職員の意識改革は? 市民対応への是正を求める

2017年2月16日
大阪副市長
市政改革室長
同
中尾
羽東
寛志
殿
良紘
総合調整担当部長
殿
加藤
憲治
殿
大阪市を洗濯する市民の会
黒田茂穂
http://www.sentaku-osaka.jp/
職員の意識改革は?
そして市民対応への是正を求める。
大阪市の市政改革は、嘗て関市長が市政改革推進会議を発足させ、当時の外部委員が
異口同音に「市政改革は職員の意識改革で、喫緊の課題だ!」と指摘した時に始まり、
既に10年以上が経過している。
この2月、吉村市長は、市の負の遺産となった阿倍野再開発事業の検証を行い、検証
結果を公表した。新聞報道によれば、損失額は1961億円!!とか。大阪市の平成2
8年度(予算)の個人市民税が1426億円であることからも、その破綻による市民へ
のツケは膨大なものであることが分かる。
市長は、失敗の原因をバブル(崩壊)で片づけてはいけない。役所の無責任体制が常
態化していたと自省し、負の遺産が今の住民サービスの足かせになっていると指摘した。
前橋下市長も市の土地信託事業のオスカードリームとオーク200の失敗の検証を
行い、ここでも、市職員は事業破綻の危機対応を怠った、との結果が報告されていた。
市はこれら大規模公共工事の破綻処理の為、毎年約200億円の収支不足が続くこと
から、無駄を省いた効率的な運営を行うなど継続して市政改革に取組む必要があるとし、
市政改革特別委員会で進捗管理状況を報告するとしている。が、職員は税を納税者の視
点で慎重に、無駄なく、有効に使うべきで、間違っても杜撰な計画で大規模公共工事を
破綻させた挙句、その処理の為に使うなどということがあってはならないと肝に銘じな
ければならない。
その為にも管理・監督者である職員は責任の所在を明らかにして施策運営を行うべき
だが、平成28年度随時監査報告書でも、所属長や監督責任職員が漫然とした前例踏襲
の無責任体質で運営しているとの改善勧告が繰返されている。
そして、この2月10日市政改革特別委員会でも、「所属長と面談して進捗管理の導
入を進めたが改善されていない、職員の意識改革が進まないので改善の仕組みを見直
す。
」と室長の答弁がある。
職員の意識改革に所属長の責任は重大であるが、この発言内容に疑問を感じて、答弁
者である羽東室長に面談を求めたが、市政改革室職員から拒否され、文書で質問内容の
提示を求められた。
以下質問事項。
① 市政改革の要といわれる職員の意識改革について、羽東室長は所属長とどの様な
内容で面談を行ったのか?
② 市政改革が取組まれて10年以上も経過するのに、喫緊の課題といわれる職員の
意識改革が進まない理由は何か?
をお答え頂きたい。
尚、当会ではこれまでにも、市会傍聴後に疑問な点を答弁者に直接面談して説明を求
め、聞いている。答弁内容が市民に意味不明であれば、職員は説明責任を果たすべきで
あり、当然の義務でもある。
ここでも又面談を拒否した職員の意識改革が進んでいないことは明らかだが、市職員
は市民の公僕であると自戒して市民対応することを望みたい。
以上