経営比較分析表

経営比較分析表
大阪府 岸和田市
面積(km2)
72.68
業務名
業種名
事業名
類似団体区分
人口(人)
法適用
下水道事業
公共下水道
Ac1
199,214
資金不足比率(%)
自己資本構成比率(%)
普及率(%)
有収率(%)
1か月20m 当たり家庭料金(円)
処理区域内人口(人)
-
44.35
93.03
72.69
2,818
184,976
3
人口密度(人/km2)
2,740.97
2
グラフ凡例
■
2
処理区域面積(km )
27.60
処理区域内人口密度(人/km )
6,702.03
当該団体値(当該値)
-
類似団体平均値(平均値)
【】 平成27年度全国平均
分析欄
1. 経営の健全性・効率性
①経常収支比率(%)
②累積欠損金比率(%)
【108.23】
108.00
1. 経営の健全性・効率性について
③流動比率(%)
④企業債残高対事業規模比率(%)
【4.45】
【57.41】
45.00
250.00
1,800.00
1,600.00
40.00
106.00
200.00
35.00
104.00
30.00
20.00
100.00
1,400.00
1,200.00
150.00
25.00
102.00
1,000.00
800.00
100.00
600.00
15.00
10.00
98.00
400.00
50.00
200.00
5.00
96.00
0.00
0.00
H23
H24
H25
H26
H27
当該値
100.27
105.80
106.00
105.29
106.57
平均値
103.11
102.74
103.51
105.47
106.67
H23
H24
H25
H26
H27
当該値
40.49
28.21
21.19
9.05
0.00
平均値
14.03
15.05
11.76
13.30
12.51
「経常損益」
0.00
H23
H24
H25
H26
H27
H23
H24
H25
H26
H27
当該値
24.25
27.13
26.19
11.71
12.52
当該値
1,566.59
1,290.12
1,238.22
1,223.98
1,178.23
平均値
191.62
184.15
205.35
52.63
54.09
平均値
959.10
941.18
893.45
843.57
845.86
「累積欠損」
⑤経費回収率(%)
「支払能力」
⑥汚水処理原価(円)
【98.53】
104.00
100.00
98.00
96.00
94.00
92.00
90.00
88.00
「債務残高」
⑦施設利用率(%)
⑧水洗化率(%)
【139.70】
【60.01】
200.00
180.00
160.00
140.00
120.00
100.00
80.00
60.00
40.00
20.00
0.00
102.00
【763.62】
94.00
200.00
93.50
150.00
93.00
100.00
92.50
50.00
92.00
0.00
91.50
当該値
H23
98.47
H24
100.00
H25
100.00
H26
99.56
H27
101.50
当該値
H23
150.00
H24
175.30
H25
177.92
H26
177.29
H27
174.53
当該値
H23
61.30
H24
51.10
H25
205.61
H26
193.64
H27
194.06
平均値
93.53
93.55
95.24
99.86
101.88
平均値
152.28
153.24
150.75
147.29
143.15
平均値
61.64
61.73
61.10
61.03
62.50
「料金水準の適切性」
【94.73】
250.00
「費用の効率性」
当該値
H23
92.36
H24
92.96
H25
93.17
H26
93.56
H27
93.75
平均値
93.10
93.10
93.47
93.83
93.88
「施設の効率性」
24年度に24%の料金改定を行い、使用料収入が
増加したため、経常収支比率が100%を超え、一定
規模の黒字を確保できるようになった。それに伴
い、累積欠損金比率も年々減少し、27年度には累
積欠損金を解消することができた。
損益収支は改善しているが、過去に発生した資
金不足を解消するまでには至っておらず、支払能
力を示す流動比率は100%を大幅に下回った状態
が続いている。
厳しい資金の状況のため、新規の施設整備を最
小限に抑えており、その財源として借り入れる企業
債の残高は年々減少し、その結果企業債残高対
事業規模比率は減少を続けている。しかし、過去
の借入れが大きかったため、類似団体と比べてま
だ高い状況である。
汚水処理原価は、26年度から減少に転じている
が、類似団体と比べて高くなっているのは、企業債
残高が高く、利息の支払いが負担となっていること
が原因となっていると考えられる。
施設利用率が25年度から100%を大幅に超えて
いるのは、算定の対象となる処理水量を市単独処
理場のみから流域下水道も含めるように改めたた
めである。
資金状況が厳しいことから、新たな投資を極力抑
えているおり、供用開始区域の増加がほとんどな
いため、水洗化率は少しずつの上昇にとどまって
いる。
2. 老朽化の状況について
公共下水道事業の汚水処理開始は昭和44年で
あるが、下水道の普及促進のため集中的に投資を
行ったのは平成に入ってからであり、耐用年数の
50年を超えている管渠はほとんどないことから、管
渠老朽化率及び管渠改善率はごく僅かである。
有形固定資産減価償却率が26年度に大幅に上
昇しているが、これは地方公営企業の会計制度改
正の影響によるものである。
「使用料対象の捕捉」
2. 老朽化の状況
①有形固定資産減価償却率(%)
②管渠老朽化率(%)
③管渠改善率(%)
【36.85】
【4.56】
【0.23】
35.00
4.50
0.14
30.00
4.00
0.12
3.50
25.00
0.10
3.00
20.00
2.50
0.08
15.00
2.00
0.06
1.50
10.00
0.04
1.00
5.00
0.02
0.50
0.00
0.00
H23
H24
H25
H26
H27
当該値
10.05
11.55
13.11
22.85
25.08
平均値
14.17
15.36
16.57
28.06
29.48
「施設全体の減価償却の状況」
0.00
H23
H24
H25
H26
H27
H23
H24
H25
H26
H27
当該値
0.23
0.23
0.28
0.53
0.52
当該値
0.00
0.00
0.00
0.00
0.01
平均値
2.36
2.81
3.11
3.32
3.89
平均値
0.08
0.10
0.10
0.11
0.12
「管渠の経年化の状況」
「管渠の更新投資・老朽化対策の実施状況」
※ 「経常収支比率」、「累積欠損金比率」、「流動比率」、「有形固定資産減価償却率」及び「管渠老朽化率」については、法非適用企業では算出できないため、法適用企業のみの類似団体平均値及び全国平均を算出しています。
※ 平成23年度から平成25年度における各指標の類似団体平均値は、当時の事業数を基に算出していますが、企業債残高対事業規模比率、管渠老朽化率及び管渠改善率については、平成26年度の事業数を基に類似団体平均値を算出しています。
全体総括
24年度に料金改定を行ったことにより損益収支で
は改善しているが、過去集中的に投資を行った際
に財源として借り入れた企業債の償還が負担と
なっており、資金不足の状況はあまり改善していな
い。
施設が比較的新しいため更新の必要はまだない
が、集中的に整備した管渠が平成50年代にその更
新時期を迎える見込みである。
当面資金不足の解消が優先事項であるが、その
上で投資規模の平準化を図りつつ、既存施設の状
況を踏まえた効率的、計画的な施設管理をしていく
必要がある。上記の点を踏まえ、28年度に経営戦
略の策定を進めているところである。