障害福祉事業で使用するシステムの 連携設定の不具合による

茅 ヶ 崎 市 記 者 発 表 資 料
平 成 2 9 年 2 月 2 3 日
こども育成部子育て支援課 課長 石山弘行
電 話 0467(82)1111 内 線 2169
こども育成部保育課 課長 三浦克之
電 話 0467(82)1111 内 線 2159
保健福祉部障害福祉課 課長 一杉かおる
電 話 0467(82)1111 内 線 3219
子育て支援、保育、障害福祉事業で使用するシステムの
連携設定の不具合による支給誤り等について
このたび、本市の子育て支援、保育、障害福祉事業で使用するシステムの連携設定の不具合により、所得
の判定に誤りがあったことが判明しました。判定に誤りがあった事業、原因、市民への影響と今後の対応は
次のとおりです。
1 概要
本市では子育て支援事業、保育事業、障害福祉事業において、株式会社ワイイーシーソリューションズ(以
下「YEC」
)が保守を行っているシステムを導入しています。
所得判定に用いる判定所得額の算出は各事業によって異なりますが、いずれも税のシステムから所得に関
する情報を得ています。このたび、福祉のシステムと税のシステムとの連携設定の不具合があり、その結果、
各事業の対象者に誤支給や支給漏れ等があったことが判明しました。
(1)原因・内容
YEC 担当者の仕様書の確認・理解不足、市および YEC 担当者との連携不足による検証不備により、所得判定
等においてシステムの連携設定で不具合が生じたため
<主な不具合の内容>
・所得判定額の算出元となる税項目の設定と計算式の誤り
・データ移行の誤り
等
(2)市民に影響があった件数・金額 (別紙参照)
総件数
多く支給(少なく徴収)していた
少なく支給(多く徴収)していた
(影響額総額)
ケース
ケース(医療証の交付含む)
件数
36件
22件
14件
金額
2,707,120円
1,350,960円
1,356,160円
※小児医療費助成事業の追加支給分は、対象者に確認後、確定します。
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(3)経過
平成28年8月24日
市職員が業務を行っている中で、税のシステムと福祉のシステムのデータ相違1件に気づいた。支給金額
の判定に影響はなかったが、他への影響の可能性も考えられるため、YEC に問合せをする。
<その後、市職員が業務を行う中で、他にもデータの相違点が見つかり、YEC に問合せをするとともに、調
査の進展を促す>
平成28年11月2日
YEC からの回答で、調査の結果、システムを使っている業務の所得判定に誤りの可能性があることが判明。
<その後、市職員、YEC 双方で確認を行った結果、他にも不具合が見つかり、その都度確認作業を行う。>
平成29年2月21日
システムの不具合、対象者、件数、影響額が確定。
2 今後のスケジュール
・影響があった方には早急に連絡をし、YEC と市でお詫びとご説明をいたします。その後、追加支給や還付と
なる方への手続きを進めるとともに、誤支給等があった方には追加納付または返還をお願いしてまいりま
す。
・YEC とはシステム連携設定の確認作業を進めており、2月25日にシステム改修を行う予定です。
3 YEC による今回の事象への見解
茅ヶ崎市職員様から、判定で使用している税情報への確認をお問い合わせをいただき、調査したところ、
弊社が施工したシステムとの連携設定に不具合があることが判明いたしました。さらに、判定誤りのほかに
も複数誤りがあったことが判明したため、事業全体について過去に遡り調査を実施しました。その結果、本
来支給されるべき市民様に支給されず、また支給されるべきでない市民様に支給されていた事象や誤った金
額で支給・徴収していた事象が発生しておりました。
今回の不具合は、弊社の確認、認識が不足していたことや、茅ヶ崎市様との連携による検証作業が不足し
ておりました。
今後、法改正や機能改善などに対応する作業の際には、弊社内で管理体制や各工程のプロセスを見直し、
茅ヶ崎市様と整合を図り、高品質のシステム納入に努め、このような事象を起こさないようにするほか、茅
ヶ崎市様、市民様への可能な限りの対応を行います。
4 市長コメント
対象となる皆さまには多大なご迷惑とご不快な思いをさせてしまい、深くお詫び申し上げます。システムの連携
設定の不具合ということで、各種制度を間違いなく展開することができず、市民の皆さまからの信頼を損ねるよう
な事態となってしまいました。今後は庁内のシステムの状況を再確認するほか、データの連携のさらなる精度
向上を目的とした体制の構築を図り、再発防止に努めてまいります。
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<別紙> 事業・件数・金額一覧
1 児童手当(子育て支援課)
年度
平成28年度
多く支給していたケース
少なく支給していたケース
計200,000円(2件)
80,000円(1件)
(160,000円・40,000円)
平成27年度
130,000円(1件)
240,000円(1件)
平成26年度
-
240,000円(1件)
平成25年度
60,000円(1件)
120,000円(1件)
平成24年度
-
60,000円(1件)
2 児童扶養手当(子育て支援課)
年度
多く支給していたケース
少なく支給していたケース
平成26年度
24,960円(1件)
-
平成23年度
6,160円(1件)
-
平成22年度
93,600円(1件)
-
3 特別児童扶養手当(子育て支援課)
年度
多く支給していたケース
平成26年度
-
少なく支給していたケース
401,960円(1件)
4 小児医療費助成事業(子育て支援課)
年度
誤って医療証を交付したケース
誤って医療証を交付しなかったケース
平成28年度
-
1件
平成27年度
-
4件
5 保育事業(保育課)
年度
平成26年度
平成25年度
少なく徴収していたケース
多く徴収していたケース
計619,200円(12件)
計214,200円(3件)
(8,000円~156,000円)
(25,800円~136,800円)
計46,000円 (2件)
-
(27,600円・18,400円)
6 障害児福祉手当(障害福祉課)
年度
平成26年度
多く支給していたケース
少なく支給していたケース
171,040円(1件)
-
※上記の 1 人は、神奈川県在宅重度障害者等手当の返還も生じます
7 その他
重度障害者医療費助成事業(障害福祉課)では、補助金申請のための所得判定誤りが14件あったこと
が判明しています。
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