石川信雄議員…

平成 28 年 12 月飯綱町議会定例会 会議録(2 日目) 12 月 7 日(水)
(議長 寺島渉)
それでは、発言順位 1 番、議席番号 1 番、石川信雄議員を指名いたします。
石川信雄議員。
(1 番 石川信雄)
議席番号 1 番、石川信雄でございます。おはようございます。
それでは、質問通告書に従いまして、順次質問してまいりたいと思います。
昨日の町長のご挨拶にもありましたけれども、いよいよ飯綱町も庁舎建設の候補地が決まりました。
タイムリーな質問内容とはなりますが、その庁舎建設についての質問から始めたいと思います。
庁舎建設への方針が示されましたが、半世紀に一度の事業でありまして文化的な視点からも庁舎は町
の姿を現すものと考えております。先の保育園新築工事ではプロポーザル方式で設計業者が決定しまし
たが、審査過程が今一つ不透明であったと感じております。また、設計内容も無難なものであり、時代
精神を表現したものではありませんでした。庁舎建設の設計はかねてから私も提案しておりますけれど
も、オープンコンペ方式を採用して、広く計画案を募ってはいかがと考えておりますが、その点につい
て町はどのようにお考えでしょうか。
(議長 寺島渉)
近藤副町長。
(副町長 近藤邦彦)
お答えします。石川議員さんおっしゃいますように、私も庁舎の建設につきましては、半世紀一度の、
また、それ以上の大事業というふうに捉えております。また、前段の方で保育園のプロポーザルの話が
ございましたけれども、統合保育園の設計業者のプロポーザルにつきましては、株式会社アーキプラン、
株式会社エーシーエ設計、株式会社誠設計事務所、株式会社第一設計、株式会社宮本忠長建築設計事務
所の 5 社を指名いたしまして、指名型プロボーザルの審査によりまして、株式会社エーシーエ設計に決
定したもので、不透明さは全くございません。
また、去る 11 月 15 日の引渡し式に、出席させていただきまして、園内を見させていただきましたけ
れども、時代精神を取り入れました、地中熱ヒートポンプシステム導入によりまして、園内、特に床に
つきまして、暖かく快適で保育しやすい園になりました。また 10 日に開催されます竣工式におきまし
て、充分ご覧いただきまして、感じていただければと思います。
庁舎の設計に当たりましては、オープンコンペ方式を採用してということでございますけれども、先
般 10 月 24 日の議会全員協議会の折に、町長からご説明申し上げましたように、改築費用はマックスで
10 億と見込んでおります。
今後は、
今月の 14 日に開催されます第 5 回の建設委員会から所掌事務としてお願いしてございます、
2 点目の機能と規模について検討に入ります。規模につきましては、平成 21 年 4 月に行政改革推進委員
会から、建設規模につきましても答申をいただいておりますので、確認をいたしまして機能と規模等の
庁舎建設の庁舎の施設のあり方等を具体的に検討いただきまして、基本設計の条件を整理したかたちの、
庁舎建設基本計画としてご提言をいただく予定でございます。その後、基本設計に入ることになります。
石川議員さんおっしゃいますような、オープンコンペ方式も一つの方法かとは思いますけれども、庁
舎にどんな機能を持たせるかによりまして、どんな方法が適当なのか、現時点では判断は難しいという
ふうに考えております。
いずれにいたしましても、経費をなるべく抑えて、工期も短く、利用しやすい、機能面で石川議員さ
んおっしゃいます、町の姿を現す、時代精神を表現する、住民に愛される、飯綱町らしい庁舎を目指し
ていきたいと考えております。
(議長 寺島渉)
石川議員。
(1 番 石川信雄)
今、近藤副町長から答弁いただきましたが、10 日に新幼稚園のしゅん工式がありますので、今日余り
突っ込んだ話は、ここではしたいとは思いませんけれども、景観条例が町にはまだ不備ということもご
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平成 28 年 12 月飯綱町議会定例会 会議録(2 日目) 12 月 7 日(水)
ざいまして、私も新幼稚園の園舎、一回りして見てきておりますけれども、やはり色彩においても、ち
ょっと周囲の学校建築とも、またちぐはぐな屋根の色になっていたりですとか、ちょっと配慮が足りな
かったかなということも感じております。
それで、機能と規模につきましても、まだ固まっていないようであります。それで私の提案というこ
とでもあるんですが、教育委員会で以前使っておりましたプレハブの建物と、今のこちらの庁舎の建物
の間に民有地が何件かありまして、地続きにはなっておれなくて飛び地になっております。この際と申
しましょうか、向こう 50 年、100 年のことを考えますと、一帯計画のようなものを規模として望むわけ
ですけれども、そういうことにつきまして、地権者と過去に交渉してきた経緯があるか、また町として
