新たな木材利用による 地域材需要拡大の取組 県中農林事務所 山田 憲司 新たな木材利用の取組の動き 1 CLT(直交集成板)を活用した木造建築の推進 2 建築基準法の改正 ・大規模木造(延床面積3,000m2)を 超える建築物の建築が可能となる。 ・3階建ての学校等が、 1時間準耐火構造とすることで可能になる。 3 様々な木造工法の開発 ・CLTと集成材の組み合わせ ・WOOD.ALC ・縦ログ構法 ・大断面JAS製材 ・耐火木質構造部材 県中農林事務所管内の動き 1 森林整備加速化・林業再生基金事業を活用した、 パネル状の大形木質部材の加工機の導入 2 CLT等新製品・新技術の実証・展示加速化対策事業の実施 3 木質部材の接合技術の開発 等 CLT等新製品・新技術の実証・ 展示加速化対策事業 ○施設名称 郡山ヘアメイクカレッジ ○延床面積 1,430㎡ CLT使用量 216㎡ ○事 業 費 (建築) 5億4千万円(補助額2億2千万円) 構造 CLT壁柱、リブ付CLT屋根パネル、 集成材ラーメンフレームを組合わせたハイブリッド構造 特徴 建築物の強度向上や耐震性の強化、 大空間の実現によってデザイン性が向上 建築工期の短縮、施工性の向上、 多様な建築物へも適用可能な工法 木材需要拡大に向けて 1 市町村担当者に、 木造施設について理解を深めてもらう。 ○管内で整備されている木造施設での研修 ○木造、木質化による効果の説明 ○建築基準法の改正 ○CLTや、他の木造の工法について説明 各市町村で策定している 木材利用推進方針に基づき、 今後整備する公共施設での木造化、木質化を 進めることを目的とする。 市町村担当者 研修会 ふくしま県産材木材利用県中地方連絡会議 木造・木質化の効果 1 木造の学校だと ・ 「落ち着かない」「やる気が出ない」といった ストレス時の反応、行動の訴え率が低い。 ・木造校舎の児童、生徒に対しては 「落ち着きのある」「おだやか」なイメージ ・教室のイメージが 「明るい」 「安心な」 ・木造だと、築年数が建っても、評価が高い 2 高齢者施設 ・木製品の導入により、お年寄りが元気になる CLT実証事業での普及 ○現場見学会 1 県・市町村担当向け (11月29日開催) 対象:林務担当者 建設担当者 教育担当者 2 設計事務所・建築事務所等向け(12月19日開催) 対象:福島県建築士事務所協会 福島県建築設計協同組合 等 建築、設計、建物取引にかかる16団体 3 設備業者向 (1月27日開催) 4 その他(郡山市、指導林家、構造設計者等) 5 完成見学会 3月末予定 CLTパネル保管状況 CLTパネル加工状況 CLTリブ付き屋根部材施工 建築状況 今後の木材利用の拡大に向けて 1 今回の普及によって ⇒市町村職員の意識が高まった。 ⇒設計、建築関係者にCLTなど、 木造施設に対する理解が深まった。 2 これから ⇒実証事業の建物を活用し、 引き続き木造施設をアピールする。 ⇒素材生産業者、木材加工業者も対象に加え、 地域材が活用されている現場を見ることで、 生産の意欲を高めてもらう。 素材生産、加工、利用が地域で一体となり、 地域材利用の推進、森林の活性化を目指す。
© Copyright 2024 ExpyDoc