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なければなりません。
復興と地方創生を
住 宅 再 建 は、本 年 5 月
推進し﹁市民が主役の
までに災害公営住宅の全
まちづくり﹂の実現へ
戸 が 完 成 し、防 集 団 地 は
南気仙沼地区土地区画整
東 日 本 大 震 災 の 発 生 か 理 事 業 区 域 内 区 画 の 引 渡
ら 間 も な く 6 年 が 経 過 し し の み と な り ま し た。再
ます。
建先が未だ決まらない全
昨 年 は、復 興 の 最 優 先 て の 方 々 が、定 住 再 建 を
課 題 と し て 取 り 組 ん で き 果 た せ る よ う、一 人 ひ と
た 住 宅 再 建・産 業 再 生 が り が 抱 え る 課 題 に 寄 り 添
目 に 見 え る 形 で 進 み、政 い、自 立 に 向 け た 支 援 を
府 が 復 興 後 半 5 年 間 を 名 丁寧に行います。
付けた﹁復興・創生期間﹂ 産 業 の 再 生 は、多 く の
に 入 っ た こ と を 実 感 す る 工 場 や 事 業 所 が 再 建 し、
年となりました。
稼 働 し 始 め た も の の、販
復 興 7 年 目 と な る 本 年 路 回 復・開 拓 や 従 業 員 不
は、国 の 予 算 措 置 が あ る 足 な ど の 課 題 に 直 面 し て
平 成 年 度 ま で に 復 興 を います。メカジキ・サメ・
完 遂 さ せ る 決 意 の も と、 カ ツ オ の 戦 略 的PRや 海
積み残してきた課題や事 外輸出に向けた独自支援
業 を 確 実 に 実 行 し て い か な ど、本 市 な ら で は の 取
り組みを引き続き進める
と と も に、外 国 人 の 単 純
労働者の一部解禁に係る
要 望 な ど、課 題 解 決 に 向
けたアプローチも多方面
から展開します。
大 型 プ ロ ジ ェ ク ト で あ
る 市 立 新 病 院 は、本 年
月までに開院予定であり、
大島架橋本体工事や三陸
架設作業が行われて
いる気仙沼大島架橋
沿岸道路も順調に事業が
進 め ら れ て い ま す。こ れ
らの事業が完了するまで
の 間、地 元 と し て の 準 備
は着実に進めるとともに、
新たな仕掛けや振興策に
つ い て も 検 討 し、実 行 し
ていきます。
本 年 は、将 来 の あ る べ
き姿や目標を市民と行政
が と も に 考 え、学 び、実
践 し て い く た め、今 後 の
まちづくりの指針となる
新たな総合計画を策定し
ま す。計 画 づ く り に は 多
くの方々に参画いただき、
まちの未来について意見
を交わしていただきたい
と考えています。
ま た、震 災 な ど に よ る
まちの変化に対応するた
め、︵仮称︶総合交通計画
2
2017. 3. 1
広報
10
29
29
市政運営の
取組方針
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※具体的な政策は、市ホームページ『市の紹介・市政情報』>『 市長
平成 年度の市の施策や予算などを審議する第 回市議
会
︵定例会︶
が、
2月 日に開会。初日の施政方針
︵市長説明︶
で菅原市長は、 年度の市政運営の基本姿勢とともに、復
興と地方創生への取り組みについて﹃復興7年目となる
年度は、国の予算措置がある 年度までに復興を完遂させ
る決意のもと、積み残してきた課題や事業を確実に実行し
なければならない﹄と決意を述べました。
また、各種事業の進ちょくと合わせ、市民の皆様も各種
活動に積極的に参画いただく﹁市民が主役のまちづくり﹂
の実現に向け﹃このまちを良くしたいと思う人が集い、語
り、行動するこの地域ならではの豊かな暮らしと産業の創
造に、積極果敢に取り組みますので、市民の皆様と市議会
議員の皆様の協力と積極的な参画をお願いします﹄と呼び
かけ、引き続き 年度における主な施策を説明しました。
今回は、市の基本姿勢と考え方をお知らせします。
29 年度 気仙沼市
平成
32
89
室へようこそ』からご覧いただけます。
32
災害公営住宅として平成 28 年 12 月に完成
した市営牧沢住宅(1工区)
11
[市長コラム]
−
−
気仙沼
「ゴーヘイ」とは、船舶関係者が使う「前進(Go
Ahead:ゴーアヘッド)
」を意味する言葉で、
本市でも
漁業関係者に広く使われ、
力強く、
前向きな言葉です。
