景気および市場の動向 (平成20年6月末現在)

りそな
マーケットフラッシュ ウィークリー
◎注意事項をよくお読みください。
先週の動きと今週の見通し
No.712
(2017 年 2 月 20 日~2017 年 2 月 24 日)
■ポイント
 目先はポジシ ョン調整中心の動き
 欧米金利に 注目
 日本市場、冴えない動きか
短期金利
長期金利
円/円スワップ
米国金利
株式相場
為替相場
無担保(翌日物)
円TIBOR(3ヶ月)
新発10年債
先物中心限月
5年
10年
ドルLIBOR(3ヶ月)
T-Note(10年)
日経平均
NYダウ
ドル・円
ユーロ・ドル
ユーロ・円
先週末値
-0.027 %
%
0.057
%
0.085
149.91 円
%
0.12
%
0.29
%
1.052
%
2.415
19,234.62 円
20,624.05 ドル
112.84 円
1.0616 ドル
119.81 円
■ウィークリー コメント
「次の要因」
トランプ相場、一休み
市場は政策の大枠を把握
もみ合い
もみ合い
金利低下
金利低下
もみ合い
金利低下
下落
下落
ドル下落
ユーロ下落
ユーロ下落
今週の予想
-0.080
0.045
0.050
149.50
0.07
0.25
1.00
2.20
18,800
20,000
110.00
1.0500
118.00
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
0.000
0.075
0.110
150.20
0.15
0.32
1.07
2.50
19,500
20,900
115.00
1.0750
122.00
%
%
%
円
%
%
%
%
円
ドル
円
ドル
円
〈 チーフストラテジスト 高梨 彰 〉
相場が動く要因は幾つもありますが、その時々に応じて「注目度の高い要
因」が存在するものです。このところの相場展開では「トランプ大統領」がそん
な存在でした。
今後もトランプ大統領への関心は高いまま相場は動き続けると思われま
す。ただし、その注目度は高まることもあれば、たまには低下することもありま
す。今週はトランプ相場一休みとばかりに、若干注目度が低下しそうです。
理由は主に二つ、一つはトランプ大統領の政策概要を市場が大枠で把握
したという点です。市場の把握が進めば、市場価格にも転嫁されていきます。
米金融株の上昇はその一例です。
詳細はなかなか出ず・・・
もう一つは、大枠での把握は進んだものの、具体的な中身、詳細がなかな
か出てこないため、市場が待ち切れず、関心自体も瞬間的に低下してきた、
という点です。
2/28 の演説に注目
トランプ大統領は 2 月 28 日に米議会にて演説をする予定となっていま
す。一般教書演説に代わるものとして高い関心を集めています。(以下次頁)
◎注意事項
*当資料に記載された情報は信頼に足る情報源から得たデータ等に基づいて作成しておりますが、その内容に
ついては明示されていると否とに拘わらず、弊社がその正確性、確実性を保証するものではありません。ま
た、ここに記載された内容が事前の連絡なしに変更されることもあります。
*また、当資料は情報提供を目的としており、金融商品等の売買を勧誘するものではありません。取引時期な
どの最終決定はお客さまご自身の判断でなされるようお願い致します。
1
りそなマーケットフラッシュ ウィークリー
(前頁より続く)言い換えますと、それまで市場は待ちぼうけの状態です。ト
ランプ大統領の言動は明らかに従来の大統領とは異なり、とかくメディアでも
市場でも注目を集めがちです。しかし、市場動向を基準とすれば、目先は場
外乱闘程度の扱いになると思われます。
市場は待ちぼうけ
「次の要因」を探しに
「注目度の高い要因」の注目度が低下すると、市場は「次の要因」を探しに
行きます。足元では欧州の政治動向が「次の要因」に当てはまります。
仏大統領選にもポピュリズ
ム
フランスでは大統領選挙を 4 月以降に控え、中道左派候補が今までの路
線を踏襲するのか、右派候補が予想外の勝利を収め、ポピュリズム、大衆迎
合主義的な動きが強まるのか、注目されています。
前例がある中で安閑とはし
ていられず
