関東経済産業局における水素・スマコミに関する取組(PDF:719KB)

資料3-10
関東経済産業局における
⽔素・スマコミに関する取組
平成29年1⽉
関東経済産業局
資源エネルギー環境部
Ⅰ エネルギー産業を核とした
地域活性化について
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関東経済産業局のスタンス(総論)
 地域におけるエネルギー課題を解決するため、地域で⽣み出されるエネルギーの利活⽤や地産地消、⽔素・
燃料電池の普及展開、スマートコミュニティの推進、更には災害時を想定したエネルギー基盤の強靭化に向
けた取り組みを⽀援。
 ⾃治体、企業、関係機関等との結節点となり、多岐にわたる関係者との連携強化を進め、地域における新た
なエネルギー産業や雇⽤の創出など地域活性化を⽬指す。
関東経済産業局戦略プログラム
■「地域におけるエネルギー課題の解決」
関東地⽅産業競争⼒強化戦略
■「環境・エネルギー産業」
■「エネルギー基盤の強化」
エネルギー⾰新戦略
■「徹底した省エネ」 ■「再エネの拡⼤」
■「新たなエネルギーシステムの構築」
(平成28年10⽉ 関東経済産業局)
(平成26年3⽉ 関東地⽅産業競争⼒協議会)
背
(平成28年4⽉ 経済産業省)
景
エネルギー基本計画(平成26年4⽉ 閣議決定)
3E+S(「安全性」を前提に「安定供給」、「経済効率性」、「環境適合」を追求・実現
国⼟強靱化基本計画(平成26年6⽉ 閣議決定)
国⼟強靱化アクションプラン2016
“国⼟強靱化と地⽅創⽣は、地域の豊かさを維持・向上させる”
⻑期エネルギー需給⾒通し(平成27年7⽉ 経済産業省)
エネルギーマネジメントを通じたエネルギーの最適利⽤、⽔素関連技術の活⽤、中⼩企業の省エネ促進
⽔素・燃料電池戦略ロードマップ(平成28年3⽉改訂 ⽔素・燃料電池戦略協議会)⽔素社会の実現
エネルギー産業を核とした地域活性化への取り組みが重要
⽔素
燃料電池
スマート
コミュニティ
エネルギー
基盤強靱化
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関東経済産業局のスタンス(主たる施策分野)
エネルギー産業
前ページ記載の背景(当局のミッション、政府政策動向、関東地方産業競争力強化戦略のご議論など)を踏まえ、重点化
当局の主たる施策分野
分野別取り組み
分野別取り組み
① スマートコミュニティ
分野別取り組み
③ 省エネ・温暖化対策
② 水素・燃料電池
横断的取り組み
④ エネルギー基盤強靭化
横断的取り組み
⑤ 地域中小企業の経営改善
Action
■ 当局独自の施策を実施 (主なものは後述)
■ 各地域の取り組みをサポート
目指す成果
【参考】
地域活性化に取り組む
先進事例を紹介する
冊子を発行
(平成27年3月)
■ 地域の活性化 (産業振興、雇用創出、防災対策と安全・安心の確保など)
■ エネルギー政策 (現実的かつバランスの取れたエネルギー需給構造への実現)への寄与
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Ⅱ スマートコミュニティについて
5
約80⾃治体、200事業者・団体が参画
関東スマコミ連携体

各地(特に中⼩都市や地⽅都市)におけるスマートコミュニティの構築に向けての情報共有、ビジネスモデル検討、連携先開拓などを
広域で取り組むプラットフォーム(緩やかなネットワーク)として、⾃治体や事業者(エネルギーの供給事業者、マネジメント事業者、周
辺機器製造販売事業者)で構成される「関東スマコミ連携体」を創設。(平成26年8⽉)
LPガス事業者
熱供給事業者
⽯油販売業者
アグリゲーター
機器メーカー
IT事業者
住宅メーカー
不動産事業者
ものづくり企業
コンサルタント
「関東スマコミ連携体」事務局 : 関東経済産業局
中⼩・地⽅都市での
展開に向けた
「モデル」の検討と提⽰
地域中⼩企業
への⽀援
⾃治体・事業者
マッチング プログラム
の実施
(1) 【セミナー&勉強会】
テーマ別、業種別に随時開催
