OPEC産油国が 1月の原油生産量を明らかに -減産遵守状況と石油市場への影響- 2017年2月23日 調査部 野神 隆之 1 これまでの経緯 ・2016年11月30日:OPEC通常総会で2017年1 月1日より6ヶ月間、11加盟国で合計日量116 万バレル余りの減産を決定(※一部例外あり)。 ・2016年12月10日:OPEC及び一部非OPEC産 油国による閣僚級会合で、非OPEC産油国 11ヶ国が2017年1月1日より6ヶ月間、合計日 量56万バレル弱の減産を行う旨表明。 ・2017年1月1日:減産実施開始。 ・2017年2月13日:OPEC月報(Monthly Oil Market Report)発表。 2 OPEC産油国減産合意 ( 単 位 : 日 量 1, 000バ レ ル ) 減産幅 2 0 1 6 年1 0 月 基準原油生産量 基準原油生産量 原油生産水準 減産幅 減産率 原油生産量 ( OPEC発表) ( 推定) (2017年 ③- ① ③- ② ③/ ① ① ② 1 月1 日以降) ( %) ③ アルジェリア アンゴラ エクアドル ガボン インドネシア イラン イラク クウェート リビア ナイジェリア カタール サウジアラビア UAE ベネズエラ 合計 1 ,0 8 8 1 ,5 8 6 549 202 722 3 ,6 9 0 4 ,5 6 1 2 ,8 3 8 528 1 ,6 2 8 646 1 0 ,5 3 2 3 ,0 0 7 2 ,0 6 7 3 3 ,6 4 3 1 ,0 8 9 1 ,7 5 1 548 202 3 ,9 7 5 4 ,5 6 1 2 ,8 3 8 648 1 0 ,5 4 4 3 ,0 1 3 2 ,0 6 7 3 1 ,2 3 6 1 ,0 8 9 1 ,7 5 1 548 202 3 ,7 0 7 4 ,5 6 1 2 ,8 3 8 648 1 0 ,5 4 4 3 ,0 1 3 2 ,0 6 7 3 0 ,9 6 8 1 ,0 3 9 1 ,6 7 3 522 193 3 ,7 9 7 4 ,3 5 1 2 ,7 0 7 618 1 0 ,0 5 8 2 ,8 7 4 1 ,9 7 2 2 9 ,8 0 4 △ 50 △ 50 △ 4 .6 △ 78 △ 78 △ 4 .5 △ 26 △ 26 △ 4 .7 △ 9 △ 9 △ 4 .5 △ 178 90 △ 4 .5 △ 210 △ 210 △ 4 .6 △ 131 △ 131 △ 4 .6 △ 30 △ 30 △ 4 .6 △ 486 △ 486 △ 4 .6 △ 139 △ 139 △ 4 .6 △ 95 △ 95 △ 4 .6 △ 1 ,4 3 2 △ 1 ,1 6 4 △ 4 .6 ( 出所: OPEC他より推定) ※2016年10月原油生産量は2016年11月OPEC月報による 3 OPEC産油国の減産に関する発言等(1) 産油国 減産前 減産後 基準原油生産量 原油生産量 減産幅 アルジェリア 1 ,0 8 9 1 ,0 3 9 50 アンゴラ 1 ,7 5 1 1 ,6 7 3 78 エクアドル ガボン イラン 548 202 3 ,7 0 7 522 193 3 ,7 9 7 イラク 4 ,5 6 1 4 ,3 5 1 日付 内容 2 0 1 7 年1 月1 2 日 ブテルファ エネルギー相が1月は日量6 万バレルの減産を行う予定であり、これは、合意した同 5 万バレルを超過する旨発言。 2 0 1 7 年1 月7 日 国営石油会社Son an golが原油供給量を日量7 .8 万バレル引き下げ、2 0 1 7 年1 月1 日より日量 1 6 7 .3 万バレルとした旨の声明を発表。 26 9 2 0 1 6 年1 2 月1 6 日 日量9 ,0 0 0 バレルの減産を実施することを約束する旨表明。 -90 2 0 1 7 年1 月1 0 日 イランの原油生産量が日量4 0 0 万バレル前後に到達した旨国営石油会社NIOC幹部が発言し た旨報じられる。 2 0 1 7 年1 月2 5 日 イランの現時点での原油生産量は日量3 9 0 万バレル近くである旨ザンギャネ石油相が発言した と伝えられる。 2 0 1 7 年2 月1 8 日 国営石油会社NIOCのカルドール総裁が、4 月半ば迄には日量4 0 0 万バレルに到達する見込み であると発言したと伝えられる。 