2017/02/20 2017年米国株式市場の見通し

情報提供資料
2017年米国株式市場の見通し
~2017年新生アメリカはどう変わる?~
当資料のお取扱いにおけるご注意
 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的として大和証券投資信託委託株式会社が
作成したものであり、勧誘を目的としたものではありません。投資信託のお申込みにあたっては、
販売会社よりお渡しする「投資信託説明書(交付目論見書)」の内容を必ずご確認のうえ、
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 当資料は信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性を保証
するものではありません。運用実績などの記載内容は過去の実績であり、将来の成果を示唆・
保証するものではありません。記載内容は資料作成時点のものであり、予告なく変更されることが
あります。
(2017年2月作成)
目次
P2 2017年の米国マーケットの見通し
P3 各国・地域の実質GDP成長率の推移
P4 上昇気流に乗る米国株式市場
P5 トランプ政策はマーケット・フレンドリー
P6 (ご参考)トランプ政権の閣僚人事
P7 米長期金利は緩やかな上昇へ
P8 日米金利差から米ドル堅調
P9 見通しに対するリスク要因
P10 (ご参考)2017年の注目スケジュール
当資料中のいかなる内容も将来の成果を示唆・保証するものではありません。
表紙の「当資料のお取扱いにおけるご注意」をご覧ください。
1
2017年の米国マーケットの見通し
 2016年の米国株式市場は、主要3指数(NYダウ、S&P500、NASDAQ総合)が揃って史上最高値を更新するなど堅調な推移となりました。
 トランプ政権への期待感や良好な経済・金融環境を背景に、2017年も米国マーケットでは堅調な地合いが継続すると想定します。
 また為替市場においても、円安米ドル高基調の継続を見込んでいます。
2017年の予想レンジ(米国株、米国金利、為替)
米国株(NYダウ)
19,000~22,000米ドル
トランプ政権への期待、好調な企業業績を背景に堅調な動きを想定
ポイント
・良好なマクロ環境が継続
・企業業績は回復から成長加速へ
・トランプ政策について、当面は減税やインフラ投資等によるプラスの評価が優勢か
米国金利(10年国債利回り)
2.5~3.0%
現在の0.50~0.75%から1.25~1.50%への政策金利レンジ引き上げを想定
ポイント
・利上げ幅は財政刺激策の程度に依存するが、金融政策の正常化が妨げられる可能性は低い
・3%を超える長期金利の上昇には警戒感の浮上も
為替(円/米ドル)
115~120円
日米金利差拡大のもと、円安基調の継続を想定
ポイント
・良好な米国マクロ経済環境が米ドルの下支え要因に
・日銀の金融政策姿勢に変化がなく、日米金利差の拡大を背景に円安基調は継続
※上記は、2017年2月時点の投資判断を示したものであり、将来の市況環境の変動等を保証するものではありません。
(出所)大和投資信託
当資料中のいかなる内容も将来の成果を示唆・保証するものではありません。
表紙の「当資料のお取扱いにおけるご注意」をご覧ください。
2
各国・地域の実質GDP成長率の推移
 IMF(国際通貨基金)は2017年1月発表の世界経済見通しで、昨年10月時点の見通しから世界経済の成長率の予想を据え置きました。
 先進国経済の成長見通しは2017年、18年ともに上方修正されました。昨年下期に見せた先進国経済の予想より強い持ち直しの動きや、米国で
トランプ政権が掲げる積極的な財政出動が要因となっています。ただ、トランプ政権の動向やその世界経済への影響は、不確実性が高いとしています。
 新興国経済は2017年の成長見通しが若干下方修正されましたが、今後加速する見通しには変わりありません。国別では、中国が景気刺激策の恩恵
から上方修正されています。一方、ブラジルは景気低迷の長期化から下方修正されたものの、2017年には3年ぶりにプラス成長に回帰する見通しです。
2015年
2016年
(前年比、%)
2 0 1 7 年( IM F見通し)
16年10月発表値
15-18年の
成長率トレンド
2 0 1 8 年( IM F見通し)
⇒
17年1月発表値
16年10月発表値
⇒
17年1月発表値
世界
3.2
3.1
3.4 ⇒
3.4
3.6 ⇒
3.6
先進国
2.1
1.6
1.8 ⇒
1.9
1.8 ⇒
2.0
米国
2.6
1.6
2.2 ⇒
2.3
2.1 ⇒
2.5
ユ ー ロ圏
2.0
1.7
1.5 ⇒
1.6
1.6 ⇒
1.6
英国
2.2
2.0
