資料2 鳥取市の介護予防・日常生活支援総合事業 の多様なサービスについて 本市の総合事業は移行時点(平成29年4月)では、 「現行の訪問介護相当」及び「現行 の通所介護相当」でサービスを開始します。多様なサービスについては、国のガイドライ ンで示された以下の典型例を参考に、地域の実情に応じてサービスを類型化するよう検討 を進め、早期のサービス開始を目指します。 【訪問型サービス】 【通所型サービス】 ※国の総合事業ガイドラインから抜粋 -1- 1 訪問型・通所型(A・B)を検討する上でのポイント 訪問型・通所型Aについて 訪問型・通所型Aは、国が定めた全国一律の介護予防訪問介護・介護予防通所介護 の指定基準(人員・設備・運営)を基に、市町村が一定程度緩和した独自基準を整備 して、民間事業者を指定又は委託することで、地域の実情に応じたサービス提供を推 進していくものです。 例えば、訪問型Aの場合は、医療や介護の資格を有する専門人材に限っている従事 者を、市町村が定める一定の研修受講者にも認め、食事の準備や買出し等の生活援助 は研修受講者が対応し、体位変換や服薬管理などの身体介護は限られた専門人材を効 率的に配置して対応することで、介護現場の人材確保を推進することが考えられま す。また高齢者がサービス従事者として社会参加することで、そのことが結果として 介護予防になる等、従来の介護サービスでは実現できなかった効果の発揮が期待され ます。 検討のポイント ・ 基本的には、指定事業所による従前相当や A 類型、従前の保険給付サービス に類似するタイプであり、住民主体の支え合いの仕組みが地域の中に構築され るまでの間の「過渡期的対応」として導入することが想定される。 ・ A 類型は、資格をもたない高齢者等を新たに雇用することを前提に、報酬単 価も既存の介護報酬を上限に自治体で設定することとしている。既存の有資格 介護職の処遇が悪化しないよう配慮することが必要。 ・ また、A 類型を導入する場合は、その目的が、有資格の介護職種が中重度ケ アにシフトすることであることを考慮し、訪問介護職員が円滑に身体介護にシ フトできるよう、技術的な支援(たとえば地域リハビリテーション活動支援事 業を活用)を行うことを合わせて考慮する。 ・ 一般的に A 類型では、その報酬を現行サービス以下に設定することになるた め、利用者の自己負担も現在以下に軽減されることになることから、自己負担 を現在と同水準にする観点から定額による自己負担を導入することなども想定 できる。 ・ また一方で住民主体の B 類型を支援していく中で、B 類型の支援でサービス を提供する団体との自己負担額の格差が問題になる場合もある。 ・ 適正価格を設定することは、健全な生活支援サービスの利用の基本になるこ とを意識することも重要なポイントである。 -2- 訪問型・通所型Bについて 訪問型・通所型Bは、上記の訪問型・通所型Aの基準をさらに緩和して、市町村が 有償・無償のボランティア等が取り組みやすい独自基準を整備して、実施主体に委託 又は補助(※指定も可能)することで、地域の実情に応じたサービス提供を推進して いくものです。 例えば、訪問型Bの場合は、電球の交換や庭の草むしりなど、訪問型Aでは認めら れていない高齢者の生活上の困りごとへの支援について、きめ細かで柔軟な対応を行 うことが考えられます。 また通所型Bの場合は、すでに地域の集会所等で月1回程度行われている住民主体 のサロンや運動教室が発展して毎週開催されるようになり、それがさらに発展して通 所型Bとなり、閉じこもり傾向の高齢者が顔なじみの関係者に誘われることで通いの 頻度が増えて介護予防の効果が上がったり、地域住民がボランティアスタッフとして 関わることで、高齢者の社会参加が促進され、そのことが結果として介護予防になる 等、従来の介護サービスでは実現できなかった効果が期待されます。 検討のポイント ・ 住民主体の取組(通所・訪問)で要支援相当者を対象としたサービスを支援 するのがB類型である。 ・ B類型は、サービス内容が老計 10 号の範囲に限られないため柔軟なサービス 提供が可能になる。 ・ 住民主体の取組は短期間で作れるものではない。住民の主体性に依存してい る以上、時間をかけてゆっくりと土壌を豊かにしていくことが大切だ。 ・ 主な助成対象は、運営費用のうちの間接費となる。サービス提供に直接関わ る住民への謝金は、助成対象とはならない。 ・ なお、団体の管理運営にかかる間接人件費については、助成の対象と考える ことが可能だ。 ※ 上記の検討のポイントは、平成 27 年度厚生労働省老人保健事業推進費等補助金(老人保健健康増進等 事業)「地域支援事業の介護予防・日常生活支援総合事業の市町村による円滑な実施に向けた調査研究事 業」により取りまとめられた「新しい総合事業における移行戦略のポイント解説 (中間報告)」(三菱U FJリサーチ&コンサルティング(株))より関係箇所を抜粋して編集。 -3- 「現在の介護予防訪問介護」と「訪問型サービス(A・B)」の比較 ※ 上記は、平成 27 年度厚生労働省老人保健事業推進費等補助金(老人保健健康増進等事業) 「地域支 援事業の介護予防・日常生活支援総合事業の市町村による円滑な実施に向けた調査研究事業」により 取りまとめられた「新しい総合事業における移行戦略のポイント解説 (中間報告)」(三菱UFJリサ ーチ&コンサルティング(株))より関係箇所を抜粋して編集。 -4- 「現在の介護予防通所介護」と「通所型サービス(A・B)等」の比較 ※ 上記は、平成 27 年度厚生労働省老人保健事業推進費等補助金(老人保健健康増進等事業) 「地域支 援事業の介護予防・日常生活支援総合事業の市町村による円滑な実施に向けた調査研究事業」により 取りまとめられた「新しい総合事業における移行戦略のポイント解説 (中間報告)」(三菱UFJリサ ーチ&コンサルティング(株))より関係箇所を抜粋して編集。 -5- 参考 他市の訪問型・通所型(A・B) 神奈川県「横浜市」 【訪問型サービス】 【通所型サービス】 なし(現時点) ※ 上記は、厚生労働省の地域包括ケアシステム情報支援事業(全国保険者におけるベストプラクティス抽出調 査)の「総合事業への移行 実践事例集」より関係箇所を抜粋して編集。 -6- 千葉県「流山市」 【訪問型サービス】 【通所型サービス】 なし(現時点) ※ 上記は、厚生労働省の地域包括ケアシステム情報支援事業(全国保険者におけるベストプラクティス抽出調 査)の「総合事業への移行 実践事例集」より関係箇所を抜粋して編集。 -7- 神奈川県「小田原市」 【訪問型サービス】 -8- 【通所型サービス】 ※ 上記は、厚生労働省の地域包括ケアシステム情報支援事業(全国保険者におけるベストプラクティス抽出調 査)の「総合事業への移行 実践事例集」より関係箇所を抜粋して編集。 -9-
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