第
64 回「Presidential」
ふな ばし よう いち
14
28
気仙沼「海の市」内に設置し
た移住・定住支援センター
「MINATO」
康な市民の育成を基本理
念 に、教 育、学 術 お よ び
文化の振興に関する施策
の総合的な推進を目的に
策 定 し た﹁市 教 育 大 綱﹂
の 具 現 化 に よ り、生 涯 に
わたる教育の充実向上を
図 る た め、諸 施 策 を 積 極
的に推進していきます。
こ の よ う に、平 成 年
度 に お い て は、復 興 事 業
の着実な進ちょくと合わ
せ、市 民 が 各 種 活 動 に 積
極 的 に 参 画 い た だ く﹁市
民 が 主 役 の ま ち づ く り﹂
の 実 現 に 向 け、こ の ま ち
だ しげる
33
回復しています。
の 受 入 れ や、更 に は 交 流
併 せ て、こ れ か ら の ま 人 口 の 拡 大 を 目 指 し、観
ちづくりに必要な人材育 光施策も積極的に展開し
成 に 力 を 注 ぐ と と も に、 ていきます。
移 住・定 住 支 援 セ ン タ ー ま た、関 係 す る 自 治 体
の 本 格 開 設 な ど、移 住 者 や 団 体 と も 更 に 連 携 し な
が ら、国 際 リ ニ ア コ ラ イ
ダ ー︵ILC︶の 誘 致 活
動 も 継 続 し、未 来 に 明 る
い希望が見える地域の実
現に取り組みます。
将 来 へ の 橋 渡 し と な る
教 育 に は、自 然 を 愛 し、
創 造 力 に 富 み、持 続 可 能
な社会の担い手として人
間性豊かで心身ともに健
よし
を 策 定 し、持 続 可 能 で 市
民生活などに有益な公共
交 通 の 再 編・整 備 を 進 め
ます。
地 方 創 生 に 向 け て は、
人口減少への対応が最も
重 要 な 課 題 と 捉 え、総 合
的 な 結 婚・出 産・子 育 て
支援施策に取り組んでい
ます。
な お、平 成 年 に お け
る本市の出生数は前年比
人 増 の 3 5 8 人、合 計
特 殊 出 生 率 は 前 年 の 1.
31から平成 年以来と
なる1.50の水準まで
『プレジデンシャル(presidential)と言ったらよ
いのだろうか。理想とすべき大統領がたたえる威厳
と気品に満ちたたたずまい。簡潔な表現、確かな論
理、思慮深さ、心身のタフネス、そして外交トップ
としての自覚…。質問には正面から答え、はぐらか
さない。途中、紅茶をストレートで飲んで一息入れ
た。そんな時、ほほえみを忘れない』。これは、日
本人でワシントン人脈が最も豊富と言われる元朝日
新聞主筆の船橋洋一氏が、約 8 年前、オバマ政権が
誕生し国務長官に就任したヒラリー・クリントン氏
にインタビューした時の感想を記したものです。少
し気になって記事をスクラップしていたものです
が、8 年後クリントン氏が大統領になることを、予
感ないし確信させる内容だったと思います。
しかし、ご存じのとおりそうはなりませんでした。
それどころか当時予想もしなかった主張の候補にア
メリカ国民は国の舵取りを委ねました。
『エリート
は彼をまともに扱わないが彼の言うことを文字通り
受け取る。一方、
大衆は彼の一言一句をそのまま信じ
ていないが彼を真剣に受け止めている』。選挙期間
中、船橋氏が米国の友人から聞いた言葉だそうです。
選挙結果を占う優れた洞察だと思います。
現在繰り広げられていることは、その洞察をも凌
ぐように、選挙中に語られたことのそのままの実行
です。そしてまた、その政策に対しアメリカ国民の
多くが今も支持していると言う現実があります。
昨年 11 月、新大統領が決まってから民主主義の
評価も含めた、様々な分析や論評が世界中で行われ
ています。新政権が良いとか悪いとか言う立場には
ありませんが、政治に関わる様々なことを考える良
い機会であり、多くの事が学べるような気がします。
それにしても、不安定なアメリカ新政権の状況に
対し、今のところ我が国政府の対応は周到で頼もし
く映ります。「情熱・勇気・使命感・歴史感覚・先見性・
現実処理能力・ロマン・信仰」、これは吉田茂元総
理の優れた資質だそうですが、現内閣においても「現
実処理能力」の高さが国民の安心感に繋がっている
ものと思います。これもまた勉強になるところです。
29
気仙沼市長
3
広報
2017. 3. 1
人 口 減 少 に 伴 う 地 域 の
産 業 力・経 済 力 の 低 下 が
懸 念 さ れ る 中、三 陸 沿 岸
道路や大島架橋などの大
