原油先物(左軸)
ドル
日本10年金利(右軸)
%
1.30
160
1.10
140
0.90
120
0.70
100
0.50
80
0.30
60
0.10
40
-0.10
20
-0.30
0
2012/02
2013/02
2014/02
2015/02
2016/02
-0.50
2017/02
出所:Bloomberg、りそな銀行
各マーケット・コメントは 2 月 27 日(月)09:00 現在
◎表紙の注意事項をよくお読みください。
8
りそなマーケットフラッシュ ウィークリー
■マーケットカレンダー
日本
米国
その他
2/20(月) ★1月貿易統計
<ワシントン誕生日(大統領記念日)>
(EU)2月消費者信頼感指数
(独)1月PPI
2/21(火) 12月全産業活動指数
流動性供給入札
2/22(水)
★1月中古住宅販売件数
★(独)2月IFO景況指数
1月シカゴ連銀全米活動指数
(EU)1月CPI
<ロシア 祖国防衛の日>
2/23(木) 20年債入札
国庫短期証券(3ヶ月)
2/24(金) 日銀金融経済月報
★1月新築住宅販売
★(独)1月小売売上高
前年比%
2/26(日)
コア
総合
食料・エネルギーを除く
4.5
4.0
3.5
3.0
2.5
2.0
1.5
1.0
0.5
0.0
-0.5
-1.0
-1.5
-2.0
-2.5
-3.0
12/12 13/6 13/12 14/6 14/12 15/6 15/12 16/6 16/12
前年比%
コンセンサス予想:
前年比+.4%
(12月実績:前年比
+0.3%)
3/1(水) 法人企業統計
3/2(木) 10年債入札
2月マネタリーベース
国庫短期証券(3ヶ月)
3/3(金) ★1月CPI
1月家計調査
1月雇用統計
2月消費動向調査
3/6(月)
3/7(火) 30年債入札
3/8(水) 10-12月期GDP2次速報値
1月景気動向指数
1月国際収支
2月貸出・預金動向
国庫短期証券(6ヶ月)
3/9(木) 1月毎月勤労統計
2月マネーストック
5年債入札
国庫短期証券(3ヶ月)
3/10(金)
3/12(日)
3/13(月) ★1月機械受注
1月第3次産業活動指数
3/14(火) 20年債入札
国庫短期証券(1年)
コンセンサス予想:
前年比+1.9%
(1月実績:前年比
1.8%)
12/1 12/7 13/1 13/7 14/1 14/7 15/1 15/7 16/1 16/7 17/1
出所:Bloomberg、りそな銀行
出所:IN情報センター、りそな銀行
2/27(月)
2/28(火) ★1月鉱工業生産
1月住宅着工件数
1月商業販売統計
2年債入札
1月中古住宅販売成約指数
(EU)1月マネーサプライ
★12月S&PコアロジックCS住宅価格指数
10-12月期GDP改定値
2月シカゴ地区製造業PMI
1月建設支出
1月個人所得・消費支出
2月ISM製造業景況感指数
★(独)2月CPI
(中)2月PMI製造業
★(EU)2月HICP
2月ISM非製造業景況感指数
1月製造業受注
1月消費者信用残高
1月貿易収支
(EU)1月失業率
(豪)1月貿易収支
(EU)1月小売売上高
(豪)1月小売売上高
★(中)2月貿易統計
★(独)1月製造業受注
(豪)準備銀行理事会
<ロシア 国際婦人デー>
2月ADP民間雇用調査
★(独)1月鉱工業生産
★(EU)ECB定例理事会
★(中)2月CPI
2月輸入物価指数
(英)BOE金融政策委員会
★2月雇用統計
★(独)1月貿易収支
2月財政収支
<夏時間開始>
(英)1月鉱工業生産・製造業生産
★FOMC(-15日)
★(独)3月ZEW景気期待指数
★(中)1-2月鉱工業生産
★(中)1-2月小売売上高
3/15(水) ★日銀金融政策決定会合(‐16日)
1月稼働率
国庫短期証券(3ヶ月)
★2月CPI
★2月小売売上高
3/16(木) 黒田日銀総裁定例会見
★2月住宅着工
(EU)1月鉱工業生産
(中)2月固定資産投資
(英)2月失業率
1月企業在庫
1月対米証券投資
3月NY連銀製造業景況指数
3月フィラデルフィア連銀製造業景況指数
3/17(金) 資金循環統計
流動性供給入札
消費者物価指数(HICP)
3.0
2.5
2.0
1.5
1.0
0.5
0.0
-0.5
-1.0
(EU)2月CPI
(豪)2月失業率
★2月鉱工業生産
2月景気先行指数
【以降の主要日程】
<国債入札> 2年債(2/28、3/30、4/28)、5年債(3/9、4/18)、10年債(3/2、4/4)、20年債(2/23、3/14、4/20)、30年債(3/7、4/13)、40年債(3/22)
<日銀金融政策決定会合>3/15-16、4/26-27、6/15-16、7/19-20、9/20-21、10/30-31、12/20-21
<米・連邦公開市場委員会(FOMC)> 3/14-15、5/2-3、6/13-14、7/25-26、9/19-20、10/31-11/1、12/12-13
<ECB定例理事会> 3/9、4/27、6/2、7/20、9/7、10/26、12/14
◎表紙の注意事項をよくお読みください。
9
りそなマーケットフラッシュ ウィークリー
■市場相場動向 (2/20~2/24)
2/20(月)
-0.046
3ヵ月
0.05727
日本円TIBOR
6ヵ月
0.10636
円短期金利先物
17/6限
99.935
利付2年国債
新発債
-0.245
国
利付5年国債
新発債