1.1 ⇒
1.5
1.7 ⇒
1.4
カナダ
0.9
1.3
1.9 ⇒
1.9
1.9 ⇒
2.0
オー ストラリ ア
2.4
2.9
2.7 ⇒
―
2.9 ⇒
―
日本
1.2
0.9
0.6 ⇒
0.8
0.5 ⇒
0.5
4.1
4.1
4.6 ⇒
4.5
4.8 ⇒
4.8
中国
6.9
6.7
6.2 ⇒
6.5
6.0 ⇒
6.0
イン ド
7.6
6.6
7.6 ⇒
7.2
7.7 ⇒
7.7
ロシ ア
▲ 3.7
▲ 0.6
1.1 ⇒
1.1
1.2 ⇒
1.2
ブラジル
▲ 3.8
▲ 3.5
0.5 ⇒
0.2
1.5 ⇒
1.5
イン ドネ シ ア
4.8
4.9
5.3 ⇒
―
5.5 ⇒
―
トル コ
4.0
3.3
3.0 ⇒
―
3.2 ⇒
―
新興国
◆はマイナス成長
※先進国は「Advanced economies」、新興国は「Emerging market and developing economies」のデータを使用しています。
※2016年はIMF推計値。※「-」のデータは発表されていません。※インドは年度(4月~翌年3月)の市場価格GDPベースで算出され
ています。
(出所)IMF「World Economic Outlook」 (Database October 2016、Update January 2017)
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3
上昇気流に乗る米国株式市場
 好調なマクロ経済環境を背景に、2016年央にかけて減速傾向にあった米国企業業績は、底入れ~回復から成長加速に向かうと考えられます。
 また、トランプ大統領の減税やインフラ投資等の政策もプラスに働くことから、米国株式市場は今後も堅調に推移することが期待されます。
S&P500種株価指数と1株当たり利益の推移
(1999年12月末~2017年1月末)
(米ドル)
2,500
S&P500増益率(前年同期比)
200
S&P500 1株当たり利益(EPS)(右軸)
S&P500(左軸)
予想EPS
2,000
160
1,500
20
15
10
5
0
-5
-10
120
(%)
(2012年第1四半期~2017年第4四半期)
(見通し)
1 2 3 4 1 2 3 4 1 2 3 4 1 2 3 4 1 2 3 4 1 2 3 4
Q Q Q Q Q Q Q Q Q Q Q Q Q Q Q Q Q Q Q Q Q Q Q Q
12
13
14
15
16
17
※2016年第4四半期以降は2017年1月31日時点のアナリスト・コンセンサス。
(出所)トムソン・ロイター
1,000
80
米国実質GDP成長率(前期比年率)
6
500
40
(%)
(2012年第1四半期~2017年第4四半期)
(見通し)
4
2
0
'99/12
'02/12
'05/12
'08/12
'11/12
'14/12
'17/12
0
※予想EPSはブルームバーグが集計したアナリスト予想の平均値(2017年2月時点)
(出所)ブルームバーグ
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0
-2
1 2 3 4 1 2 3 4 1 2 3 4 1 2 3 4 1 2 3 4 1 2 3 4
Q Q Q Q Q Q Q Q Q Q Q Q Q Q Q Q Q Q Q Q Q Q Q Q
12
13
14
15
16
17
※2017年第1四半期以降は2017年1月「ブルーチップ調査」のコンセンサス。
(出所)ブルームバーグ、ブルーチップ・エコノミック・インディケーターズ
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4
トランプ政策はマーケット・フレンドリー
 トランプ大統領が掲げる規制緩和やインフラ投資、減税など景気刺激型の政策に対する評価から、大統領選挙後は株価と米ドルともに
堅調な推移となり、一時NYダウは20,000米ドルに達しました。
 一方、移民規制や保護貿易など経済にマイナス影響を及ぼしかねない政策の動向には注意が必要です。
米国株と為替レートの推移
20,500
トランプ大統領の主な選挙公約
(2016年7月1日~2017年1月31日)(円)
(米ドル)
NYダウ(左軸)
米ドル対円レート(右軸)
2017年1月25日
NYダウは初の2万米ドル台に
125
20,000
120
19,500
115
19,000
110
18,500
105
18,000
100
2016年11月8日
米国大統領選挙
17,500
'16/7
'16/8
'16/9
'16/10
'16/11
'16/12
'17/1
※上記日付は現地。