より具体的には右派候補、国民戦線のルペン党首が当選するかどうかの一
点に集約されます。ポピュリズムの進展は、英国の EU 離脱、アメリカのトラン
プ大統領誕生と並ぶ「予想外」の出来事です。世論調査等からは、依然として
ルペン候補が当選する可能性は低いようですが、2016 年の前例を踏まえる
と、市場としても安閑としてはいられません。
リスク回避的な動き出易い
トランプ大統領への関心が一休みとなった時だけに、フランス大統領選へ
の関心は「次の要因」として浮上し、市場価格も動きつつあります。基本的にリ
スク回避的な動きを呼びやすく、欧州ではドイツ国債買い・ユーロ金利低下
(図表 1)、合わせて米国債や日本国債買いにも繋がっていきます。
節操のない動きも
米国債の動きがもともと相対的に大きいため、結局、米国債買い・米金利低
下が市場動向を考慮する上での出発点となります。ドル円はドル安・円高気
味です。あくまで「次の要因」による変動なので、ポジション調整の域に留まる
かとは考えられますが、ポジション解消の動きは「投げ売り」や「踏み上げ」とい
った言葉でも表されるように、節操のない動きとなりがちです。
ところで、トランプ相場では米ドル高ばかり注目されがちですが、同時に新
興国通貨も堅調な動きを示してきました。ブラジルレアルやインドルピー、南
アランドなど BRICS(ブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカ)の各通貨がし
っかりです(図表 2)。
新興国通貨は堅調だった
新興国通貨買いの背景として、原油をはじめ、鉄鉱石や銅など資源価格上
昇を挙げることができます。ここ数年、原油価格下落に合わせて新興国経済
が鈍化した現象と逆の展開、といったところでしょうか。
商品市況に注目
引き続き商品市況と新興国経済・新興国通貨動向は、連動していくと思わ
れます。ということは、欧州政治への不安がもたらすリスク回避的な動きは、新
興国通貨上昇一服にも繋がっていきます。
日本市場に目を転じますと、ドル円もパッとせず、「注目度の高い要因」も見
当たらないため、主体性に欠ける展開が続きそうです。トランプ政権による「為
替操作国」の扱い一つ取っても、日本市場は受け身で構える他に方策はない
状況です。決算期を控えて、個別の話題も慎重なものが多そうです。あまり慌
てず、再び「注目度の高い要因」が登場したときを待って相場に乗る方が、投
資効率の観点からは有益であるように映ります。
日本市場、主体性に欠ける
図表1:
独・米 10 年国債利回り推移
独10年国債利回り(%:左軸)
図表2:
米10年国債利回り(%:右軸)
1.2
2.7
1.0
2.5
0.8
2.1
0.4
1.9
0.2
1.7
0.0
1.5
-0.2
1.3
15年5月
15年9月
16年1月
16年5月
16年9月
ブラジルレアル・円(右軸)
CRB(商品)指数
330
310
290
270
250
230
210
190
170
150
2014年1月
2.3
0.6
-0.4
15年1月
CRB 指数とレアル円の推移
50
45
40
35
30
25
2014年7月
2015年1月
2015年7月
17年1月
出所:Bloomberg、りそな銀行
出所: Bloomberg、りそな銀行
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2
2016年1月
2016年7月
2017年1月
りそなマーケットフラッシュ ウィークリー
■今週のひとコマ
図表3:
日本の貿易、米国との比較
100万ドル
200,000
150,000
100,000
50,000
0
-50,000
-100,000
2011
2012
輸出(日→米)
2013
2014
輸入(米→日)
2015
年
収支
出所: JETRO、りそな銀行
便利な JETRO
情報ツールの JETRO
主な事業
日本と米国の貿易比較
日本の輸出、米国からの輸入
を上回る
米国は日本最大の貿易輸出
相手国
JETRO、国別の情報なども記
載
経済のニュースを見聞きする際、外交、貿易、海外企業の話など…日本以外
の様々な国に関する情報が話題として挙げられることがよくあります。ニュースに