-0.100
内
利付10年国債
新発債
0.090
金
利付20年国債
新発債
0.705
利
債券先物
17/3限
149.96
2年
0.04696
5年
0.11113
円/円スワップ
10年
0.28507
20年
0.72884
FFレート
0.66
米
金
TB(3ヵ月)
0.513
利
T-NOTE(10年債)
2.415
日本円(3ヵ月)
海 L
-0.01771
米ドル(3ヵ月)
外 I
1.05011
ユーロ(3ヵ月)
金 B
-0.35214
英ポンド(3ヵ月)
利 O
0.35588
R
スイスフラン(3ヵ月)
-0.72640
豪ドル(3ヵ月)
1.78000
NZドル(3ヵ月)
2.02000
ドル・円(仲値)
112.90
ユーロ・円(仲値)
119.90
豪ドル・円(仲値)
86.59
NZドル・円(仲値)
東
81.12
京
ドル・円(15:30時点)
外
113.23
ユーロ・円(15:30時点)
国
120.09
ユーロ・ドル(15:30時点)
為
1.0606
ドル円直先スプレッド(3ヵ月、銭/ドル)
替
d 42.6
ドル・円
113.10
N
ユーロ・ドル
1.0614
Y
英ポンド・ドル
1.2463
スイスフラン・ドル
1.0028
日経平均(225種/円)
19251.08
東証株価指数(TOPIX)
1547.01
東
日経ジャスダック指数
2948.54
京
東証マザーズ指数
1028.41
東証1部売買高(百万株)
1497.39
株
NYダウ(ドル)
式
ナスダック総合指数
中国上海総合指数
海
3239.96
外
SENSEX(インド)
28661.58
ブラジルボベスパ指数
68532.86
M ICEX指数(ロシア/ドル建)
2119.09
金(NY先物、期近)(ドル)
商
原油(WTI先物、期近)(ドル)
品
CRB先物指数
お問い合わせは、取引店の担当者までご連絡ください
無担保コール
オーバーナイト物
2/21(火)
-0.042
0.05727
0.10636
99.940
-0.245
-0.100
0.090
0.705
149.97
0.04882
0.11436
0.29247
0.73862
0.66
0.513
2.429
-0.00914
1.05344
-0.35214
0.35588
-0.72620
1.78000
2.01000
113.43
120.12
87.11
81.27
113.61
120.25
1.0585
d 43.3
113.68
1.0536
1.2473
1.0097
19381.44
1555.60
2959.08
1032.86
1528.43
20743.00
5865.95
3253.33
28761.59
69052.02
2127.72
1237.50
54.06
192.05
◎表紙の注意事項をよくお読みください。
10
2/22(水)
-0.036
0.05727
0.10636
99.940
-0.265
-0.120
0.080
0.689
150.08
0.04464
0.10577
0.27989
0.71970
0.66
0.513
2.413
-0.02914
1.05400
-0.35214
0.35431
-0.72820
1.78000
1.99500
113.66
119.85
87.23
81.38
113.57
119.65
1.0536
d 44.1
113.31
1.0558
1.2450
1.0103
19379.87
1557.09
2966.29
1033.79
2174.80
20775.60
5860.63
3261.22
28864.71
68589.55
2106.30
1232.00
53.59
191.23
2/23(木)
-0.042
0.05727
0.10636
99.940
-0.265
-0.120
0.074
0.655
150.16
0.04249
0.10378
0.27639
0.70632
0.66
0.508
2.372
-0.02200
1.05233
-0.35071
0.35431
-0.72820
1.78000
1.99000
113.37
119.61
87.07
81.63
113.25
119.55
1.0557
d 45.5
112.61
1.0582
1.2556
1.0063
19371.46
1556.25
2977.49
1046.96
1961.06
20810.32
5835.51
3251.38
28892.97
67461.39
1250.20
54.45
191.63
2/24(金)
-0.046
0.05727
0.10636
99.940
-0.270
-0.139
0.060
0.645
150.39
0.04125
0.10111
0.26499
0.67249
0.66
0.503
2.312
-0.02486
1.05400
-0.35143
0.35431
-0.72920
1.78000
1.99000
112.87
119.36
87.02
81.55
112.79
119.38
1.0584
d 45.8
112.12
1.0563
1.2462
1.0075
19283.54
1550.14
2982.63
1056.68
2112.83
20821.76
5845.31
3253.43
66662.10
2093.09
1256.90
53.99
190.93