210 2 0 1 6 年1 2 月9 日 欧米の顧客に関して原油供給削減を通知した旨関係筋が明らかにしたと報じられる。 2 0 1 6 年1 2 月9 日 精製業者3 社が国営石油販売会社SOMOから, バスラ原油を契約数量通り供給する旨の通告 を受領した旨報じられる。 2 0 1 7 年1 月9 日 2 0 1 6 年1 2 月の南部バスラ港からの原油輸出が日量3 5 1 万バレルと1 1 月の同3 4 1 万バレルか ら増加し史上最高になった旨ルアイビ石油相が発表した旨報じられる。 2 0 1 7 年1 月9 日 欧州及びアジアの3 精製業者に対してバスラ原油を契約数量通り供給する旨関係筋が明らか に。 2 0 1 7 年1 月1 0 日 ルアイビ石油相が2 0 1 7 年1 月1 日より日量1 6 万バレルの減産を実施する旨発表。 2 0 1 7 年1 月1 0 日 2 0 1 7 年2 月のSOMOによるバスラ港からの原油輸出計画量が日量3 6 4 万バレルと2 0 1 6 年1 2 月 の原油輸出量よりも増加している旨報じられる。 2 0 1 7 年1 月1 2 日 原油輸出量が1 月1 2 日時点で日量1 7 万バレル減少、そして週末までにさらに日量4 万バレル 削減する旨ルアイビ石油相が発言。 2 0 1 7 年1 月2 3 日 ルアイビ石油相が既に日量1 8 万バレル前後の減産を実施しており、1 月末までにさらに日量3 万バレル生産量を削減する計画である他、当初は国営石油会社の油田から減産を開始したも のの、最終的にはイラク全体で減産を実施する旨表明。イラクでの原油生産活動に参加する外 国石油会社に減産につき打診したが、良好な反応であった旨明らかに。 2 0 1 7 年2 月1 3 日 南部バスラ港からの原油輸出量が3月は日量3 0 1 .3 万バレルと2 月の計画から日量6 2 .8 万バレ ル減少する旨報じられる。 2 0 1 7 年2 月1 6 日 2 月の前半1 5 日間の原油輸出量が日量3 9 3 万バレルと、1 月のそれよりも日量1 2 .2 万バレル増 加した旨報じられる。 出所: 各種資料をもとに作成 4 OPEC産油国の減産に関する発言等(2) 産油国 クウェート 減産前 減産後 基準原油生産量 原油生産量 減産幅 2 ,8 3 8 2 ,7 0 7 - - 648 1 0 ,5 4 4 618 1 0 ,0 5 8 UAE 3 ,0 1 3 2 ,8 7 4 ベネズエラ 2 ,0 6 7 1 ,9 7 2 リビア ナイジェリア カタール サウジアラビア 日付 内容 1 3 1 2 0 1 6 年1 2 月1 3 日 国営石油会社Ku wait Pe trole u m Corporationが2 0 1 7 年1 月より契約上の原油供給を削減す る旨公式に顧客に通告した旨表明。 2 0 1 7 年1 月4 日 国営石油会社Ku wait Pe trole u m Corporationが顧客に2 0 1 7 年1 月から同年第一四半期にか け原油供給量を削減する旨通告したとの声明を発表。 2 0 1 7 年1 月7 日 クウェート石油産業幹部が、原油生産量を削減し2 0 1 7 年1 月より日量2 7 0 .7 万バレル前後の原 油生産量となった旨発言。 2 0 1 7 年1 月1 5 日 同国の減産幅が日量1 4 .6~1 4 .8 万バレルに到達、合意した減産幅を超過する可能性がある 他、この機会を捉え一部油田のメンテナンス作業を実施する意向である旨マールゾウク石油相 が発言した旨報じられる。 2 0 1 7 年1 月1 3 日 同国の原油生産量が日量7 5 万バレルに到達した旨統一政府のマイテーグ副首相が明らかに。 2 0 1 7 年1 月6 日 武装勢力Nige r De lra Ave n ge rsが戦闘員に( 産油地域であるNige r De ltaでの) 戦闘を準備す るよう指示した旨明らかに。 2 0 1 7 年1 月2 4 日 現在日量1 5 0 万バレル程度の原油を生産しているが、ニジェール・ デルタ地域の住民との関係 改善で増産することを模索中、日量1 8 0 万バレルにまで回復した時点でOPECはナイジェリアに 減産を要請すると考えている旨カチク石油担当国務相が発言。 3 0 2 0 1 6 年1 2 月1 3 日 国営石油会社QPが1 月1 日より原油供給を削減する旨顧客に通知したとの声明を発表。 