(2) 【情報提供】
メールマガジン、 「スマコミ関連施策集」の発⾏
(3) 【各地からの情報発信
の場の提供】
(4) 【関係者間の
※取組にあたっては、
情報共有】
(1)都県域を越えた「広域連携」
(5) 【マッチング】
(2)当局のエネルギー、
ものづくり・サービス産業、
まちづくりの各施策との連携も重視
各展⽰会出展、経産局ホームページでの発信
交流会、メーリングリスト、先進地域⾒学ツアー
イベントやアドバイザーによる個別マッチング実施
スマコミ実現を⽬指す地域の関係者 関係各省庁・団体
ガス事業者
スマコミ関連ビジネスに参⼊を図る事業者
電気事業者
市区町村
都県
⼤学
NPO
産業⽀援機関
⾦融機関
総務省
国⼟交通省
環境省
新エネ導⼊協議会
資源エネルギー庁
NEDO
スマートコミュニティの実現
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関東経済産業局の今年度のスマコミ関連の活動①
第3回スマコミマッチング会 (平成28年12⽉22⽇)
参加⾃治体
参加企業
4地域
10社
所沢市(埼⽟県)
所沢市のまちエコに向けた取組
〜マチごとエコタウン所沢構想〜
池⽥テクニカル 株式会社
渋⾕区(東京都)
渋⾕スマートシティ構想
elDesign 株式会社
⽻村市(東京都)
みんなと地球にやさしいスマートなまち
つくば市(茨城県)
「つくばCEMS構想」
〜環境モデル都市・つくば〜
ほか、静岡県、茨城県、さいたま市がオープン参加
株式会社 エナリス
NECキャピタルソリューション 株式会社
鉱研⼯業 株式会社
19件のマッチング
株式会社 三英社製作所
ジョンソンコントロールズ 株式会社
株式会社 スマートエナジー
⽇⽐⾕総合設備 株式会社
富⼠電機 株式会社
ほか、1社がオープン参加
●関東経産局が事前に多くの⾃治体を訪問し、地域個別課題や地域間の共通課題を抽出、分析
→ 共通課題例:既存街区におけるスマコミ導⼊の難しさ
●新たな取組として、地域の理解促進のためのグループディスカッションを実施
→ 参加者がその地域の住⺠になったつもりで課題を議論
7
7
関東経済産業局の今年度のスマコミ関連の活動②
地域エネルギーサービス(⽇本版シュタットベルケ)導⼊可能性調査事業
地産地消型エネルギーシステムの導⼊に取り組んでいる⾃治体、企業等を対象として、取
組の現状や課題、今後の展開等に関する調査を通じ、地域の活性化につながる効果的な
⼿法(⽇本版シュタットベルケ)を分析し、今後の⽅策等を検討する。
 ⾃治体ヒアリング
地域の課題(少⼦⾼齢化、過疎化、財政、森林管理、廃棄物処理など)、それに対する
取組、地域資源を活⽤した地産地消型エネルギーシステムの取組の現状と課題、今後の展
開等
 企業等ヒアリング
事業の内容、今後の事業展開の可能性及び地域活性化への波及効果等
これらのイベントや調査事業を通じ、関東スマコミ連携体のネットワークを基礎とし
た、今後の当局の活動のあり⽅を検討中
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Ⅲ ⽔素・燃料電池について
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関東経済産業局が⽬指す「⽔素社会の実現」とは
関東圏内では、「⽔素・燃料電池戦略ロードマップ」に基づき、⽔素ステーションの整備や燃
料電池⾃動⾞(FCV)の市場投⼊が着実に進められているところ。また、⽔素ステーションや
定置⽤燃料電池(エネファーム)等の構成部品を供給する地域の中核企業も存在している。
関東経済産業局では、より⼀層のインフラ整備の推進と、技術的ポテンシャルを有する地域企
業の掘り起こしや当該市場への新規参⼊促進を掲げ、関東圏における⽔素社会の実現を⽬指す。
⽔素ステーション等のインフラ整備の促進
(エネルギー政策の観点)
⽔素ステーション
×
関連産業の育成、産業競争⼒の向上
(産業政策の観点)
再エネの
利活⽤
燃料電池⾃動⾞ コンビナート
2030年度の世界市場規模
