基本計画.

北上市史編さん基本計画
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目
的
北上市は、古くは奥州 街道、近代以降は国道 4号や 107号、東北縦 貫 自動車道、
東北新 幹線 など 交通 の 要衝と して 恵ま れ、 豊 かな自 然と 先端 技術 が 融合す る魅 力
ある北東北の拠点都市として発展してきた。
平成3年4月1日の旧北上市、和賀町、江釣子村の三市町村合併から既に四半世
紀が経 過し てい るが 、 新北上 市と して の自 治 体史は 未整 備の 状況 で ある。 旧市 町
村単位 で刊 行さ れた 自 治体史 は、 体裁 が異 な り、掲 載さ れて いる 内 容につ いて も
新たな 知見 を加 え改 訂 する時 期を 迎え てい る 。また 、世 代交 代や 価 値観の 多様 化
などの 社会 環境 の変 化 によっ て、 北上 市の 歴 史を知 るう えで 欠か す ことの でき な
い資料の散逸が懸念されている。
平成33年の合併30周年を迎えるにあたり、先人が歩んできた足跡と文化遺産を未
来に継承し、北上市のさらなる発展に資する「北上市史」を編さんする。
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基本方針
(1)
市民に分かりやすい市史
専門用語を平易な言葉に言い換えるなど工夫するとともに、図や写真も多く取り
入れ、市民に分かりやすい市史にする。
(2)
広く市民の活動に利用される市史
市史が今後の市政や市民生活の指針として利用されるほか、まちづくりや生涯学
習、学校教育などで広く利用されるものにする。
(3)
徹底した資料調査に基づいた市史
市史編さん専門委員と協力し、信頼性のある資料の発掘に努める。また資料 の調
査研究を徹底して行い、重要な資料を活字化し後世に残す。
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市史の内容、構成
(1)
内
容
①原始・古代から現代までの資料編をつくる。
②原始・古代から現代までの通史編をつくる。
③北上市の特徴的な分野を選択し、詳述した特別編をつくる。
④市史は現在の北上市の範囲で著述するが、必要に応じて周辺地域についても対
象とする。
(2)
構
成
刊行する市史は、通史編3巻、資料編5巻、特別編2巻の全10冊とする。
通史編
3巻(原始・古代・中世編1巻、近世編1巻、近・現代編1巻)
資料編
5巻(考古編1巻、古代・中世編1巻、近世編1巻、 近代編1巻、
現代編1巻)
特別編
2巻(自然編1巻、民俗編1巻)
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(3)
(4)
規
格
A5判
通史編
4 0 0~5 0 0ページ
A4判
資料編
400~600ページ
A4判
特別編
3 0 0~4 0 0ページ
発行部数など
発行部数及び有償・無償の別などは別に定めることとする。
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市史編さんの期間、刊行計画
(1)
市史編さんの期間
平成27年度から平成37年度までの11年とする。
(2)
刊行計画
およその刊行計画は別紙資料のとおりとし、資料の収集状況や資料調査の進捗状
況などを勘案し、3年後を目途に見直しを行うこととする。
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付帯事業
(1)
市史の市民への普及を図るため、企画展や講演会を開催する。
(2)
通史編及び資料編を補完するための資料集や索 引目録を刊行する。
(3)
資料活用の利便性を図るため、収集した資料のデジタル化を推進する。
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編さん組織
市史の編さん及び刊行に伴う組織は、次のとおりとする。
(1)
市史編さん委員会
市史の編さんに関し、基本方針や編集方針、事業推進など必要な事項について協
議する。
(2)
市史編さん専門委員会
各部会を代表する者で構成し、市史の内容や具体的な編集方針など 、市史の編集
に関する重要で専門的な事項について協議する。
(3)
部会
分野別、時代別に設置し、通史編及び資料編に関する資料調査並びに執筆など
を行う。
(4)
監修
北上に関し深い学識を有する者から選任し、市史の責任校正を行う。
(5)
事務局
市史編さんの事務局は、企画部総務課市史編さん室とする。
平成28年1月21日策定
平成28年8月18日改正
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