今後用地買収をする意思がおありになるかどうか、それをお伺いしたいと思いますが、町長お願いしま
す。
(議長 寺島渉)
峯村町長。
(町長 峯村勝盛)
お答え申し上げます。まず、関係の地主さんと交渉、土地譲渡等の交渉をした経過はございません。
また、今ご提案のその先が農協さんの土地を今、役場の駐車場等々でお借りをしてございますけれども、
土地の利用上は、その中間にいらっしゃる地主さんの民有地を利用させていただくような方向というの
は、非常に有り難いというふうには思いますけれども、この前での旧中郷の農協の事業所、そこら中に
この周辺には空き地がございます。本当にどういう利用をしていくかという問題と、人口が減りいろん
な意味で規模が小さくなっていくときに、役場の庁舎の機能、規模というものも、やはりしっかり考え
た対応をしていくことが、重要だろうというふうに思っておりますので、一つの参考意見として頂戴を
したいと思います。
(議長 寺島渉)
石川議員。
(1 番 石川信雄)
例でありますけれども、地方創生のトップランナーといもいわれています、紫波町のオガール広場を
例に出しますと官民で取り組んで一帯計画として町づくりをしております。また、収支につきましても、
その使用料を町に入れたりするなど工夫がみられまして、非常に評価の高いプロジェクトの一つとして
例えられておりますけれども、飯綱町も庁舎建設にあたって官と民と一体になって取り組む、そのよう
な姿勢も考えている方向はありますでしょうか。
(議長 寺島渉)
峯村町長。
(町長 峯村勝盛)
それが私これからいろんな意味で、しっかり検討して頭を使うところだというふうに思っているんで
すが、いわゆる民間の資金力を借りるなり、技術を借りるなりというような、いろんな民間の人の力を
借りて役場といえども、そういう同じような共同の事業として、その一部に役場庁舎があると、こうい
うような考え方というのもこれから十分必要があるだろうと。
従いまして、これからが一番の検討の中身になるというふうに思うんですが、金融機関と一緒のビル
にいるのか、または商店みたいなものといるのか、何といるのか、今はないと思いますけれど郵便局さ
んみたいな感じが入ってくれるなんて言えばまた非常にベターだし、そういう意味でどなたが同じビル
に入るなんてことも、非常にこれはデリケートな問題ですから、すぐここでどうこうは言えませんけれ
ど、いわゆる検討する大きな一つだとは思っています。
(議長 寺島渉)
石川議員。
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(1 番 石川信雄)
それでは、次の質問に移ります。牟礼庁舎旧館は建築家からも評価が高いものであり、修復工事をし
て保存することを望みますが、町にその考えはありますでしょうか。
(議長 寺島渉)
近藤副町長。
(副町長 近藤邦彦)
現在、企画課と包括支援センターが執務しております旧庁舎につきましては、牟礼村史によりますと、
中郷村役場として、昭和 11 年の 5 月 10 日竣工の 80 年を経過した、木筋のコンクリート造りの庁舎と
いうように記されております。
殊に、今日の信濃毎日新聞にも写真が出ておりましたが、外観、また内部につきましては、階段部分
と上げ下ろしの部分の開閉する窓等、大正時代の風情がありまして、保存を望む声があることも承知し
ております。
また、保存する場合の耐震工事はということで、小学校の耐震工事を担当いたしました建築士さんに
お聞きしましたところ、全く基礎からの工事になるので、総二階の 68 坪、225 平米で概算しても、1 億
は下らないでしょうというようなお話もお聞きしました。
利用の仕方によっても違ってくると思いますけれども、保存価値についてどうなのかを確認したいと
いうふうに考えておりまして、現在、建築保存再生を研究しております、建築史家でございます信州大
学工学部研究学科の工学博士の土本俊和先生にも見ていただく予定になっておりますので、その後、十
分検討してまいりたいというふうに思っております。
(議長 寺島渉)
石川議員。
(1 番 石川信雄)
旧三水庁舎の話になりますけれども、あの庁舎も残したいという住民の方の意見もございました。実
際状態もよくなかったということもありまして、あれは取り壊しになりましたけれども、旧三水庁舎に
比較すると、こちらの旧館ですか、まだ状態もいいかなと見たところ見えます。というのは、増改築が
そんなにされていないというのもありますし、単体として建物が建っているということもあります。
ああいった古い建物を大事にするというのも一つの文化的なことだと感じておりまして、新旧これか
らできますであろう新庁舎とああいった古い庁舎のコントラストを配置することによって、町の文化に
対する姿勢を表すものだとも考えております。であるので、なるべく保存という声を、と思いますけれ
ども、費用はいくら掛かって再生できるかという話になりますと、また予算の問題もございますので、
