早稲田大学 人間科学部 1/2 <総括> <本文分析> <大問

国語(現代文)
<総括>
早稲田大学 人間科学部 1/2
出題数
現代文1題・古漢融合問題1題
試験時間
60分
例年と同じく、現代文は評論の問題が一題。設問も例年どおり、すべてマーク式で、空欄補充と傍線部説明問
題を中心にした出題。設問数も昨年と同じ十二問だった。
<本文分析>
大問番号
(一)
出 典
(作者)
船木亨『現代思想史入門』
(ちくま新書 2016 年刊)の第1章「生命―進化論から生命政治まで」
の一節。
頻出度合
・的中等
この著者の文章は、入試ではときどき見かける。
分
量
前年比較
分量(減少・変化なし・増加)
約 4300 字(昨年より 100 字増)
難
易
前年比較
難易(易化・変化なし・難化)
<大問分析>
大問
(一)
ジャ
ンル
現 代
思 想
論
設問
問一
問二
問三
問四
設問形
式
マーク
マーク
マーク
マーク
難易度
コメント(設問内容・答案作成上のポイントなど)
標準
やや易
標準
標準
漢字の選択問題。消去法で解答は決まる。
接続表現の空欄補充。Aは逆接、Bは添加の接続表現が入る。
傍線部内容説明。3行前からの「機械論」の説明に着目する。
空欄補充。空欄を含む段落の趣旨、特に次行の「進化過程で分
岐」していく点がポイント。
問五
マーク
やや易 傍線部理由説明。
傍線部直後からの3つの段落の内容に即して
選ぶ。消去法で解答は決まる。
問六
マーク
標準
傍線部内容説明。傍線部を含む段落と、次の段落の内容に即し
て、傍線部の意味を考える。
問七
マーク
やや難 傍線部趣旨説明。本文の終わりから2段落目の内容に着目。
問八
マーク
やや難 空欄補充。直前の「他の種の存続に依拠」する関係と、
「最適
者生存」
の概念を批判する本文の終わりから2段落目の趣旨に
着目する。
問九
マーク
標準
傍線部内容説明。傍線部を含む段落での〈環境保全〉の意見と、
傍線部の先進国と途上国の関係とを結びつけて考える。
問十
マーク
標準
空欄補充。直後の「最強者」に関わる事柄に注目。
「進化論を
粉飾する概念」として、
「生存競争」等と並ぶものを考える。
問十一 マーク
やや易 傍線部内容説明。
「あたらしい種」にとってのチャンスである
点に注意。直前の内容から、解答は決まる。
問十二 マーク
標準
内容合致。ハは傍線部bの次の段落以下の内容に合致。ホは空
欄Aから傍線部3前後までの内容に合致している。
※難易度は5段階「難・やや難・標準・やや易・易」で、当該大学の全統模試入試ランキングを基準として判断
しています。
<学習対策>
さまざまな評論文の問題練習を繰り返し、全体的な読解力の向上を心がけること。
過去問に取り組み、傍線部説明・空欄補充・趣旨判定などの選択肢問題への対応力を養うこと。
© 河合塾
2017 年
国語(古文・漢文)
<総括>
出題数
早稲田大学 人間科学部 2/2
現代文1題・古漢融合問題1題
試験時間
60分
昨年同様に古漢融合問題の体裁で出題されたが、実質的には古漢それぞれの独立問題で、両者を見合わせて
解答する設問はなかった。
古文は、昨年に比べ設問数が増え、本格的な古文の学力を問う問題に戻った。
漢文は、古漢融合の形式で出題されたが、実質的には漢文の独立した出題であり、設問においては古文との
関連はなかった。字数は四百字以上あった昨年より減少し、設問数は古文との融合問題が減った分、六題か
ら四題に減少した。二年連続漢詩が出題され、漢詩が関連する設問が二題あった。
<本文分析>
(二)
大問番号
出
典
(作者)
A 『袋草紙』
(藤原清輔)
B 『南史』巻五十五 列伝
頻出度合
・的中等
A 頻出出典。ただし、この箇所の出題は稀。
B 稀。
分
量
前年比較
分量(減少・変化なし・増加) Aの古文約 840 字(前年より約 180 字増)
Bの漢文 138 字(前年より 281 字減)
難
易
前年比較
難易(易化・変化なし・難化) 漢文は変化なし。
<大問分析>
大問
ジャンル
(二) A
歌論
B
史伝
設問
設問形式
難易度
コメント(設問内容・答案作成上のポイントなど)
問十三
問十四
問十五
問十六
マーク
マーク
マーク
マーク
難
標準
易
やや易
問十七
問十八
問十九
問二十
マーク
マーク
マーク
マーク
標準
難
標準
標準
問二十一
マーク
やや易
問二十二
マーク
やや難
問二十三
マーク
標準
和歌修辞(序詞の用いられた歌を選ぶ)
。
[古文]
文の意味(
「かたほなり」の語義がポイント)
。
[古文]
文法(
「れ」の識別)
。
[古文]
文の意味(
「面目」
「しく(如く)
」の語義がポイント)
。
[古文]
比喩の具体化(人物を答える)
。
[古文]
内容把握(和歌を詠まれた順に並べる)
。
[古文]
内容合致。
[古文]
書き下し(反語形「何必~」を捉える。
「止」の読み
にも注意する)
。
[漢文]
空欄補充(
「病」と押韻していることから考える)
。
[漢
文]
文の意味(返り点・送り仮名が省略されている。第三
句を踏まえ、疑問形「何如…」に注意する)
。
[漢文]
文章の趣旨(正確な読解によって文脈を理解する。詩
より前の部分で、韻字が話題になっていることを読み
取る)
。
[漢文]
※難易度は5段階「難・やや難・標準・やや易・易」で、当該大学の全統模試入試ランキングを基準として判断
しています。
<学習対策>
古文は、単語・文法などの基本事項を習得した上で、文章を正確に読み解く力を養成しておくこと。和歌の
学習も怠らないこと。
漢文については、基礎知識をしっかり身につけ、読解力を養う必要がある。また、白文に対応できるように
準備しておくこと。
© 河合塾
2017 年