キリン食生活文化研究所レポート vol.63 仲間や友人との料理

2017年2月21日
レポート vol.63
~あなたのくらしのアンケート~
仲間や友人との料理
-1-
2017 Kirin Institute of Food & Lifestyle
サマリー
仲間や友人との料理
Q.「仲間や友人」と料理することに興味がありますか?
キリン食生活文化研究所は、「仲間や友人との料理」について
調査を実施(2016年12月6日~12月13日、全国、ウェブ調査)、
男女20~69歳 計16,781名の方の回答をまとめました。
13.8
非常に興味がある
「興味がある」と回答した方が最も多く49%、「非常に興味がある」と
答えた方と合わせると63%が、仲間や友人と一緒に料理をすることに
興味がある
48.8
その他
興味を持っていることがわかりました。
男女共に年齢が若い世代の関心度が高く、男性よりも女性の方が意欲的です。
実際に仲間や友人と一緒に料理をする頻度は、月1回以上と回答したのは男性20代が27%と最も多く、次い
で女性20代の26%でした。20代は、ホームパーティーのような特別なイベントの時だけでなく、日常的に一緒
に料理をしてご飯を食べることを楽しんでいるようです。
一緒に料理をしたい理由としては、男女とも「皆で集まると色々なお酒を楽しめる」が最も多く挙げられました。
女性では、料理の腕を上げたり、日頃使えない調理器具を使ったり、調理スペースの広さなど、自宅では出来
ないことを共有のキッチンスペースに求めているようです。場所を選ぶ際には、「共通の価値観を持った人が集
まる」「参加者同士が上下関係なく話せる」環境を重視しており、キッチンはフラットに共通点を持つ人同士の交
流を深める役割も果たしているかもしれません。
このレポートをきっかけに「仲間や友人との料理」について一緒に考えていただければ幸いです。
出典:キリン食生活文化研究所調べ(2016年12月全国ウェブ調査 N=16,781)
-2-
2017 Kirin Institute of Food & Lifestyle
Q.仲間や友人と料理をすることに興味がありますか?(性年代別)
仲間や友人と一緒に料理をすることに対する興味度を性年代別でみると、女性の20代が33%と最も高く、
次いで20代男性の22%とつづく。男女共に若年層が高く、男性よりも女性にその傾向が強くみられる。
仲間や友人と料理することへの興味
20-60代計
13.8
48.8
19.0
32.6
女性20代
49.6
19.9
30代
50代
9.8
60代
10.0
20.4
46.9
44.7
50代
6.5
43.6
60代
5.7
44.8
0%
18.1
10%
20%
非常に興味がある
26.9
40%
興味がある
出典:キリン食生活文化研究所調べ(2016年12月全国ウェブ調査 N=16,781)
50%
興味がない
-3-
60%
7.3
12.3
25.4
30%
9.3
11.7
22.8
70%
全く興味がない
6.7
11.4
7.8
9.5
3.5
10.1
8.0
55.3
9.5
40代
8.2
19.8
52.3
5.2
6.3
18.0
50.6
16.8
30代
14.0
49.9
21.6
男性20代
9.0
9.1
52.8
13.5
40代
9.2
5.9
6.4
10.3
13.1
11.2
10.3
12.0
80%
90%
100%
わからない
2017 Kirin Institute of Food & Lifestyle
Q.実際に仲間や友人と料理することはありますか?(性年代別)
実際に仲間や友人と一緒に料理をする頻度は、月1回以上(「月に2回以上」「月に1回程度」の合計)と回答し
た男性20代が27%と最も多く、女性20代の26%とつづく。20代では、ホームパーティーのような特別なイベ
ントだけでなく、定期的に集まる仲間や友人と日常的に気軽に料理をして食事している様子がうかがえる。
仲間や友人と料理をする頻度
13.8
女性20代
50代
4.6
60代
7.0
10.6
40代
6.2
50代
5.1
60代
5.8
0%
5.3
5.3
6.3
10%
月に2回以上
6.9
16.3
7.3
20%
月に1回程度
30%
40.8
42.3
17.5
10.9
11.9
30.9
15.0
17.6
10.2
14.0
5.6
11.2
15.3
9.8
24.2
13.9
9.5
13.6
30.9
14.1
9.7
11.7
34.6
18.2
18.4
9.9
30.7
18.1
10.8
10.1
9.8
24.9
15.1
11.9
11.7
16.1
40%
出典:キリン食生活文化研究所調べ(2016年12月全国ウェブ調査 N=16,781)
42.6
12.6
8.6
2~3ヶ月に1回
21.6
12.9
10.0
15.3
16.7
33.0
15.6
10.5
16.5
12.7
17.2
30代
14.4
8.3
7.0
6.7
男性20代
12.1
9.4
6.6
6.3
40代
15.5
9.8
8.9
30代
9.4
7.7
8.1
20-60代計
50%
半年に1回程度
-4-
60%
年に1回程度
70%
80%
年に1回未満
90%
100%
作ることはない
2017 Kirin Institute of Food & Lifestyle
Q.どこで仲間や友人と一緒に料理しますか?