型 プ ロ ジ ェ ク ト を に ぎ わ 形成に取り組むとともに、
い 創 出 の 契 機 と 捉 え、交 震 災 で 失 っ た 自 然 環 境 の
流 人 口 の 増 加 に つ な が る 復元や保全に努めます。
取 り 組 み を 推 進・支 援 し 街 路 防 犯 灯 や 都 市 公 園
の外灯および学校の照明
ていきます。
併 せ て、基 幹 産 業 で あ 灯 のLED化 を 推 進 す る
る 水 産・観 光 分 野 の 更 な とともに、太陽光、風力、
る 振 興 を 図 る と と も に、 木 質 バ イ オ マ ス な ど、再
新産業や新技術開発など 生可能エネルギーの普及
イ ノ ベ ー テ ィ ブ な 取 り 組 促進に努めます。
みを応援していきます。
また、行政、観光、産業、 ■保健 医
・療 福
・祉 介
・護の
充実
経済団体の代表者が一堂
に会する
﹁気仙沼観光推進
機構﹂を立ち上げ、﹁稼げる 人 口 減 少・超 高 齢 化 の
観光地﹂を目指す
﹁気仙沼 進 行 と と も に、被 災 者 の
︶﹂を 推 進 し、 住 宅 再 建・移 転 が 進 む こ
版DMO︵ ※
地域全体での観光産業の とによる市民の生活環境
確立と進化を目指します。 や 地 域 コ ミ ュ ニ テ ィ が 大
民 間 の 創 意 工 夫 を 生 か し き く 変 容 す る 中、子 供 か
た誘客イベントや事業を ら高齢者まで全ての市民
支 援 す る と と も に、被 災 が 生 き が い を 持 ち、自 分
した観光関連施設の復旧・ ら し く 暮 ら せ る よ う、医
整備を進めます。
療・福 祉・介 護 な ど が 連
携 し、一 体 的 な 生 活 支 援
■自然環境の復元 保
・全と サ ー ビ ス が 提 供 で き る 地
環境未来都市︵スマート 域 包 括 ケ ア シ ス テ ム の 構
シティ︶の実現
築を加速していくととも
に、安 心 し て 子 供 を 産 み
良 好 な 自 然 環 境 を 次 の 育 て、全 て の 子 供 が 健 や
世代に継承していくため、 か に 成 長 で き る ま ち づ く
持 続 可 能 な 循 環 型 社 会 の りを進めます。
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2017. 3. 1
広報
※デスティネーション(目的地 :Destination)、マーケティング(顧客ニーズ調査 :Marketing)/マネ
ジメント(最適化管理 :Management)、オーガニゼーション(組織 :Organization)を略した言葉。
地域の「稼ぐ力」を引き出すため、顧客視点による戦略の策定とこれを実行する体制
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■産業再生と雇用創出
を良くしたいと思う人が
消防団員の待遇改善を
集 い、語 り、行 動 す る こ 図り、新規団員の加入促進
の 地 域 な ら で は の 豊 か な に努め、
併せて交通指導隊
暮 ら し と 産 業 の 創 造 に、 員 の 待 遇 改 善 と 新 規 隊 員
積 極 果 敢 に 取 り 組 み ま す の加入促進に努めます。
の で、市 民 の 皆 様 や、市 震 災 遺 構 と し て の 気 仙
議 会 議 員 の 皆 様 の ご 協 力 沼 向 洋 高 校 旧 校 舎 は、検
と積極的なご参画をお願 討会議や地元関係団体と
いします。
保存及び公開範囲の方針
に つ い て 最 終 調 整・確 認
■市土基盤の整備
を行い、平成 年度のオー
プ ン に 向 け、整 備 を 進 め
ま す。陣 山 に 建 設 予 定 の
復 興 祈 念 公 園 は、調 査 測
量設計を行います。
本 市 の 最 優 先 課 題 で あ
る住宅再建が節目を迎え
る 中 で、道 路、橋 梁、防
潮 堤 な ど、残 り の 事 業 は
確実に前進させ、﹁津波死
ゼ ロ の ま ち づ く り﹂を 目
指 す 面 的 整 備 と、産 業 再
生に寄与する基盤づくり
を、引 き 続 き 進 め て い き
ます。
■防災体制の整備
震 災 の 教 訓 を 踏 ま え、
防 災・減 災 対 策 や 災 害 時
の応急活動体制を一層強
化 す る と と も に、災 害 に
強いコミュニティ育成な
ど に よ り、地 域 防 災 力 の
向上を図ります。
「気仙沼版DMO」を推進し地域全体での