は政治、文化、産業などが背景にあることが多く、国に絡んだ情報ツールとして
JETRO(Japan Exterminal Trade Organization:日本貿易復興機構)のサイトが便
利です(URL:https://www.jetro.go.jp/)。
JETRO の主な事業として、中小企業等の国際ビジネス展開の支援、貿易投資
相談・情報提供、ビジネスに役立つ各種海外情報の収集・提供などがあります。
商品の海外展開を目指す企業だけでなく、金融業界で働く人、世界の政治・経
済・産業などを勉強したい人にとっても有用です。
ここでは、JETRO のサイトを利用して、日本と米国の貿易を比較してみました。
上のグラフをみると、2011 年からいずれの年も日本の輸出が米国からの輸入を
上回り、貿易黒字が続いています。日本から米国への主力輸出品目は、自動
車・同部品、一般機械、電気・電子機器など、米国からは食料品・農水産物、化
学品、一般機械などを輸入しています。
米国は日本にとって最大の貿易輸出相手国であり、日本製品を海外展開す
る企業にとっては、米国の消費動向や為替の動きが重要になってきます。また、
これらの動向は企業業績や株価にも影響します。
その他に同サイトでは、国別の基本情報が記載されています。例えば、概況・
政治動向・経済動向・祝日・基礎的経済指標など。それぞれのニーズに合わせ
て活用できる JETRO の紹介でした。(中條)
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3
りそなマーケットフラッシュ ウィークリー
■外国為替市場
米ドル
予想
ドル円:
ドル円は下落
110.00 -115.00 円
ユーロ
予想
ユーロ円:
ユーロ円は下落
118.00 -122.00 円
ユーロドル:
ユーロドルは下落
1.0500 -1.0750 ドル
豪ドル・NZ ドル
予想
豪ドル円:
豪ドル円は下落
84.00 -88.00 円
NZ ドル円:
NZドル円は下落
79.00 -83.00 円
図表4:
119
118
117
116
115
114
113
112
111
110
先週のドル円は下落。前週末の日米首脳会談が無難に終了したことを好感
し、週初から上昇。イエレン FRB 議長が議会証言で 3 月利上げに含みを残し
た発言をしたことや強い米経済指標を受けて 115 円に迫る場面がみられた
が、その後は伸び悩み、リスク回避的な動きが広がるなか、週末には 112 円台
後半まで下落した。
今週のドル円は下落を想定。トランプ政権への政策期待などから上昇して
いたものの、具体的な政策はまだ出ておらず、今週は期待が剥落するなか、
持ち高調整主体の動きとなり下落する展開を想定。先週以降、強い指標を受
けても上昇は一時的で上値の重い動きが継続している。今週についても経済
指標への反応は限定的であろう。FOMC 議事録(1/31-2/1 開催分)などが注
目される。
先週のユーロ円・ユーロドルは共に下落。1)イエレンFRB議長が議会証言
で3月利上げを排除しない姿勢を示したこと、2)週末にはフランス大統領選で
左派系候補が統一候補を模索しているとの報道が伝わったことから、ユーロが
売られる展開となった。週末は手仕舞いの動きも入り、円に買い戻し圧力が強
まり、ユーロ円は2/9以来の水準に下落した。
今週のユーロ円・ユーロドルは共に下落を想定。フランス大統領選を巡る
不透明感が台頭していることから、ユーロは売られやすい地合いが継続する
であろう。円が買い戻されやすく、ユーロ円は下値を探る動きが予想される。
一方、先週のイエレン議会証言後のドル買いに一服感があることから、ユーロ
ドルは緩やかな下落にとどまることを想定。
先週の豪ドル円・NZドル円は共に下落。南アフリカランドが2015年8月以来
の水準まで買われるなど、資源国通貨中心の堅調地合いに、週央にかけて戻
りを試す。しかし、週末にかけては、円が主要通貨に対して買われ、下落に転
じた。
今週の豪ドル円・NZドル円は共に下落を想定。商品価格の上昇に一服感
があるなか、豪ドル・NZドルの積極的な買い材料に乏しい。ドル高に一服感も
あり、円が買い戻されやすい地合いとなっており、豪ドル円・NZドル円は下値