95
法人税
最高税率の引き下げ(現行35%→15%)
海外留保利益を本国送金する際の課税を優遇
個人税
所得税の最高税率引き下げ(現行39.6%→33%)
所得税率の簡素化(適用所得区分を3段階へ変更)
相続税の廃止
税制
雇用・賃金
インフラ投資、製造業の国内生産増による雇用創出
インフラ投資
大型インフラ投資による支出
エネルギー政策
化石燃料の開発を促進
米国-カナダ間のパイプライン建設を支持
金融規制
ドッド・フランク法の廃止
規制緩和
新たに設けられた規制へのモラトリアムの発動
オバマ政権による不要な大統領令の即時撤廃
貿易
TPP・NAFTAに反対
中国に対する強硬姿勢
移民
不法移民の追放、メキシコ国境に壁
社会保障
オバマケア廃止
教育・育児
育児費用の負担軽減(所得税控除)
その他
ISに対する空爆強化、資金源遮断
銃規制の強化に反対
※TPP:環太平洋経済連携協定、NAFTA:北米自由貿易協定、IS:過激派組織「イスラム国」
(出所)ブルームバーグ
当資料中のいかなる内容も将来の成果を示唆・保証するものではありません。
(出所)各種資料より大和投資信託作成
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5
(ご参考)トランプ政権の閣僚人事
 トランプ政権の閣僚候補は、実業界出身の経済・金融実務に詳しい専門家が多い構成となっています。
トランプ政権の主要ポスト
役職
氏名
経歴
副大統領
マイク・ペンス氏
インディアナ州知事
大統領首席補佐官
ラインス・プリーバス氏
共和党全国委員長
国務長官
レックス・ティラーソン氏
エクソンモービル会長
兼最高経営責任者
司法長官
ジェフ・セッションズ氏
共和党上院議員
財務長官
スティーブン・ムニューチン氏
元ゴールドマン・サックス幹部
国防長官
ジェームズ・マティス氏
元中央軍司令官
商務長官
ウィルバー・ロス氏
投資ファンド「WLロス」会長
首席戦略官兼上級顧問
スティーブン・バノン氏
メディア「ブライトバート・ニュース」の
会長
国家経済会議委員長
ゲーリー・コーン氏
ゴールドマン・サックス社長
兼最高執行責任者
※2017年1月末時点の観測であり、今後変更される場合があります。
※塗りつぶしのある個所は、実業界出身であることを示しています。
当資料中のいかなる内容も将来の成果を示唆・保証するものではありません。
(出所)各種資料より大和投資信託作成
表紙の「当資料のお取扱いにおけるご注意」をご覧ください。
6
米長期金利は緩やかな上昇へ
 トランプ政策の大規模な財政支出に伴う景気浮揚と財政悪化への思惑から、米長期金利は上昇傾向にあります。
 FRB(米国連邦準備制度理事会)は2017年にも数回の利上げを見込んでおり、今後も緩やかに長期金利は上昇すると考えられます。
政策金利・インフレ率・実質GDP成長率の推移
5
日米欧 残存10年程度の国債利回りの推移
政策金利:2008年9月末~2017年1月末
インフレ率:2008年9月~2016年12月
実質GDP成長率:2008年~2017年
(%)
6
(%)
(2006年12月末~2017年1月末)
米国
ユーロ圏(ドイツ)
日本
5
4
4
インフレ率
3
インフレ目標値
2
1
2
政策金利
0
10年
11年
+2.5% +1.6%
-1
-2
12年 13年
14年 15年
16年
17年
+2.2 +1.7% +2.4% +2.6% 推計値 見通し
+1.6% +2.3%
実質GDP成長率
-3
'08/9
'09/9
3
1
0
'10/9
'11/9
'12/9
'13/9
'14/9
'15/9
'16/9
'17/9
※インフレ率はPCEデフレータ。
※インフレ目標値は2012年1月25日から導入。
(出所)IMF「World Economic Outlook」(Database October 2016、Update January 2017)、
FRB、ブルームバーグ
当資料中のいかなる内容も将来の成果を示唆・保証するものではありません。
-1
'06/12
'08/12
'10/12
'12/12
'14/12
'16/12
※外貨建資産には為替リスク等があります。
※税金等諸費用は考慮しておりません。
(出所)ブルームバーグ
表紙の「当資料のお取扱いにおけるご注意」をご覧ください。
7
日米金利差から米ドル堅調
 米国では緩やかな金利上昇が見込まれる一方で、日銀の金融政策姿勢には変化がないことから、今後日米金利差の拡大をベースに
円安米ドル高基調は継続するものと考えられます。
米ドル(対円)の推移
180
日米国債利回り(残存2年程度)と日米金利差
(1990年1月末~2017年1月末)
(円)
10
(%)
(1990年1月末~2017年1月末)