男性は40代で特に屋外でのキャンプやアウトドアの時に一緒に料理を作ることが多く、女性は友人の家や自宅に
友人を招いて料理をする機会が多い。最近都内で増えているキッチン付のレンタルスペースやシェアスペースを
友人と利用するケースは20代で若干見られる程度で、60代女性は地域の公民館や集会所をよく利用している。
一緒に料理をする場所 (性・年代別)
(%)
50
(%)
70
男性
女性
60
40
50
30
40
30
20
20
10
マンションの共有スペース
オ.フィス内キッチン
キッチン付のレンタルスペース
ホテルやコンドミニアム
料理教室のキッチン
実家
作ったことはない
キャンプ場などの宿泊施設(
ロッジ)
地域の公民館や集会所
キャンプ場や公園などのアウトドア
-5-
0
自宅
出典:キリン食生活文化研究所調べ(2016年12月全国ウェブ調査 N=16,781)
10
友人の家
マンションの共有スペース
シェアスペース
料理教室のキッチン
オ.フィス内キッチン
ホテルやコンドミニアム
キッチン付のレンタルスペース
実家
地域の公民館や集会所
キャンプ場などの宿泊施設(
ロッジ)
作ったことはない
友人の家
自宅
キャンプ場や公園などのアウトドア
0
男性計
20代男性
40代男性
女性計
20代女性
60代女性
2017 Kirin Institute of Food & Lifestyle
Q.誰となら一緒に料理をしたいと思いますか?
男女ともに中学・高校・大学などの同級生と一緒に料理をしたいと答えた人が多く、趣味の仲間や恋人とつづく。
男性は仕事関係の仲間との交流を求めるのに対し、女性はママ友との時間を大切にしている。60代は地元や趣
味のつながりを重視する傾向が強く、料理は親しい人との時間を楽しみたいという気持ちが読みとれる。
家族以外で一緒に料理をしたい相手 (性・年代別)
(%)
70
(%)
70
男性
60
60
50
50
40
40
30
30
20
20
10
合コン相手
ネットを通じて知り合った仲間
社会活動の仲間
その他の友人
特に作りたいと思わない
地元コミュニティの仲間
親戚
仕事関係の仲間
おさななじみ
ママ友、パパ友
-6-
恋人
0
趣味の仲間
出典:キリン食生活文化研究所調べ(2016年12月全国ウェブ調査 N=16,781)
10
中学・
高校・
大学などの同級生
ネットを通じて知り合った仲間
合コン相手
社会活動の仲間
ママ友、パパ友
その他の友人
親戚
おさななじみ
地元コミュニティの仲間
特に作りたいと思わない
仕事関係の仲間
恋人
趣味の仲間
中学・
高校・
大学などの同級生
0
男性計
20代男性
40代男性
女性
女性計
20代女性
60代女性
2017 Kirin Institute of Food & Lifestyle
Q.外で仲間や友人と一緒に料理をしたい理由は?
全体では、「皆で集まると色々なお酒を楽しめる」と答えた方が42%と最も多く、料理の品数と同様に一緒に集ま
ることで味わえるバリエーションを楽しんでいる。男性は、新しい人との出会いの機会や集まるための口実として
いるのに対し、女性は自宅では出来ない調理や、料理スキルアップへの期待の気持ちが強い。
自宅以外で一緒に料理をする理由 (性・年代別)
(%)
50
40
30
20
10
食べ物を残す心配をしなくてすむ
自宅で一人で調理をすると寂しい
事前の掃除がいらない
人数分の食器の準備がいらない
後片付けが楽
-7-
子供の食育につながる
作った料理を誰かに食べてもらいたい
出来立てを皆で食べたい
出典:キリン食生活文化研究所調べ(2016年12月全国ウェブ調査 N=16,781)
本格的な調理器具が使える
初対面の人も仲良くなれる
調理スペースが広い
自宅にはない調理器具が使える
料理が上手な人の技を学べる
皆で集まるための口実になる
普段使えない食材や調味料を使える
皆で一緒に作りあげるプロセスが好き
皆と食べると料理の品数が楽しめる
皆で集まると色々なお酒を楽しめる
0
全体
男性
女性
2017 Kirin Institute of Food & Lifestyle
Q.仲間や友人と一緒に料理する場所で重視するのは?