を探る展開を予想する。
米ドル円
図表5:
円/ドル
2016/12/16
126
ユーロ円
円/ユーロ
124
122
120
118
2017/1/6
2017/1/27
116
2017/2/17
2016/12/16
出所:Bloomberg、りそな銀行
2017/1/6
2017/1/27
2017/2/17
出所:Bloomberg、りそな銀行
各マーケット・コメントは 2 月 20 日(月)09:00 現在
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4
図表6:
90
89
88
87
86
85
84
83
82
豪ドル円
図表7:
円/豪ドル
85
NZ ドル円
円/NZドル
84
83
82
81
2016/12/16
2017/1/6
2017/1/27
80
2016/12/16
2017/2/17
出所:Bloomberg、りそな銀行
2017/1/6
2017/1/27
2017/2/17
出所:Bloomberg、りそな銀行
■債券市場
国内
予想
金利は低下
TIBOR(3M):0.045 -0.075 %
長期金利(新発 10 年債):
0.05-0.11%
米国
予想
金利は低下
ドル LIBOR(3M):
1.00 -1.07 %
T-note(10 年):2.20 -2.50 %
図表8:
%
0.18
0.17
0.16
0.15
0.14
0.13
0.12
0.11
0.10
0.09
0.08
0.07
0.06
0.05
0.04
16/2
先週の国内債は中短期債が上昇(金利は低下)、超長期債が下落(金利
は上昇)。14 日に実施された 5 年債入札が順調に消化される一方で、16
日に実施された流動性供給入札(残存 15.5 年-39 年)は不調な結果となる
など、年限毎の需給の良し悪しが明確となった。一方、10 年ゾーンは月初
に日銀による指値オペが入ったこともあり、概ね 0.08-0.10%の水準でもみ
合った。
今週の国内債は上昇を想定(金利は低下)。超長期債の地合いが悪く、
23 日の 20 年債入札が最大の焦点。積極的な買い手は乏しいものの、超
長期債中心の調整による、20 年ゾーンの割安感も台頭している。入札を前
に一段の調整の可能性もあるが、徐々に下げ渋り、20 年債入札前後で買
い戻される展開を見込む。
先週の米国債は下落(金利は上昇)。イエレン FRB 議長が議会証言で 3
月利上げに含みを残した発言をしたことから中期債主導で金利は上昇。市
場予想を上回る経済指標が相次ぎ、10 年金利は一時 2.52%まで上昇し
た。しかし、週末にかけては、買戻しが優勢の展開。欧州でフランス大統領
選を巡る不透明感が台頭したことも下支え要因となり、一時 2.4%を割り込
む場面も見られた。
今週の米国債は上昇を想定(金利は低下)。FOMC 議事録(1/31-2/1 開
催分)が公表されるが、先週のイエレン FRB 議長議会証言により、3 月利
上げの可能性はある程度織り込まれており、サプライズはないであろう。今
週実施される 2 年・5 年・7 年債入札を経て、月末にかけて需給は良好であ
り、徐々に金利が低下する展開を見込む。
日米短期金利
図表9:
日本
米国(右軸)
1.30
%
%
1.10
0.90
0.70
0.50
0.30
▲
▲
▲
▲
0.10
16/5
16/8
16/11
日米長期金利
-0.10
17/2
出所:Bloomberg、りそな銀行
日本
0.6
0.5
0.4
0.3
0.2
0.1
0.0
0.1
0.2
0.3
0.4
16/2
16/5
%
2.8
2.6
2.4
2.2
2.0
1.8
1.6
1.4
1.2
1.0
0.8
米国(右軸)
16/8
16/11
17/2
出所:Bloomberg、りそな銀行
各マーケット・コメントは 2 月 20 日(月)09:00 現在
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5
■株式市場
日経平均
先週の日経平均は下落。前週末の日米首脳会談が無難に終了し、円
安・米株高が進行するなか、上昇して始まったが、19,500 円近辺では上値