486 2 0 1 6 年1 2 月9 日 欧米の顧客に対して2 0 1 7 年1 月より供給削減を通告した旨サウジアラビアの石油政策に近い 筋が明らかに。 2 0 1 6 年1 2 月9 日 精製業者8 社がサウジアラムコから1 月は原油を契約通りに供給する他、3社については要求し た追加供給分についても出荷も実施される旨明らかに。また1 社はアラブ・エクストラ・ ライト原 油につき2 0 1 7 年1 月は契約数量以上の量を供給することで合意。 2 0 1 6 年1 2 月1 6 日 サウジアラムコがアジアの顧客に対し2 0 1 7 年1 月以降さらなる通告があるまで原油の柔軟な引 き取り条項の適用を中断すると通告した旨報じられる。 2 0 1 7 年1 月5 日 1 月の原油生産量を少なくとも日量48 .6 万バレル削減し、日量1 ,0 0 5 .8 万バレルとする旨サウジ アラビアの石油生産に近い筋が明らかに。 2 0 1 7 年1 月5 日 サウジアラムコが世界中の顧客に対して2 月の原油供給量を最高で7 %削減するための協議を 開始した、と関係筋が明らかに。 2 0 1 7 年1 月1 1 日 サウジアラムコが中国の石油会社に加え、Re lian c e In du strie s、Hin dastan Mittal En e rgy、 Pe tron as等に対し2 月の原油供給量を削減した旨関係筋が明らかする一方で、日本及び韓国 の精製業者少なくとも8 社は2 月の原油供給量については契約数量通りである旨明らかに。 2 0 1 7 年1 月1 6 日 サウジアラビアは減産を厳密に順守する意向であるが、現状の減産順守状況を鑑みるに、夏場 の需要の盛り上がりとともに2 0 1 7 年前半末までに石油需給は均衡するはずであることで、 OPEC産油国等は減産方針を延長する必要はないと考える旨ファリハ エネルギー産業鉱物資 源相が明らかに。 2 0 1 7 年1 月2 0 日 ファリハ エネルギー産業鉱物資源相が、OPEC及び一部非OPEC産油国による減産により、日 量1 5 0 万バレルの原油が世界市場から排除された旨発言。 2 0 1 7 年1 月2 6 日 アルサドゥン エネルギー産業鉱物資源省次官が、OPEC産油国による減産合意は日本への原 油供給には影響を与えない旨発言。 1 3 9 2 0 1 6 年1 2 月1 3 日 国営石油会社ADNOCが輸出向けの原油であるMu rban 及びUpper Zaku m原油を5 %、Das原 油を3 %、それぞれ供給を削減する旨発表。 9 5 2 0 1 6 年1 2 月2 7 日 2 0 1 7 年1 月1 日から国営石油会社PDVSA及びその子会社が日量9 .5 万バレルの減産を実施す る旨石油鉱業省が発表。 出所: 各種資料をもとに作成 5 OPEC月報によるOPEC原油生産統計 ・2種類のOPEC原油生産統計:2次情報源 (Secondary Sources)ベースと各加盟国申請 (Direct Communication)ベース。 ・2次情報源ベース:IEA、EIA、Platts、Argus、 CERA、PIWにより推定されるOPEC産油国原 油生産量を原則平均して算出。 ・各加盟国申請ベースは市場の感覚からずれ るため、市場関係者(含OPEC事務局)は通 常2次情報源ベースを重視。 6 OPEC原油生産量(2次情報源ベース) 出所:OPEC月報(2017年2月) 7 OPEC原油生産量(加盟国申請ベース) 出所:OPEC月報(2017年2月) 8 OPEC産油国減産状況 2 0 1 6 年1 0 月 2 0 1 6 年1 2 月 原油生産量 原油生産量 ② ① アルジェリア アンゴラ エクアドル ガボン イラン イラク クウェート カタール サウジアラビア UAE ベネズエラ 小計 リビア ナイジェリア 合計 1 ,0 9 1 1 ,4 9 8 543 203 3 ,7 0 9 4 ,5 7 1 2 ,8 4 8 645 1 0 ,5 6 6 3 ,0 6 8 2 ,0 7 2 3 0 ,8 1 4 528 1 ,6 1 5 3 2 ,9 5 7 1 ,0 8 7 1 ,6 7 4 544 209 3 ,7 2 5 4 ,6 4 2 2 ,8 5 9 641 1 0 ,4 4 3 3 ,0 9 0 2 ,0 3 4 3 0 ,9 4 8 610 