地域再生計画 事後評価

地域再生計画 事後評価
平成29年1月
長崎県・長崎市
地域再生計画 事後評価
地域再生計画の名称
交通ネットワーク整備を中心とした長崎市活性化計画(第2期)
地域再生計画の施工主体の名称
計画期間
平成23年度 ~ 平成27年度
長崎市の市内中心部は特有の斜面市街地になっており、坂道等が多いほか、幅員4.5メートル未満の道が50%以上
を占めている。また、幹線道路は市内中心部への一点集中型道路網であるため、交通量は飽和状態にある。更に、市内の
54%が森林であるため、渋滞の緩和による生活環境改善のためには、市街地の市道や森林地帯の林道を一体的な交通
ネットワークと捉えて一体的に整備する必要がある。
これにより、渋滞解消と都市部へのアクセス向上による安全で効率的な輸送体系を実現し、林産物の搬出と森林施策の向
上を図り、地域の活性化を目指す。
計画概要
区分
事業の実施状況
長崎県、長崎市
支
援
措
置
路線名
道 市道虹が丘町西町1号線
整
備
市道相川町四杖町1号線
交
付
金 林道権現線
市道江平浜平線(住宅市街地総合整備事業)
市道中川鳴滝3号線(住宅市街地基盤整備事業)
計画
実施
備考
L= 1,950m
L= 390m
一部完了
L= 1,800m
L= 600m
一部完了
L= 395m
L= 395m
完了
内容
目標1
目標
実測値
達成度
事後評価
交通ネットワーク整備による都市部へのアクセス向上
・県立長崎北高校~市道岩屋町滑石線(虹が丘町)
20分短縮
8分短縮
40%
その他の事業の市道油木町西町線の開通や事業の進行
により、8分の短縮を達成できたが、本事業の遅延が生
じており、目標が未達成であるため、引き続き事業を
実施中である。
・西町~救急医療施設
20分短縮
8分短縮
40%
市道虹が丘町西町1号線の用地取得の交渉等に
よる事業の遅延が生じており、目標が未達成で
あるため、引き続き事業を実施中である。
・国道202号~市のレジャー施設
5分短縮
1分短縮
20%
L=520mを供用開始したことから、1分の短縮を
達成することができた。引き続き本路線開通に
向け、実施中である。
・林道権現線終点~木材市場 10分短縮
10分短縮
100%
H26年3月に事業が完了したことから、10分の短
縮を達成し目標達成度100%の進捗を図ることが
できた。
・間伐面積
8haの増
8haの増
100%
H26年3月に事業が完了したことから、間伐面積
8haの増加を達成し目標達成度100%の進捗を図
ることができた。
目標の達成状況
目標2
林業の振興
計画全体の
総合評価
本地域再生計画では、道整備交付金を活用した市道整備と林道整備を一体的に実施し、市道整備では、他路線との充当を行い、進捗
状況に応じた弾力的な事業実施ができたため、計画通りの整備量となる見込みであり、都心部通過交通の削減及び都心部へのアクセ
ス向上による安全で効率的な輸送体系を実現することができると考えている。一方、さらなる林業の振興を図るため、間伐材活用促
進事業などのソフト事業との連携を行い、森林施策の向上効果が見込まれている。
今後の方針
本地域再生計画に基づき実施した事業のうち、市道相川町四杖町1号線の一部区間(520m)の供用を行い、目標達成度20%の進捗を
図ることができたとともに、林道権現線の全延長竣工により目標を達成することができた。また、このことに伴い、間伐面積の増が
目標を達成できた。その他路線については、新設道路であることや、用地取得等が計画通りに進まなかったことから、計画期間内に
目標達成に至らなかった。本計画で目標を達成できなかった路線については、次期地域再生計画を新たに策定し、都心部通過交通の
削減及び都心部へのアクセス向上による安全で効率的な輸送体系を実現するとともに、林産物の搬出と森林施策のさらなる向上を図
るべく、市道及び林道の整備を実施する必要があると考えている。今回、目標を達成できなかった要因を分析・解明した上で、事業
内容の修正するなど、適切な事業の実施に努めてまいりたい。