場所を選ぶ際に重視しているポイントでは、「共通の価値観を持った人が集まる」が53%と最も高く、次いで「参加
者同士の上下関係なく話せる」、「誰が参加するかがあらかじめわかる」といった交流相手に関する回答が多い。
居心地の良さや、交流のしやすさを求めている。女性はここでも料理を学びたいという意識の高さが見られる。
仲間や友人と一緒に料理する場所で重視すること (性年代別)
(%)
60
50
40
30
20
10
自分主催の企画が作れる
行くと何か自分の役割がある
掲示板を見て好きな企画を選べる
-8-
相談できる管理人がいる
出典:キリン食生活文化研究所調べ(2016年12月全国ウェブ調査 N=16,781)
普段出会わないような人たちが集まる
幹事役が指示を出して場をリードする
場に合わせて自由に役割を決められる
料理が得意な先生役がいる
誰が参加するのかがあらかじめ分かる
参加者同士が上下関係なく話せる
共通の価値観を持った人が集まる
0
全体
男性
女性
2017 Kirin Institute of Food & Lifestyle
Q.仲間や友人と一緒に料理を作るシーンに合うお酒は?
仲間や友人と一緒にご飯を作った後に、どんなお酒を合わせたいかでは、全体的に日頃から定期的に一緒に料
理を作ることを実施している人の方が、飲用意向が高い。特に生ビールや瓶ビール、クラフトビールでその傾向が
強く、いつもと違う飲み方やバリエーションを楽しんで分かち合えるビールへの期待が見られた。
仲間や友人と一緒に料理するシーンに合うお酒 (料理頻度別)
(%)
70
60
50
40
30
20
10
焼酎
クラフトビール
ウイスキー・
ハイボール
-9-
カクテル
日本酒
出典:キリン食生活文化研究所調べ(2016年12月全国ウェブ調査 N=16,781)
梅酒などのリキュール
瓶.ビール
ワイン(
スパーク)
缶チューハイ
ワイン(
赤・
白・
ロゼ)
生ビール
缶ビール
0
全体
月に1回以上
年に1回程度
2017 Kirin Institute of Food & Lifestyle
Q. 「どんな共有できるキッチンが地域に欲しいか?」(自由回答)
アイランドキッチンのような広いスペースや憧れの調理器具(ピザ釜や囲炉裏)や珍しい食材など、自宅では味わ
えない料理が出来ることを挙げる声が多い。また、皆で集まってワイワイ楽しむことや、美味しい料理を学べる場
所、豊かな時間を過ごす空間など、様々な人との交流を生むキッチンに期待するたくさんの価値が見られました。
コンロの火力が強くてオーブンなど高価な設備が
整っていて利用料金が安価な場所 (20代男性)
珍しい道具や設備
家にはない釜戸や囲炉裏、ストーブを仲間と一緒
に使ってみたい (30代男性)
子供が走って遊ぶことができる庭(綺麗な芝生)、
遊具を備えたキッチン。親が料理をしている間、勝
手に遊んでもらえると参加者増える。(30代男性)
地物の野菜や魚などのさばき方、地元料理の作り
方などを勉強できる場所。(40代男性)
囲炉裏で昔ながらの料理を作るか、最新機器が備
わっているキッチンを使ってみたい。(20代女性)
プロ仕様の器具が使い放題キッチン(30代女性)
子供と一緒に楽しむ
料理を教えて欲しい
子供も使えるように配慮してり刃物を使わない
コーナが分けてあり小さな子供を連れてても大丈
夫かつ大人も楽しめるようなスペース(30代女性)
普段は使えないお店のキッチンで、店のメニューを
指導してもらって作れると嬉しい(20代女性)
ホテルのキッチンを借りてシェフに習いながら料理
してみたい(30代女性)
ワイワイガヤガヤ気軽に缶ビールを片手に楽しみ
ながら作る事ができる、広いスペースのあるキッチ
ン(50代男性)
皆で集まれる広さ
みんなで作りながら食べたり飲んだりできる広い
キッチン(30代女性)
その場で買った材料を自由に調理できるキッチン
(40代男性)
おしゃれな雰囲気
オシャレで綺麗で普通の一軒家にはないような驚
きがあるけれど落ち着く感じの場所(40代女性)
使い勝手の良さ
スーパーや食材の調達できるお店が近い場所。
ショッピングモールの中とか(40代女性)
開放感のある環境
川や緑が見える場所や花火が見られるなどゆっく
り食事や会話が楽しめるスペース(40代女性)
畑や田んぼの横に透明のショーケースのような、
ある程度環境が整ったキッチンで採れたての野菜
や果物で料理をしたい (20代男性)
森の中のような自然が楽しめて音楽が流れるゆっ
たりとした時間の流れるキッチン (20代男性)
出典:キリン食生活文化研究所調べ(2016年12月全国ウェブ調査 N=16,781)
-10-
2017 Kirin Institute of Food & Lifestyle