この場で早急な結論は望みませんけれども、そういった声もあるということを十分認識された上で、今
後のどうするかということにつきましては、考えていただきたいものと希望するものでありまして、そ
ういった古いものに対しての、町として、教育委員会の管轄になろうかと思いますが、文化財登録を町
文化財として登録する意思がおありになるかどうか、それをお伺いしたいと思います。
(議長 寺島渉)
寺島教育長。
(教育長 寺島政次)
文化財登録につきましては、文化財調査委員会というところがありまして、そこでいろいろと議論し
ていただいてということになりますので、まず文化財調査委員会の方に挙げないと、何も話は進んでい
かないというところなりますので、町長等々のまた意見も聞きながら、まずはそういうのが必要であれ
ば、文化財調査委員会にまずは挙げていくことがまず先決だろうというふうに思っております。
(議長 寺島渉)
石川議員。
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(1 番 石川信雄)
先ほど近藤副町長の話に出ました信大の教授の話が出ましたけれども、彼は飯山市においても小菅地
区の文化財ですとか、今も木造教会の文化財登録に向けて活動しておられるかと私も認識しております
けれども、そういう先生を呼ぶのであれば、実際そういうことに仕掛けというか、そういう方向に向っ
ていくのかなと見受けられもしますが、その点について、改めて近藤副町長にお伺いしたいと思います。
(議長 寺島渉)
近藤副町長。
(副町長 近藤邦彦)
先生に来ていただきますのは 13 日の午前中を予定しておりますけれども、そのところで歴史的な価
値がどの程度あるかしっかり確認したところで、
翌日の 14 日の建設委員会にまた報告をいたしまして、
検討していただくようにしたいと思います。
(議長 寺島渉)
石川議員。
(1 番 石川信雄)
是非、保存していただいて住民の交流サロンや展示発表できるような場所として使用もできるような、
そんな建物再生になれば嬉しいかなと思いますが、次の質問に移りたいと思います。
新庁舎は、福祉センターの機能及び役割を求められると思いますが、どのような対応を考えておられ
ますでしょうか。また、これからの庁舎は、住民に開かれた施設であることが望ましいので、複合施設
として考えてもいいのではないかと思います。先ほどの先の質問でちょっと関連する部分でも触れてお
りますけれども、そういった町民に開かれた施設、また多用途の施設、そういったことについてどのよ
うに今考えておられますか。お伺いしたいと思います。
(議長 寺島渉)
近藤副町長。
(副町長 近藤邦彦)
現在の福祉センターにつきましては、多くの人たちが利用しておりまして、またその目的につきまし
てもそれぞれ様々でございます。なるべく今の利用の継続ができるような方向で是非検討していきたい
というふうに思っております。
具体的な中身につきましては、先ほど申しました設計の段階に入ってからになると思いますけれども、
住民に開かれた複合的な施設ということで今お話ございましたけれども、先ほども町長答弁で申されま
したが、金融機関やお店といいますか、スーパーなども併用することもないとは言えませんので、実現
可能な複合施設としてどの程度まで可能か、また関係施設等、協議をしながら建設委員会で十分検討し
てまいりたいと思っております。
(議長 寺島渉)
石川議員。
(1 番 石川信雄)
今、東京都の東京オリンピック施設ですとか、築地の新市場、何かと建築のことが話題に取り上げら
れております。築地に至っては、豊洲の新市場に至っては安全問題。オリンピック施設については予算
問題ですけれども、小池都知事が述べているレガシーとしての施設でよくマスコミでも報道されており
ますけれども、新しく建つ庁舎もレガシーになるわけです。そういった安全で予算内でということは最
低限の守るべきラインではないかなと思いますし、今後建つであろう庁舎につきましても、予算の中で
できる限りの最善の策を尽くしていくことが、やはり必然かなと思っております。
それで、これも提案にはなるかとは思うんですが、新技術でありますクロスラミネートティンバーで
すか、CLTとよく言われますけれども、そういった集成材を使って、木造建築の可能性に道を切り開
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いている技術もあります。そういった技術を使いますと木造三階建ても可能といわれておりますけれど
も、そういった新しい技術を取り入れて設計要件に組み入れて、設計案を募集する。そういったことも
考えられるわけですけれども、そういった新しい技術ですとか、町の姿勢を示すということについては
どのようにお考えか。これは町長にお伺いしたいと思います。
(議長 寺島渉)
峯村町長。
(町長 峯村勝盛)
いろいろ木材を使った工法等々については、これは検討する価値があるというふうにもちろん思って
