運動習慣

ドクター
Q1 どのような運動から始めたらよい?
▼食後の散歩
▼テレビを見ながら筋トレ
ブ ガ イ ド)
」 で は、 体 を 動 か す
でも多く体を動かす「プラス・
18
10
)
」を推奨していま
歳以
65
10
テ ン(+
60
10
10
健康の維持・増進に
ことで生活習慣病をはじめ、認
歳では1日合計 分、
上では 分、元気に体を動かす
ことを目指しましょう。
体を動かす機会や環境は実は
身 の 周 り に た く さ ん あ り ま す。
通勤で歩幅を広げて早歩きす
る、食後に散歩に出る、テレビ
を 見 な が ら 筋 ト レ を す る な ど、
少し行動を見直すことで達成が
可能です。普段の行動を振り返
り、いつ、どこで「プラス・テ
ン」 が 実 行 可 能 か 考 え て み ま
しょう。
9
40
64
す。 分はウォーキングにして
約1000歩に相当します。
10
知症やうつ、がん、ロコモティ
ブシンドロームなどのリスクを
家から
近いな
下げることができるとしていま
▼ウィンドウショッピング
1日 分増やすことから始
め、その積み重ねによって 〜
す。その上で、まずは1日 分
▼家の近くの運動施設を
みつけて活用する
A
まずは今よりも 分多く
体を動かしましょう
▼階段を使うようにする
厚生労働省が策定した「健康
づくりのための身体活動基準
▼自転車で通勤
2013」及び「健康づくりの
ための身体活動指針(アクティ
プラス・テン 実行例
Q&A
運動習慣
寒い季節はつい家の中で過ごす時間が長くなり、
運動不足になっていませんか?
適度な運動は、持久力や筋力の向上などの他、
生活習慣病の予防・改善にも役立ちます。
自分に合った無理のない運動習慣を身につけて、
健康の維持・増進を目指しましょう。
庄野 菜穂子先生
ライフスタイル医科学研究所所長・
西九州大学健康福祉学部スポーツ健康福祉学科特命教授
しょうの・なおこ 佐賀医科大学医学部卒業後、
同大学地域保健科学講座助手、
同講師等を経て、ライフスタイル医科学研究所開設、現在に至る。医学博士。日
本体力医学会評議員、日本臨床スポーツ医学会代議員、日本臨床運動療法学会
評議員。日本医師会認定健康スポーツ医。日本体育協会公認スポーツドクター。
8
日常の動作を
意識しましょう
に日常の動作を意識するように
しましょう。
日常の動作を変えるとエネル
ギーを消費するだけでなく、き
い、気持ちも前向きになります。
例えば、座っている時を1と
すると、立つだけでも約2倍の
に、歩いたり家事をしたりする
例を参考に、日々をアクティブ
びきびと行動することで体が整
と約3倍に増加します。
に過ごしましょう。
エネルギーを消費します。さら
体力や技術を高める目的であ
ればそのためにプログラムされ
た運動やスポーツを行うことが
求められますが、1日のエネル
ギー消費量を増やして内臓脂肪
を減らす目的であれば、生活活
動を増やすことで達成すること
ができます。生活活動には、身
支度や家事、掃除、通勤、買い
物など、寝ている時間以外の日
常の動作全てが含まれます。
運動する時間がとれない人や
運動が苦手という人は、代わり
を 把 握 し た 上 で、 強 度 や 環 境
に行うには、運動によるリスク
特に持病がある場合は、かか
りつけ医に相談した上で、適切
ことも忘れずに。
運動可否
医療機関に附属、
または提携している
運動施設
運動指導者が
常駐している
運動施設
指導員が
常駐していない
運動施設(体育館など)
、
屋外・グラウンドなど
( 左 図 参 照 ) を 選 び ま し ょ う。
美容(体形維持)
、
競技力向上など
な運動を行いましょう。
肥満、高血圧、
高血糖、脂質異常、
脂肪肝、メタボリッ
クシンドローム、
腰痛、膝痛、肩こ
りなど
運動当日の体調をチェックする
急性炎症性疾患、
重篤な疾患、
重症の高血圧症や
糖尿病など
運動当日の体調によって
無理をしないことが大切
▼庭の草むしりや
手入れを習慣にする
目的に応じた
運動で体力の
向上が可能
適度な運動を行うことは健康
の維持、増進によい一方で、自
消費エネルギーをアップする日常動作の例
生活習慣改善
が必要(運動が
予 防や治 療に
有効)
己流の間違った運動や、不適切
のエネルギー消費
のエネルギー消費
治療、
精密検査
が必要(運動で
悪化するおそれ
あり)
な環境での運動は、期待する効
果が得られないだけでなく、次
のようなリスクが伴うので、注
正常値
正常高値
意が必要です。
●アキレス腱断裂
3倍
2倍
C
運動の適応
運動可
運動不可
●ねんざ
●骨折
現在の所見
医療機関受診
運動可
●熱中症
歩く、家事をする
立つ
B
A
●脱水
●めまい
、最悪の場合、心筋梗
さらのに
う そ っ ちゅう
塞や脳 卒 中、心室性不整脈など
命にかかわる重篤な障害が発生
する可能性もあります。
こうしたリスクを防ぎ、安全
座りっぱなしをやめよう
運動環境の選び方
10
11
とすると…
1
▼掃除の際に
体を大きく動かす
▼姿勢を正す
▼レジ待ちをしながら
つま先立ち
A
A
座っている時の
消費エネルギーを
健康診断で
異常所見なし
●健康診断で異常所見あり
●自覚症状あり
●治療中
Q 2 運動ができない時はどうしたらよい?
Q3 運動時の注意点は?
運動場所の選択肢