観光産業の確立と進化を目指します
事業が進む鹿折地区被災市街地復興土地
区画整理事業
震災遺構として保存する気仙沼向洋高校
旧校舎
29 年度 気仙沼市
平成
市政運営の
取組方針
安心で心豊かな生活を送
市 立 新 病 院 は、既 存 診
れ る よ う、と も に 支 え 合
療科目の充実を図るとと
う地域コミュニティの維
もに、回復期リハビリテー
持・形成を図るとともに、
ション病棟を新たに開設
地域の活性化に向けた協
し、地 域 医 療 の 充 実 と 地
働によるまちづくりを推
域包括ケアシステムの推
進します。
進 に 寄 与 し、市 立 本 吉 病
地 域 を 担 う 代 か ら
院 は、引 き 続 き 常 勤 医 の
代までの方々や女性リー
確保を図ります。
ダ ー、 代 か ら 代 ま で
認 定 こ ど も 園 の 整 備 に
加 え、既 存 保 育 所 の 改 修 力 を 大 切 に し、生 涯 に わ の 若 者 を 育 成 す る た め の
により低年齢児受け入れ たる教育の充実向上を図 地域コミュニティに関す
る勉強会などに継続して
枠の拡大を図るとともに、 ります。
保 育 士 確 保 対 策 を 強 化 す 気 仙 沼 図 書 館 は、平 成 取 り 組 み、地 域 コ ミ ュ ニ
年度末の供用開始に向 ティやまちづくりの担い
る な ど し、待 機 児 童 の 解
消に努めます。﹁プロジェ け、工 事 を 進 め る と と も 手 と し て の 意 識 の 醸 成 や
クト1.90﹂
の新たな事 に 図 書 資 料 の 充 実 に 努 め 人材育成に取り組みます。
業として、
妊娠期・出産後 ま す。平 成 年 度 全 国 高
の ボ デ ィ ケ ア 講 座 や、父 等 学 校 総 合 体 育 大 会︵イ ︿地方創生と
シティプロモーション﹀
親 の 育 児 参 加 促 進 を 図 る ン タ ー ハ イ︶フ ェ ン シ ン
事 業、乳 幼 児 親 子 の 学 校 グ 競 技 が 本 市 を 会 場 に 開 地方創生交付金を、気仙
訪 問 な ど を 戦 略 的 に 実 施 催 さ れ る こ と か ら、お も 沼 ま ち 大 学 構 想 推 進 の た
し、安 心 し て 子 育 て で き て な し の 心 を も っ て 充 実
るまちづくりを進めます。 し た 大 会 と な る よ う 準 備
を進めます。
■学びと子供を育む
環境の整備
本 市 の 復 興 と 次 代 を 担
う子ども達の健やかな成
長 を 支 え る と と も に、心
身 の 健 康、人 間 性 や 想 像
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平成 29 年度内に開館予定の気仙沼図書館と
(仮称)気仙沼児童センター
市民などとの協働の推進
■ 地域コミュニティの充実と
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防 集 団 地 や 災 害 公 営 住
宅への移転など住宅の再
建が進む中、住民が安全・
め海の市に設置したフ
リースペース﹃□Ship
ス
( クエアシップ ﹄)の運
営 経 費 や、首 都 圏 か ら 起
業型人材を呼び込むロー
カルベンチャー推進事業
に充当します。
ま た、気 仙 沼 ま ち づ く
り 応 援 寄 附 金︵ふ る さ と
納 税︶の 寄 附 金 額 の 増 を
図 る 一 方、謝 礼 品 の 配 付
による地場産業の活性化
にもつなげます。
平 成 年 度 に 本 県 開 催
が 内 定 し て い る﹁全 国 豊
か な 海 づ く り 大 会﹂や 同
年開催の東京オリンピッ
ク・パ ラ リ ン ピ ッ ク な ど
の イ ベ ン ト に 向 け、あ ら
ゆるメディア媒体を活用
し、本 市 お よ び 本 市 産 品
の 売 り 込 み や、観 光 客 誘
致につながるシティプロ
モーションを行います。
2017. 3. 1
50
30
60
気仙沼まちづくり
応援寄附金の増額
を図るとともに地
場産業の活性化に
つなげます
回復期リハビリテーション病棟を新たに開
設し地域医療の充実などに努めます
平成 29 年度内開園予定の(仮称)鹿折
認定こども園
32
市政運営の
取組方針
29 年度
平成
広報
5
29 年度 気仙沼市
平成
市政運営の
取組方針
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