経営比較分析表

経営比較分析表
東京都 武蔵野市
2
業務名
業種名
事業名
類似団体区分
人口(人)
法非適用
下水道事業
公共下水道
Aa
143,262
資金不足比率(%)
自己資本構成比率(%)
普及率(%)
有収率(%)
1か月20m 当たり家庭料金(円)
処理区域内人口(人)
-
該当数値なし
100.00
101.33
1,134
143,630
3
2
面積(km )
10.98
グラフ凡例
人口密度(人/km )
13,047.54
2
■
2
処理区域面積(km )
10.73
処理区域内人口密度(人/km )
13,385.83
当該団体値(当該値)
-
類似団体平均値(平均値)
【】 平成27年度全国平均
分析欄
1. 経営の健全性・効率性
①収益的収支比率(%)
②累積欠損金比率(%)
1. 経営の健全性・効率性について
③流動比率(%)
④企業債残高対事業規模比率(%)
【763.62】
118.00
1.00
0.90
0.80
0.70
0.60
0.50
0.40
0.30
0.20
0.10
0.00
116.00
114.00
112.00
110.00
108.00
106.00
104.00
102.00
100.00
当該値
H23
106.40
H24
110.01
H25
110.46
H26
115.53
H27
115.89
平均値
1.00
0.90
0.80
0.70
0.60
0.50
0.40
0.30
0.20
0.10
0.00
該当数値なし
H23
H25
H26
H27
700.00
600.00
500.00
400.00
該当数値なし
300.00
200.00
100.00
0.00
当該値
当該値
当該値
H23
109.26
H24
124.85
H25
162.10
H26
192.39
H27
193.80
平均値
平均値
平均値
745.85
705.53
685.64
665.11
642.57
「単年度の収支」
H24
800.00
H23
H24
「累積欠損」
⑤経費回収率(%)
H25
H26
H27
「支払能力」
⑥汚水処理原価(円)
「債務残高」
⑦施設利用率(%)
【98.53】
⑧水洗化率(%)
【139.70】
【60.01】
【94.73】
140.00
140.00
80.00
101.00
120.00
120.00
70.00
100.00
100.00
100.00
60.00
99.00
80.00
80.00
60.00
60.00
40.00
40.00
20.00
20.00
10.00
0.00
0.00
0.00
50.00
98.00
40.00
2. 老朽化の状況について
97.00
30.00
96.00
20.00
95.00
94.00
当該値
H23
109.07
H24
113.58
H25
113.31
H26
115.84
H27
116.29
当該値
H23
72.25
H24
69.78
H25
69.56
H26
69.74
H27
69.35
当該値
H23
-
H24
-
H25
-
H26
-
H27
-
当該値
H23
99.99
H24
99.99
H25
99.99
H26
99.99
H27
99.99
平均値
89.16
89.78
88.39
85.64
94.30
平均値
126.58
125.87
128.96
133.00
120.18
平均値
67.18
67.54
67.61
64.81
64.81
平均値
96.32
96.48
96.64
96.76
96.89
「料金水準の適切性」
「費用の効率性」
「施設の効率性」
「使用料対象の捕捉」
2. 老朽化の状況
①有形固定資産減価償却率(%)
②管渠老朽化率(%)
該当数値なし
H23
H24
H25
H26
該当数値なし
H23
H24
H25
当該値
当該値
H23
0.21
H24
0.47
H25
0.33
H26
0.44
H27
0.24
平均値
平均値
平均値
0.10
0.10
0.11
0.22
0.13
「管渠の経年化の状況」
H26
H27
0.50
0.45
0.40
0.35
0.30
0.25
0.20
0.15
0.10
0.05