1 ,4 7 4 3 3 ,0 2 9 増減 ( ②- ①) △ 4 176 1 6 16 71 11 △ 4 △ 123 22 △ 38 134 82 △ 141 72 基準原油 生産量 ( 推定) ③ 1 ,0 8 9 1 ,7 5 1 548 202 3 ,7 0 7 4 ,5 6 1 2 ,8 3 8 648 1 0 ,5 4 4 3 ,0 1 3 2 ,0 6 7 3 0 ,9 6 8 - 原油生産 目標 (2017年 1 月1 日以 降) ④1 ,0 3 9 1 ,6 7 3 522 193 3 ,7 9 7 4 ,3 5 1 2 ,7 0 7 618 1 0 ,0 5 8 2 ,8 7 4 1 ,9 7 2 2 9 ,8 0 4 - 減産幅 ( ④- ③) ⑤ △ 50 △ 78 △ 26 △ 9 90 △ 210 △ 131 △ 30 △ 486 △ 139 △ 95 △ 1 ,1 6 4 - ( 単 位 : 日 量 1, 000バ レ ル ) 2 0 1 7 年1 月 減産幅 減産遵守率 (⑦/ ⑤) 原油生産量 ( ⑥- ③) ( %) ⑥ ⑦ 1 ,0 4 5 1 ,6 5 1 527 199 3 ,7 7 5 4 ,4 7 6 2 ,7 1 8 618 9 ,9 4 6 2 ,9 3 1 2 ,0 0 4 2 9 ,8 9 0 675 1 ,5 7 6 3 2 ,1 4 1 △ 44 8 8 .0 △ 100 1 2 8 .2 △ 21 8 0 .8 △ 3 3 3 .3 68 △ 85 4 0 .5 △ 120 9 1 .6 △ 30 1 0 0 .0 △ 598 1 2 3 .0 △ 82 5 9 .0 △ 63 6 6 .3 △ 1 ,0 7 8 9 2 .6 ( 出所: OPEC他より推定) ※2016年10月原油生産量は2017年1月OPEC月報による 9 一部非OPEC産油国の減産に関する発言等 産油国 ロシア 減産前 原油生産量 1 1 ,2 4 7 減産後 原油生産量 減産幅 1 0 ,9 4 7 日付 内容 3 0 0 2 0 1 6 年1 2 月1 0 日 2 0 1 7 年3 月までに日量2 0 万バレル減産したうえ、4 ~5 月に日量3 0 万バレルへと減産幅を拡大 する方針である旨ノバク エネルギー相が表明。 2 0 1 6 年1 2 月2 0 日 国営石油輸送会社Tran sn e ftが2 0 1 7 年1 ~3 月の旧ソ連外への原油輸出を5 0 .9 8 mt( 日量4 1 7 万バレル) と2 0 1 6 年第四四半期( 5 1 .3 6 mt) ( 日量4 1 6 万バレル) 比で0 .7%削減する旨発言。 2 0 1 7 年1 月9 日 ロシアの2 0 1 7 年1 月1 ~8 日の原油生産量が前月比で日量1 0 万バレル減少した旨関係筋が明 らかに。 2 0 1 7 年1 月1 1 日 1 月1 0 日のロシアの原油生産量が日量1 ,1 0 2 .6 万バレルと1 月1 ~8 日の同1,1 1 1 .4 万バレルか ら減少、とエネルギー省のデータで明らかに。 2 0 1 7 年1 月1 6 日 ロシアの原油生産量が2 0 17 年1 月1 ~1 5 日で日量1 ,1 1 0 万バレルになった旨、エネルギー産業 筋が明らかに。 2 0 1 7 年1 月2 1 日 ロシアの1 月の原油生産量が当初見込みの2 月よりも早く日量1 0 万バレル減少した旨ノバク エ ネルギー相が明らかにした旨報じられる。 2 0 1 7 年2 月1 日 ロシアの1 月の原油生産量が前月比で日量1 1 .7 万バレル減少した旨ノバク エネルギー相が明 らかにした旨報じられる。 2 0 1 7 年2 月1 0 日 ロシアの1 月の輸出が前月比で日量1 1 .4 万バレル増加した増加した旨エネルギー省が明らか にした旨報じられる。 2 0 1 7 年2 月2 0 日 ロシアの2 月の原油生産が当初予定よりも早く減少しつつある旨、ノバク エネルギー相が明ら かに。 メキシコ オマーン NA NA NA NA アゼルバイジャン NA NA カザフスタン マレーシア 赤道ギニア バーレーン 南スーダン スーダン ブルネイ NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA 100 4 5 2 0 1 6 年1 2 月1 3 日 石油・ ガス省が石油会社に日量4 .5 万バレルの産出量削減を通告。 