資料-4 【議案第 983 号】 仙塩広域都市計画道路の変更案に対する意見書の要旨及び仙台市の見解 意見書の要旨 仙台市の見解 【意見者A・B】 都市計画道路七北田実沢線と荒巻根白石線の交差 当該開発区域の周辺における将来の土地利用方針 点の混雑を分散するため、第6住区の都市計画道路 において必要性が低く、広域の幹線道路ネットワーク 宮沢根白石線の一部区間を当初計画通り設置するこ としてあらためて位置付ける必要性がないことや、開 と。 発区域内に発生する交通を適切に処理できる道路が 計画されていることから、都市計画道路宮沢根白石線 の変更案は妥当であると判断しています。 なお、事業者より示された開発事業計画の変更案を もとに、開発区域内の交通処理及び周辺の主要な交差 点における影響を検証した結果、今回の都市計画道路 の変更によって新たな課題が生じないことを確認し ています。 【意見者C・D・E・F】 ○都市計画道路七北田実沢線は年々交通量が増大し 当該開発区域の周辺における将来の土地利用方針 ており、交通渋滞が頻繁に発生している。今後造 において必要性が低く、広域の幹線道路ネットワーク 成される第6住宅地の幹線道路として重要な路線 としてあらためて位置付ける必要性がないことや、開 であることから、都市計画道路七北田実沢の変更 発区域内に発生する交通を適切に処理できる道路が に反対する。 計画されていることから、都市計画道路宮沢根白石 線、七北田実沢線、根白石線の変更案は妥当であると ○泉パークタウン内の主要幹線道路の交通量は増大 判断しています。 しており、交通渋滞が頻繁に発生している。今後 なお、事業者より示された開発事業計画の変更案を 造成される第6住宅地の幹線道路として将来交通 もとに、開発区域内の交通処理及び周辺の主要な交差 量の増加が予測されるため、都市計画道路根白石 点における影響を検証した結果、今回の都市計画道路 線の変更に反対する。 の変更によって新たな課題が生じないことを確認し ています。 ○都市計画道路宮沢根白石線は年々交通量が増大し 通常的に交通渋滞が激しく発生しているため、 将来的に泉パークタウン第6期内で根白石線と接 続後、北山実沢線への接続が必要になるため、都 市計画道路の変更に反対する。 1 【意見者G】 以下の理由から、仙塩広域都市計画道路3路線(宮 当該開発区域の周辺における将来の土地利用方針 沢根白石線・七北田実沢線・根白石線)の変更に反 において必要性が低く、広域の幹線道路ネットワーク 対し、3路線の計画継続を望む。 としてあらためて位置付ける必要性がないことや、開 発区域内に発生する交通を適切に処理できる道路が ◎都市計画道路の評価見直しの視点から 計画されていることから、都市計画道路宮沢根白石 〇マイカーが一番の交通手段である 線、七北田実沢線、根白石線の変更案は妥当であると 泉西部地区は鉄道駅から遠く、バスは便数が少 ないため、道路を利用したマイカーこそが一番 の交通手段であり、道路整備は必要である。 判断しています。 なお、事業者より示された開発事業計画の変更案を もとに、開発区域内の交通処理及び周辺の主要な交差 〇通過車両が今後も増加する 点における影響を検証した結果、今回の都市計画道路 泉西部地区を通る車は年々増加しており、すで の変更によって新たな課題が生じないことを確認し に荒巻根白石線は朝夕の渋滞が深刻となってい ています。 る。第6期開発により渋滞が更にひどくなり、 西に移ってくる。 変更の経緯については、平成 23 年の都市計画道路 の見直しにおいて、当該 3 路線については、当時の開 〇代替となる安全な既存道路がない 発事業計画に必要な区間として「継続」と判断いたし 都市計画道路宮沢根白石線、七北田実沢線の2 ましたが、今回、開発事業計画の変更案について検討 路線が変更され、道路規格の格下げとなった場 した結果、市としても開発計画の変更が望ましいと評 合、代替えすべき既存道路は旧岩切根白石線に 価し、これを契機として都市計画道路としての必要性 なるがこの道路は幅員が狭く、危険な既存道路 を改めて検討し、廃止が妥当と判断したものです。な である。 お、宮沢根白石線の当該区間については整備優先度の 高い路線とはなっておりません。 ◎都市計画道路網見直しの経過と再三の変更 平成 22 年 6 月に見直し案が策定され、今回の3 路線の計画は継続という説明があった。その時 点で宮沢根白石線は整備優先度の高い路線とな っていたにもかかわらず、わずか3年足らずで 1回の説明会のみで3路線の廃止・変更がされ たことについて、見直しのいい加減さと泉西部 地区への軽視、疎外感に対し憤りを感じる。 ◎仙台市域の均衡ある発展の視点から 西部地区周辺の宅地開発が進む一方、七北田川 両岸は規制を受けて田畑が残り、開発のアンバ ランスが存在している。都市計画道路はこれを 解消するために必要である。また、都市計画道 路の整備は泉西部地区に定住人口の増加などを もたらし、仙台市の均衡ある発展を大きく後押 しすることになるため、継続を望む。 2 【意見者I】 市は平成 23 年に都市計画道路の計画を見直したば 変更の経緯について、平成 23 年の都市計画道路の かりであり、その計画道路を変更(廃止)すること 見直しにおいては、当該 3 路線については、当時の開 に疑問を抱く。都市計画道路を土地所有者、開発事 発事業計画に必要な区間として「継続」と判断いたし 業者の意向により変更することについて、今後の都 ましたが、今回、開発事業計画の変更案について検討 市計画道路の整備に係る影響を危惧する。 した結果、市としても開発計画の変更が望ましいと評 価し、これを契機として都市計画道路としての必要性 都市計画道路を整備するには自然環境への影響が を改めて検討し、廃止が妥当と判断したものです。 避けられないため、最小限はやむを得ないのではな 当該開発区域の周辺における将来の土地利用方針 いか。また、開発区域内の道路整備は当然であり、 において必要性が低く、広域の幹線道路ネットワーク 当該開発計画に必要な区域内道路も整備される、と としてあらためて位置付ける必要性がないことや、開 の理由については、廃止の理由にならない。開発計 発区域内に発生する交通を適切に処理できる道路が 画では七北田実沢線、根白石線は現都市計画道路に 計画されていることから、都市計画道路宮沢根白石 類似した線形の道路が計画されていることから変更 線、七北田実沢線、根白石線の変更案は妥当であると (廃止)もやむを得ないが、都市計画道路宮沢根白 判断しています。 石線は、現都市計画道路と全く違う線形であること から、廃止することなく開発業者に対して整備を促 すよう願う。 3 その他の意見 意見書の要旨 仙台市の見解 【意見者A・B】 泉パークタウン第6住区の開発に伴う交通渋滞 都市計画道路七北田実沢線については、将来の交 対策として、都市計画道路七北田実沢線と荒巻根白 通需要に対応可能であるものと認識しています。 石線の交差点から泉中央までの区間を拡幅するこ と。 【意見者C・D・E・F】 県道泉塩釜線の実沢小学校前の交差点から市営 県道泉塩釜線の要望箇所については、安全安心の バス八木沢停留所までの区間における安全確保に 観点から課題のある箇所を中心に、地域の実情を踏 ついて、毎年要望書を提出しているが建設的な回答 まえながら、緊急性や必要性などを勘案して検討し がない。 てまいります。 【意見者H】 泉パークタウン第6期開発区域内に土砂災害危 土砂災害危険箇所は、建設省(当時)からの通知 険個所が存在するという市長意見※に対し、具体 により、調査要領に基づき、地形等から宮城県が抽 策・客観的なデータが示されていない。また、開発・ 出しているものであり、およそ5年ごとに見直すこ 造成域に断層が走っており、活断層かどうかの調査 ととされています。今回の宅地造成により平坦地と が必要と思われる。このような地形・地質を抱えて なる場合の取扱いについては、今後5年以内に行わ いる区域内に道路を設置することに問題はないの れる現地調査の結果、要件に該当する斜面等がない か。 と判断された場合、県全体の危険箇所の見直しのタ イミングに合わせて危険箇所が解除されると宮城 県から伺っております。また、開発事業者による環 境影響評価書によれば開発区域内に規模の大きな 断層は存在しないとされています。 交通量の予測について、紫山地区の交通利用状況 環境影響評価方法書に対する市長意見について を把握し活用することとの市長の意見※に対し、平 は、対象事業計画地内の発生集中交通量の予測を行 成 26 年に実施した紫山地区の交通実態調査を活用 うため、区域特性が似ている紫山地区の交通利用状 したとの事業者の見解が示されているが、JCHO 病 況を活用することを求めるものであり、JCHO 仙台病 院の紫山移転の視点が欠落しているように思われ 院の紫山地区への移転までを対象とするものでは る。 ありません。 ※環境影響評価方法書に対する市長意見 4
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