が重く利益確定売りに押される展開。米株が過去最高値の更新を続けるな
ど外部要因を好感し、下げ渋る場面もみられた。しかし、大手電機メーカー
の決算延期や円高の進行も嫌気され、週末にかけて値を下げる展開となっ
た。
予想
日経平均は下落
18,800 -19,500 円
今週の日経平均は下落を想定。先週の米株は堅調な展開となったもの
の、日本株の上値は重く、今週も引き続き上値の重い展開が想定される。
またドル円は強い指標を受けても伸び悩んでおり、円高が日本株への重石
となるだろう。2/28 のトランプ米大統領による施政方針演説まで、積極的な
買い材料に乏しい状況が見込まれる。
NY ダウ
先週のダウは上昇。前週来のトランプ政権に対する政策期待を背景とし
た堅調地合いを引継ぎ、週初から買いが先行。小売売上高など経済指標
が軒並み強い結果を示したことも支えとなった。週後半にかけては上値の
重い展開となったものの、ダウは 7 連騰となり、S&P500 種、ナスダック総合
と共に過去最高値を更新した。
予想
ダウは下落
20,000 -20,900 ドル
今週のダウは下落を想定。先週はトランプ政権の政策への期待などから
堅調に推移したものの、トランプ大統領から政策についての具体的な発言
が出ない限り、2/28 のトランプ大統領による施政方針演説を前に持ち高調
整から売りが出やすいだろう。過去最高値の更新を続けるなか、高値警戒
感も台頭しやすく売りのきっかけとなりやすいであろう。
図表10: 日経平均
20000
図表11: NY ダウ
円
21000
19500
20500
19000
20000
18500
19500
18000
2016/12/16
2017/1/6
2017/1/27
19000
2016/12/16
2017/2/17
出所:Bloomberg、りそな銀行
中国株
上昇、資金流入期待が背
景に買いが先行も上げ幅
を縮小
インド株
上昇、週末に値を上げる
ブラジル株
上昇、買い先行も上げ幅を
縮小
ドル
2017/1/6
2017/1/27
2017/2/17
出所:Bloomberg、りそな銀行
中国株は上昇。前週に引き続き年金ファンドからの資金流入期待を背景に
買いが先行。良好な経済指標も相場を支えた。しかし、中国人民銀行による
金融引き締め懸念が高まると売りに押され、週末には高値警戒感などから売り
優勢となり、上げ幅を縮小させた。
インド株は上昇。外国人投資家による買いが支えとなったが、自動車大手
の決算が冴えない結果となったことや弱い経済指標を受けて売りに押され下
落。政府が国有銀行への公的資金注入額を計画比減少させるとの観測も重
石となったが、週末には大手銀行株などが買われ、値を上げた。
ブラジル株は上昇。米国など海外株高を好感し買いが先行。堅調な中国経
済指標も支えとなった。ただ、イエレンFRB議長が議会証言で3月利上げに含
みをもたせたことや、テメル大統領の支持率低下が伝わったことなどから、高
値警戒感も手伝い上げ幅を縮小させた。
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6
ロシア株
ロシア株は下落。原油価格が下落するなか、利益確定売りに押され下落。
堅調な中国経済指標などが支えとなったものの、イエレン FRB 議長の議会
証言を受けて下げ幅を拡大させた。その後も週末にかけて上値の重い展開
が続いた。
下落、週を通じて軟調に推
移
図表12: 中国上海総合指数
3400
図表13: ムンバイ SENSEX 指数
ポイント
29000
ポイント
28500
3300
28000
27500
3200
27000
26500
3100
26000
3000
2016/12/16
2017/1/6
2017/1/27
25500
2016/12/16
2017/2/17
図表14: ブラジル BOVESPA 指数
70000
2017/1/27
2017/2/17
図表15: ロシア MICEX 指数
ポイント
2350
68000
2300
66000
2250
64000
ポイント
2200
62000
2150
60000
2100
58000
56000
2016/12/16
2017/1/6
2017/1/27