日米金利差(米国-日本)
米国
日本
'90/4
160
158.85
8
'98/7
144.66
140
6
120
4
100
2
80
'95/4
'12/1
84.34
60
'90/1
'94/1
'98/1
76.27
'02/1
'06/1
'10/1
'14/1
0
-2
'90/1
'94/1
'98/1
'02/1
'06/1
'10/1
'14/1
※日本の金利と日米金利差は1990年9月末からデータを記載しています。
※外貨建資産には為替リスク等があります。※税金等諸費用は考慮しておりません。
(出所)ブルームバーグ
当資料中のいかなる内容も将来の成果を示唆・保証するものではありません。
(出所) ブルームバーグ
表紙の「当資料のお取扱いにおけるご注意」をご覧ください。
8
見通しに対するリスク要因
リスク要因
トランプ政策の不発(共和党保守派や上院での民主党抵抗)
過度な米ドル高による米国経済減速懸念、
新興国通貨安を通じた新興国経済および金融市場の動揺
中国リスク(人民元安、外貨準備減、米中関係悪化)
欧州政治リスク
※上記は、2017年2月時点の投資判断を示したものであり、リスクは上記に限定されるものではありません。
当資料中のいかなる内容も将来の成果を示唆・保証するものではありません。
表紙の「当資料のお取扱いにおけるご注意」をご覧ください。
9
(ご参考)2017年の注目スケジュール
日程
2月
3月
国・地域
イベント
米国
トランプ大統領一般教書演説
米国
予算教書発表
米国
連邦債務上限の適用再開
オランダ
英国
4月
フランス
5月
グローバル
6月
フランス
7月
グローバル
総選挙
EU離脱通知(月末までに)
大統領選挙(第1回投票、第2回投票は5月実施予定)
G7シチリア・サミット(開催地:シチリア島/イタリア)
国民議会選挙
G20ハンブルク・サミット(開催地:ハンブルク/ドイツ)
8月
9月
ドイツ
総選挙
中国
第19期中国共産党大会(5年ごとの開催)
10月
(秋ごろ)
11月
12月
※2月1日時点。予定は変更されることがあります。
当資料中のいかなる内容も将来の成果を示唆・保証するものではありません。
(出所)各種資料より大和投資信託作成
表紙の「当資料のお取扱いにおけるご注意」をご覧ください。
10
投資信託の留意点
以下の記載は、金融商品取引法第37条により表示が義務付けられている事項です。お客さまが実際にご購入される個々のファンドに適用される費用やリスクとは内容が異なる場
合がありますのでご注意ください。ファンドにかかる費用の項目や料率等は販売会社や個々のファンドによって異なるため、費用の料率は大和投資信託が運用する一般的なファンドのうち、
徴収するそれぞれの費用における最高料率を表示しております。また、特定ファンドの取得をご希望の場合には、当該ファンドの「投資信託説明書(交付目論見書)」をあらかじめ、
または同時にお渡しいたしますので必ずご覧いただき、投資に関する最終決定はお客さまご自身の判断でなさるようお願いします。
お客様にご負担いただく費用
ファンドのご購入時や運用期間中には以下の費用がかかります。
直接的にご負担いただく費用
保有期間中に間接的にご負担いただく費用
購入時手数料
料率の上限は、3.24%(税込)です。
運用管理費用
(信託報酬)
費用の料率の上限は、年率2.1816%(税込)です。
換金手数料
料率の上限は、1.296%(税込)です。
その他の費用・
手数料
信託財産留保額
料率の上限は、0.5%です。
監査報酬、有価証券売買時の売買委託手数料、先物取
引・オプション取引等に要する費用、資産を外国で保管する
場合の費用等を信託財産でご負担いただきます。(その他の
費用・手数料については、運用状況等により変動するため、
事前に料率、上限額等を示すことができません。)
※ 手数料等の合計額については、保有期間等に応じて異なりますので、表示することができません。
※ ファンドにより異なりますので、くわしくは販売会社にお問い合わせください。
※ 詳細につきましては、「投資信託説明書(交付目論見書)」をご覧ください。
ファンドのリスクについて
ファンドは値動きのある有価証券等に投資しますので、基準価額は大きく変動します。したがって、投資元本が保証されているものではありません。信託財産に生じた利益および損失は
すべて投資者に帰属します。投資信託は預貯金とは異なります。また、新興国には先進国とは異なる新興国市場のリスクなどがあります。リスクの要因については、ファンドが投資する
有価証券等により異なりますので、お申し込みにあたっては、ファンドの「投資信託説明書(交付目論見書)」をご覧ください。
表紙の「当資料のお取扱いにおけるご注意」をご覧ください。