6兆4923億円
広域連携によって
⽔素社会を実現
エネファーム
⽔素ステーション
関連する部品や部材の⾼度化、
コストダウン等
先進地域の事例、モデルとなるような
事例等を他の地域にも広く情報提供を
図るとともに、国、地域、産業界等が
インフラ整備に向けて連携できるよう
環境を整備。
<関東圏の特徴>
・膨⼤なエネルギー需要
・⾸都中枢機能
・⼤企業・中⼩企業の集積
・⼤学・試験研究機関の集積
・エネルギー供給の拠点
関連予算や専⾨⼈材の活⽤、マッチン
グ会の開催等を通じて、当該市場への
新規参⼊を図る企業の発掘、技術の⾼
度化、応⽤製品の開発等を⽀援。
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広域関東圏における⽔素社会の実現に向けて
1.広域関東圏における⽔素・燃料電池に関する将来展望
・我が国最⼤のエネルギー消費地域で⽔素・燃料電池の⼀⼤需要地としてのポテンシャル
・⼀⽅、化学、鉄鋼からの副⽣⽔素等のポテンシャルがあるが、将来需要との⾒合いは不明
→需要予測に⾒合う供給をどのようにしていくのか、具体的な対策を検討
2.イノベーションの活性化と関連産業の振興
・様々な企業、⼤学、試験研究機関等が存在し、産業として発展するポテンシャル
・研究開発は⼀定程度進んでいるものの、コスト⾼が普及を阻む要因の⼀つ
・⽔素・燃料電池に関する容易な実験・実証機会が望まれている
→企業間連携、産学連携等によるコストダウンに向けた研究開発・実証・マッチング等の
機会を提供
3.⽔素・燃料電池による地⽅創⽣
・⾃治体の⼀部は、FCVやエネファーム、⽔素ステーションの導⼊⽀援を実施
・多くの⾃治体が関⼼を寄せつつも、⽔素・燃料電池技術を活⽤した魅⼒的なまちづくりや
住⺠理解の促進のため、他の⾃治体や⺠間企業等の活動を知りたいという意⾒が多い
→⽔素を⽤いた魅⼒的な町作り事例や住⺠理解の促進策の情報を提供
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「広域関東圏⽔素・燃料電池連携体」について
●「広域関東圏⽔素・燃料電池連携体」は、国、⾃治体、⺠間企業、関係機関等から構成
されるプラットフォーム(緩やかなネットワーク)。インフラ整備や関連産業の振興等
を通じて、広域関東圏における⽔素社会の実現を⽬指す(平成28年7⽉設⽴、事務局
:関東経済産業局)。
●関東経済産業局が主催する⽔素・燃料電池関連セミナー等に出席(申込)された⽅、電
話やメール等で連携体への参画を希望された⽅を「連携体メンバー」として登録。
●「広域関東圏⽔素・燃料電池連携体」への参画費⽤は無料(交通費や懇親会費等の実費
は⾃⼰負担)。
●メンバー登録された⽅には、定期的なメールマガジン等を通じて、⽔素・燃料電池に関
するイベントや関連施策等の各種情報を随時提供。
●今後、関東経済産業局が主催する⽔素・燃料電池関連セミナー等のイベントは全て「広
域関東圏⽔素・燃料電池連携体」のプラットフォーム活動の⼀環として開催。(対象者
を絞ったイベントも⼀部開催)。
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平成28年度「広域関東圏⽔素・燃料電池連携体」事業計画①
1.広域関東圏における⽔素の将来展望
7⽉
8⽉
9⽉
10⽉
11⽉
12⽉
1⽉
2⽉
●委託調査
●⾻⼦の検討
●関係者との意⾒交換
3⽉
3⽉
2⽉
中間取り纏め
(協議会等)
最終
取り纏め
●広域関東圏における将来のエネルギー需給を⾒据え、⽔素エネルギーの利活⽤拡⼤と供給体制の整備を展望
する(国のロードマップの⽅向性を広域関東圏において具現化)。
●関東経済産業局では、地域における⽔素需要や⽔素の利活⽤⽅法等とともに、再⽣可能エネルギーや副⽣⽔
素の活⽤も含めた⽔素供給のあり⽅について調査し、今後のインフラ整備促進や、⽔素・燃料電池市場への
新規参⼊促進に向けた「将来展望」として取り纏める。
●具体的には、関東地域における将来展望や規制等の課題について議論するための協議会を設置し、有識者等