おりますけれども、私は従来の庁舎という発想を思い切って転換をするぐらいなつもりになって、役場
ありきの庁舎じゃなくて、何かの建物の中に役場があるんだというぐらいな発想の転換をして、まずこ
の庁舎の機能、どんな機能を持たせるかというようなところを検討していただきたいなとこういうふう
に思っています。
それによって必然的に利用の方法、建物の規模、そんな構造等々についても、必然的に方向が出てく
るんではないかと思っていますけれど。今の集成材等々の利用も本当に一つの検討材料だと、こういう
ふうに思います。
(議長 寺島渉)
石川議員。
(1 番 石川信雄)
これからのこの問題は、時のトップであります町長の姿勢ですとか、町が町づくりに向けての意気込
みを示すものであると考えておりますし、そういったことからもレガシーといえるような建築になるこ
とを祈念するわけでありますけれども、今の町長の答弁にありましたけれども、そういった発想の転換
を取り入れて計画していきたいというのを基本に据えて、是非そのように誇りある立派な庁舎になるこ
とを願うわけであります。この質問につきましては、ここで切り上げたいと思います。
続きまして、次の質問に移りたいと思います。集落組織の単位について質問したいと思います。第 2
次飯綱町総合計画において集落組織の再編を促すべきと考えております。住民自治協議会のような組織
が理想ではありますが、行政が事業委託できる団体を作ってはいかがと考えています。今後の行財政の
スリム化からも必要ではないかと考えておりますが、その点については、どうでしょうか。町長お願い
いたします。
(議長 寺島渉)
峯村町長。
(町長 峯村勝盛)
お答えを申し上げます。非常にちょうど我々も大きな行政課題の一つとして捉えている問題でござい
ます。
この間、いろいろ区長会に投げかけをしてきたりというような経過もございますが、もう一つ煮詰ま
ってこないというのが現状でございます。そこで、やはり行政として、一定の方向をお示しをしていく
時期に入っているんではないかと。そんな判断から新しいコミュニティ組織として、長野市等でもある
んですが、長野市とは少し対応を変えた飯綱町版の地域協議会等の設置について検討を始めていきたい
と、こういうふうに思っています。
区や組は存続をした形をそのまま継続をしていただいて、いくつかの区や組が集合して、もう少し大
きな新たな組織、地域協議会を作っていきたいと。それについては当然のことながら区長会、組長会等々
と十分話し合いをしていかなければならないので、今後その原案等々をお示しする中で、十分検討をし
ていきたと、こんなふうに思っています。
(議長 寺島渉)
石川議員。
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平成 28 年 12 月飯綱町議会定例会 会議録(2 日目) 12 月 7 日(水)
(1 番 石川信雄)
今、答弁いただきました。全くもってそのとおりかなと私も考えておりまして、長野市では広域合併
してから、そういった地域協議会を立ち上げて、今もって至っております。
住民自治協議会を立ち上げても、地域の課題はなかなかもとに伝えきれないというところもご意見も
聞いてはおりますけれども、飯綱町もやはり単位の統一と申しましょうか、再編できないものは再編で
きないとして置いといて、新しいやっぱりそういったシステムを作り上げて、順次それに移行していけ
るようなかたちで持っていくのも、一つの方向性かなと考えておりますし、今の時代、自治体もそうで
すけれども、自治体経営という言葉もよく使われております。集落も同じでして集落経営をどうするか
ということも課題ではないかなと思いますし、以前からあります集落営農も、依然この町では、飯綱町
ではそんなには進んでいない。集落経営ということを考えると、やっぱり地域としても強みになるので
はないかなと考えておりますが、そういった経営ということについて、町長、地域経営ということにつ
いてはどのようにお考えでしょうか。
(議長 寺島渉)
峯村町長。
(町長 峯村勝盛)
地域経営といいますか、いわゆる地域として維持存続をしていくということを考えているかというご
質問だというふうに思うんですが、やはり地域という単位は非常に飯綱町は大小バラバラというような
状況ですので、何とか理解をいただく中で一定の規模の組織、それが地域協議会になりますか、どの程
度の規模がいいのかという大きな問題あるんですが、そういうところに集合していただくようなかたち
を取らないと 30 軒、20 軒の集落では、そろそろ役員の成り手がいない。事務局の成り手がいない。パ
ソコンを打って決算書を作るにも、そういうのはちょっと困っちゃうとか、そういういろんな意味で基
本的な面から集落、地域の崩壊みたいなものが起こりつつ今あるんではないかなというふうに思ってい
ますので、先ほど申しました、どういう規模の単位がいいのか、消防団の単位ぐらいがいいのか、もう
ちょっと細かいのがいいのか、もうちょっと大きいのがいいか等々も含めて、区長、組長とじっくり話