2050
2016/12/16
2017/2/17
図表16: WTI 原油先物(期近物)
57
2017/1/6
2017/1/27
2017/2/17
図表17: NY 金先物(期近物)
ドル/トロイオンス
ドル/バレル
1280
1260
図表18:
1240
1220
1200
1180
1160
1140
1120
1100
2016/12/16
55
53
51
49
47
45
43
2016/12/16
2017/1/6
2017/1/6
2017/1/27
2017/2/17
出所:Bloomberg、りそな銀行
作成 : りそな銀行
2017/1/6
2017/1/27
2017/2/17
出所:Bloomberg、りそな銀行
総合資金部
高梨 彰
中條仁美
水野伸哉
各マーケット・コメントは 2 月 20 日(月)09:00 現在
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7
りそなマーケットフラッシュ ウィークリー
■過去 5 年間の相場推移
図表17: 日経平均(左軸)と NY ダウ(右軸)
ドル
円
22,000
21,000
N
20,000
19,000日
NYダウ
18,000
17,000
16,000
15,000
14,000
13,000
12,000
11,000
10,000
9,000
8,000
2012/02
図表18:
日経平均
2013/02
2014/02
2015/02
2016/02
22,000
21,000
20,000
19,000
18,000
17,000
16,000
15,000
14,000
13,000
12,000
11,000
10,000
9,000
8,000
2017/02
米ドル円とユーロ円
円
円
160
150
ユーロ円
140
150
130
140
120
130
110
120
100
110
90
100
米ドル円
80
90
70
2012/02
図表19:
180
2013/02
2014/02
2015/02
2016/02
80
2017/02
WTI 原油先物と日本 10 年金利
WTI原油先物(左軸)
ドル
日本10年金利(右軸)
%
1.30
160
1.10
140
0.90
120
0.70
100
0.50
80
0.30
60
0.10
40
-0.10
20
-0.30
0
2012/02
2013/02
2014/02
2015/02
2016/02
-0.50
2017/02
出所:Bloomberg、りそな銀行
各マーケット・コメントは 2 月 20 日(月)09:00 現在
◎表紙の注意事項をよくお読みください。
8
りそなマーケットフラッシュ ウィークリー
■マーケットカレンダー
日本
米国
その他
2/13(月) ★10-12月期GDP1次速報値
2/14(火) 12月稼働率
5年債入札
★1月CPI
★1月鉱工業生産
★1月小売売上高
12月企業在庫
12月対米証券投資
2月NY連銀製造業景況指数
★1月住宅着工
2月フィラデルフィア連銀製造業景況指数
1月景気先行指数
2/15(水) 国庫短期証券(1年)
2/16(木) 国庫短期証券(3ヶ月)
流動性供給入札
貿易収支(右軸)
輸入(左軸)
前年比%
30
2/17(金)
輸出(左軸)
兆円
20
2
10
1
0
0
-10
-1
-20
-2
-30
14/12
15/4
15/8
15/12
百万戸
6
3
16/4
16/8
コンセンサス予想:
6,291億円の赤字
(12月実績:6,414
億円の黒字)
-3
16/12
中古住宅販売件数
★(中)1月CPI
★(独)2月ZEW景気期待指数
(EU)10-12月期四半期GDP
(EU)12月鉱工業生産
(英)1月CPI
(英)1月失業率
(豪)1月失業率
中古住宅在庫月数(右軸)
ヶ月
14
5
12
4
10
3
8
2
6
1
4
0
2
11/12 12/6 12/12 13/6 13/12 14/6 14/12 15/6 15/12 16/6 16/12
出所:Bloomberg、りそな銀行
出所:IN情報センター、りそな銀行
2/20(月) ★1月貿易統計