の意⾒も踏まえながら、年度内を⽬途に取り纏めを⾏う。
●⽔素・燃料電池技術の利活⽤⽅法について、新たな⽤途として製品化が期待される「技術の芽」に関しては、
国等の補助事業活⽤に向けた⽀援を⾏う(→次項:⽔素・燃料電池のイノベーションの活性化と関連産業の
振興)。
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平成28年度「広域関東圏⽔素・燃料電池連携体」事業計画②
2.⽔素・燃料電池のイノベーションの活性化と関連産業の振興
7⽉
8⽉
9⽉
10⽉
11⽉
12⽉
●⽔素・燃料電池関連市場参⼊セミナー
●エネファーム、⽔素ステーション ⼭梨10/31、埼⽟11/21、群⾺11/25、
にかかる技術ニーズ調査
茨城11/30、栃⽊12/2、神奈川12/8、静岡12/15、
東京12/16、新潟12/21、⻑野1/12、千葉1/19
1⽉
2⽉
3⽉
2/16・17
●ビジネス
マッチング会
エントリー
受付
ビジネス
マッチング会
●フォロー
アップ
●ビジネスマッチング会に向けた中堅・中⼩企業等の発掘8⽉下旬〜12⽉ 随時実施
9/27 FCV
部品研究会①
10/11
●⽔素・燃料電池関連の製品開発、R&D等に活⽤
予算・制度
可能な予算等の整理、中堅・中⼩企業への説明
説明会①
11/29 FCV
部品研究会②
1⽉
1/31 FCV
部品研究会②
●国等の補助事業活⽤に向けた
産学官⾦マッチング
2⽉
予算・制度
説明会②
3⽉
上旬
FCV
部品研究会④
●国等の補助事業
への提案
●エネファーム、⽔素ステーションのコストダウンに向けた、関連部品にかかるビジネスマッチング会を開催。
●ビジネスマッチング会の開催に先⽴ち、地域において技術ポテンシャルを有する中堅・中⼩企業等を発掘。
また、⾃治体・地域⽀援機関と連携し、各都県において、⽔素・燃料電池市場参⼊促進セミナーを開催。
エネファームや⽔素ステーションのコストダウンに必要な課題等について情報提供し、新規事業者の参⼊を
促進(関東経済産業局委託事業によるコーディネーターを派遣)。
●燃料電池⾃動⾞については、関連メーカーと連携し、FCVシステムの構造や具体的な構成部品等に関する
定期的な研究会を開催(講師との双⽅向のコミュニケーションによる研究会を想定)。
●⽔素・燃料電池技術の⾼度化、関連技術の応⽤による新たな商材開発のため、国等の補助事業活⽤に向けた
産学官⾦マッチングを実施。
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平成28年度「広域関東圏⽔素・燃料電池連携体」事業計画③
3.⽔素・燃料電池による地⽅創⽣の推進
7⽉
8⽉
9⽉
10⽉
11⽉
12⽉
1⽉
2⽉
3⽉
10/3
2⽉〜3⽉
⾃治体向け
勉強会①
⾃治体向け
勉強会②
●地⽅創⽣に関する国の⽀援施策について情報提供
●⾃治体においては、エネファーム、燃料電池⾃動⾞、⽔素ステーションなどの導⼊に当たって、補助⾦によ
る普及を⽬指しつつも、⽔素・燃料電池技術を活⽤した魅⼒的な町づくりや住⺠理解の促進のため、他の⾃
治体や⺠間企業等の活動を知りたいという意⾒が多い(平成27年度「⽔素社会実現に向けた⾃治体の取組
に関する調査」(⼀財)⽇本⽴地センターと関東経済産業局が実施)。
●⽔素に対する住⺠の理解促進(社会受容性の向上)、地域の特性を⽣かした⽔素・燃料電池技術の利活⽤な
ど、地域における先駆的な取組を情報共有し、横展開を促進するための勉強会を開催。
●第1回の勉強会は、⽔素ステーション設置に向けた具体的なプロセス等について、既に事業展開を⾏ってい
る⾃治体やエネルギー事業者を講師として招聘し、ノウハウ等を共有。また、第2回以降は別途テーマを設
けて開催予定。
●勉強会では、⾃治体のみならず、テーマに応じて⺠間企業や⾦融機関等と連携し、インフラ整備や関連産業
の振興を通じた地⽅創⽣のあり⽅等について議論を⾏う。
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