合いをして進めていきたいと、こういうふうに思っています。
(議長 寺島渉)
石川議員。
(1 番 石川信雄)
この問題は、議員になってから何回か質問しております。解決ではありませんけれども、今の協議会
のようなかたちをいつまでに立ち上げたいというご意向でしょうか。
(議長 寺島渉)
峯村町長。
(町長 峯村勝盛)
これは大きくは 29 年度に真剣にはまっていきたいというふうに、進めていきたいというふうに思っ
ていますけれど、相手のある話といいますか、ニーズがそもそもある地域とニーズがない地域と、そん
なことしてもらう必要がないと、今のままで十分だというような地域もありますので、いかに私たちが
提案している地域協議会等といわれるような組織が必要なんかということを少しご理解をいただくた
めには、一定の時間が必要だろうなと、こういうふうに思っています。
(議長 寺島渉)
石川議員。
(1 番 石川信雄)
実際に 29 年度からは、それこそ第 2 次飯綱町総合計画ですけれども始まります。向こう 10 年になり
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ますけれども、早い段階でやはりそういった仕組みを整えていかないと、またずるずるといってしまう
のではないかなとも考えられます。これはやはり早期にその問題に着手して早々に立ち上げるべきこと
だと考えております。
次の質問に移りますけれども、関連にはなりますが、高齢化の影響で集落の役員も高齢の方が多いの
が現状であります。一層の女性の社会進出を促進するためにも制度や雰囲気など、現代社会に見合った
コミュニティづくりをまず行政主導で始めてはいかがでしょうかと考えますが、町長どうでしょう。
(議長 寺島渉)
峯村町長。
(町長 峯村勝盛)
この問題も男女共同参画、いわゆるまた大きく言いますと飯綱町が非常にこれからの事業推進の一つ
の柱にしました女性が日本一住みやすいまちづくり、そういう意味でも本当に大事なことだろうという
ふうに思っていまして、我が平出においてもまだ女性の区長が誕生したことはございません。私の今ま
での歴史の中で区長、組長、組長は三水地区でございますけれども、女性の地域のトップの方というの
はちょっと記憶にないという状況でございます。これからの飯綱町をどう考えていくかという意味で、
女性そして若い人たちの参画は極めて大事な不可欠な要件だというふうに思っております。
従って、そういう意味での教育といいますか普及をしていくことも、片方では必要だろうというふう
に思いますけれども、是非そのような方向になるよう、これからもまず役場のいろんな審議会、協議会
等々の役員構成についても若者、女性の参画を五割以上設定をしていくとか、そんな見本を見せるよう
なかたちも大いに進めていきたいと思っています。
(議長 寺島渉)
はい。石川議員。
(1 番 石川信雄)
よく住民参加といわれますけれども、住民参加というのはやっぱり行政から見た文言ではないかなと
感じることもありまして、これはやっぱり行政参加ではないかなと思います。行政地区担当職員等もあ
りますし、そういった制度を使いながらどんどんどんどん町行政がそういった地域に入り込んで、そう
いった経理のお助けをするですとか、そういうことをしていくのがこれからの行政のあり方とも考えて
おります。
総合計画にも女性の住みよい町ということも基本目標に、重大目標として掲げられてはおりますけれ
ども、総合戦略は戦略でありまして、実際の具体的な戦術と申しましょうか、具体的な施策として何を
するのかというのが、今ひとつ感じられてこないところであります。実際に、具体的にどういうことを
してそういうことを促進していくのか。もし、今現在考えられることがあれば、ここでご答弁いただき
たいと思いますが、町長。
(議長 寺島渉)
峯村町長。
(町長 峯村勝盛)
総合戦略の中で、私は大きな飯綱町の最も大きな課題と思われる人口減少、子どもの数が少ない。こ
れを何とかして、子育て支援を大々的に 4 月から始めてきているんですが、この主たる事業を検討して
いただいているのは、正しく飯綱町に住む女性たちのグループでございます。その皆さん方が、こんな
ことしたらどうかこうかと、こんなようなことをやってもらっております。私は非常にいい意味で行政
が従来のパターンで考えた上からのただ支給するというようなことではなくて、こういうことをやって
もらえば、非常に喜ぶんじゃないのという現場の声を吸い上げた事業の実施と、こういうかたちがこれ
からの進め方だというふうに思っていますので、今の女性の支援のグループなんかが、一番の大きなも
のだと思います。もう一つは三水地区中心ですが、女性会議のメンバー等々の検討も素晴らしいもので
あるなと、こういうふうに思っています。
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(議長 寺島渉)
石川議員。
