ぐんまの経済概況 (2017年1月)

第219号
ぐんぎん Business Report
（平成29年 2月15日）
ぐんぎん経営倶楽部事務局
群馬県前橋市元総社町194
TEL：027-254-7315
今回の「ぐんぎん Business Report」は、一般財団法人群馬経済研究所が作成した、「ぐんまの経済概況 2017年1月」をお届けいたします。
ぐんまの経済概況（2017年1月）
１.概要
群馬県内の景気は、回復に向けた動きもみられるが、未だ不安定である。
消費では、11月の百貨店・スーパー販売額が２カ月連続の前年比プラスとなり、12月の乗用車販売は２カ月連続
で前年を上回った。
建設投資では、11月の住宅投資が４カ月ぶりの前年比プラスとなったほか、企業設備投資も４カ月ぶりに前年比
増加した。12月の公共工事は、２カ月連続で前年を上回った。
生産面では、11月の鉱工業生産指数が５カ月ぶりに前月比低下した。
雇用情勢では、11月の有効求人倍率が前月比低下した。新規求人数は14カ月連続の前年比プラス、新規求職者数
は２カ月連続の前年比マイナスとなった。
先行きは、中国の経済動向や日米の金融・財政政策変更等に伴う株価・為替変動のリスクが懸念される。
２.消費
百貨店・スーパー販売額･･･ 11月の百貨店・スーパー販売額（新設店含み）は、前年同月比＋4.8％と２カ月連続のプラス。
既存店は前年同月比＋3.2％となった。
コンビニエンスストア販売額･･･ 11月のコンビニエンスストア販売は、前年比2.0％増。
乗用車販売･･・12月の乗用車販売台数は、新型車の好調等により前年同月比＋10.4％と２カ月連続の増加。内訳では、
普通車、小型車、軽乗用車のいずれもプラス。
観光の動向･･･ 11月の県内主要温泉地の宿泊客数をみると、今年はプレミアム宿泊券や３連休がなかったことが影響し、
水上（前年同月比▲10.8％）がマイナスに転じたほか、伊香保（同▲7.2％）は４カ月連続で前年を下回った。草津も前年を
下回った模様（入込客数の推計方法見直しで、28年度と27年度の数値が連続しないため、一部旅館などへの聞き取りに
よる）。また、「富岡製糸場と絹産業遺産群」では、12月の観光客数が前年同月比▲26.3％の減少。
３.建設投資
住宅投資･･･ 11月の新設住宅着工戸数は、前年同月比＋8.9％と４カ月ぶりの増加。内訳では、分譲住宅は２カ月連続の
プラス。また、持家が３カ月ぶりで、貸家が２カ月ぶりで、ともにプラスに転じた。
企業設備投資･･･ 11月の産業用建物着工床面積は、前年の水準が低かったため＋85.2％と４カ月ぶりに増加した。内訳を
みると､鉱工業用とサービス業用が４カ月ぶりで、商業用は３カ月ぶりで、いずれもプラス。
公共工事･･･ 12月の公共工事請負額は、前年同月比＋42.3％と２カ月連続の増加。内訳では、国と独立行政法人等がマイ
ナスの一方、県、市町村、地方公社がプラス。
４.生産
鉱工業生産･･･ 11月の鉱工業生産指数（季調済）は前月比▲2.6％の114.1と、５カ月ぶりに低下した。内訳では、輸送機械
工業や食料品工業が上昇した一方、娯楽機器などの業務用機械工業や、医薬品製剤などの化学工業が低下した。
なお、生産指数の前年同月比（原指数）は＋6.0％と４カ月連続のプラスとなった。
５.その他
雇用情勢･･･ 11月の有効求人倍率（季節調整済）は前月を0.01ポイント下回る1.42倍。新規求人数は前年同月比＋18.2％と
14カ月連続のプラス。新規求職者数は前年同月比▲2.9％と２カ月連続のマイナス。
企業倒産･･･ 12月の企業倒産は５件で前年同月比４件の減少。負債総額は、前年同月比▲43.5％の８億2700万円となった。
主因では、販売不振が５件。業種別では、サービス業他が２件、建設業、製造業、小売業が各１件。
資料出所
消費：経済産業省､群馬県自動車販売店協会､群馬県軽自動車協会､草津町観光課､渋川伊香保温泉観光協会､
水上温泉旅館協同組合､富岡市、伊勢崎市､藤岡市､下仁田町建設投資：国土交通省､東日本建設業保証㈱
生産：群馬県その他：群馬労働局、㈱帝国データバンク
（注）大口電力需要は、東京電力による数値の公表が2015年度で終了した。
以上
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