<ワシントン誕生日(大統領記念日)>
(EU)2月消費者信頼感指数
(独)1月PPI
2/21(火) 12月全産業活動指数
流動性供給入札
2/22(水)
★1月中古住宅販売件数
★(独)2月IFO景況指数
(EU)1月CPI
<ロシア 祖国防衛の日>
2/23(木) 20年債入札
国庫短期証券(3ヶ月)
2/24(金) 日銀金融経済月報
2/26(日)
3/1(水) 法人企業統計
3/2(木) 10年債入札
2月マネタリーベース
国庫短期証券(3ヶ月)
3/3(金) ★1月CPI
1月家計調査
1月雇用統計
2月消費動向調査
3/6(月)
3/7(火) 30年債入札
3/8(水) 10-12月期GDP2次速報値
1月景気動向指数
1月国際収支
2月貸出・預金動向
国庫短期証券(6ヶ月)
3/9(木) 1月毎月勤労統計
2月マネーストック
5年債入札
国庫短期証券(3ヶ月)
3/10(金)
3/12(日)
コンセンサス予想:
前月比+1.1%
(12月実績:▲2.8%)
1月シカゴ連銀全米活動指数
★1月新築住宅販売
1月建設支出
1月個人所得・消費支出
2月ISM製造業景況感指数
★(独)1月小売売上高
★(独)2月CPI
(中)2月PMI製造業
(EU)1月失業率
(豪)1月貿易収支
2月ISM非製造業景況感指数
(EU)1月小売売上高
1月製造業受注
1月消費者信用残高
1月貿易収支
(豪)1月小売売上高
★(中)2月貿易統計
★(独)1月製造業受注
(豪)準備銀行理事会
<ロシア 国際婦人デー>
★(独)1月鉱工業生産
2月ADP民間雇用調査
2月輸入物価指数
★(EU)ECB定例理事会
★(中)2月CPI
(英)BOE金融政策委員会
★2月雇用統計
2月財政収支
<夏時間開始>
★(独)1月貿易収支
(英)1月鉱工業生産・製造業生産
【以降の主要日程】
<国債入札> 2年債(2/28、3/30、4/28)、5年債(3/9、4/18)、10年債(3/2、4/4)、20年債(2/23、3/14、4/20)、30年債(3/7、4/13)、40年債(3/22)
<日銀金融政策決定会合>3/15-16、4/26-27、6/15-16、7/19-20、9/20-21、10/30-31、12/20-21
<米・連邦公開市場委員会(FOMC)> 3/14-15、5/2-3、6/13-14、7/25-26、9/19-20、10/31-11/1、12/12-13
<ECB定例理事会> 3/9、4/27、6/2、7/20、9/7、10/26、12/14
◎表紙の注意事項をよくお読みください。
9
りそなマーケットフラッシュ ウィークリー
■市場相場動向 (2/13~2/17)
2/13(月)
-0.027
3ヵ月
0.05727
日本円TIBOR
6ヵ月
0.10636
円短期金利先物
17/6限
99.935
利付2年国債
新発債
-0.215
国
利付5年国債
新発債
-0.086
内
利付10年国債
新発債
0.085
金
利付20年国債
新発債
0.675
利
債券先物
17/3限
149.85
2年
0.04875
5年
0.11440
円/円スワップ
10年
0.28955
20年
0.71840
FFレート
0.66
米
金
TB(3ヵ月)
0.533
利
T-NOTE(10年債)
2.436
日本円(3ヵ月)
海 L
-0.02486
米ドル(3ヵ月)
外 I
1.03900
ユーロ(3ヵ月)
金 B
-0.34900
英ポンド(3ヵ月)
利 O
0.36206
R
スイスフラン(3ヵ月)
-0.72440
豪ドル(3ヵ月)
1.78000
NZドル(3ヵ月)
2.03000
ドル・円(仲値)
114.00
ユーロ・円(仲値)
121.13
豪ドル・円(仲値)
87.44
NZドル・円(仲値)
東
82.02
京
ドル・円(15:30時点)
外
113.65
ユーロ・円(15:30時点)
国
120.83
ユーロ・ドル(15:30時点)
為
1.0632
ドル円直先スプレッド(3ヵ月、銭/ドル)
替
d 43.6
ドル・円
113.74
N
ユーロ・ドル
1.0598
Y
英ポンド・ドル
1.2526
スイスフラン・ドル
1.0057
日経平均(225種/円)
19459.15