(1 番 石川信雄)
来る 12 月 11 日には企画の案件ではありますけれども、飯綱町のこれからのことを話しましょうとい
うことで、いいづなミライカフェというのを、会議というかワークショップが開かれることになってお
ります。どのぐらいの飯綱町の若者がこの会に集まるのか、ちょっとまだ把握というか想像つきません
けれども、こういった若者が集まったとき、その若者の意見を吸い上げる、小布施町ではそのようなこ
とをしておりますけれども、こういったところでの意見も参考にしたりしながら、行政課題として反映
していくということも大事ではなかろうかなと考えますし、また町内に居住の外国人の皆さんを集めて
会議をされるということも聞き及んでおります。そんなことから、これから国際化社会に向けて飯綱町
が進むべき方向を探っていくということも大事ではなかろうかなと考えておりますが、こういった地域
住民が具体的に集う仕掛というのは、やっぱり行政は機会あるたびに取り組んでいくべきものと考えて
おりますが、こういったものを今後、年何回程度企画される予定でございましょうか。企画課徳永課長。
(議長 寺島渉)
徳永企画課長。
(企画課長 徳永裕二)
今ご質問にありましたミライカフェですとか、これから外国人、飯綱町にお住いの外国人の皆さんを
集めての集う会議等を設けていく予定にしておりますけれども、年何回というご質問でございますけれ
ども、総合戦略を進めていく中でできるだけ多くの機会を設けていきたいと思っております。今のとこ
ろ年何回という、特に決めてはおりませんけれども、1 回、2 回と進んでいく中で状況を見ながら、ま
た回数を増やしたりしながら進めてまいりたいと思っていますのでよろしくお願いいたします。
(議長 寺島渉)
石川議員。
(1 番 石川信雄)
それでは、この問題につきましてはここで終了しまして、次の質問に移りたいと思います。
小学校統合に関する諸問題についてであります。かねてからのテーマでありますが、スクールバスと
アイバス運行、また貨客混載を含め地域の交通インフラのシステム設計は進んでいますでしょうか。こ
れは小澤副町長お願いします。
(議長 寺島渉)
小澤副町長。
(副町長 小澤勇人)
お答えします。先般、地方創生推進交付金事業としまして、住み慣れた地域に住み続けられる町、小
さな拠点形成事業の内示が決定されまして、その事業の中でスクールバス、民営連絡バス等との車両や
運転手の共同化を検討するとともに、バス会社、貨物輸送会社との連携等図ることで、買い物代行機能
を含む貨客混載バスの導入実験を行うこととしております。
また、移住希望者を対象とした町内バスツアーを企画するなど、バス、公共交通の利用機会の拡大及
び移住促進につなげる取り組みも実施していく予定としております。
(議長 寺島渉)
石川議員。
(1 番 石川信雄)
地域交通としての課題でありますけれども、スクールバスだけで運行されるのであれば、それは非常
にもったいないことでありまして、人員を配置して定期的に町内を巡回するバスというのも必要ではな
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平成 28 年 12 月飯綱町議会定例会 会議録(2 日目) 12 月 7 日(水)
いかと考えております。
最近のニュースなどでも、高齢者の運転事故等が頻繁に毎日のように報道されております。高齢者の
免許に限っても、ある自治体では免許を返納したらタクシー券を配ったとか、そういう報道もされてお
りますけれども、高齢者にとってはやっぱり交通弱者という面もあったりすることであります。車の自
動運転技術につきましても、普及するまでにはまだしばらく時間が掛かるという時代でありますので、
こういった地域の足として交通インフラを整えていくということは観光にとってもそうですし、日々の
生活にとっても非常に重要なことと考えております。
今ひとつ町の交通体系というものが見えてこないわけでありますけれども、そういった民間事業者の
タクシー業者でありますとか、バス事業者でありますとか、そういった事業者同士の情報交換なり、そ
ういった連携事業は具体的にどのように進んでいるのかというのが、今ひとつ見えてこないわけであり
ますので、ちょっとそこら辺で承知してる部分がありましたら、小澤副町長もう一度ご答弁を。
(議長 寺島渉)
小澤副町長。
(副町長 小澤勇人)
まず、法律上規定をしています公共交通に関する交通事業者の集まりがありまして、そこで地域のバ
ス会社やタクシー会社、また陸運支局さんや国や県の関係する機関が集まった会議が定期的に行なわれ
ておりまして、そういった場で全体の情報共有や今後の方向性の検討というのを行っております。これ
とは別に、個別の個々の事業者との打ち合わせというのも必要に応じて行っております。
ご指摘のとおり、そういった異なる業種間や違う会社が積極的に集まる場を設けるということは、こ
の町の公共交通体系を考えていく上で重要なことと考えておりますので、そうした場が少しでも多く設
