資生堂、中国中価格帯市場で本格的展開資生堂は、合作会社｢上海卓多姿（シャンハイゾートス）化粧品有限公司｣(以下 SZC)を通じ、2002 年３月より中国の主要デパートで日本のセルフ市場向け化粧品ブランド｢フィティット（FITIT）｣の人気３ブランドを発売し、化粧品の中価格帯市場で本格展開を図ります｡高機能スキンケア「アスプリール」（９品目 15 品種、価格帯 70 元～130 元）、メーキャップ「セルフィット」（1４品目 77 品種、価格帯 40 元～90 元）を 3 月に、中国でもニーズの高い美白化粧品「ホワイティア」（11 品目、20 品種、価格帯未定）を７月に発売し、愛用者の拡大を図ります。市場背景と中国における資生堂の展開について中国市場は WTO に加盟し、また 2008 年北京オリンピック開催を控え、市場の拡大と共に国際化が進み、多様化、個性化するお客様の価値観の変化に対応していく事が求められています｡ 1991 年 12 月に資生堂は北京に合弁会社｢資生堂麗源（シセイドーリューアン）化粧品有限公司｣を設立し「オプレ」、「SHISEIDO」、「クレ・ド・ポーボーテ」、「JS(ジェイエス)」のプレステージブランドを約 270 店のデパートで展開し、デパート市場に於いてトップブランドとして圧倒的な支持を得ています。加えて、1998 年２月には中国の台頭する中間所得者層のニーズに対応する為に、上海に SZC を設立し、｢SHISEIDO｣を冠さないセルフセレクションブランド｢Za（ジーエー）｣を発売、中国の主要都市の 220 店のデパートにおいて 10 代～20 代前半のヤング層に人気を得ています。昨年 SZC は、中都市の化粧品専門店に中国専用ブランド「ピュアマイルド・チャイナ（PMC）」（5 品目 8 品種、39 元～85 元）を８月に発売し（2001 年末 1060 店）、また、 10 月には男性用「UNO（ウーノ）」（７品目７品種、価格帯 50 元～75 元）を 130 店のデパートで発売し、幅広い層の愛用者を獲得しました。今回｢アスプリール｣、｢セルフィット｣､｢ホワイティア｣をデパートでの｢フィティット（FITIT）｣専用カウンターで販売し、2002 年末までには、３ブランドで 80 店に導入の計画です。これらにより資生堂グループの中国市場全体での 2002 年度売上は約 180 億円（現地出荷金額）を目指します｡［参考資料］上海卓多姿中信化粧品有限公司の概要会社名：上海卓多姿中信化粧品有限公司（Shanghai Zotos Citic 代表者：関倶治（せきともはる）総経理所在地：上海市信源張江産業園区（上海中心部より東に 10km）資本金：3120 万 US$（約 40 億円）（US$1＝130 円）出資比率：資生堂 88%、中信華東（集団）有限公司 12% 事業内容：化粧品の製造・販売 Cosmetic Co. Ltd）資生堂麗源化粧品有限公司の概要会社名：代表者：所在地：資本金：出資比率：事業内容：資生堂麗源化粧品有限公司（Shiseido Liyuan Cosmetics 青木侃（あおきつよし）総経理北京市経済技術開発区（北京市中心部より南東に 15km） 9,430 万元（約 15 億円）資生堂 65%、北京麗源公司 35% 化粧品の製造・販売 Co.、Ltd.）