資生堂、米国子会社ゾートス社を通じ、ジョイコ・ラボラトリーズ社を買収

資生堂、米国子会社ゾートス社を通じ、ジョイコ・ラボラトリーズ社を買収
資生堂は、12 月 28 日(金)、*サロン向け業務用化粧品事業をより一層強化することを目的に、
米国子会社ゾートス社を通じ、「ジョイコ・ラボラトリーズ社:以下ジョイコ社
(Joico
Laboratories Inc. 本社:米国カリフォルニア)」を買収することで、同社と基本合意に達しました。
買収形態は、株式買収で、ジョイコ社の発行済み株式の 100%を取得します。
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サロンとは、美容室・理容室のことで、サロン向け業務用化粧品とは、美容室・理容室向けのパーマ剤、ヘ
アカラー、ヘアケア製品などの総称です。米国サロン向け業務用化粧品市場規模は、メーカー出荷ベースで推
定20億ドルといわれており、毎年4%程度伸長しています。
資生堂は、1988 年、米国のゾートス社を買収し、サロン向け業務用化粧品の世界最大のマーケ
ットである米国市場に参入しました。その後 1996 年 11 月に、ヘレンカーチス社の北米サロン向け
業務用化粧品事業部門、1998 年7月にラモア社のサロン向け業務用化粧品事業部門を買収してい
ます。今回のジョイコ社の買収は、同領域における4つ目の買収になります。
ゾートス社は、今回の買収により、同市場において業界3位の位置付けを確保します。これによ
り、一層競争力のある企業体制を確立し、成長性・収益性の更なる向上を図ります。
近年、米国のサロン向け業務用化粧品市場では、M&Aを通じた事業統合が急速に進み、上位企
業による寡占化傾向がより顕著となっています。
ジョイコ社は、1974 年に現在の社長兼 CEO であるスティーブ・ステファノ氏が設立した企業で、
シャンプー、コンディショナー、スタイリング剤、ヘアカラーなどのフルラインのヘアケア製品を
扱っています。主なブランドは、ジョイコ(Joico)、アイス・ヘア(I.C.E.Hair)、ベロ(Vero)、
トライアクティブ(Triactive)などで、同社の基幹ラインであるジョイコブランドは、業界にお
ける代表ブランドの一つとして位置付けられます。
今回の買収は、業界再編が進む中で、米国における優位性と国際競争力を高めたい当社とジョイ
コ社の意向が合致したことにより成立したものです。
<参考資料>
● ゾートス社の概要
会社名: Zotos International, Inc.
所在地: Darien, Connecticut, USA
資本金: 2,500 万ドル
代表者: 社長兼CEO ロバート・サイデル
事業概要: サロン製品の製造・販売
● ジョイコ・ラボラトリーズ社の概要
会社名: Joico Laboratories, Inc.
所在地: City of Industry, California, USA
資本金: 198.4 万ドル
代表者: 社長兼 CEO スティーブ・ステファノ
事業概要: サロン製品の製造・販売
主要ブランド: 「Joico」(オリジナルの基幹ライン)
「I.C.E. Hair」(スタイリング剤)
「Vero」(ヘアカラー)
「Triactive」(パーマ剤)