けられるように関係者の理解を得ながら進めていきたいと思っています。
(議長 寺島渉)
石川議員。
(1 番 石川信雄)
小澤副町長も総務省からの出向というかたちになっているかと思うんですが、小澤副町長が飯綱町に
おられるうちに、何がしかの目途を立てていただきたいものと考えておりますが、小澤副町長のもくろ
みの中では、自分の任期期間中にそれは整えられる、そういったご用意はありますでしょうか。
(議長 寺島渉)
小澤副町長。
(副町長 小澤勇人)
これまで公共交通に着目した国の交付金を活用した事業というのが、余りきちんとしたかたちではな
かったかなと。アイバスの土曜運行であったり、新しいシステムの導入は行いましたが、今回の推進交
付金の事業で、一定規模の事業計画が内示されたということですので、そうした事業を活用して自分の
任期中に少なくとも枠組みなりを設けることができるように頑張ってまいりたいと思います。
(議長 寺島渉)
石川議員。
(1 番 石川信雄)
それでは期待申し上げて、次の質問に移りたいと思います。
閉校あるいは廃校になる小学校、これからなるわけですけれども、閉校記念事業については各小学校
に多少の違いはあるであろうと考えております。希望にかなったものにすべきと考えますし予算措置を
含め現状はどのようになっていますでしょうか。これは教育次長。
(議長 寺島渉)
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平成 28 年 12 月飯綱町議会定例会 会議録(2 日目) 12 月 7 日(水)
原教育次長。
(教育次長 原章胤)
ただいま各 4 小学校におきまして、閉校記念実行委員会が設立いたしまして、いろいろと来年度 29
年度、10 月、11 月に向けて協議を進めているところでございます。
それに伴う事業の補助いうことでございます。3 年間の実施計画におきまして、各小学校、4 小学校
同時閉校になるということでございますので、一律に実施計画では 100 万円の計上を見ているところで
ございます。ですが先月末ですか、4 小学校の実行委員長さんが見えられまして、増額の要望というこ
とで見えられたわけでございます。その席で町長からですが、基本的に町の都合で学校を閉じていくん
だということが趣旨であるということを考えた場合、やはりそういうことを踏まえて、この要望を考え
て対処していかなければいけないんではないかという指示はいただいておるところでございます。
(議長 寺島渉)
石川議員。
(1 番 石川信雄)
学校問題は、やはり地域の灯台といえるような学校が閉じるわけですから、地域住民にとりましても
非常に愛着があったりして、これはデリケートな問題でありまして、歴史的にも転換点であるわけでご
ざいます。長い期間、一世紀にも及ぶそれ以上シンボルとしてあった学校が閉じるということは、やは
り寂しいことでありまして、記念式典を含め、そういった記念事業につきましては、将来にわたっても
禍根を残さないように、十分な配意が必要ではないか考えておりますし、またそういった地域の要望を
のみ込んでやるというのも町の一つの住民に対するプレゼンテーションではないかなと考えておりま
す。
改めてお伺いしますが、町長にそういう、今教育次長からは町長の指示があったとありましたが、改
めてここで町長のそういった思いをお聞かせいただければと思いますが。
(議長 寺島渉)
峯村町長。
(町長 峯村勝盛)
お答え申し上げます。次長答えたとおりでございますけれども、要望が上がった線に沿って対応して
いきたいなと思っております、またもう一点、いわゆる 4 校閉校になるわけでございますけれども、特
に学校という事業を取りやめる地域、赤東地域、西小地域については若干違ったニュアンスを地域の人
はお持ちではないかなと。そんな点も必要があれば加味をしたかたちで対応していきたいなと、かよう
に思っています。
(議長 寺島渉)
石川議員。
(1 番 石川信雄)
今、地域の実情に合ったかたちでという答弁もいただきましたので、そのようなことになされるかな
と存じ上げますので、この問題はここで終了しまして、次の質問に移りたいと思います。
今の町長の答弁にありましたけれども、赤塩の第二小、高岡地区の西小は事実上廃校になりますけれ
ども、跡地利用については依然としてまだ具体的に見えてきておりません。進捗状況を含め現在の検討
状況はどのような状況になっておりますでしょうか。
(議長 寺島渉)
小澤副町長。
(副町長 小澤勇人)
現在、第二小、西小のそれぞれが含まれている赤東地区、高岡地区のそれぞれで、住民の方が主体で
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平成 28 年 12 月飯綱町議会定例会 会議録(2 日目) 12 月 7 日(水)
跡地利用についてご議論いただいております。ご存じのとおり赤東の方はもう一年以上議論しておりま
