ご参考資料 株式会社資生堂 日本化薬株式会社 資生堂と日本化薬は共同で更年期障害を改善する医薬品を開発 株式会社資生堂（社長 池田守男）と、日本化薬株式会社（社長 中村輝夫）は共同で、 “女性ホルモンを肌から体に補充すること”で更年期障害を改善する、塗り薬タイプの医 薬品「SL-1100」 （開発コード名）の開発を進めています。 本製品は、すでに海外で実績のある医薬品（フランス ブザン社製、商品名：エストロジェ ル）で、日本での製品化に向けて 2002 年初めより第Ⅲ相臨床試験に取り組み、医師の処 方箋のもとに使われる医療用医薬品として、2004 年の上市を目指しています。 更年期障害とは、老年期への移行時にホルモン分泌状態が変わることで起きる障害で、 すべての女性に訪れるものです。ほてり・のぼせ・イライラなどの特有の症状があり、発 生の頻度、発現の症状、その重さには個人差があります。症状の重い人は、専門医師の診 断を受けていますが、多くの女性は症状がおさまるまで我慢したり、家族や友人からの情 報で症状改善に取り組んでいるのが実態です。 アメリカでは、50 歳以上の女性の 3 人に 1 人が「女性ホルモンの補充療法（HRT）」を 受けていますが、日本ではまだわずか 50 人に 1 人の低い数字です。女性であれば誰でも が迎える「閉経（メノポーズ）」「更年期」という女性ホルモンが体から激減する自然現象 について、日本ではまだ消極的に受け止められていること、またこれらに対する正しい知 識が浸透してないことが大きな原因と考えられます。 資生堂と日本化薬は、将来日本でも「閉経」「更年期」への正しい知識が広まって、これ らを前向きにとらえ、HRT を含めた多くの選択肢から、女性本人が対処方法を決めるよう になることと考え、従来の HRT 製剤である経口薬や貼り薬とは異なる、日本初の「塗り 薬タイプ」の開発を進めています。 「SL-1100」は、天然の女性ホルモン（エストラジオール）を含有するゲル外用剤で、 腕に塗ることで、体内に女性ホルモンを補うことができます。経口薬や貼り薬と比べて、 皮膚への刺激も少なく簡単に使用できることが特長です。
© Copyright 2024 ExpyDoc
