ラズパイ時代のレベルアップ! MyオリジナルLinuxの作り方

Raspberry Pi 2 LIFE
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ラズパイ時代のレベルアップ!
My オリジナル Linux の作り方
第
5回
グラフィックス・ディスプレイ対応版 Linux にする
ラズベリー・パイ3
キーボード
BLE
アンテナ
無線
LSI
操作用
(第3回と第4
回で作成した
Bluetooth版
Linuxで対 応
済み)
プロセッサ
自 作 のLinux
が動く
(第1回
のシンプル版
Linuxか ら 順
次拡張中!)
HDMI
タッチ・パネル付き
液晶ディスプレイ
グラフィックス表示とタッチ・
パネル操作ができる
(今回から作成する液晶ディ
スプレイ版Linuxで対応)
図 1 液晶ディスプレイ対応版 Linux のハードウェア構成
「シンプル版 Linux」
(2016 年 12 月号の第 1 回で作成)
や「Bluetooth 版 Linux」
(2017 年 2 月号の第 3 回で作成)
を SD カ ー ド に 書 き 込 ん で, 電 源 を 入 れ て み て も,
HDMI 接続のディスプレイには画面には文字しか表示
されません.
今回からは,Bluetooth 版 Linux を拡張して,タッ
チ・パネル付き液晶ディスプレイを使えるようにして
いきます注 1.これを「液晶ディスプレイ対応版 Linux」
注 1:本稿で説明する方法は krogoth ブランチを前提にしている.
master ブランチや morty ブランチを使用する場合は,本
稿の説明通りでは動かない.
と呼ぶことにします.
● ハードウェア構成
機器の接続構成のイメージを図 1 に示します.
液晶ディスプレイとしては,cocopar の 5 インチ液
晶ディスプレイを使用しました(1).HDMI 接続でタッ
チ・パネルによる操作が可能になっています.タッ
チ・パネルのコントローラは「XPT2046」
(Shenzhen
Xptek Technology 社)が搭載されています.これは
基板のシルクからも確認できます.
接続の様子を写真 1 に示します.電源の供給やタッ
チ・パネル制御のために GPIO ヘッダにも接続があり
ます.
修正ポイント
Bluetooth 版 Linux からの修正ポイントをまとめま
す.
● ブート・パーティションの確認
液晶ディスプレイを動かすためには,SD カードの
ブート・パーティションにある config.txt を修正
する必要があります.
タッチ・パネル付き
液晶ディスプレイ
HDMI接続
三ツ木 祐介
HDMI接続
ラズベリー・パイ3
GPIO接続
(a)液晶ディスプレイ面
(b)ラズベリー・パイ面
写真 1 タッチ・パネル付き液晶ディスプレイをラズベリー・パイに接続
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第 1 回 ラズパイ用最小 Linux を作る(2016 年 12 月号)
第 2 回 Windows 上で Linux を作れる仮想 PC の準備(2017 年 1 月号)
第 3 回 Bluetooth 版 Linux にする(2017 年 2 月号)
2017 年 4 月号