すし、高岡の方も順調に議論が進んでおります。
それで、他の自治体、他の地域でも廃校の跡地利用というのはいろんな形で進められているわけであ
ります。一番記憶に残っているのは、昨年、中島副知事を招いたシンポジウムにおいて、いろいろ議論
した結果、結局企業が買収してしまい地域住民が意図した形で活用されなかったといったショッキング
な事例もありましたけれど、そういったいろいろな事例を現在住民の方と一緒に学んでおりまして、満
足度の高い形で跡地を活用できているとされている他の自治体の事例を実際に見に行って、それからど
のようにそれが成功したのかとか、そういったことを一つ一つ学んでいるわけであります。そして、現
在スケジュールとしましては、そうした両委員会での話合いが年度内に一定の結論が得られるようにご
議論を進めていただいております。地域住民の方の結論、考えを踏まえて町として、収益性もある程度
確保されるような持続可能な機能がどういったものかということを、検討をしていきたいと思っていま
す。
(議長 寺島渉)
石川議員。
(1 番 石川信雄)
学校を閉じると、そういった施設の管理等も何かと手が回らなくなってくるかなと思います。今の季
節でしたら落ち葉の掃除ですとか、いろいろあるわけですけれども、学校で利用していくのかあるいは
福祉施設として利用していくのか、または都市交流として利用していくのか、いろいろ考えられるわけ
でありますけれども、実際、頭の中で考えてみることと、これから運営していける状態まで持っていく
というのは、かなりのギャップがあるかなと考えております。そのギャップをどうやって解消して施設
の存続に向けていくかというのは、非常に行政としても難題ではないかなと考えますが、実現可能性が
高いものとして、どのような活用方法をそれぞれ西小、第二小、今現在考えておられますでしょうか。
(議長 寺島渉)
小澤副町長。
(副町長 小澤勇人)
先ほどご紹介のあったオガールプロジェクトでは、確か競技施設に活用されたかと思うんですけれど
も、特定のことしかできないような機能の施設にしてしまうと、後々問題が発生する可能性が高いと思
っていまして、今現在、住民の方で議論していただいている一つ方向として出つつありますのが、多目
的な機能を有する複合的な施設ということで、いろいろなかたちで利用ができる施設ということを主に
検討していただいているところというふうに考えております。
あとは少ない人員で余り費用を掛けずにメンテナンスが可能で、なおかつ収益性、きちんとその施設
を運営していく中で自然と何らかのかたちで一定規模の収益が確保される、そういった施設にしていき
たいというふうに思っています。
(議長 寺島渉)
石川議員。
(1 番 石川信雄)
オガールプロジェクトでは、バレーボールの体育館を造ってそういった競技チームを近隣ですとか集
めて、事業運営プラス収支に持っていっているという話は有名でありますけれども、小学校のグラウン
ド、もし芝生を植えて、芝生化できるんであればサッカーチームの練習場として提供するですとか、そ
ういったことも考えられるわけです。
今議会の補正予算では、統合に関する施設改修の予算も計上されておりますが、残された施設に対し
てのそういったハードな部分に予算、今後どのように、どのぐらい考えておられるか、予算措置という
ものを、それを今現在分かる範囲で結構ですが。
(議長 寺島渉)
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平成 28 年 12 月飯綱町議会定例会 会議録(2 日目) 12 月 7 日(水)
小澤副町長。
(副町長 小澤勇人)
先般の議会においても、町長の方からもお話をさせていただきましたとおり、地方創生の交付金とし
て、向こう 4、5 年間で大きな規模の事業を計画しております。その事業の中にハードの施設整備の費
用というのも含まれておりますので、そうした事業の中で西小や第二小の施設整備の費用というのも可
能な限り充てていきたいというふうに考えています。しかし、その費用だけではもちろん足りないとい
うことも想定されますので、年度年度で補正なりのかたちで新たに追加の資金の獲得を少しでもして、
そうした整備費用の確保に努めてまいりたいと思います。
(議長 寺島渉)
石川議員。
(1 番 石川信雄)
転換点を過ぎまして、初期投資もやっぱり軌道に乗るまでは必要ではないかなと考えております。軌
道に乗せていくこと自体も非常に難題かなと考えますし、そういった施設の存続に向けてのそういった
公共的資本の注入というのは、非常に大事ではないかなと考えておりますので、今後の予算措置ですと
か、行政運営にご配意いただきますことを望みまして、私の質問はこれにて終わりとさせていただきま
す。
(議長 寺島渉)
石川信雄議員ご苦労様でした。
暫時休憩に入ります。再開は 10 時 10 分。
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