東証株価指数(TOPIX)
1554.20
東
日経ジャスダック指数
2903.41
京
東証マザーズ指数
1009.09
東証1部売買高(百万株)
1880.56
株
NYダウ(ドル)
20412.20
式
ナスダック総合指数
5763.96
中国上海総合指数
海
3216.84
外
SENSEX(インド)
28351.62
ブラジルボベスパ指数
66967.64
M ICEX指数(ロシア/ドル建)
2161.49
金(NY先物、期近)(ドル)
1224.40
商
原油(WTI先物、期近)(ドル)
52.93
品
CRB先物指数
192.06
お問い合わせは、取引店の担当者までご連絡ください
無担保コール
オーバーナイト物
2/14(火)
-0.026
0.05727
0.10636
99.935
-0.225
-0.095
0.090
0.695
149.86
0.04639
0.11439
0.29124
0.72772
0.66
0.538
2.470
-0.00343
1.03733
-0.35043
0.35806
-0.72440
1.78000
2.04000
113.70
120.52
87.09
81.64
113.31
120.34
1.0620
d 42.1
114.26
1.0578
1.2468
1.0062
19238.98
1539.12
2905.98
1020.40
2104.66
20504.41
5782.57
3217.93
28339.31
66712.88
2141.50
1223.90
53.20
192.28
◎表紙の注意事項をよくお読みください。
10
2/15(水)
-0.026
0.05727
0.10636
99.935
-0.238
-0.105
0.085
0.695
149.90
0.05125
0.11855
0.29611
0.74230
0.66
0.533
2.493
-0.01414
1.04178
-0.35014
0.35806
-0.72440
1.78000
2.04000
114.50
120.97
87.71
81.92
114.33
120.98
1.0582
d 42.8
114.16
1.0601
1.2461
1.0055
19437.98
1553.69
2907.32
1025.15
2104.59
20611.86
5819.44
3212.99
28155.56
67975.58
2137.08
1231.70
53.11
193.26
2/16(木)
-0.026
0.05727
0.10636
99.935
-0.240
-0.100
0.090
0.700
149.85
0.04895
0.11618
0.29372
0.73470
0.66
0.518
2.447
-0.00771
1.05650
-0.35014
0.35806
-0.72640
1.78000
2.02500
114.11
121.24
88.04
82.50
113.90
120.92
1.0616
d 42.8
113.24
1.0674
1.2489
0.9971
19347.53
1551.07
2912.22
1025.98
2027.94
20619.77
5814.90
3229.62
28301.27
67814.24
2148.48
1240.00
53.36
192.76
2/17(金)
-0.027
0.05727
0.10636
99.935
-0.245
-0.104
0.085
0.704
149.91
0.05000
0.11614
0.29004
0.73067
0.66
0.513
2.415
-0.02057
1.05233
-0.35157
0.35838
-0.72640
1.78000
2.03000
113.46
121.01
87.31
81.80
113.38
120.94
1.0667
d 42.7
112.84
1.0616
1.2412
1.0026
19234.62
1544.54
2923.58
1024.81
2029.29
20624.05
5838.58
3202.08
28468.75
67748.42
2128.21
1237.60
53.40
192.12