0.00
当該値
「施設全体の減価償却の状況」
H27
1.00
0.90
0.80
0.70
0.60
0.50
0.40
0.30
0.20
0.10
0.00
③管渠改善率は、5年間を通じて類似団体平均値を超え
ています。しかし、本市の管きょ整備は、昭和40年代に
集中的に整備されたため、初期に布設したものは、管
きょの標準耐用年数である50年を経過しており、今後も
多くの管きょが更新時期を迎えることが予想されます。
そのため、平成24年度に「武蔵野市下水道長寿化計画」
を策定し、従来の対処療法的な手法から予防保全型の維
持管理に基づく修繕等を実施することで管きょの延命化
を図っています。長寿命化計画は市内全域の口径φ800㎜
以上の幹線管きょ47kmについて、TVカメラ調査・目視調
査を実施し、その内、当面対策が必要とされた約4.2kmを
対象としています。短期計画とし、本市の広範囲の処理
区を受け持つ主要な管きょである女子大通り幹線管きょ
の更生工事を当初平成25年度から29年度の5か年計画で
あったものを30年度までの6か年に延長して実施し、女
子大通り幹線以外の管きょについては、平成31年度以降
に実施する予定です。
③管渠改善率(%)
【0.23】
1.00
0.90
0.80
0.70
0.60
0.50
0.40
0.30
0.20
0.10
0.00
①単年度の収支比率を示す収益的収支比率は、地方債償
還金が増加していますが総収益が上回っており、5年間
を通じて100%を超えています。今後、施設更新のため建
設事業費が増加する見込みのため、費用削減や使用料改
定を行うなど引き続き健全な経営を目指します。
④使用料収入に対する市債(借金)残高の割合を示す企
業債残高対事業規模比率は、類似団体の平均が642.57%
となっているのに対して、本市では193.80%と低い割合
になっていますが、今後事業費の増加とともに市債残高
も増額が見込まれるため、平成27年度より、市債の抑制
をおこない、将来負担を軽減する取組みを進めていま
す。
⑤使用料で回収すべき経費をどの程度使用料で賄えてい
るかを示す経費回収率は、類似団体の平均が100%未満と
なっているのに対して、当市では116.29%と100%を超え
ていますが、事業費が増大する将来に備え、平成28年4月
に使用料の改定を行いました。
⑥有収水量1㎥あたりの汚水処理に要した費用である汚
水処理原価は、類似団体の平均が120.18円となっている
のに対して、本市では69.35円とかなり低い金額に抑えら
れています。しかし、有収水量が減少傾向にあり、消費
税の増税後に汚水の処理単価が増額する予定であるた
め、今後増額することが見込まれます。
⑧下水道の処理区域内人口のうち、実際に水洗便所を設
置して汚水処理している人口の割合を表している水洗化
率は、類似団体の平均が96.89%であるのに対して、当市
では99.99%とほぼ100%を達成しています。
「管渠の更新投資・老朽化対策の実施状況」
※ 法適用企業と類似団体区分が同じため、収益的収支比率の類似団体平均等を表示していません。
※ 平成23年度から平成25年度における各指標の類似団体平均値は、当時の事業数を基に算出していますが、企業債残高対事業規模比率及び管渠改善率については、平成26年度の事業数を基に類似団体平均値を算出しています。
全体総括
武蔵野市の下水道事業の経営状況は、各指標が示す
通り、現段階では健全であると考えています。
ただし、当市では下水道の整備時期が早かったこ
ともあり、今後施設の更新等で建設事業費が大幅に
増加する見込みです。このため、平成20年度に策定
した武蔵野市下水道総合計画を、平成25年度に見直
しました。この「武蔵野市下水道総合計画」を基に
20年間の事業計画を立て、将来の事業費を試算し、
よりコストの低い工法や維持管理手法の検討、急激
な下水道使用料の値上げを避けるための段階的な改
定、一般会計からの繰入基準の厳格化、将来の負担
を軽減するために市債を抑制するなど取り組んでき
ています。
平成28年度からは地方公営企業法の平成32年度適
用に向けて、移行準備に取り組み始めました。
より健全な下水道経営を目指し、今後も経営改善
努力に努めていきます。