2 0 1 7 年1 月1 2 日 石油・ ガス省が個別石油会社向けの原油生産量を設定した旨明らかに。Petrole u m De ve lopme n t Oman : 日量6 5 2 ,0 0 0 バレル、Oc c ide n tal Oman : 日量2 1 8 ,5 8 5 バレル、Dale e l Pe trole u m: 日量4 8 ,0 0 0 バレル、CC En e rgy: 日量4 1 ,0 0 0 バレル、その他: 日量1 0 ,5 0 9 バレ ル、合計日量9 7 0 ,0 9 4 バレル。 35 2 0 1 7 年1 月1 0 日 減産を開始した旨エネルギー省が明らかにしたと報じられる。 2 0 1 7 年1 月2 5 日 1 月の原油生産量が日量7 8 .9 万バレルへと減少した旨アリエフ エネルギー相が発言した旨報 じられる。 20 2 0 1 7 年1 月1 2 日 既に日量2 万バレルの減産を実施した旨エネルギー省が明らかに。 2 0 2 0 1 6 年1 2 月1 3 日 国営石油会社Pe tronasがOPEC及び一部非OPEC産油国間での合意に従い減産する旨表明。 12 2 0 1 7 年1 月2 3 日 ( 2 0 1 7 年にOPECに加盟すべく検討している旨オビアン鉱業炭化水素相が明らかに。) 10 8 4 4 出所: 各種資料をもとに作成 10 非OPEC産油国減産状況 減産目標 ① ロシア メキシコ オマーン アゼルバイジャン カザフスタン マレーシア 赤道ギニア バーレーン 南スーダン スーダン ブルネイ 合計 300 100 45 35 20 20 12 10 8 4 4 558 2016年10月 原油生産量 ② 11,229 2,103 1,012 814 1,640 638 234 197 119 81 91 18,158 (単位:日量1,000バレル) 2017年1月 減産実績 減産遵守率 原油生産量 (③-②) (④/①) ③ ④ (%) 11,111 △ 118 39.3 2,017 △ 86 86.0 961 △ 51 113.3 808 △6 17.1 1,670 30 △ 150.0 636 △2 10.0 230 △4 33.3 198 1 △ 10.0 120 1 △ 12.5 93 12 △ 300.0 92 1 △ 25.0 17,936 △ 222 39.8 (出所:IEA他データをもとに推定) 11 ナイジェリア原油生産量 12 リビア原油生産量 13 石油市場への影響 ・遵守率はそこそこ良好であり、この状態を維 持すれば、石油需給は引き締まり→原油相 場を下支え。 ・良好な遵守状態がこの先も継続できるかどう か市場は確信持てず→原油相場上昇を抑制。 ・米国の足元の石油在庫が高水準(原油在庫 は週間統計史上最高)→原油相場上昇を抑 制。 ・米国シェールオイル生産回復の兆し→原油 相場上昇を抑制。 14 世界石油需給バランス(2017年) 世界石油需給バランスシナリオ(2017年) (単位:日量百万バレル) 4Q17 2017 2016 1Q17 2Q17 3Q17 総需要① 96.56 97.04 97.38 98.53 98.92 97.97 非OPEC生産 57.65 57.53 57.73 58.33 58.53 58.03 OPEC原油生産 OPEC NGL生産 32.63 6.69 32.06 6.72 32.06 6.79 32.06 6.89 32.06 6.90 32.06 6.83 総供給② 96.97 96.30 96.57 97.28 97.49 96.92 0.41 -0.74 -0.80 -1.25 -1.42 -1.05 在庫変動その他(②-①) *: OPEC産油国については2017年1月の原油生産量がその後も維持されるものと仮定。 出所:IEAデータをもとに作成 15 米国原油在庫量(2016~17年) 16 米国水平坑井掘削装置稼働数と原油価格・生産量 2014年10月24日:1,262基 2017年2月17日:539基 2016年5月13日:273基 17 米国主要シェール7鉱床における原油生産及び見通し (2016~17年、2017年2~3月は見通し) 18 原油価格(2016~17年) 19
© Copyright 2024 ExpyDoc