市議団ニュース第148号

市議団ニュース
第148号
2017年2月26日
いきいき亀山
発行
日本共産党亀山市議団
3月議会の議案が出された
亀山駅周辺整備事業が5年間で46億円も
3月定例議会の議案が出されました。この議会では来年度予算案のほか、来年度から始まる第2次総合計
画案と前期基本計画案、さらに第1次実施計画案なども審議されます。本会議での代表質問、議案質疑、一
般質問は3月6日から始まります。
小・中学校、幼稚園のすべての普通教室に3年間で空調機を整備
平成29年度予算案は、財源不足を財政調整基金から12億円取り崩し組んでいます。歳出の主なものは、亀
山駅周辺整備事業2億5千万円、川崎小学校改築(継続事業)8億5千万円、小・中学校、幼稚園の空調機整備
事業(中学校の設計業務)280万円、西野公園体育館の空調設備整備事業1億2千万円、亀山文化年事業1,
881万円、和賀白川線(北への延伸-用地購入)1億300万円、市長車(買い替え)630万円、刈草コン
ポスト化センター環境整備事業1億3千万円、「関の山車」会館整備事業1億2千万円、介護保険地域支援事業
(総合事業)2,700万円、高齢者タクシー料金助成事業2,400万円(現行制度は今年度限りでそれ以降
は抜本的な見直し)、歯周疾患検診委託料231万円(新たに5歳ごとの年齢を加え、受診機会の拡大)、夏休
みなどの長期休暇子どもの居場所事業380万円、長妻池耐震整備事業1千万円などです。
リニア基金積み増し、新たに経済波及効果調査とPRグッズ作成の予算
リニアについては、リニア基金を5,000万円積み増しし、平成29年度末で16億5千万円にもなります。
さらに市内停車駅の誘致推進のために、リニアの経済波及効果の調査委託、PRグッズ作成委託など高速交通促
進事業561万円(前年度128万円)を計上しています。
市庁舎建設の検討に入る
市庁舎建設については、庁内で現状の庁舎の課題や問題点を洗い出すなど庁内での検討に着手します。平成3
0年度には、新庁舎建設基本構想と候補地案の検討、平成31年度には新庁舎建設基本計画の策定を進めるとし
ています。
亀山駅周辺整備
市民には全く知らされていない
3月議会で最も議論になりそうなのが亀山駅周辺整備事業2億5千万円です。平
成29年度から33年度の5年間の総事業費が46億円という大事業です。33年
度ですべて完了しませんので、それ以降の事業費と期間も明らかにされなければな
りませんが未定です。
最も問題なのが市民にこの事業の全体像が全く明らかになっていないことです。
これほど大規模な事業が市民の知らない間に進められていいはずがありません。
例えば、計画では駅前広場から西町や東町へあがっていく旧国道1号線にかかる
高架橋(上の写真)をなくすことにしています。朝夕や雨の日に混雑する駅前広場ですが、車の動線をどうする
のかは大きな問題です。こうした車の動線一つをとっても市民の声を反映した計画づくりが必要です。
市長は図書館を駅前に移転させたいようだが市民の合意はない
全国の多くの自治体で駅前再開発事業が失敗をしています。県内でも久居市、桑名市などの失敗例があります
し、松阪市は事業化する前に白紙撤回されています。亀山駅前のこの事業が本当に成功するのかどうか、しっか
りとした議論や裏付けが必要です。その上、計画にある駅前に持ってくる公共施設すら決まっていないし、年内
に決まる見通しもありません。櫻井市長は図書館を駅前にと考えているようですが、図書館の駅前への移転につ
いての市民の合意は得られていません。市民の理解を得ることなく事業を進めるべきではありません。
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平成29年度から始まる第2次総合計画案(9年間)が出され、向こう5年間の前期基本計画案と3年間
の実施計画案も示されました。この中で、具体的な事業内容が示された平成29年度から31年度までの3年
間の実施計画案で市民の切実な要求や問題、課題の事業がどうなったのかを紹介します。
必要性の低い道路の新設に7億円もの予算
和賀白川線の延伸
(1)都市計画道路整備事業(和賀白川線)
この事業は、国道1号(バイパス)から北側部分と住山11号線を含めた区間を
整備する事業。平成29年度、30年度は用地買収で4億円、31年度から工事に
着手し、総事業費は6億8千万円(市道亀田小川線の道路改良は必要)。
(2)ごみ溶融処理施設大規模整備事業
今後耐用年数を迎える主要な設備・機器を長寿命化計画により更新・改良工事。
平成29年度~31年度に3億円、32年度以降に6億円、総事業費で約9億円。
(3)亀山駅周辺整備事業、新庁舎建設準備事業
表面に掲載しましたので省略します(上の写真は亀山市役所)。
産業振興奨励金で8億円
それだけの効果があるのか検証が必要
(4)産業振興奨励事業
条例に基づき、事業所の新設、増設、移設に対し奨励金を交付。平成29年度~31年度に3億3千万円、3
2年度以降に4億8千万円、総事業費で8億円を超える。費用対効果の検証が必要。
(5)リニア中央新幹線亀山駅整備基金積立事業
29年度~31年度まで毎年5千万円の積み増し。31年度末には17億5千万円。「財政が厳しい」と言い
ながらこの積み立ては「聖域」。
中学校給食は3年間、ずっと検討でいいのか
(6)中学校給食実施事業
実施事業という事業名なのに、平成29年度~31年度まで「完全給食に関する
検討」のみ(左の写真は、完全給食実施の対象となっている亀山中学校)。
(7)普通教室空調機整備事業
小学校は平成30年度に設計業務で920万円、31年度に工事で1億8千万円。
中学校は29年度に設計業務で280万円、30年度に工事で5,300万円。
(8)幼稚園保育室等空調機整備事業
幼稚園は平成30年度に設計業務で150万円、31年度に工事で2,780万円。
認定こども園の新設(療育等機能を付加)に10億円
(9)認定こども園整備事業
幼稚園と保育所の機能を合わせ持つ認定こども園の施設と療育等機能を付加した施設を新設。しかし、認定こ
ども園(アスレ)の検証は済んでいないし、療育の施設が併設でいいのか疑問。平成30年度に基本設計と調査
・測量で5,300万円、平成31年度に実施設計、用地取得で1億円、32年度以降も含め総事業は10億円。
(10)放課後児童クラブ事業
移転、改築の要求が強い昼生の学童保育所を平成29年度に検討を始め、学校敷地内での設置に向けて取り組
む計画。
市内への転入就業者に奨学金の返還額の一部を補助する制度を新設
(11)学生奨学金返還支援事業
大学等を卒業後、市内に転入する就業者を対象に、10年間にわたり、在学中に借り入れた奨学金の返還額の
一部を補助。平成30年度に90万円、31年度に180万円。
(12)地域まちづくり協議会支援事業
地域まちづくり協議会の「地域まちづくり計画」の策定・計画推進を支援。また、地域予算を交付する。平成
29年度に2,800万円、30年度、31年度に各3,140万円。3年間で9千万円。
3月議会の本会議の予定
3月議会の本会議での会派代表質問は3月6日、総合計画案の議案質疑は8日、その他の議案質疑は9日、一
般質問は10日と13日に予定されています。